検索エンジンとは? Google・Yahoo!・Bingなどの種類や仕組み、SEOとの関係を解説
更新日:2024.06.19
- 「検索エンジンって何?」
- 「検索エンジンを活用して、企業ホームページへの集客や売上げアップをするには、どうすればいいの?」
そんな疑問・お悩みをお持ちの方のために、Google・Yahoo!・Bingなどの検索エンジンの意味や仕組みを初心者向けに紹介します。
検索エンジンを用いた集客手段・SEO(検索エンジン最適化)についても、わかりやすく解説しますので、売上げをアップしたい方もぜひご覧ください。
目次
検索エンジン(サーチエンジン)とは?
検索エンジンとは、インターネット上の情報(Webページ・画像・動画など)を検索して表示するシステムのことです。
GoogleやYahoo!が検索エンジンの代表例で、サーチエンジンとも呼ばれます。
検索エンジンでは、ユーザーが検索窓と呼ばれる枠に調べたい情報に関係するキーワードを入力して検索することで、インターネット上から関連度が高い情報がピックアップされて一覧で表示されます。
インターネット上の情報は膨大で、日々急激に増加しているため、人々が求めている情報に迅速かつスムーズにアクセスできるよう、検索エンジンは欠かせない役割を果たしています。
検索エンジンの種類
検索エンジンにはいくつか種類が存在します。
そのなかでも日本で代表的な検索エンジンを紹介します。
1.Google(グーグル)
画像出典:Google
Googleは世界で最も広く使用されている検索エンジンです。
1998年にラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンによって設立されました。
その主な特徴は、膨大なデータベースと高度な検索アルゴリズムを持ち、ユーザーに関連性の高い検索結果を迅速に提供する能力にあります。
また、パーソナライズド検索を通じて、ユーザーの過去の検索履歴や行動パターンに基づいて結果をカスタマイズすることができます。
Googleは検索サービスだけでなく、GmailやGoogle Mapsなど多くの便利なオンラインサービスも提供しており、日々進化し続けています。
2.Yahoo!(ヤフー)
画像出典:Yahoo!
Yahoo! は、Googleに次いで日本国内で広く利用されている検索エンジンであり、ポータルサイトとしての機能も兼ね備えています。
検索サービスだけでなく、オークション、ニュース配信、ショッピングなど多岐にわたるサービスを提供しており、それらの関連サービスが検索結果に表示されることもあります。
Yahoo! は、Googleの検索エンジンを利用していますが、独自のサービスやコンテンツを組み合わせることで、日本独自の検索エンジンとしての地位を確立しています。
3.Bing(ビング)
画像出典:Bing
Microsoft Bingは、マイクロソフト社が提供する検索エンジンで、Googleとは異なる独自の検索アルゴリズムを採用しています。
WindowsやMicrosoft Edgeの既定の検索エンジンとして、Bingは利用されています。
現在は生成AIチャットツール・「Copilot(コパイロット)」との連携も深めており、AIを活用した利便性の高い検索体験が今後は期待されます。
参考ページ:Microsoft Copilot
各検索エンジンのシェアは?
日本でメジャーな検索エンジンといえば、GoogleとYahoo!の二つです。
この二つだけで日本の検索エンジンシェアの90%以上を占めています。
さらにスマートフォンの場合はその割合が高く、GoogleとYahoo!だけで99%を占有しています。
よって日本語でSEO(検索エンジン最適化)をするなら、GoogleとYahoo!で検索上位が獲れていれば問題ないことになります。
さらに付け加えると、現在のYahoo!ではGoogleの検索エンジンを利用しているため、この二つの検索順位は基本的に同じになります。
※ただしYahoo!では「Yahoo知恵袋」や「Yahooニュース」などの関連サービスの情報が差し込まれることがあるので、一部キーワードでは順位がGoogleと異なります。
つまり、Googleで検索上位を獲得すれば自動的にYahoo!でも上位に表示されますから、SEOではGoogleさえ攻略できれば問題ないことになります。
一応、Googleの技術に依存していない検索エンジンとしてMicrosoftのBingがありますが、シェアはわずかにとどまっているのが現状です。
SEOではGoogleを最重視すべき状況に変わりはありません。
検索エンジンの仕組みを基礎から解説
1.検索エンジンはクローラーを派遣して各ホームページの情報を収集している
効果的にSEO対策を進めるために、まずはGoogleやYahoo!などの検索エンジンがどのような仕組みで機能しているのかをしっかりと理解しましょう。
検索エンジンは各ホームページにクローラーと呼ばれるページの内容を読みとるコンピュータープログラムを派遣しています。
このクローラーは各ホームページの内容を読み取り、情報収集する役割を担っています。
検索エンジンの仕組みは図書館に似ているので、そのたとえで説明すると、新しい本が出版されたら図書館がその情報をキャッチして収集・購入するイメージです。
2.クローラーが集めた情報は検索エンジンのサーバーにインデックスされる
クローラーはページの内容を読みとったあと、そのデータを検索エンジン本部のデータサーバーへ持ち帰ります。
そして、そのページの内容が「京都の観光」について書かれたコンテンツなら、「京都」「観光」などのキーワードと結びつけて整理したあとに登録します。
