会社ホームページの集客力アップ! 初心者でも簡単にできるSEOキーワードの探し方
更新日:2024.09.27
- ホームページで集客するにはSEOキーワードが重要ってよく聞くけど、探し方・見つけ方が分からない
- そもそもSEOキーワードが思いつかない
- 「SEO キーワード 選定」などで検索したら、ツールの使い方がいっぱい出てきたけど、それ以前の段階で何をすべきなのか教えてほしい
お金をかけずにホームページ(HP)のアクセス数を増やして会社の売上げをアップさせるにはSEO(検索エンジン最適化)が一番です。そのSEOで柱となるのがキーワードの選択です。
キーワードを思いつかなければSEOをいつまで経っても開始できませんし、もし間違ったキーワードを選んでしまうと「コンテンツ作りに苦労したわりに全然アクセスが伸びない・・・」という事態になりかねません。
今回は会社ホームページの集客の基礎、SEOキーワードの探し方をご説明します。
SEOの知識が全くない方でもこの記事を読み終わるころには、どうやればSEOキーワードを見つけられるのか明確に分かるはずです。
目次
SEOキーワードの探し方・見つけ方1.
最初に自社の商品・サービスをリストアップしよう
SEOキーワード探しは自社の商品・サービスへの理解から始まる
SEOキーワード探しの出発点は自社の商品・サービスです。
自社の商品・サービスへの理解が深くなければ、どんなにWebやSEOの知識がある人でもホームページの集客には必ず失敗します。
逆にいえば、自社の商品・サービスをすみずみまで把握していれば、ホームページの初心者でも適切なキーワードを探しだして検索上位を獲得できるのです。(ただし、一番効率的なのは、SEOのプロからアドバイスを適宜受けながら、自社でコンテンツを作成するスタイルです)
自社の商品・サービスをリストアップする
それではSEOキーワード探しの第一歩を踏みだしましょう。まずは、自社の商品・サービスをリストアップします。
たとえば、建築・工務店のホームページ担当者が初めてこの作業をおこなうと、こんな形になるでしょうか。
- 新築(一般家庭向け)
- リフォーム(一般家庭向け)
- リノベーション(オフィス・店舗向け)
商品・サービスをさらに細分化していく
しかし、これだけでは商品・サービスの分析がまだまだ粗いのでさらに細分化していきます。カテゴリーごとに分類・整理してください。
最初はパソコンを触らず、紙とペンの作業だけでもOK!
この作業はWordなどに打ちこんでもよいですが、ノートなどの紙に書きこんでいくと視覚的に商品・サービス群をまとめられるので頭の中を整理しやすいです。
ホームページ作りと聞くとパソコンの画面とにらめっこというイメージを抱かれているかもしれませんが、このような紙とペンを使ったプランニングの作業を丁寧に詰めていくだけで最終的なホームページのクオリティや集客力に大きな違いが生まれます。
「今回、ホームページの運営に関わることになったけど、正直パソコンでの作業は苦手なんだよなぁ・・・」という方はあまり身構えずに、まずは紙とペンから作業を始めていきましょう。これも立派なホームページ作りです。
弊社では手軽に企業・団体向けホームページを作れるCMS・おりこうブログを提供しております。ご興味のある方はぜひ以下から詳細をご覧ください。
SEOキーワードの探し方・見つけ方2.
