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SEO対策とは? 10年・20年と長期的に企業ホームページで集客できる基本を、初心者にもわかりやすく解説!

SEO対策とは? 企業ホームページの集客の基本を初心者にも簡単に解説
  • 「SEO対策って、結局何をすればいいのかわからない」
  • 「SEO対策は専門用語や最新情報を常に勉強しないといけないから、大変だ」
  • 「検索順位が思うように上がらず、企業ホームページで集客できていない」
 
みなさんは、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
 
実際、弊社が新規のお客様からご相談いただく場面でも「SEO対策が分からない!」「今のホームページはYahoo!やGoogleから集客できていない!」とのお声をよく耳にします。
 
SEO対策について解説しているホームページ(HP・Webサイト)や参考書を読んでも、カタカナやアルファベットの専門用語や、多種多様なツールの名前が頻出するので、SEO対策にハードルの高さを感じる方が多いのも無理はないでしょう。
 
しかしSEO対策は、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンの本質をしっかり理解していれば、決して難しいものではありません。
 
むしろパソコンやWeb分野の初心者でも簡単に実行でき、真剣に取り組めば驚くほど大きい成果を獲得できるのがSEO対策の特長です。
 
今回は、SEO対策の基礎知識や、メリットとデメリット、これまでのSEO対策の変遷をたどりながら、10年・20年と集客に貢献して会社を成長させる企業ホームページを作るにはどうすればいいのかを解説します。


目次

 
  1. SEO対策は集客力強化に追加料金がかからない
  2. SEO対策は長期的に集客効果が持続する
  3. 作成したコンテンツは蓄積され、会社の財産になる
  4. ターゲット層と合致した検索ユーザーを集客できる
  5. 検索上位を獲得するとブランド力がアップする
  6. 潜在顧客との接点を確保して顧客を育成できる
 
 
 
 
 
 
 
  1. 即効性がなく効果が出るのが遅い
  2. コンテンツの作成に手間と時間がかかる
  3. 強力なライバルサイトが存在すると上位獲得が困難


SEO対策と検索エンジンの基礎知識

SEO対策とは?

SEO対策とは
SEO対策とはSearch Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション、検索エンジン最適化)の略であり、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンからアクセスを集めるための手法のことです。
 
企業ホームページにSEO対策をほどこすことで効率的に集客力をアップできます。

検索エンジンの仕組みを基礎から解説

1.検索エンジンはクローラーを派遣して各ホームページの情報を収集している

1.検索エンジンはクローラーを派遣して各ホームページの情報を収集している
効果的にSEO対策を進めるために、まずはYahoo!やGoogleなどの検索エンジンがどのような仕組みで機能しているのかをしっかりと理解しましょう。
 
検索エンジンは各ホームページにクローラーと呼ばれるページの内容を読みとるコンピュータープログラムを派遣しています。
 
このクローラーは各ホームページの内容を読み取り、情報収集する役割を担っています。

2.クローラーが集めた情報は検索エンジンのサーバーにインデックスされる

2.クローラーが集めた情報は検索エンジンのサーバーにインデックスされる
クローラーはページの内容を読みとったあと、そのデータを検索エンジン本部のデータサーバーへ持ち帰ります。
 
そして、そのページの内容が「京都の観光」について書かれたコンテンツなら、「京都」「観光」などのキーワードと結びつけて整理したあとに登録します。
この作業をインデックスと呼びます。
 
インデックスは、図書館が購入した本を分野別に整理して本棚に並べる作業をイメージすると、わかりやすいです。
 
インデックスされていないページは検索エンジン本部のデータサーバーに保存されていないことになりますので、検索結果には表示されません。
先程のたとえでいえば、本が本棚に並べられていない段階なので、図書館では読めず借りることもできない状態です。

3.キーワードと関係するページを集約し、検索結果を作成

3.キーワードと関係するページをアルゴリズムに従って集約し、検索結果を作成
その後、ユーザーが「京都 観光」で検索したときに検索エンジンはインデックスされている膨大なページ群のなかから「京都」と「観光」に関連しているページを選びだし、それらを集約して検索結果を作成します。
 
