チャットボット導入方法と手順を初心者向けにまるっと解説!

更新日:2025.12.24
チャットボット導入方法と手順を初心者向けにまるっと解説!
「チャットボットとよく聞くけど、実際なにができるのかわからない」
「チャットボットを利用すれば、業務効率化になるの?」 こんなお悩みをお持ちではありませんか?

現在、チャットボットは世界中の企業で急速に導入が進んでいます。顧客サポートやFAQ対応、24時間対応のカスタマーサービスなどさまざまな場面で活躍しています。企業規模や業界を問わず、人的コスト削減をしながら、効率的なサービス提供を実現しています。

しかし、「チャットボット」と聞くと、難しいコードや複雑な設定が必要ではないかと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。実は最近では、専門知識がなくても簡単に導入できるサービスが増えています。

この記事では、チャットボット初心者の方でも迷わず理解できるように、導入方法と手順をまるっとわかりやすく解説します。

チャットボットとは?

チャットボットは質問や要望に自動で返答するプログラム

チャットボットは質問や要望に自動で返答するプログラム
チャットボット(Chatbot)とは、Chat(会話)とRobot(ロボット)を組み合わせた言葉で、ユーザーからの質問や要望に自動で返答するプログラムを指します。チャットボットを利用すると、スタッフが対応していた電話・メールによる問合わせを自動化し、業務効率化が図れます。

チャットボットの種類

チャットボットには、「シナリオ型(ルールベース型)」と「生成AI型(自然言語処理型)」の2種類があります。
チャットボットの種類
シナリオ型(ルールベース型)
シナリオ型(ルールベース型)とは、あらかじめ作成・設定したQ&Aのシナリオに基づいて応答するチャットボットで、正確でブレのない回答を返す点が特徴です。ユーザーは選択肢から質問を選んだり、自由に質問を入力したりします。どちらの場合でも、実際の回答はあらかじめ設定されたQ&Aに基づいて返されます。

たとえば、「送料はいくら?」と質問された場合、チャットボットは「送料」や「料金」といったキーワードを認識し、事前に設定された「送料」に関する回答を提示します。そのため、想定されるQ&Aをすべて事前に作成・設定しなければならず、労力がかかります。

生成AI型(自然言語処理型)
生成AI型(自然言語処理型)とは、ユーザーの意図を理解して柔軟に回答するチャットボットです。抽象的な質問や複雑な表現にも対応でき、会話の文脈をふまえた自然な回答を返せる点が特徴です。シナリオ型と異なり、ゼロからQ&Aシナリオを設計する手間がなく、WebサイトURLやPDFファイルなどを読み込ませるだけでAIが学習するため、労力をかけずに導入できるのが利点です。
生成AI型(自然言語処理型)とは、ユーザーの意図を理解して柔軟に回答するチャットボット

チャットボットの導入で得られるメリット

AIチャットボットは、単なる問い合わせ対応ツールではありません。業務効率化から顧客満足度向上、マーケティング活用、多言語対応まで、企業活動のさまざまな場面で価値を発揮します。

メリット1 業務効率化とコスト削減

メリット1 業務効率化とコスト削減
業務効率化と人件費の削減はAIチャットボットの大きなメリットです。社内・社外を問わず、AIが24時間自動で質疑応答するため、スタッフの業務負荷を大きく軽減できます。たとえば、社内のヘルプデスクに集中していた「よくある質問」をAIに学習させ、スタッフは本来の業務に集中でき、残業時間の削減にもつながります。

一方、社外(顧客)からの電話対応に割ける人員が限られている場合でも、AIチャットボットはいちど導入すれば、問合せの一次対応が可能です。その間、スタッフは、営業活動や製品開発など、より付加価値の高い業務に専念できます。さらに、土日や深夜などの業務時間外の問い合わせにも、AIチャットボットは休まず対応してくれるため、対応しなければならない問い合わせの蓄積も防止します。