商品・サービスの良いところを箇条書きしよう
商品・サービスの洗い出しが完了したら、その中のひとつを選びだします。今回は「バリアフリー化が目的のお風呂のリフォーム」を選択します。
例:お風呂のバリアフリー化リフォームの良いところ
●高齢者のケガを防止して健康を守る
→床の段差を解消して転倒を防ぐ
→手すりを設置して転倒を防ぐ
→すべりやすい床を張り替えて転倒を防ぐ
→暖房を設置して居室と浴室の気温差を解消して、脳や心臓への負担を減らせる
●介護保険や市の補助金で費用負担をおさえられる
●自社のみの長所・他社との差別化ポイント
・バリアフリーリフォームの経験豊富! 地元のケアマネージャー様からも多くご紹介をいただいている
・50万円未満のリフォームにもしっかりとお打合せして、丁寧に対応
・福祉住環境コーディネーター資格を取得しているスタッフが対応するので安心
・工事後も10年保証でアフターフォローも万全
他の社員の方にも協力してもらいながら、商品・サービスを分析しよう
目標の個数に達せられずペンが止まった人は、他の社員の方にも協力してもらってください。営業担当者や広告・宣伝に携わっている部署の方、商品の開発部など、できるだけ多くの知見を集めます。
直接口頭でヒアリングしてもよいですし、文書やメールへの記入をお願いしてもよいでしょう。
良いところを多くピックアップできたほうが、その後のSEOキーワードやコンテンツの幅が広がります。SEOキーワードの幅・総量はホームページの集客力に直結しますので、ここで手を抜かないようにしましょう。
競合他社のホームページも参考にしてアピールポイントを見つけよう
しかし、「どうしてもアイディアがこれ以上浮かばない!」という場面もあると思います。その時は競合他社のホームページをチェックしてみましょう。今回のパターンだと「お風呂 リフォーム バリアフリー」などで検索してみるのです。
そして、検索上位を獲得しているライバルサイトが商品・サービスのどこをアピールしているかをチェックしてみてください。
「そうか! この部分もお客様のメリットになるな!」「この表現は上手いなぁ!」など数々の発見があるはずです。ライバルサイトのページをすみずみまで読みこめば、自社の商品・サービスの差別化ポイントも明確になり、コンテンツも作りやすくなるでしょう。
SEOキーワードの探し方・見つけ方3.
商品・サービスに関連するキーワードを拾いあげる
良いところをピックアップし尽したら、次は商品・サービスに関係がある単語を書きだしていきます。「お風呂のバリアフリー化リフォーム」の場合は以下のようになります。
お風呂のバリアフリー化リフォームの関連キーワード
●ターゲットに関するキーワード群
・高齢者 ・足が不自由な方 ・段差で転倒 ・床が滑りやすくて転倒 ・入浴事故 ・筋力の衰え ・気温差による脳出血、心筋梗塞 ・ヒートショック
●商品・サービスに関するキーワード群
・手すりの設置 ・浴室すのこ ・バスシート ・バスリフト ・システムバス ・浴室暖房乾燥機 ・介護保険の補助金
関連キーワードをページ内に散りばめると、SEO効果が生まれる
これらのキーワード全てが、titleタグやdescriptionタグなどのSEO設定の重要箇所に入れこむメインキーワードとなるわけではありません。しかし、ページ内の見出しや文章内に関連キーワードを散りばめることで大きなSEO効果が見込めます。
その理由は以下の2つです。
・ページ内の見出しや文章内の単語も検索の対象になる
・関連するキーワードを多様に含むほど検索順位が上がりやすい
それぞれ詳しくご説明します。
ページ内の見出しや文章内の単語も検索の対象になる
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンはtitleタグなどのSEO的に重要な部分だけでなく、
見出しや文章内のキーワードも読みとって検索順位に反映させています。
実際、検索エンジンが文章内のキーワードを拾うことで、ページを作ったときには想定もしていなかったキーワードで検索上位を獲得することがよくあります。
ページ内に関連キーワードを散りばめるほど、多様な検索キーワードでヒットする可能性が高まります。
関連するキーワードを多様に含むほど検索順位が上がりやすい
検索エンジンはプログラムなので、本当の意味で文章の意味を理解することはできません。それでは、Yahoo!やGoogleはどのようにホームページの内容を把握しているのでしょうか? 検索エンジンが文章の内容を把握する手がかりが共起語と呼ばれる関連キーワードです。