そのときの検索順位(ランキング)は検索エンジン内の計算式によって自動的に決定されます。この計算式のことをアルゴリズムと呼びます。
 
図書館のたとえでいえば、利用者が司書さんに「●●について書かれた本を読みたいんですが・・・」と質問した状態をイメージしてください。
その後、司書さんが「これらの本がオススメですよ!」といくつかの本をまとめて利用者にお渡しするとします。
 
どんな本をピックアップするか、どんな順番でオススメするかは、その司書さんの考え方によって決定されます。
このときの司書さんの考え方が、いわば検索エンジンのアルゴリズムにあたります。
 
どんな条件に合致しているページを検索上位に表示するのか、などのアルゴリズムの詳細は非公開情報となっており、Google社員しか完全には把握していません。

クローラーによる収集→インデックス→アルゴリズムで検索結果を作成

  1. クローラーによるホームページのデータ収集
  2. 検索エンジン本部のデータサーバーへの整理・登録(インデックス)
  3. アルゴリズムに則った検索結果の作成
 
検索エンジンは以上の3ステップで機能しています。
この基本をおさえることがSEO対策ではとても重要です。
 
※検索エンジンとインデックス、クローラーについてさらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

Yahoo!もGoogleのアルゴリズムを利用している

日本の検索エンジンのシェアはYahoo!とGoogleが9割以上
日本の検索エンジンのシェア
日本でメジャーな検索エンジンといえば、Yahoo!とGoogleの二つです。
 
この二つだけで日本の検索エンジンシェアの90%以上を占めています。
 
よって日本語でSEO対策をするなら、Yahoo!とGoogleで検索上位が獲れていれば問題ないことになります。
 
さらに付け加えると、現在のYahoo!ではGoogleの検索エンジンを利用しているため、この二つの検索順位は基本的に同じになります。
 
※ただしYahoo!では「Yahoo知恵袋」や「Yahooニュース」が差し込まれるので、一部キーワードでは順位がGoogleと異なることもあります。
 
つまり、Googleで検索上位を獲得すれば自動的にYahoo!でも上位に表示されますから、SEO対策ではGoogleさえ攻略できれば問題ないことになります。
 
一応、Googleの技術に依存していない検索エンジンとしてMicrosoftのBingがありますが、シェアはわずか数%にとどまっているのが現状です。
 
SEO対策ではGoogleを最重視すべき状況に変わりはありません。

SEO対策のメリットとは?

1.SEO対策は集客力強化に追加料金がかからない

自社でコンテンツを追加できるシステムなら、作業費用はかからない

自社でコンテンツを追加できるシステムなら、作業費用はかからない
折り込みチラシやダイレクトメール、テレビCMなどの広告媒体と違ってSEO対策はコストが圧倒的に安いです。
 
特に、弊社のおりこうブログのようなCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれるシステムを利用すれば、社内で簡単にページやコンテンツを追加できるので制作会社に追加の作業費用を払うことなく、積極的に集客力を強化できます。

SEO対策なら、一定のコストでいくらでも集客人数をアップできる

SEO対策なら、一定のコストでいくらでも集客人数をアップできる
もちろんホームページ自体の制作コストや、サーバーの維持費などのランニングコストは発生しますが、これらの費用はアクセス数が増えればそれに応じて高くなるわけではありません。
 
1ヶ月に100人集客しても、10000人集客しても、コストは一定です。
 
それに対して、折り込みチラシやダイレクトメール、テレビCMなどの広告媒体であれば、情報を届ける人数や地域の広さが大きくなるほど、料金も高額になっていきます。
 
SEO対策は、追加費用をかけずに自分の努力だけで、集客力をいくらでも強化できる極めて珍しいプロモーション手段です。
低コストで企業のPR力やブランド力を高めたいのであれば、SEO対策に必ず取り組むべきです。

2.SEO対策は長期的に集客効果が持続する

チラシやダイレクトメールなどの広告媒体は発信後、集客効果が激減する

チラシやダイレクトメールなどの広告媒体は発信後、集客効果が激減する
チラシやダイレクトメール、テレビCMなどの広告媒体は瞬間的かつ大規模に効果を発揮しますが、発信した直後から急速に集客効果が減退していきます。
 
折り込みチラシやダイレクトメールは数日から1ヶ月程度でゴミ箱行きになりますし、朝にチラッと観たテレビCMの内容など夜にはほとんどの人が記憶してないのではないでしょうか?
 