このように、AIチャットボットは限られた人的リソースを有効活用し、業務全体の効率化とコスト削減を同時に実現できるツールです。運用を継続すれば、コストパフォーマンスはさらに向上していきます。

メリット2 顧客満足度の向上

メリット2 顧客満足度の向上
AIチャットボットによる即時対応は、社内の業務効率化だけでなく、社外の顧客満足度にも大きく貢献します。電話やメールの問合せは、つながらない、返信を待たされるといった不満が生じやすく、顧客にストレスを与えがちです。

こうしたストレスが原因でサービスの解約や利用停止につながる可能性は、若い世代で73%*にのぼります。また、Webサイトの問合せや見積フォームも項目が多いほど離脱率が高まり、途中で入力を止めた経験がある人は75%に達しています*。

AIチャットボットであれば、質問に対してすぐに回答を提示でき、待ち時間を発生させません。顧客が「知りたい」と思った瞬間に応えられる点は大きな強みです。さらに、採用シーンでは、給与や待遇など対面では聞きづらい内容も気軽に質問できるため、電話離れが進む若年層にとって魅力的なコミュニケーション手段となります。

メリット3 データ収集とマーケティング活用

メリット3 データ収集とマーケティング活用
AIチャットボットが人間より優れている点には、24時間365日稼働以外に、膨大な量の学習とデータの蓄積があげられます。誰が、いつ、どのような質問をしたのかといった情報を導入初日から記録し、顧客の行動やニーズを分析して可視化します。

これまで属人化しがちだった問い合わせ対応の情報がチャットボットに集約されるので、より正確な顧客ニーズの把握が可能になります。たとえば、質問は多いもののWebサイトに掲載されていない情報や、製品・サービスに対する潜在的な不満点などが明らかになります。

さらに、質問の前後で閲覧されていたページや利用時間帯などのデータを分析すると、メルマガや広告などのマーケティング施策を打ち出す最適なタイミングの予測も可能です。AIチャットボットは、競合他社との差別化につながるマーケティングツールとしても活用できます。

メリット4 手軽な多言語対応ツール

メリット4 手軽な多言語対応ツール
AIは世界中のさまざまな言語に柔軟に対応できます。多言語対応のAIチャットボットを導入すれば、海外との接点を気軽に構築できます。海外ニーズの把握、インバウンド集客や売上拡大、グローバル企業としての認知度向上、さらには外国人材の採用など、企業の持続的な成長を幅広く支援します。

既存のWebサイト等にAIチャットボットを設置するだけで、これらの施策にまとめて対応できる点も大きなメリットです。時間や労力を抑えながら、多言語対応を実現できます。 外国語の接客や問合せに困っている企業、グローバルに活躍したい企業、インバウンドの集客を伸ばしたい企業の方は以下のページもぜひご覧ください。

チャットボット運用開始までの全体像

上記で説明したメリットを最大化するために、AIチャットボットの運用開始までの流れを把握しておきましょう。この章ではまず全体像と概略を説明します。さらにくわしい説明や、失敗しないポイントは「【徹底解説】チャットボット導入の9ステップ!」の章で深掘りします。
チャットボット運用開始までの全体像

社内準備段階:足場を固めるステップ

社内準備段階:足場を固めるステップ
AIチャットボット導入を成功させる「設計図」を作る段階です。まずは「誰のどんな悩みを解決するか」という目的とゴールを明確にしましょう。

たとえば、電話での問合せ対応が多く、従業員が通常業務に集中できず困っている。AIチャットボットを導入して問合せを減らし、業務効率化したい。

このように目的とゴールがきちんと定まれば、必要な機能や、どのサイトに設置すべきかといった具体的なビジョンがわいてきます。

1. 導入目的とゴール(KPI)の策定
2. 必要な機能や仕様の洗い出し
3. 設置場所(企業サイト・採用サイト・ECサイト)の検討

情報整理段階:最適なツールを選ぶステップ

情報整理段階:最適なツールを選ぶステップ
自社の要望を叶えるツールを絞り込み、導入体制を整える段階です。予算と機能のバランスを見ながらツールを比較します。同時に、誰が更新するかといった社内体制も決定します。

