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初心者でも簡単にできる企業ホームページのターゲットの設定方法

初心者でも簡単にできる企業ホームページのターゲットと目的の設定方法
企業ホームページの開設リニューアルをするときに、いきなり作成ツールや制作会社の検討を進めていませんか?
 
まずは落ち着いて、自社のホームページ(HP)のターゲティングからはじめてみましょう。
 
ターゲット層を緻密に考え抜いたかどうかは、最終的な企業ホームページの完成度を大きく左右するからです。
 
開設・リニューアル時だけでなくコンテンツ追加時にも役に立つ、企業ホームページのターゲットと目的の設定方法を初心者にもわかりやすく解説します。


企業ホームページにおけるターゲティングとは?

企業ホームページにおけるターゲティングとは?
企業ホームページのターゲティングとは、「どんな人に自社の企業ホームページを見てもらいたいのか?」を明確にすることです。
 
実際に商品・サービスを購入いただいたお客様や、今後開拓していきたい顧客層を勘案しながら、パターンを割り出していきます。
 
リフォーム中心の工務店であれば、「新潟県内の30代~50代の一般家庭。高品質というよりも、リーズナブルなリフォームを望んでいる」などです。

企業ホームページのターゲットを

設定するメリットとは?

それでは、なぜわざわざ実際にホームページを作成・コンテンツ追加する前に、ターゲット設定をすべきなのでしょうか?
そのメリットを具体的に紹介します。

どんなコンテンツを作ればいいのかが明確になる

どんなコンテンツを作ればいいのかが明確になる
ターゲットを設定する一番のメリットは、企業ホームページの方向性が定まり、どんなコンテンツを作成すべきなのかがハッキリすることです。
 
たとえば先ほどの例の、「新潟県内の30代~50代の一般家庭。高品質というよりも、リーズナブルなリフォームを望んでいる」というターゲット層であれば、以下のようなコンテンツが考えられるでしょう。
 
【想定されるコンテンツ例】
  • リフォームの各メニューの紹介(リビングのリフォーム、キッチンのリフォーム、お風呂のリフォームなど
  • リフォーム施工前とリフォーム施工後を比較できる実績写真、あるいは360度画像
  • リフォーム費用の概算
  • お問い合わせから見積提出、ご契約、工事完了までの流れ
  • はじめてのリフォームなどの知識系コンテンツ
 
このようにターゲットを設定すると、企業ホームページ全体のコンセプトが固まり、どんなコンテンツを追加すべきかがわかります。
 
的確なコンテンツを増強できれば、企業ホームページの集客力は飛躍的に強化されます。
詳しくは以下のページをご覧ください。

ホームページのデザインの方向性が決まる

ホームページのデザインはお問い合わせや注文などのコンバージョンの獲得に大きな影響を与える

ホームページのデザインはお問い合わせや注文などのコンバージョンの獲得に大きな影響を与える
企業ホームページの第一印象を決定するのは、なんといってもデザインです。
 
訪問者に好印象を抱いてもらい、お問い合わせや注文などのアクションを引き出せるデザインにしなければなりません。
企業ホームページのデザインはコンバージョン率に大きく影響します。
 
※コンバージョンについて詳しくは、以下のページをご覧ください。

ターゲットの属性ごとに訴求できるデザインはちがうので、綿密なターゲットの設定は不可欠

ターゲットの属性ごとに訴求できるデザインはちがうので、綿密なターゲットの設定は不可欠
ですが、個人・法人、老若男女、どんなタイプの顧客にも効果的なデザインというものはありません。
 
新築メインの工務店でも、クオリティを重視する富裕層向けとリーズナブルな住宅を求めている一般家庭では、訴求するポイントやデザインの雰囲気も大きく異なります。
 
ターゲットをあらかじめ明確にしておくことで、どのようなデザインを目指すべきかの方向性が定まります。

ターゲットが設定できたら、デザイン制作前に簡単なメモにまとめて、制作会社に渡しておこう

ターゲットが設定できたら、デザイン制作前に簡単なメモにまとめて、制作会社に渡しておこう
また、ターゲット層が固まったらホームページ制作会社にも具体的に伝えるようにしてください。
 