従来の広告媒体で長期間の宣伝効果を確保したいなら、発信回数を増やすしかありません。
当然それは広告費の増大を招きます。

SEO対策は永続的に集客できるので、中長期的に見ると圧倒的に低コスト

SEO対策は永続的に集客できるので、中長期的に見ると圧倒的に低コスト
それに対して、SEO対策は検索結果に表示されるかぎり、永続的に集客効果を発揮します。
 
企業ホームページに社員がページ(コンテンツ)を追加して検索上位を獲得した場合、投入したコストは社員の人件費と時間のみです(企業ホームページ自体のコストを除く)。
 
そのページはうまくいけば2年経っても、3年経っても検索ユーザーを集客しつづけ売上げに貢献します。
 
中長期的にみると圧倒的に低コストで集客でき、ROI(Return On Investment、投資対効果)が抜群に優秀なのがSEO対策の一番の魅力です。
 
※なお、長期間訪問者を企業ホームページへ集客しつづける良質なコンテンツをエバーグリーンコンテンツと呼びます。
以下のページでそのメリットや作成方法について解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

3.作成したコンテンツは蓄積され、会社の財産になる

作成したコンテンツは永続的に検索エンジンから集客する財産になる
前述のとおり、力を注いで作成したコンテンツは企業ホームページを維持しつづけるかぎり、怠けることなく毎日・毎月、検索ユーザーを集客してくれます。
 
検索エンジンから集客できるコンテンツは蓄積され、永続的に売上げに貢献する会社の財産となります。
 
そして、その財産は質の高いコンテンツ・質の高いページを追加するたびに、ホームページ全体の評価も向上するので相乗効果でさらに大きくなります。
 
SEO対策では努力すればするほど、会社の財産を着実に増やせます。

4.ターゲット層と合致した検索ユーザーを集客できる

SEO対策ではターゲット層と合致した検索ユーザーを集客できる
テレビCMや新聞広告、折り込みチラシなどの広告媒体は、自社の商品・サービスのターゲット層から外れた人々にも情報を届けてしまいます。
 
そのため、情報の受け手が来店やお問い合わせなどのアクションを起こしてくれる割合はあまり高くありません。
 
それに対して、検索エンジン経由で訪問してくれる方は自社の商品やサービスと関連したニーズを抱いている人がほとんどです。
 
「福井 お風呂 リフォーム」で検索してアクセスしてきた検索ユーザーは当然「福井県在住でお風呂のリフォームをしたい」と思っている人がほとんどでしょう。
 
SEO対策では自社の商品・サービスにニーズを感じている人を、効率的に集められるというメリットがあります

5.検索上位を獲得するとブランド力がアップする

検索上位を獲得すると会社のブランド力がアップする
多くの検索ユーザーはランキング上位を獲得しているホームページほど、良いイメージを抱き、信頼できると感じる傾向にあります。
 
 
SEO対策を成功させて、ランキング上位に企業ホームページが露出することで会社のブランド力が向上します。
 
ブランディングの成功は会社の信頼性を上げ、受注率や売上げにもポジティブな影響を与えます。

6.潜在顧客との接点を確保して顧客を育成できる

従来の広告手段ではニーズを強く自覚している人しか集客できない

折り込みチラシやダイレクトメール、テレビCMなどの広告媒体には、当然のことながら費用がかかります。
 
そのため、広告のターゲットとするのは自社の商品・サービスにニーズを強く感じている人々に限られます。
 
情報発信に費用が発生する広告媒体では、売上げに直結する人々にターゲットを絞らないとROI(Return On Investment、投資対効果)が著しく悪化してしまい、赤字になる危険性が出てくるからです。