導入後、「難しく使いづらい」といったズレを防ぐため、情報収集と役割分担が重要です。

4. ツールの比較・選定
5. 社内運用体制の整備

試用開始段階:実際に触ってみるステップ

試用開始段階:実際に触ってみるステップ
実際にAIチャットボットの操作感や、回答精度を確認する段階です。無料体験版を活用し、よくある質問を登録したり、AIにWebサイトを学習させたりしてみましょう。

だれでも簡単に操作できるか、自社の運用体制に合っているかを、現場の担当者目線で厳しくチェックします。

6. 無料トライアルでの検証
7. 初期設定と動作確認(AIの学習データ準備)

運用開始段階:いよいよ運用スタート

運用開始段階:いよいよ運用スタート
AIチャットボットの運用と育成の実践的な段階です。事前に社内テストで回答の精度を確認しておきます。ミスやズレがあれば修正し、公開します。

公開後はユーザーとAIの対話履歴を確認して、定期的に学習データを上書き・追加し、AIチャットボットの精度や対応範囲を広げていきます。

8. テスト運用と公開前ブラッシュアップ
9. 本格運用開始と定期的な効果測定(履歴の分析)
弊社が提供するAIチャットボット「おりこうAIコンシェルジュ」では、約1カ月の無料体験版をお試しいただけます。ぜひ以下のバナーからお申込みください。

チャットボットの導入にかかる費用や期間の目安

AIチャットボットの導入にかかる費用や期間は、企業の規模や目的、システムの複雑さによって大きく異なります。ここでは、導入に必要な費用の内訳、相場感、導入期間の目安をわかりやすくまとめました。これを参考に、自社導入の計画を立ててみてはどうでしょうか。

導入にかかる費用の内訳

チャットボットの費用は、主に以下の4つのカテゴリに分かれます。

1. 初期費用(導入準備・設定)
導入開始前に必要な立ち上げ費用で、チャットボットを正しく稼働させるための準備を行います。
  • チャットボットアカウントの設定
  • シナリオ
  • FAQコンテンツ設計
  • AI学習データの準備・学習
などが含まれます。

2. 利用料(SaaS/月額)
チャットボットサービスの基本利用料です。クラウド型が一般的で、サービス内容や機能によって費用は大きく変わります。

3. 保守・運用費
導入後に安定運用を続けるための費用です。プランによっては利用料に保守が含まれる場合がありますが、含まれない場合は追加で月額費用が発生します。

4. オプション費用(カスタマイズ・連携など)
標準機能に加えて利用する機能やカスタマイズにかかる費用です。例として以下があります。
  • CRM/外部システムとの連携
  • 多言語対応
  • 人による有人チャット切り替え機能

(AI型)チャットボットの費用の相場

カテゴリ
料金の目安
初期費用(導入準備・設定)
約20万〜100万円
利用料(SaaS/月額)
約10万円~30万円 
※高機能・大規模なものは100万円を超える場合も
保守・運用費(月額)
約1万〜10万円(保守込みの場合) 
※プランに含まれる場合もあり
オプション費用(カスタマイズ・連携など)
約数万〜数百万(内容・規模により幅大)

(AI型)チャットボットの導入期間の相場

AIチャットボットを企業で導入する場合、目的や規模、組込みシステムの複雑さにより必要期間は異なります。一般的な目安は以下の通りです。
導入タイプ
期間の目安
簡単なAIチャットボット(テンプレート利用)
約1〜4週間
標準的なAIチャットボット
約4~12週間(1〜3ヶ月)
大企業・カスタマイズ向けのAIチャットボット
約3〜6ヶ月以上

導入費用・期間について

AIチャットボットの導入費用や期間は、規模や機能によって幅がありますが、事前に費用の内訳や相場を理解しておくことで、計画的な導入が可能です。

具体的な費用感や導入スケジュールを確認したい場合は、まずは無料資料請求や見積もりの取得をおすすめします。自社に最適なチャットボットを導入し、業務効率化や顧客対応の改善を実現しましょう。

【徹底解説】チャットボット導入の9ステップ!