たとえば、お風呂のリフォームのページで以下の2種類のページがあるとします。
A.「お風呂」「リフォーム」という文字を文章に含んでいる
B.「お風呂」「リフォーム」「バリアフリー」「高齢者」「手すり」「滑りづらい」「温度差」「心臓への負担」という文字を文章に含んでいる
みなさんが一読しただけでも、「Bはお風呂のリフォームの中でも、バリアフリー化をテーマにしたページなんだな」とすぐに分かるはずです。検索エンジンもこのような原理でページを把握しています。
多様な共起語が含まれているほど、検索エンジンはメインテーマ(先程の例だと「バリアフリー化を目的にしたお風呂のリフォーム」)との関連性が強いページだと判断し、検索順位も上がっていきます。
よく「SEOでは長い文章を書いたほうが検索上位をとりやすい」といわれます。しかし、検索エンジンは単に文章の量をランキング要素にしているわけではありません。文章が長くなるほど自然に多くの共起語を含むようになります。その結果、長い文章のページには順位上昇が起こりやすいと考えられています。
関連キーワードを豊富にストックしておくと、コンテンツも作りやすい
さらに、豊富なキーワード群をストックしておくと、それを眺めるだけでもどんな内容をページに掲載すべきかのアイディアが湧きやすくなります。
検索順位への影響よりも、コンテンツ作りの一助になるという点が、関連キーワードを洗い出す最大のメリットです。
※良質なコンテンツを増やすことで長期的な集客を目指す施策のことを、コンテンツSEOと呼びます。ご興味のある方はぜひ以下のページもご覧ください。
また、コストをかけずに集客力・売上げをアップさせる方法を知りたい方は、ぜひ以下の資料をダウンロードしてください。
SEOキーワードの探し方・見つけ方4.
商品・サービスがどんなターゲットのニーズと合致するのかを考えよう
商品・サービスの特長のリストアップが完了し関連キーワードの掘りおこしも終わったら、
その商品・サービスを必要としている人のことを考えましょう。
どんな人ならホームページに訪問し、商品・サービスを購入してくれるのかを想像するのです。
バリアフリー化目的のお風呂のリフォームなら、以下のようなターゲットの想定ができます。
例:お風呂のバリアフリー化リフォームの想定ターゲット層
- 親が高齢化してきた息子さんや娘さん
- 年齢は40~60代くらい
- 親がお風呂で転倒したり、脱衣所と浴室の気温差で心臓に負担をかけたりしないか心配している。あるいは、そのようなアクシデントが既に起きている可能性もある
商品・サービスを購入するまでのターゲットの行動の流れを想定しよう
次に、ターゲットがどのような経過を辿って自社の商品・サービスを購入するかを考えます。その際は「認知」・「情報収集」・「比較検討」・「購入」の4つのステップで切り分けしていくと実践的なモデルが作れます。
各ステップにおけるターゲットの心理の変化や、そのときにどんな検索キーワードを打ちこむかを想像します。今までストックしてきたSEOキーワードを各ステップに振り分けていってください。
※このようなターゲットの行動の流れの想定図を「カスタマージャーニーマップ」と呼びます。
SEOキーワードの探し方・見つけ方5.
掛けあわせでSEOキーワードをもっと効果的にしよう
最後に各SEOキーワードを有効に機能させて、会社ホームページの集客につなげるためにキーワードの掛けあわせをします。複数の単語を組み合わせたキーワードのほうが、ライバルサイトが少なくなり検索順位上位を獲得しやすいからです。
このような検索回数は少なめですが上位を獲りやすいニッチなキーワードのことをスモールキーワードやロングテールキーワードと呼びます。
また、「ここまでSEOキーワードについて考えてきたけど、どうしても上手いキーワードが思いつかない!」というときにもこの掛けあわせを試してください。
※スモールキーワード(ロングテールキーワード)について、詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
・効果的な掛けあわせキーワード1. 地名キーワード
商圏が市内や県内、関東地方などの一定地域に限定されている場合は、地名キーワードを使わない手はありません。地名キーワードを掛けあわせるだけで、ライバルサイトが激減し上位獲得できる確率がはね上がるからです。
例:
- 「お風呂 リフォーム バリアフリー」で検索した場合 約48万件ヒット
- 「静岡 お風呂 リフォーム バリアフリー」で検索した場合 約9万件ヒット
→ライバルサイトが約5分の1にまで減少!