ニーズを強く自覚している顧客は少なく、いずれ枯渇する危険性がある

ニーズを強く自覚している顧客は少なく、いずれ枯渇する危険性がある
しかし、自社の商品・サービスのニーズをすでに明確に感じている人の割合は決して多くありません。
 
むしろ消費者全体から考えると圧倒的に少数なので、将来的に顧客が枯渇してしまうリスクがあります。
 
企業が売上げを長期的に拡大していくには、ニーズに自覚的ではない潜在顧客とも接点を持ち、見込み客を開拓する必要があります。

SEO対策は追加費用がかからないので莫大な数の潜在顧客と接触できる

SEO対策は追加費用がかからないので莫大な数の潜在顧客と接触できる
SEO対策では追加費用をかけずに自由に情報発信できますから、ROI(投資対効果)の悪化を気にせずに莫大な潜在顧客との接点を獲得できます。
 
有益なコンテンツで潜在顧客を集める→ストーリーに沿ったページ構成でニーズを自覚してもらう→商品・サービスのページに誘導する→お問い合わせや資料請求などのアクションにつなげて見込み客化する
 
このような顧客のランクアップ(育成)施策に、企業ホームページとSEO対策は非常に適しています。
 
認知の獲得からニーズの掘り起こし、商品紹介、クローズのすべてのプロセスを推進できるのがSEO対策を用いたコンテンツマーケティングの特長です。
 
※コンテンツマーケティングでは、顧客の意識レベルと合致したコンテンツを的確に用意するために、以下のようなカスタマージャーニーマップと呼ばれる表がよく利用されます。
 
このように各意識レベルに応じたコンテンツを企業ホームページに整備することで、集客からクローズまで一貫して自動化できます。
コンテンツマーケティングでは、ターゲットの思考プロセスと合致した情報を用意するためにカスタマージャーニーマップが利用されます。

検索エンジンから集客できる企業ホームページを作るには、何が必要なのか?

Yahoo!やGoogleからのアクセス数を増やすには?

SEO対策でアクセス数を増やす手法の三本柱とは
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジン経由のアクセス数を増やすには、大別して以下の3つの方法があります。
 
  • 検索順位の上位を獲得する
  • 多くの種類のキーワードでヒットさせる
  • 検索結果に表示されたときのクリック率を上げる
 
SEO対策は、できるだけ高い順位を獲得し、あらゆるキーワードで企業ホームページをヒットさせ、検索ユーザーに高確率でクリックしてもらってアクセス数を増加させる施策だといえます。

SEO対策では集客できるページの増加が必須

先述のように、SEO対策で効果的にアクセスを集めるには、多くの種類のキーワードで検索結果にヒットさせることが不可欠です。
 
1ページで対策できるキーワードの種類には限界がありますから、有益なコンテンツが掲載されているページを増加させていくのが、アクセス数を増やすうえで一番効果的な方法です。
 
「Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンから全然集客できない・・・」という企業ホームページを分析してみると、トップページ以外のページ(下層ページ)の量が少なく、内容も充実していないことが多いです。

トップページ依存型ではSEO対策で集客できない

現代の検索ユーザーはトップページではなく下層ページに直接訪問する

現代の検索ユーザーはトップページではなく下層ページに直接訪問する
これは長年ホームページを運営している方でも勘違いしがちなのですが「検索ユーザーはまずトップページにアクセスして、その後、他のページに流れていく」というイメージをお持ちではないでしょうか?
 