ここからは、AIチャットボット導入の全体像でお伝えした9つのステップについて詳細に解説します。それぞれのステップで具体的に何をすべきか理解できます。また、初めてAIチャットボットを導入する方へ、成功につながるワンポイントアドバイスも記載しています。

社内準備段階(足場を固めるステップ)のポイント!

1. 導入目的とゴール(KPI)の策定

導入目的とゴール(KPI)の策定
AIチャットボット導入では、目的の明確化・言語化が最も重要です。あいまいなままでは、自社に適切なサービスを選べません。導入効果が実感できない事態に陥りかねません。

まず優先したい課題や目的をはっきりさせましょう。たとえば、よくある課題を言語化してみます。
課題
目的
効果
問合せ対応に時間がかかる 
業務効率化
AIチャットボットが問合せに一次対応するため、電話やメールの問合せ数を大幅に削減できる
対応業務が属人化している
スタッフは通常業務や、より高次の業務に専念できるので生産性が向上する
AIチャットボットがヘルプデスクになり、総務など特定の部署に集中していた定型質問を自己解決できる
顧客からの問合せに即答できない
顧客満足度の向上
夜間や休日の問合わせにも対応できるようになり、より幅広いニーズに応えられる
AIによる即時回答で、電話・メールの折り返しにかかる待ち時間をゼロにできる
人手不足や採用難
採用力強化
AIが相手なら「給与や待遇」などの聞きづらい質問も気兼ねなく尋ねられる
求職者がWebサイト上で情報収集しながら、いつでも質問や相談ができる環境を提供できる
顧客のニーズに合った商品を案内できない
売上向上・認知度向上
AIチャットボットが会話中、適切なタイミングで商品サイトなどへ案内し売上向上に貢献する
マーケティングのデータが取れない
AIが対話履歴を客観的に分析し、Webサイト・商品の不満点や、潜在ニーズを明らかにする
自社の課題は見つかりましたか。
つぎに効果を測るための指標「KPI」を設定します。初めは、以下の3つから選んでみましょう。

1. 問い合わせ削減率:電話やメールが減った割合。(KPI例:導入前より20%減らしたい)
2. 自己解決率:AIチャットボットとの会話だけで疑問が解決した割合。(KPIの例:質問の70%を解決に導く)
3. コンバージョン数:資料請求や購入など、なんらかのアクションに繋がった数。(KPIの例:月30件のリード獲得)

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
「問合わせをゼロにする」といった高すぎる目標を設定しないようにします。「AIチャットボット導入で、よくある質問のトップ5を自動化させる」といった、小さく確実な成功(スモールスタート)を目指すのが成功の秘訣です。

より具体的にイメージしたい方へ、以下のリンクではさまざまな業種の事例を掲載しています。自社と同じ業種でどんな効果が出ているか気になる方は、ぜひご覧ください。 

2. 必要な機能や仕様の洗い出し

必要な機能や仕様の洗い出し
目的を達成するために「最低限必要なもの」を整理します。多機能すぎると使いこなすのが難しくなるため、自社のITレベルに合わせることが大切です。まずは以下の2つの条件を満たしているものに絞り込みましょう。

  • シナリオ型よりAI型
チャットボットの種類の章で見たとおり、シナリオ型は運用までのシナリオ作成に時間と労力がかかります。効率的に導入したい方、より自然な対話を演出するならAI型がおすすめです。

  • スマホ対応か
チャットボットをより使ってもらうには、スマホなど手元の端末での表示に対応しましょう。スマホでのデザイン最適化や、端末に合わせたバナーの種類などを確認しておきます。