同じターゲットを共有することで、デザインのミスマッチや修正作業の発生を抑止できます。
 
Wordやメモ帳に箇条書きでまとめる程度でもよいので、簡単な資料を作成して制作会社に渡すだけで、デザインの完成度に大きな格差が生じることもあります。

※なお、自社に適したホームページ制作会社の選び方については以下のページをご覧ください。

ファーストビューで伝えられる情報には限りがあるので、ターゲットの設定が重要になる

ファーストビューで伝えられる情報には限りがあるので、ターゲットの設定が重要になる
また、ホームページでは第一印象で伝えられる情報量に限界があることも、ターゲットを絞るべき理由のひとつです。
 
ホームページを開いてパソコンやスマートフォンの最初の画面に表示される範囲のことを、ファーストビューと呼びます。
 
このファーストビューで「この会社のホームページは、自分の要望や悩みを解決してくれそうだ!」と訪問者に思わせなければ、下の画面にスクロールされることもなく直帰されてしまいます。

想定ターゲットを多くしすぎて、すべての要素をデザインに詰め込んでしまうと、結局わかりづらい企業ホームページになってしまう

想定ターゲットを多くしすぎて、すべての要素をデザインに詰め込んでしまうと、結局わかりづらい企業ホームページになってしまう
そして、もちろんファーストビュー内で提示できる情報量には限りがあります。
 
「富裕層・一般家庭・企業・官公庁のすべてに対応できるページにしないと…」と何もかも詰め込んでしまうと、焦点の定まらないゴチャゴチャしたファーストビューになってしまうのです。
 
また、「二兎を追う者は一兎をも得ず」の格言どおり、お問い合わせや注文などのコンバージョンの獲得でも苦戦するのは目に見えています。
 
想定している顧客へピンポイントで刺さり、売上げに直結できるデザインにするためにも、ターゲットの想定は不可欠です。

※なお、ファーストビューも含めた効果的なページ構成の方法については、以下のページをご覧ください。

狙うべきSEOキーワードが明確になり、集客しやすくなる

企業ホームページにおいては、適切なSEO対策がなされないと集客することはできない

企業ホームページにおいては、適切なSEO対策がなされないと集客することはできない
ホームページの集客の要は、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンからの流入です。
 
これらの検索エンジン経由のアクセスを増やす施策のことをSEO(検索エンジン最適化)対策と呼びます。
 
※SEO対策について、詳しくは以下のページをご覧ください。

SEO対策を成功させるには、的確なSEOキーワード選定が不可欠

SEO対策を成功させるには、的確なSEOキーワード選定が不可欠
SEO対策の成否を左右する大きな要素として、「対策するSEOキーワードの選定」があります。
 
このSEOキーワードの選定が的外れなものになってしまうと、熱心にホームページを作りこんでも、なかなか成果をあげられません。
 
そこで重要になってくるのがホームページのターゲティングです。
ホームページに呼びこみたい層が明確に捉えられていないと、適切なSEOキーワード選びも不可能なのです。

ターゲットが不明確だと、SEOキーワード選定の精度も落ちて集客で苦戦してしまう

たとえば同じ賃貸物件を探している人でも、進学を控えた学生か、小さいお子さんのいるファミリーでは、Yahoo!やGoogleに入力するキーワードも変わってくるでしょう。

学生の場合のSEOキーワード

  • 「●●大学 アパート」
  • 「●●線 学生 アパート」

ファミリーの場合のSEOキーワード

  • 「●●市 マンション 3LDK」
  • 「●●市 アパート 駐車場あり」
 
 

 
ターゲットがしっかり固まっていないと、的確なキーワード選びができず、検索エンジンからの集客効果も激減してしまいます。
 
ホームページのアクセスアップのためにも、ターゲティングは必須です。
 
※SEOキーワードの具体的な選定方法については、以下のページをご覧ください。

初心者にもできる企業ホームページのターゲット設定方法

初心者がターゲットを想定するときは、実際に今まで対応してきたなかで最良のお客様を思い出してみよう

初心者がターゲットを想定するときは、実際に今まで対応してきたなかで最良のお客様を思い出してみよう
それでは、企業ホームページのターゲットはどのように明確化すればよいのでしょうか?
 