検索エンジンの性能が向上し、検索キーワードと関連性が高いページが上位表示されるようになっている現在では、そのイメージは実態と異なります。
 
検索ユーザーは、Yahoo!やGoogleなどを経由して、個別の内容に特化している下層ページへダイレクトにアクセスしてきます。
 
「長野 お風呂 リフォーム」で検索する人は、工務店のサイトのトップページではなく、「お風呂のリフォーム」ページに直接訪問してくるのです。
 
つまり、サイト内のすべてのページが集客の入り口になりえます。
 
トップページは数ある入り口のなかの、たったひとつにしかすぎません。

検索上位を獲れる下層ページを増加することがSEO対策では急務

検索上位を獲れる下層ページを増加することがSEO対策では急務
SEO対策で集客に成功している企業ホームページはほぼ例外なく、集客できる下層ページを多数保有しています。
 
成功している企業ホームページではトップページのアクセス数は、全体のアクセス数のなかの20%程度にすぎないといわれています。
 
つまり、残りの80%のアクセスはトップページ以外の下層ページで獲得しているのです。
 
「検索順位が上がらない・・・」「SEO対策で集客できない・・・」という企業ホームページの多くが、トップページ依存型の構成に陥っています。
 
SEO対策で確実に集客するには、トップページ依存型から脱却して、ページを増強して分散集客型のホームページへ移行させなければなりません。
 
そのためには、検索上位を獲得できるページを多数作成し、集客に貢献する広義のランディングページ(入り口ページ)化を進めるのが急務です。
トップページ依存型ホームページ
トップページ依存型ホームページ
分散集客型ホームページ
分散集客型ホームページ
 
 

それでは、検索上位を獲得するにはどうすればよいのでしょうか?
 
次の項目ではブラックハットSEOとホワイトハットSEOという二つのスタイルを中心に、これまで日本のインターネット上では検索上位を獲得するために、どんなSEO対策が取られてきたのかを概観します。

ブラックハットSEOの栄枯盛衰と、ホワイトハットSEOの台頭

ブラックハットSEOの横行

質が低いコンテンツを無理やり上位表示させる手法=ブラックハットSEO

質が低いコンテンツを無理やり上位表示させる手法=ブラックハットSEO
すでにご説明したように、SEO対策はとても優れたメリットを備えている集客手段です。
 
そのため、かつては検索順位の向上を売り文句に高額の報酬を得るSEO業者が、現在以上に乱立していました。
 
実はそのころのSEO対策では検索上位を獲得することのみが注目され、検索ユーザーの役に立つページを作るという基本は軽視されがちでした。
 
検索ユーザーの役に立つコンテンツを作成するには各業種の深い知識や多くの手間・時間が必要ですが、そのころのSEO対策では小手先のテクニックを駆使すればコンテンツの質が低くても簡単に検索上位を獲れていたからです。
 
SEO対策のテクニックを利用して、質の低いページ・コンテンツを良質であるかのように見せかけて上位表示させようとする手法をブラックハットSEOと呼びます。
 
※なお、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

被リンクのSEO効果とブラックハットSEO

被リンクが多いサイトほど、Googleは高評価して検索順位を上昇させる
ブラックハットSEOの手法として代表的なのが、サテライトサイトを利用した大量の被リンク(バックリンク)の設置です。
 
※サテライトサイト・・・本体のサイトへ被リンクやアクセスを供給するために開設された外部サイトのこと。
 
被リンクとは、他のサイトから自分のサイトへリンクが貼られている状態のことを指します。
 
実例で示しましょう。
以下にYahoo! JAPANへの文字リンクを設置しています。
 
 
これはYahoo! JAPANが当サイトからの被リンクを得ている状態になります。
 
Googleは、たくさんリンクされているサイト=有益で信頼性が高いサイトと見なして、検索順位を上昇させます。
 
それではなぜGoogleはランキングを決める判定基準として、被リンクを重視しているのでしょうか?

Googleはなぜ被リンクを重視しているのか?

被リンクが多いサイトは、数多くの研究者から引用されている論文と同じ

被リンクが多いサイトは、数多くの研究者から引用されている論文と同じ
Googleが検索順位を決定するうえで被リンクを重視しているのは、学術論文と引用の考え方が検索エンジンのアルゴリズムのモデルになっているからです。
 
研究者の世界では、他の論文から多く引用されている論文ほど高く評価されます。
 
被引用数が多い論文は、それだけ多くの研究者に影響を与え価値を広く認められていることになるからです。
Googleの被リンクを重視するアルゴリズムもこれと同じ発想で導入されています。
 