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
多機能なツールほど設定が複雑になります。

社内の誰でも直感的に操作できるかを最優先しましょう。

現場の担当者が使いこなせないツールは、放置されてしまいます。

3. 設置場所(企業サイト・採用サイト・ECサイト)の検討

設置場所(企業サイト・採用サイト・ECサイト)の検討
1の課題に合わせて、どこでユーザーとのコミュニケーションを取るべきか考えて、チャットボットを設置するサイトを決めます。たとえば人手不足や採用難が課題であれば、採用サイト。マーケティング強化であれば、ECサイトが望ましいでしょう。

設置するサイトが決まったら、チャットボットまでの導線を思い描いてみましょう。

  • ポップアップやバナー表示
チャット画面を常時表示させる、画像バナーやポップアップバナーで表示させる、など表示方法によってユーザーの利便性がより向上します。設置するサイトのデザインに合わせて表示が選べる仕様のものがよいでしょう。

  • 離脱防止の要素
FAQページや問合せページをAIチャットボットに学習させ、ユーザーの自己解決率を高めます。さらにAIが会話の中でおすすめ品を紹介したり、購入や応募ページに誘導したりして、ユーザーに次の行動をうながし離脱を防ぎます。

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
ユーザー目線で設置場所を選びましょう。

サイト全体ではなく、あえて「よく質問が来るページ」や「購入・申込ボタンの近く」に絞るのも有効です。ユーザーが助けを必要とする瞬間にチャットボットが目に入るよう、導線を意識しましょう。

情報整理段階(最適なツールを選ぶステップ)のポイント!

4. ツールの比較・選定

ツールの比較・選定
チャットボットの候補が絞りこめたら、予算とのバランスを考えましょう。初心者のうちは機能の多さよりも、運用のしやすさやサポートの充実度を基準にプランを選ぶとよいでしょう。

  • プランと費用
チャットボットにかかる費用は、主に「初期費用」と「月額費用(運用費)」に分類されます。AIチャットボットはシナリオ型に比べて性能が高いため、初期費用は約20万円から100万円が相場です。

AIチャットボットの多くはクラウド型(SaaS)で提供されており、チャットボットシステムの構築やアップデートなど、全てをサービス提供事業者が行い、ユーザーは利用料を支払ってブラウザやアプリ経由で利用します。月額費用は10万円から30万円程度が相場とされていますが、ベンダーやプランによって大きく変動します。

チャットボットの利用人数やチャット回数に応じてプランが異なります。ビジネス拡大に応じてプランのアップグレードが可能かどうかも重要なポイントです。

  • サポート体制
チャットボットの機能面だけでなく、導入後のサポート体制の充実度を確認しましょう。なかには初期設定を代行してくれるサービスもあります。その他、マニュアルの有無、連絡手段(電話・メール)の有無、コールセンターの受付時間、困ったときにすぐに対応してくれるか(カスタマーサポートの応答率)を必ずチェックしましょう。

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
初心者にとっては、サポートの『手厚さ』が最大の価値です。費用だけで選ぶと、設定で行き詰まった時に後悔しがちです。

「設定を代行してくれるか」、「操作の相談に気軽に応じてくれるか」など、担当者の顔が見えるサポート体制があるツールを選びましょう。

5. 社内運用体制の整備

社内運用体制の整備
導入担当者だけでなく、回答を確認・修正する担当や、トラブル時に対応する責任者を決めておきます。せっかくの高性能ツールを最大限に活用できるよう、現場の協力体制を事前に作っておきましょう。

  • 担当者の決定
メインで管理する担当者を1名立て、情報の更新ルールを決めます

  • 学習データ(ナレッジ)の収集
現場のスタッフに「よく聞かれる質問」を定期的にヒアリングし、AIチャットボットの学習に加えます

  • 定期的なレスポンスチェック
AIの回答履歴を適宜確認し、必要があれば修正する頻度を決めます

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
管理担当者だけでなく、実際の顧客対応を知る営業や受付スタッフを巻き込みましょう。

「最近こんな質問が増えた」という現場の生きた声を共有する体制が、AIの精度や対応力を飛躍的に高めます。

試用開始段階(実際に触ってみるステップ)のポイント!