一番簡単なのが、皆さんがこれまで対応してきたなかで最良のお客様を想定することです。
 
最初にご相談をいただいたとき、そのお客様はどんな状況で、どんなご要望を抱えていましたか?
そのときのシチュエーションを鮮明に思い出してみてください。
 
「40代~50代の男性」などの曖昧とした属性分けをするよりも、はるかに具体的にターゲット像が固まるはずです。

初心者でも簡単に明確なターゲット像を思い描けるようになる8つの質問

あるいは、以下のような質問に対する回答を考えてみるのもよいでしょう。
 
  1. ターゲットとするお客様は一般消費者ですか? それとも企業・団体などの法人ですか?
  2. 自社の商品・サービスを購入すると、お客様はどんな効果や結果を得られますか?
  3. その効果を求めているお客様は、現在どんな要望やお悩みを持っていますか?
  4. お客様がその要望・お悩みを持つに至った背景は何ですか?
  5. 競合他社の似たような商品・サービスではなく、みなさんの会社からお客様が購入すべき理由は何ですか?
  6. 商品・サービスの購入を検討しているお客様が疑問に思う点や不安に感じている点(購入を妨げているポイント)は何ですか? つまり、購入前のお客様が知りたいと思っている情報は何ですか?
  7. (企業・法人がターゲットの場合) お客様が自社の商品・サービスの購入の決裁を通す際に、必要な情報は何ですか?
  8.  お客様が商品・サービスの購入を先延ばしにすべきではない理由、つまり今すぐ購入すべき理由は何ですか?
     
これらの作業を進めていけば、どのような情報をターゲットが欲しているかも明瞭に推測できます。
 
もし、みなさんがあまりお客様と関わらない部署に所属しているときは、営業社員や販売スタッフなどに協力してもらって、以上の質問項目をもとにヒアリングしてください。

サブターゲットも設定すると、集客力がさらに充実する

大半の企業では、メインの顧客層以外にも複数のターゲット層が存在しているはず

大半の企業では、メインの顧客層以外にも複数のターゲット層が存在しているはず
ここまでメインターゲットの設定方法について解説してきました。

しかし「メインのターゲットは固まったけど、他のお客様層もホームページでは集客したいんだよね…」という方も多いでしょう。
 
たとえば、「マイホームを持ちたい若いファミリー層が、一番ボリュームも大きく客単価も高いのでメインのターゲットだが、バリアフリーのリフォームを検討している層も別に集客したい」というパターンです。

実際のお客様を分類していき、サブターゲットとして想定しよう

実際のお客様を分類していき、サブターゲットとして想定しよう
そんなときは、バリアフリーリフォームを検討している層はサブターゲットとして分析を進めてください。
 
サブターゲットはいくつ想定しても構いません。思いつく限りピックアップして、細分化していきましょう。同じリフォームを希望のお客様でも、リビングのリフォームか、キッチンのフォームなのかで、まったくニーズや注目ポイントも異なってくるはずです。
 
また、大半の企業では採用活動を実施しているでしょうから、本来の事業とは別に、求職者も有力なサブターゲットになりえます。

サブターゲットの想定例 ~お風呂のリフォーム~

サブターゲットの想定例 ~お風呂のリフォーム~
たとえば、お風呂のリフォームという単一のサービスだけでも、以下のような複数のターゲット層が思いつくはずです。
可能なかぎり緻密にサブターゲットをピックアップしてみましょう。
 
【お風呂のリフォームの想定ターゲット層】
浴槽が広く(深く)なり、よりゆったりと入浴できて毎日の疲れを癒せる
→日々のお仕事で疲れている方や疲れがたまりやすい中高年層、スポーツなどで激しい運動をする方など。
 
浴室暖房を導入することで、寒い日でも快適かつ健康に入浴できる
→急激な温度差がヒートショックなどの深刻な健康被害をもたらしやすい高年齢層のいる家庭、また、浴室乾燥機能が付随するので洗濯物が多いファミリー層にもメリットが大きい。
 
床の素材を滑りにくくし、出入り口との段差をなくすことで、転倒でのケガを防げる
→転倒しやすい高年齢層や足の不自由な方、子どものいる家庭など。
 
カビが発生しづらい素材に変更し、掃除の手間を省力化する
→お風呂掃除を面倒に感じている方や、きれい好きな方など。
 
浴室にテレビを設置して、楽しみながら入浴できる
→半身浴などを楽しみたい方、入浴中も時間を無駄にしたくない方。

サブターゲットはトップページではなく、下層ページメインで集客する

トップページにサブターゲット向けの情報を大量に盛り込むと、ゴチャゴチャした企業ホームページになりがち

トップページにサブターゲット向けの情報を大量に盛り込むと、ゴチャゴチャした企業ホームページになりがち
しかし、トップページに掲載できる情報量には限りがあります。
 
あれやこれやと異なるターゲット層を想定した内容を混在させると、まさしく八方美人でどのターゲットにも刺さらないホームページとなってしまうでしょう。
 
よって、トップページではサブターゲットへ向けた情報は少なめにとどめておき、メインターゲット向けの構成にシフトさせるべきです。
トップページのサブターゲット向けの情報は、簡単な紹介文章とバナーボタンで導線を確保する程度で問題ありません。
 