Googleを創業したラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン(セルゲイ・ブリン)の二人はスタンフォード大学の学生だったため、学術論文の引用の考え方がアルゴリズムに取り入れられたといわれています。

被リンクを判定基準にすると、人間の評価を検索順位に反映できる

被リンク数を検索順位の判断基準とするメリットは、コンピューターでは難しいコンテンツの質の評価が可能になる点です。
 
インターネット上に記事Aと記事Bが存在するとします。
Googleのクローラーには文字数や関連キーワードの数はわかりますが、「内容の面白さ」という主観的で人間的な要素は判断できません。
 
ですが、記事Aよりも記事Bのほうに被リンクが多く付いていれば、記事Bのほうが面白く人気が高いからリンクを貼って紹介する人が多いのだと推測できます。

多くのサイトから紹介されて被リンクが付いているBのほうが人気が高いと推測

多く被リンクが付いているサイトのほうが高く評価される
被リンクをランキング判定基準とすることで、Googleは制度を向上させ、利用者の信頼を獲得した
つまり、被リンクをランキングの判定基準とすることで、アルゴリズムをより人間的な評価に近づけることができるのです。
 
実際、Googleは被リンク数をランキングの判定基準に取り入れることで、検索エンジンの精度を大幅に向上させました。
 
他の検索エンジンを性能面で一気に追い抜き、Google一強の状態をもたらした一因とされています。
 
グーグルネット覇者の真実

グーグルネット覇者の真実

  • 作者:スティーヴン・レヴィ/仲達志
  • 出版社:CCCメディアハウス
  • 発売日: 2011年12月

大量の被リンクで上位表示させる手法が主流だった

サテライトサイトで被リンクを大量に貼り、良質なコンテンツに見せかけていた

サテライトサイトで被リンクを大量に貼り、良質なコンテンツに見せかけていた
被リンクがついているサイトは検索エンジンから高評価される。
このGoogleのアルゴリズムを逆手にとって、検索順位を人為的に上昇させる手法が外部リンク施策です。
 
莫大な数のサテライトサイトを立ち上げて、検索順位を上げたいサイトへ大量の被リンクを貼ればGoogleから高評価され、順位が上昇する確率が高まります。
 
その結果、「コンテンツのクオリティや、情報更新によるホームページの充実なんてどうでもいいから、被リンクを人工的に大量に貼って検索順位を上げよう」と考えるSEO業者が横行することになりました。
 
これがブラックハットSEOの全盛期です。

ブラックハットSEOによって、低品質のコンテンツが上位を占めるようになった

ブラックハットSEOによって、低品質のコンテンツが上位を占めるようになった
2000年代半ばくらいまでは、手間をかけてコンテンツのクオリティを高めるよりも、検索エンジンをだまして上位を獲るほうがはるかに楽で効率的だったのです。
 
このような状況が続いた結果、キーワードによっては、検索順位を無理やり上げることのみに特化した質の低いページがランキング上位を席巻するようになりました。
 
真面目に質の高いページを作りこんでも、ズルをしているページにあっという間に検索順位を抜かれてしまうのですから、ホームページ担当者のモチベーションも低下してしまいます。

Googleは検索ユーザーの満足度の低下を憂慮した

GoogleはブラックハットSEOの横行に危機感を募らせていた
検索エンジン最大手のGoogleは、真面目にやるだけ損なSEO対策の現状に危機感を募らせていました。
 
検索したときにSEO対策のテクニックのみに長けた質の低いコンテンツが上位を独占していては、「Googleの検索は全然使えない!」と検索ユーザーに思われてしまい、Google自身の顧客満足度を大きく損ねてしまいます。
 
Googleは検索エンジンと連動した広告(リスティング広告)で収益を上げている企業ですから、検索エンジンの使い勝手が悪くなり検索ユーザーが離れてしまえば、売上げが大幅に悪化してしまいます。

ペンギンアップデートとパンダアップデートの実装

ペンギンアップデートとパンダアップデートで悪質なSEO対策をしていたサイトはペナルティを受けた
低品質なページ・コンテンツの蔓延を防ぐために、Googleは2011年に対策を打ち出しました。
 