6. 無料トライアルでの検証

無料トライアルでの検証
契約前に、ぜひ無料体験版を試してみましょう。どんなに目的や担当を明確にしても、実際に管理画面を使ってみなければ自社に合ったツールかどうかはわかりません。

  • 操作性の確認
管理画面での操作は主に、学習データの管理(増減)と対話履歴の確認・修正です。誰でも迷わずに簡単に操作・設定できるか確認します。AIチャットボットには、対話履歴をもとにAIが顧客を分析できるものもあります。操作に慣れてきたら、できれば分析データの見やすさも確認しておきましょう。

  • 回答精度の確認
複数人がユーザー視点でチャットボットに質問を送信してみます。会社の基本情報や、FAQ(よくある質問)など、学習させたデータのさまざまなトピックを聞いてみましょう。わざと少しあいまいな聞き方にしたり、主語や目的語を抜いて前後の文脈を判断させたり、AIの対応範囲を見きわめましょう。

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
サンプルデータではなく、実際に自社サイトや、FAQ(よくある質問)を学習させて試しましょう。自社の専門用語をAIがどれくらい正しく理解できるかを確認するのが、トライアルの正しい活用法です。また、ユーザーがチャットボットを利用するさまざまなシーンを考慮し、スマホでの見栄えも確認しておきましょう。

おりこうAIコンシェルジュ」なら約1か月間、無料ですべての機能をお試しいただけます。初心者の方にも使いやすい管理画面をぜひじっくりとお確かめください。以下のバナーから無料体験版のお申込みができます。

7. 初期設定と動作確認(AIの学習データ準備)

初期設定と動作確認(AIの学習データ準備)
AIチャットボットを利用する前に、AIが学習するデータを準備します。データの量や質は回答精度を大きく左右する要因です。学習には主に以下の2つの方法があります。

1. URL学習
WebサイトのURLを指定してAIに情報を読み込ませる方法

2. データインポート
既存のPDFマニュアルやCSVファイルをアップロードして学習させる方法

どちらの方法にも対応できるチャットボットを選ぶのが無難です。多忙な方のために、このような初期設定を代行してくれるベンダーもあります。また、業種や自社の雰囲気に合わせたデザインやキャラクター、AIの口調を選択できるチャットボットもあります。

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
数百個のQ&Aを手作業で打ち込むのは大変です。既存のホームページやPDFのマニュアルをそのまま読み込めるツール(おりこうAIコンシェルジュなど)を選べば、準備期間を大幅に短縮し、最短距離で導入できます。さらにデザインやアバターのテンプレートも豊富です。

運用開始段階(運用スタート)のポイント!

8. テスト運用と公開前ブラッシュアップ

テスト運用と公開前ブラッシュアップ
一般公開(リリース)の前に、社内で最終確認を行いAIチャットボットの精度をブラッシュアップします。以下の点をふくめ、社内で確認・検証しておきましょう。

  • 管理画面
  • 学習データに過不足がないか
  • 設定ミスがないか 
  • デザインや口調(トーン・マナー)は適切か

  • 検証
  • AIがチャットに即座に回答できるか
  • 回答は正確か
*間違った場合は修正し再学習させたうえで同じ質問をしてみましょう
  • スマホでも問題なく表示されるか
  • チャット画面の大きさは各端末で適切か(下のコンテンツを隠していないか)

表示が正常かをチェックして「公開」へと進みます。

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
テストでは、あえてチャットボットの運用担当者以外が質問してみましょう。

言い回しのクセなど自分一人では気づけなかった「ユーザー特有の聞き方」が見つかり、公開後のトラブルを未然に防げます。

9. 本格運用開始と定期的な効果測定(履歴の分析)

本格運用開始と定期的な効果測定(履歴の分析)
公開(リリース)後は、定期的にユーザーとの会話履歴を確認します。誤った回答があれば修正し、再度学習させてAIの専門性や網羅性を増大させましょう。

