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インデックスとは? 意味と検索エンジンの仕組み・SEO基礎知識を解説

更新日:2024.11.22
インデックスとは? 意味と検索エンジンの仕組み・SEO基礎知識を解説
GoogleやYahoo!などの検索エンジンから集客するには、インデックスというSEO用語の理解が不可欠です。

今回はインデックスの意味や検索エンジンの仕組み、インデックスを促進するには何をすればいいのかを初心者向けに解説します。

SEOを活用してホームページの集客・売上げアップや採用強化を目指している方は、ぜひご覧ください。

インデックスとは?

インデックスとは
インデックス(Index)とは、Google・Yahoo!・Bingなどの検索エンジンのデータベースに、Webページの情報が登録されることを指します。

インデックスされていないWebページは検索結果には表示されません。
そのためSEO(検索エンジン最適化)で集客するには、インデックスされていることが大前提になります。

なお、本来インデックスは「索引」・「見出し」などの意味を持っています。

なぜ検索エンジンは適切なページを収集できるのか? 検索エンジンの仕組みを解説

検索エンジンはなぜキーワードに関連したページを適切にピックアップできるのか?
まずは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの基本から確認していきましょう。
 
GoogleやYahoo!で「京都 観光」などのキーワードで検索すると、京都の観光スポットや人気コースの紹介など、検索したキーワードに関連した内容のページがずらりと表示されると思います。
 
なぜ、検索エンジンはこのようにキーワードに関連したページを適切にピックアップできるのでしょうか?

検索エンジンの仕組み:クローラーとインデックス

クローラーとインデックス
検索エンジンはクローラー(ホームページの情報を収集するロボット)を派遣して、世界中の莫大なページの内容をチェックさせています。
 
チェックが完了したら、クローラーは検索エンジンのデータベースに戻り、「このページは京都の観光スポットについて書かれています」などと分類・整理をしてデータベースに記録を行います。
 
ページが検索エンジンのデータベースに分類・記録されている状態のことを、SEO用語で「インデックスされている」と呼びます。
 
ユーザーが「京都 観光」で検索した場合には、検索エンジンが「京都と観光なら、これらのページを案内するのがよさそうだ」と自動的に判断してインデックスされているページを引き出します。そして、それを検索結果にまとめてユーザーに提供しているというわけです。
 
これが検索エンジンの基本的な仕組みです。
検索エンジンの仕組み
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インデックスされていないページは検索結果に表示されない

検索結果に表示されているホームページは、インデックスのデータをもとに引き出されています。
 
逆に言えば、インデックスされていないホームページは、どんなに頑張っても検索結果には表示されないということです。
 
典型的な例が公開直後のホームページです。
 
公開したばかりの時期には、まだクローラーがそのホームページを見つけられていません。
そのため検索エンジン側もそのホームページの情報を把握できていないのです。
 
だから、公開の一時間後に「さて、ホームページの検索順位はどうなっているかな?」とGoogleやYahoo!で検索して、いくら下の順位まで覗いてみても掲載されていないのです。

※Googleのサービス、サーチコンソールなどを利用すれば、検索エンジンに能動的にホームページの情報を伝えられるので、公開直後でも比較的早めにインデックスされるようになります。
 
また、ホームページを巡回しにきたクローラーの情報収集を拒否すれば検索エンジン側に情報が伝わらないので、検索結果には全く表示されなくなります(ロボット収集の拒否)。

検索エンジンの仕組みは図書館によく似ているので、そのたとえを用いて説明しましょう。

インデックスされていないページは本棚に並べられていない書籍のようなものなので、そのままでは利用者は本を読むことも借りることもできない状態だということです。
インデックスされていないページは検索結果に表示されない

検索エンジンはURLをもとにページを認識している

Googleなどの検索エンジンはURLをもとにページを認識しています。

そのため、新しく追加したページをインデックスさせるには、まずは検索エンジンやクローラーにURLを見つけてもらわなければなりません。

詳しくは後述しますが、検索エンジンにURLを見つけてもらうには、内部リンクの整備・xmlサイトマップ・Googleサーチコンソールなどを利用するのが有効です。

また、URLが一文字でも異なるとGoogleは別ページだと判断します。

URLを頻繁に変更すると別ページだと検索エンジンに見なされてしまい、せっかく今まで積み上げた評価がリセットされてしまいます。

適切な準備をしておかないと検索順位を落とすことになりますので、URLの変更には十分注意しましょう。

ホームページのインデックスを促進する方法

検索エンジン経由でアクセスを集めるには、サイト内の各ページが適切にインデックスされていることが重要です。ホームページのインデックスを促進する方法を解説します。

1.内部リンクを整備する

内部リンクを整備する
ホームページ内のコンテンツが増えるほど、各ページをインデックスさせるには内部リンクの整備が重要になってきます。

内部リンクとは、自社サイト内のページ間をつないでいるリンクのことです。

検索エンジンのクローラーはリンクをたどって各Webページにアクセスしているため、内部リンクが充実しているほど、クローラーの回遊性が上がりインデックスされやすくなります。