それがペンギンアップデートとパンダアップデートと呼ばれる検索エンジンのアルゴリズム変更です。
 
【ペンギンアップデート】
大量のサテライトサイトなどを利用した、不自然な人工リンクを取り締まるためのアップデート
 
パンダアップデート】
他のサイトをコピーしたコンテンツや、検索ユーザーの役に立たない質の低いコンテンツを取り締まるアップデート
 
この二つのアップデートにより小手先のテクニックで質の低いページを上位表示させていたサイトはペナルティを受け、軒並み検索順位を急激に下落させました。
 
検索上位(10位以内)から100位以下の圏外に、順位を急転直下させたサイトも多数見受けられました。

ホワイトハットSEOとコンテンツSEOの台頭

ペンギンアップデートとパンダアップデート後はホワイトハットSEOが主流となった
そして、検索順位を無理やり上げていたページが壊滅的な被害を受けて退場するかわりに、急速に順位を浮上させたのが検索ユーザーの役に立つ質の高いページです。
 
ペンギンアップデートとパンダアップデートの導入によって、しっかり作られたクオリティの高いコンテンツがようやく正当な評価を得られるようになったのです。
 
その後、SEO対策の世界では、小細工を使って検索順位を不自然に上げるのではなく、良質なコンテンツを作成して検索順位とアクセス数を自然にアップさせていく手法が主流になりました。
 
これをホワイトハットSEOと呼びます。
 
コンテンツ施策を中心に据えたSEO対策はコンテンツSEOとも呼ばれ、現在のコンテンツマーケティングの中核を成しています。

補足:現在でも被リンクの獲得はSEO対策で重要

自然に貼られた被リンク(ナチュラルリンク)は依然、検索順位にポジティブな影響を与える
勘違いしている方が多いのですが、ペンギンアップデート導入後の現在でも検索上位表示には被リンクの獲得が効果的です。
 
ペンギンアップデートでペナルティを受けたのは、あくまでサテライトサイト等を利用した不自然な人工リンクのみであり、自然に貼られた被リンク(ナチュラルリンク)はその価値を失っていません。
 
前述したとおり、被リンクを判定基準にすると人間の評価を検索順位に取り入れられるという大きなメリットがあります。
Googleのアルゴリズムが今後どんなに進化しても、コンピューターによる分析のみでクオリティの価値判断を正確におこなうのは非常に困難でしょう。
 
実際、「被リンクを判定基準から排除すると検索結果はどうなるのかテストしてみたら、精度が著しく悪くなり、使い物にならなくなった」とGoogle社員が公式に発言しています。
 
よって、今後も自然な被リンクは検索順位にポジティブな影響を与えつづけると思われます。
 
検索順位をアップさせたい方は、有益なコンテンツを作成してFacebookやTwitterで拡散し、被リンクを得られる確率を高めるという正攻法の外部リンク施策を進めるべきです。

悪質なキュレーションサイトはどうやって検索上位を独占し、そしてなぜ壊滅したのか?

2016年末のキュレーションサイト騒動とは?

一部の悪質なキュレーションサイトが低品質なコンテンツを大量に作成して検索上位を独占していた
しかし、ペンギンアップデートやパンダアップデート後も、歪んだ手法で検索エンジンの裏をかいてランキング上位を独占しようという試みは常に続けられてきました。
 
その典型例が、2016年末にテレビや新聞の報道でも話題になったキュレーションサイト騒動です。
 
これは医療・健康系のキュレーションサイト(情報まとめサイト)が莫大な量の低品質なコンテンツで検索上位を独占し、誤った情報を流布させていた事件です。
 
その背景を振り返ってみましょう。

大量の低品質コンテンツで検索上位を独占していた

コンテンツSEOの主流化でコンテンツの量と更新頻度がより重視された

ペンギンアップデート、パンダアップデートにより、人工リンクを主軸とした外部SEO対策が衰退した後、SEO対策においてはコンテンツの量と更新頻度が重要であると認識されるようになりました(コンテンツSEOの主流化)。
 