  • AIの再学習
AIが答えられなかった質問や間違った質問を確認し、修正データを学習させます

  • ニーズ分析
履歴をもとにユーザーが何に困っているかを可視化し、Webサイトやサービスの改善に活かします

  • PDCAサイクル化
P(Plan):目標の再確認 現状の問合せ数などが、ステップ1で決めた目標・KPI(問い合わせ削減数など)を達成しているか定期的に確認します

D(Do):運用の継続とログの蓄積 ユーザーとのリアルな対話履歴(ログ)を引きつづき蓄積し、ニーズを収集します

C(Check):履歴の分析 「AIが答えられなかった質問」や「質問時に滞在していたページ」を特定します。ユーザーのニーズを可視化し、Webサイト運用や製品・サービスの改善点を分析します

A(Action):学習データの更新・追加 分析結果をもとに、新しい学習データを追加、Webサイトの情報を修正、さらに製品・サービスを改善します。これを繰り返していけば、回答精度は向上し目標達成にさらに近づきます。

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!

AIチャットボット導入を成功させるワンポイントアドバイス!
AIが答えられなかった質問(ログ)は、顧客が本当に知りたがっている情報です。

これを月1回チェックして回答を追加するだけで、AIチャットボットはどんどん賢くなり、自社専任の戦力になります。

導入後の『育てる過程』こそ、AI活用の醍醐味と言えるでしょう。

【成功事例】チャットボット導入で成果が出た企業

電話対応を最大70%削減!

電話対応を最大70%削減!

北欧風グランピングリゾート「SOLAS」を運営する株式会社大日商事では、プラン内容や利用方法などに関する電話問い合わせが多く寄せられていました。繁忙期には電話対応の負荷が高まり、接客品質と業務効率の両立が難しい状況でした。その課題を解決するため、既存のWebサイトの情報を学習させたAIチャットボット「おりこうAIコンシェルジュ」を導入しました。

これまで業務を圧迫していた簡単な問い合わせは、現在ではAIコンシェルジュが対応しており、直近3カ月で、2,100回を超える質問や要望にAIが対応しました。スタッフも業務負担の軽減を実感しています。おりこうAIコンシェルジュの活用やメディア露出などの施策により、予約数は着実に増加しています。

課題だった属人化が解消!

課題だった属人化が解消!

株式会社栗原医療器械店では、社内の問い合わせは内容ごとに各担当者が個別に対応しており、属人的な運用に依存していました。問い合わせ件数の増加に伴い対応工数が膨らみ、本来の業務を圧迫し、組織全体の生産性低下につながっている課題を解消するためOfficeBotを導入。

導入後は、9,000件以上の社内資料を横断的に活用できるようになり、社員は必要な情報をすぐに取得できるようになりました。その結果、問い合わせ対応にかかる工数が削減され、担当者は本来の業務に集中できる環境が整い、生産性の改善につながっています。

問い合わせ対応の効率化!

問い合わせ対応の効率化!

従業員1,000名を超える三井不動産のヘルプデスクでは、月2,200件の電話問い合わせが発生し、対応時間や着電率の面で社員に大きな負担がかかっていました。この課題を解決するため、問い合わせ対応の効率化と24時間対応を可能にするAIチャットボットを導入しました。

AIチャットボットを導入した結果、月2,200件あった問い合わせが1,300件に減少し、当初の目標であった1,540件以下を大きく上回る効果を実現しました。これにより、着電率も目標の75%を達成できるようになっています。さらに、新入社員や中途入社社員が、初歩的な質問や社内規定の確認を気軽に行えるため、人材育成にも役立っています。

回答率94%の高精度で対応!

回答率94%の高精度で対応!