また、地名を入れて検索するユーザーはその地域に住んでいる方がほとんどなので、顧客になる見込み度が非常に高いです。
静岡の建築会社が沖縄からの訪問者を集めても、成果にはつながりません。
それに対して「静岡」というキーワードを入力してアクセスしてきた訪問者は商圏内に住んでいるため、商品・サービスの購入や見積依頼などのアクションを起しやすいのです。
※訪問者が商品・サービスの購入やお問い合わせなどのアクションを起こした状態のことを「コンバージョン」と呼びます。アクションを起こしやすい訪問者を「コンバージョン率が高い」などと表現します。
コンバージョンはWebマーケティングの基本となる考え方なので、ぜひ以下のページをご覧ください。
・効果的な掛けあわせキーワード2. アクションキーワード
地名キーワードの次に効果が高いのが何らかのアクション、行動を示すキーワードです。
例:
「予約」「通販」「相談」「見積」「治す」「申込み」・・・など。
アクションキーワードを掛けあわせて検索する方は、すぐにでも行動を起こしたいと考えているのでコンバージョン率が高いです。アクションキーワードを含んだキーワードで検索上位が獲得できれば売上げアップのチャンスが大きくなります。
・効果的な掛けあわせキーワード3.知識・教育系キーワード
検索上位が獲りやすく、コンテンツも作りやすいキーワードが知識・教育系のキーワードです。
例;
「●●とは?」「~する方法」「~の選びかた」「~のやり方」「効果」「意味」「ランキング」「比較」「解説」「初心者向け」「初めての~」
これらのキーワードを掛けあわせた場合は、知識解説・教育系のコンテンツを受け皿として用意します。先述のターゲットのフローに当てはめるなら、「認知」や「情報収集」の段階のターゲットに訴求するキーワードです。
知識・教育系コンテンツは各業種のプロフェッショナルなら文章を書きやすいので、質の高いコンテンツを簡単に作りやすいです。さらに、検索回数のわりには競合があまり強くないことも多く、比較的楽に検索上位を獲りやすいというメリットもあります。
ただし、知識・教育系コンテンツで知りたい情報を獲得した訪問者はその時点で満足してページから離れてしまうので、コンバージョン率が低く直帰率も高い傾向にあります。
そのため、知識・教育系のキーワードで集めた訪問者は必ず他のページに誘導してコンバージョンを狙うようにしましょう。
まとめ 一番重要なのは商品・サービスへの理解
ここまで基本的なSEOキーワードの探し方を解説してきました。
一番大事なのは、キーワード探しは自社の商品・サービス・ユーザーへの深い理解から始まるということです。
もちろん、細かいSEOのテクニックや解析ツールを使えば確かにさらに効率的にキーワード収集ができますが、自社商品・サービスへの理解という幹が揺らいでいては効果を出すことはできないでしょう。
逆にいえば、SEOやWebの知識が多少乏しくても、自社商品・サービス・ユーザーと真摯に向き合えってキーワードを選定しコンテンツを作成すれば、必ず結果につながります。
この記事でご紹介したように、SEOキーワード探しは最初は紙とペンだけでも始められます。ぜひ皆さんも、自分ができる範囲からキーワードを探して、売上げアップやブランド力向上といった成果をつかみ取ってください。
コストをかけずにアクセス数を10倍にアップさせる方法を知りたい方は、以下の資料をダウンロードしてください。
この記事を書いた人
岡山 幸太郎
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、営業を経験したのち自社サイトやお客様サイトのWebディレクションに携わる。現在はSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングなど、Webにおける集客分野を担当。また、Webセミナー講師としても活動中。