以下のような内部リンクの整備を進めてみましょう。

【代表的な内部リンク】
  • ページ本文からのリンク
  • ページ上部やサイドなどのナビゲーションメニュー
  • ページ下部などの関連ページリンク
  • パンくずリスト(現在のページが、ホームページ全体のなかでどこに位置しているのかを、階層的に示すリンクのこと)

まずは既存のページや新規作成したページから、関連した内容が掲載されているページへのリンクを張り巡らせるようにしましょう。

リンク元のページの内容が充実していたり、検索エンジンから高評価を得ていたりすると、リンク先のページの検索順位が上昇することもあります。

関連する内容のページにリンクを張り巡らせることで、各ページの検索順位が上昇する

2.XMLサイトマップを用意する

検索エンジンのインデックスを促進するには、XMLサイトマップの用意も不可欠です。

XMLサイトマップとは、Webサイト内に存在するページのURLをXMLという形式でリスト化したファイルです。検索エンジンのクローラーに対して、Webページの構造や関係性を効率的に伝える役割を果たします。

※訪問者がサイト内のページ構成を把握するための「サイトマップ」ページと、XMLサイトマップは異なりますので注意してください。ユーザー向けのサイトマップは「HTMLサイトマップ」と呼びます。

後述するGoogleサーチコンソールやBing WebマスターツールなどにXMLサイトアップを登録しておくと、新規ページなどがスムーズにインデックスされるようになります。

XMLサイトマップはCMS(ホームページを簡単作成できるシステム)を導入すれば自動で作成されますので、インデックスを促進したい方はCMSの導入を検討してください。


また、弊社でも企業向けCMS・おりこうブログを提供しておりますので、ホームページをリニューアルしたい方はぜひ以下のバナーから詳細をご覧ください。
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3.GoogleサーチコンソールやBing Webマスターツールから、インデックスをリクエストする

Googleサーチコンソール(Google Search Console)は、自社サイトの検索パフォーマンスを確認し、最適化するための無料ツールです。

各ページがインデックスされているかの確認ができるほか、XMLサイトマップの登録、新規ページへのインデックスのリクエストなども可能です。

クローラーが新規ページ・新規サイトを見つけるには時間がかかりますので、SEO効果を早く得たい方にはGoogleサーチコンソールの活用をオススメします。

なお、BingにもGoogleサーチコンソールと同様のツール、Bing Webマスターツールが存在しますので、こちらにも忘れずに自社のサイトを登録しましょう。


インデックスされたページは、サイトに検索ユーザーを呼びこむ入り口になる

検索結果にはページ単位でインデックスされて表示される

検索結果にはページ単位でインデックスされて表示される
次に検索結果の仕組みについて掘り下げていきましょう。
 
ここで重要なのは、「ホームページは結局、ページ単位でインデックスされて検索結果に表示される」ということです。
 
 
何を当たり前のことを・・・」思われる方も多いでしょうが、この基本をきちんと理解できているかどうかでホームページの集客力がまるで違ってきます。
 
それはどういうことなのか、普段みなさんが何気なくやっている検索行為を思い返しながら、考えていきましょう。

ページは検索ユーザーをホームページへ呼びこむ入り口

ページは検索ユーザーをホームページへ呼びこむ入り口
検索ユーザーは検索結果の一覧を眺めながら、一つのページを選び出してクリックして中に入ります。
 
次に、そのページが気に入ったら画面をスクロールして内容を読みこんでいきます。
 
ページの内容を読み終わったユーザーの中には、満足してそのページを離れる人もいるでしょうが、一部のユーザーは関連記事や内部リンクを辿って、そのホームページ内の別ページに移動します。

※内部リンクについて詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
参考ページ:内部リンクとは? SEOに効果的な貼り方を初心者向けに解説!

最後に、複数のページを読みこんで商品・サービスの内容が気に入った方が、購入ボタンを押したりお問い合わせしたりしてくれます。
 
この一連の流れで注目したいのは、ユーザーをホームページ内に引きこんだのは検索結果に表示されていた「ページ」であるという点です。
 
みなさんは基本的にページの役割を、商品・サービスや会社を紹介する「情報提供」ツールとして考えていると思いますが、それと同時に、ページは訪問者をホームページに呼びこむ入り口でもあるのです。

本や雑誌と違い、すべてのページが集客の入り口になりうる

本や雑誌と違い、すべてのページが集客の入り口になりうる
インデックスされて検索結果に表示されるページは、理論上、どんなページでも訪問者を呼びこむページになりえます。
 
これは本や雑誌といった紙メディアにはない、Webメディアであるホームページ固有の特長です。
 
ホームページへの集客を、本や雑誌にたとえれば、本屋で平積みにされたり本棚に並べられている状態から、お客さんに手にとってもらい中身を読んでもらうまでのプロセスに相当します。
 