京王電鉄では、繁忙期に月3,000件以上の問い合わせがあり、その多くが電話対応でしたが、対応時間は9時から18時に限られていました。そこで、時間や問い合わせ件数の制約を解消するため、24時間対応可能なAIチャットボットを導入しました。

コロナ禍明けに急増した問い合わせにも、回答率94%以上の高精度で対応。サポートチャットボットが問い合わせ数の増加を大きく抑える効果を発揮しています。業務負担を軽減しながら、24時間対応の強みを活かし、とくに土休日の早朝に多かった問い合わせを大幅に削減しました。

操作簡単&サポート充実! 初心者も安心の「おりこうAIコンシェルジュ」

操作簡単&サポート充実! 初心者も安心の「おりこうAIコンシェルジュ」
提供会社:株式会社ディーエスブランド

おりこうAIコンシェルジュは、初めてAIチャットボットを導入する企業や、ITスキルに不安のある企業でも安心して使えるサポート体制が強みのチャットボットです。運用面のサポートはもちろん、電話での相談も可能なため、導入から日常運用までしっかり支援します。

設置も簡単で、WebサイトのURLやPDFを読み込ませるだけですぐに利用可能です。さらに、英語・中国語・韓国語・ベトナム語など80以上の言語に対応する多言語オプションもあり、グローバル対応も安心です。 運用に必要な機能も充実しており、対応履歴の蓄積・分析、AI学習、回答評価、レポート出力などが可能です。ユーザーがサイト内で閲覧したページ情報も履歴として蓄積できるため、マーケティング改善にも活用できます。

ChatGPTを介した自然なコミュニケーション

おりこうAIコンシェルジュは、ChatGPTを介し自然な対話を実現。顧客体験のさらなる向上に貢献します。

AIの学習に手間がかからない

「おりこうAIコンシェルジュ」は生成AI型なので、導入には手間も時間も必要ありません。WebサイトのURL指定やsitemapでの一括学習が可能です。

操作性(IT初心者でも使いやすい)

直感的に操作できるデザイン・仕様なので、ITのノウハウがなくても安心。社内運用の属人化を防ぎます。

応答率98%カスタマーサポート

どんなささいな困りごとも、いつでも相談できる強い味方。文字どおり貴社の『コンシェルジュ』として徹底的にサポートします。

レポート分析機能が無料トライアルから使えて引継ぎ可能

「おりこうAIコンシェルジュ」なら無料期間中も全ての機能をお試しいただけます。レポート分析機能も使えますので、実際の導入時に引継ぎ可能です。

チャットボットに関するよくある質問

Q. チャットボットとは?
Q. チャットボットの種類は?
Q. チャットボットを導入するメリットは?
Q. チャットボット導入のステップは?
Q. おすすめのチャットボットは?

この記事でわかること

この記事ではIT初心者の方にむけて、チャットボット導入の流れや具体的なポイントについて成功事例をまじえて解説しました。

AIチャットボットは単なる自動応答ツールではなく、人手不足の解消、即時応答による満足度向上、そして蓄積されたデータのマーケティング活用まで、企業の成長を支える強力なパートナーになります。従来のシナリオ型でネックとなっていたQ&A作成の手間を大幅に軽減し、WebサイトやPDFを読み込ませるだけでスピーディーに導入できます。

AIチャットボットの導入成功には大きく9つのステップがあります。それぞれの段階でやるべきことや意識すべきポイントをくわしくご紹介しました。成功の秘訣は、AIチャットボットで解決したい課題や目的を明確にし、まずはよくある質問の自動化から始めるスモールスタートです。またITの専門知識がすくない初心者の方は、ツールの多機能さよりも「運用のしやすさ」や「サポートの充実度」を重視してツールを選んでみましょう。

「自社に最適な運用方法をもっと具体的に知りたい」、「実際の操作感を試してみたい」という方、ぜひ一度おりこうAIコンシェルジュの無料体験版を試してみませんか。導入初期の学習データの設定代行から、導入後のどんなささいな操作方法の疑問にも、応答率98%の弊社コールセンターが手厚くサポートします。以下のバナーからお申込みください。
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