※なお、トップページに集客を依存した企業ホームページは、全体のアクセス数が伸びず高確率で失敗してしまいます。
詳しくは以下のページをご覧ください。

サブターゲットは、検索エンジンを介して下層ページへ直接流入させよう

サブターゲット向けに最適化したページを追加することで、トップページに頼らずダイレクトな集客が可能になる

サブターゲット向けに最適化したページを追加することで、トップページに頼らずダイレクトな集客が可能になる
サブターゲットはトップページではなく、個別の下層ページで集客するのがオススメです。
 
各ページには、サブターゲットを意識したSEOキーワードをtitleタグmeta descriptionタグ設定して、トップページを介さずにYahoo!やGoogleの検索結果から直接訪問者を集客させます。
 
たとえば、「島根県内でお風呂のバリアフリーリフォームを検討中の方」を集客したいなら、以下のようなtitleタグを設定した下層ページを追加することで、ダイレクトなアクセスが見込めます。
 
titleタグ例:「島根県でお得にお風呂のバリアフリーリフォームをするなら高橋建築」
 
※titleタグやmeta descriptionタグの重要性や詳細については、以下のページをご覧ください。

サブターゲットにはそれぞれのニーズに応じた受け皿となるページを用意して集客しよう

サブターゲットにはそれぞれのニーズに応じた受け皿となるページを用意して集客しよう
以上のような具体的でターゲットを絞った内容のページはよりニッチなキーワードスモールキーワードで対策でき、「リフォーム」単体のようなメジャーなキーワードビッグキーワードと比較して競合サイトが少ないので、比較的簡単に検索上位を獲得できます。
 
また、ターゲットの具体的なニーズにジャストフィットしたページになるので、注文やお問い合わせを獲得する確率も高くなります。
 
 
以上のように、各ニーズに合致した下層ページを追加していくことで、どんなに小さなサブターゲットにも訴求して、売上げに結びつける体制を整備できます。
 
※ビッグキーワードとスモールキーワードや、ページ数増加の集客効果については、以下のページをご覧ください。

ターゲットに起こしてほしいアクションを想定しよう

ターゲットに起こしてほしいアクションを想定しよう
ターゲットの想定が完了したら、企業ホームページ上でターゲットに起こしてもらいたいアクションについても考えてください。
 
つまり、企業ホームページでの獲得目標であるコンバージョンを確定させます。
 
【目標とするアクションの例】
  • 商品の注文・お問い合わせ
  • 資料請求・試供品の申込み
  • ノウハウや知識をまとめたホワイトペーパーの配布
  • 見学会・内覧会などのイベント参加
 
 
また、以上のようなWeb上のアクションだけでなく、実店舗への来店などのリアルでのアクションも、もちろん目標になりえます。
 
企業ホームページは、単にターゲットに見てもらうだけでは意味がありません。
きちんとアクションにまで発展させないと売上げアップにはつながらないのです。
 
ターゲットの購入プロセスを意識しながら、コンテンツの拡充を目指してください。
 
※ターゲットのアクションを誘導しやすいページの作り方を以下のページで解説していますので、こちらもご覧ください。

企業ホームページのターゲット設定から、すべての集客はスタートする

企業ホームページのターゲット設定から、すべての集客がスタートする
ここまでご説明してきたように、企業ホームページのターゲットの設定はSEO対策での集客や、お問い合わせ・注文の獲得数などの売上げに直結します。
 
この点を事前にどれだけ綿密に詰められたかどうかは、場合によってはホームページ制作にかけた金額の多寡よりも、成果に大きな影響を与えることもあるのです。
 
すでにホームページを開設済みの方も、まったく遅くありません。
各ターゲット層に対応したコンテンツページを追加していくことで、集客数・お問い合わせ獲得数の増加はいくらでも可能です。
 
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンでランキング上位が獲れて、お問い合わせなども増やしやすいコンテンツページの作り方は、以下で詳しく解説していますので、よろしければこちらのページもぜひご覧ください。

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