この作業をインデックスと呼びます。
インデックスは、図書館が購入した本を分野別に整理して本棚に並べる作業をイメージすると、わかりやすいです。
インデックスされていないページは検索エンジン本部のデータサーバーに保存されていないことになりますので、検索結果には表示されません。
先程のたとえでいえば、本が本棚に並べられていない段階なので、図書館では読めず借りることもできない状態です。3.キーワードと関係するページを集約し、検索結果を作成
その後、ユーザーが「京都 観光」で検索したときに検索エンジンはインデックスされている膨大なページ群のなかから「京都」と「観光」に関連しているページを選びだし、それらを集約して検索結果を作成します。
そのときの検索順位(ランキング)は検索エンジン内の計算式によって自動的に決定されます。この計算式のことをアルゴリズムと呼びます。
図書館のたとえでいえば、利用者が司書さんに「●●について書かれた本を読みたいんですが・・・」と質問した状態をイメージしてください。
その後、司書さんが「これらの本がオススメですよ!」といくつかの本をまとめて利用者にお渡しするとします。
どんな本をピックアップするか、どんな順番でオススメするかは、その司書さんの考え方によって決定されます。
このときの司書さんの考え方が、いわば検索エンジンのアルゴリズムにあたります。
クローラーによる収集→インデックス→アルゴリズムで検索結果を作成
- クローラーによるホームページのデータ収集
- 検索エンジン本部のデータサーバーへの整理・登録(インデックス)
- アルゴリズムに則った検索結果の作成
検索エンジンは以上の3ステップで機能しています。
この基本をおさえることがSEO対策ではとても重要です。
※検索エンジンとインデックス、クローラーについてさらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
検索エンジンからアクセスを集めて集客する方法
企業ホームページを活用して集客・売上げにつなげるには、検索エンジンを利用するのがオススメです。
検索エンジン経由で集客・マーケティングする手法を、SEM(Search Engine Marketing)と呼びます。
SEMは、SEO(検索エンジン最適化)とリスティング広告(検索連動型広告)の2種類に大別できます。
1.SEO(検索エンジン最適化)
SEOとはSearch Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション、検索エンジン最適化)の略であり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからアクセスを集めるための手法のことです。
SEOでは広告欄ではなく、通常の検索結果(自然検索・オーガニック検索)に自社のホームページを掲載させることを狙うため、検索上位を維持しているかぎり、料金を支払うことなく長期的にアクセスを確保できます。
コストをかけずに長期的に集客できるのが、SEOの最大のメリットです。
ただし、その代わりSEOでは検索上位を獲得するまでに時間がかかりますし、コンテンツ数が増えないとアクセス数も獲得しづらいので、即効性に欠けるというデメリットがあります。
2.リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに応じて、検索結果に表示される有料広告のことです。検索連動型広告とも呼ばれます。
集客効果が発揮されるまで時間がかかるSEOに対して、リスティング広告は料金を支払えば、すぐに検索結果に広告を表示できるのが魅力です。
ただしリスティング広告の費用は、オークションによって1クリックあたりの料金が決定され、近年は高騰しています。
たとえば「看護師 求人」という検索キーワードでGoogleにリスティング広告を出す場合、キーワードプランナーというツールで調査したところ、1クリックにつき629円~3,450円もの費用がかかるとの結果が出ました(2024年5月31日調査)。
そのため広告予算が乏しい中小企業などでは、リスティング広告が使いづらい場合もあります。
採用活動に使えるGoogleしごと検索
SEOでは主に集客・売上げアップの目線で解説してきましたが、求人・採用活動でも検索エンジンは活用できます。
代表的な例がGoogleしごと検索です。
Googleしごと検索(Google for Jobs)とは、Google検索において求人・採用関係のキーワードで検索したときに、企業の求人情報を検索結果ページの上部に掲載する機能のことです。
パソコンとスマートフォンの両方の検索結果で、Googleしごと検索の求人欄は表示されます。
有料の求人広告や求人ポータルサイトとちがって、無料でGoogle上に自社の求人情報を掲載できますので、採用活動にあまり予算を割けない中小企業にとっては非常にメリットが大きいサービスです。
興味のある方はぜひ以下から詳細をご覧ください。
また、弊社の企業向けホームページ作成ソフト(CMS)・おりこうブログなら、手軽にGoogleしごと検索に自社の求人情報を掲載できるオプションもありますので、採用を強化したい方はこちらもご覧ください。
検索エンジンを活用して、企業ホームページへのアクセス数・集客数を増やそう!
GoogleやYahoo!などの検索エンジンを活用したSEOは、広告予算が少ない中小企業にとって、貴重な集客手段になります。
インターネット経由で集客・売上げアップしたい方は、ぜひSEOの強化にチャレンジしてみてください。