この状態で、や雑誌がお客さんにPRできる箇所は表紙と背表紙(本棚に並べたときに前に来る、タイトルが書かれた部分)しかありません。
 
その本の34ページから始まる「ガーデニングの豆知識」のコーナーがどんなに分かりやすくて有益であっても、それが集客効果を発揮して手に取ってもらうことはありえないのです。
 
なぜなら、お客さんは本を開く前にその中身を知ることはできないからです。(ここでは本・雑誌という紙メディア単体の機能についてお話ししています。新聞やネットでの書評・レビューなどの要素を加味すれば、内容が良さが集客につながることはもちろんありえます)
 
それに対してホームページには、本・雑誌がまず表紙・背表紙を見てもらわなければ始まらないように、「まずトップページに来てもらわなければならない」というルールはありません。
 
ガーデニングの基礎知識についてのページを作れば、「ガーデニングを知りたい」と考えている人は検索エンジンを介してダイレクトにそのページに訪問してくれます。
 
本・雑誌と違って、ホームページではすべてのページが集客の入り口として機能するというのはそういう意味です。
 
そのため、できるだけページ数を増やしたほうが集客の入り口が多くなることになり、単純に有利といえます
 
※ページ数と集客の関係については、以下のページでさらに詳しく解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
※弊社では、コストをかけずに集客力・売上げをアップさせる方法についてまとめた資料を無料で配布しています。ご興味のある方は、以下のバナーからダウンロードしてください。

多くの訪問者を惹きつけられるページを作る

多くの訪問者を惹きつけられるページを作る
みなさんもページを作るときには、情報を分かりやすく伝えるだけでなく、「どうすれば多くの訪問者をこのページに呼びこめるだろう?」との意識も持ちながら作業してください。
 
集客を意識して1ページ1ページを丁寧に作りこんでいくことが、ホームページ全体の集客力を確実にアップさせます。
 
それでは、ページの集客力を高めるには具体的に何をすればよいのでしょうか?
 
実はここに、ページのインデックスのされ方が大きく関わってきます。

インデックスされたページの集客力を高める方法

検索結果にはホームページのタイトルと説明文が表示される

検索結果にはホームページのタイトルと説明文が表示される
検索エンジンはインデックスしたページを検索結果に出すときに、タイトル(「title」タグ)と説明文(「description」タグ、ディスクリプション)を付けて表示してくれます。
 
このタイトルと説明文は1ページごとにホームページの管理者が設定できます。
 
※ただし検索エンジンの判断で、管理者が設定したタイトル・説明文が書き変えられることがあります。また、設定自体されていない場合は検索エンジンがページ内の文章をもとにタイトル・説明文を作り出します。
titleタグとdescription
そして、検索ユーザーは検索結果に並んだ各ページのタイトルと説明文を比較しながら、どのサイトに自分が求めている情報が掲載されているかを考え、その中から自分が最適だと思うものをクリックします。

お店の前のメニュー表と同じで、タイトルと説明文でページの集客力が大きく変わる

お店の前のメニュー表と同じで、タイトルと説明文でページの集客力が大きく変わる
ここで、タイトルと説明文は、お客様を入り口に呼びこむお店の看板や黒板のような役割を果たしています。

みなさんが外食するときに、通りにある複数の店の黒板を比較しながら入る店を決めるように、検索ユーザーはタイトルと説明文を頼りにどのサイトに訪問するかを決定します。
 
タイトルと説明文をどのように設定するかがSEOではとても重要です。タイトルに効果的なキーワードが設定されていれば検索にヒットしやすくなりますし、魅力的な説明文が書かれていれば検索結果一覧の中から選ばれてクリックされる確率が高まります。

検索経由で集客できるタイトル・説明文の条件

  • ページの内容を分かりやすく表している
  • 効果的なキーワードが含まれている
  • 魅力的でクリックしたくなるような文章が書かれている
    (「今なら送料無料!」や「小ロットの注文もOK!」など)
 
なお、以下のページで効果的なタイトルや説明文の付け方をさらに詳しく解説していますので、SEOで集客したい方はぜひお読みください。

※また、以下の本は検索エンジンの特性やSEOを利用した集客の基礎を初心者向けにとてもわかりやすく解説していますので、SEOをこれから強化したい方はぜひご覧ください。

10年つかえるSEOの基本

10年つかえるSEOの基本

  • 作者:土居健太郎
  • 出版社:技術評論社
  • 発売日: 2015年04月

ホームページを適切にインデックスさせて集客力を高めよう!

インデックスはGoogleやYahoo!から集客するうえで、理解が必須の概念です。

企業ホームページを活用して集客・売上げアップ・人材獲得を実現したい方は、ぜひ自社のサイトが適切にインデックスされているかを確認しながら、SEOを進めてみてください。

なお、コストをかけずに集客力・売上げをアップさせる方法を知りたい方は、ぜひ以下の資料をダウンロードしてください。
 この記事を書いた人
岡山 幸太郎
岡山 幸太郎
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、営業を経験したのち自社サイトやお客様サイトのWebディレクションに携わる。現在はSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングなど、Webにおける集客分野を担当。また、Webセミナー講師としても活動中。

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