コンテンツマーケティングという言葉が今まで以上に脚光を浴び、豊富な量のコンテンツを発信することがSEO対策では必須であると見なされました。

低品質のコンテンツを粗製乱造してSEO効果を高めようとした

低品質のコンテンツを粗製乱造してSEO効果を高めようとした
SEO対策ではコンテンツの量と更新頻度が重要であるという認識自体は正しいのですが、それを極端かつなりふり構わない方法で徹底的に実行したのが前述の悪質なキュレーションサイトです。
 
一部の悪質なキュレーションサイトが、インターンシップの学生やクラウドソーシングを利用した人海戦術でコンテンツを安い人件費で大量に作らせ、検索エンジンを攻略しようとしたのです。
 
※クラウドソーシング・・・インターネットを利用して、不特定多数の人間に業務を外注するサービス
 
粗製乱造されたこれらのコンテンツは、他のサイトの文章を盗用してリライトしたり、専門知識がない人間が執筆に携わっていたりしたため、極めて低品質でした。

質の低い情報が検索上位を独占し、悪貨が良貨を駆逐していた

質の低い情報が検索上位を独占し、悪貨が良貨を駆逐していた
1ヶ月に1800ページ以上コンテンツを追加する物量作戦により、これらのキュレーションサイトはあっという間に検索上位を独占しました。
 
悪貨が良貨を駆逐するという言葉がありますが、そのとおりの事態が2016年の検索エンジンの世界では起こっていたのです。
 
多数のキーワードで検索上位をキープすると、莫大な量のアクセスが生まれます。
 
莫大なアクセスはGoogleアドセンスやアフィリエイトなどを利用することで巨額の広告収入を生み出しますので、これらの悪質なキュレーションサイトは相当な金額の売上げを獲得していたと見られています。

しかし、著作権法違反の疑いや誤った情報の流布が社会的に問題視された

しかし、2016年の末に以下の点が社会的に問題視され、ネット上やテレビでも多数報道された結果、悪質なキュレーションサイトの多くが閉鎖や一時閉鎖に追いこまれました。
 
  • 他のサイトからの文章の盗用→リライトを組織的に推進していた(著作権法違反の疑い)
  • 画像の無断使用が横行していた
  • 誤った健康・医療情報を拡散しており、薬事法等に抵触する可能性があった

Googleが低品質なコンテンツへの対策を発表した

さらに、キュレーションサイト騒動が表面化してしばらく経ったあと、Googleが2017年2月にアルゴリズムのアップデートを発表しました。
 
以下にGoogleの報告の文章を引用します。

引用:Googleによる2017年2月のアルゴリズムアップデートの公式発表

『Google は、世界中のユーザーにとって検索をより便利なものにするため、検索ランキングのアルゴリズムを日々改良しています。
 
もちろん日本語検索もその例外ではありません。
その一環として、今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。
 
今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。
 
その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
 
今回の変更は、日本語検索で表示される低品質なサイトへの対策を意図しています。
このような改善が、有用で信頼できるコンテンツをユーザーに提供する皆さんを、正当に評価するウェブのエコシステム作りの助けとなることを期待しています。
 
この変更で、Google が認識する日本語検索の問題すべてを解決できるとは考えていません。検索品質向上のために、継続的にサイトの品質評価アルゴリズムのさらなる改善を行って参ります。』
 

低品質のコンテンツの検索上位表示は、最終的にGoogleに取り締まられる

低品質のコンテンツの検索上位表示は、最終的にGoogleに取り締まられる
ご覧いただくとわかるように、「キュレーションサイトの検索順位を低下させる」とは報告文のなかに直接書かれていませんが、こちらのアップデート後に独自のコンテンツに乏しいキュレーションサイトが大きく順位を落としたことが各Webメディアで報告されています。
 
このように、低品質なコンテンツを無理やり検索上位に表示させようとしたホームページは、一時的に検索上位を獲得しても、最終的にGoogleのアップデートによって対策され、集客力を地に落としてしまいます。

本当に成果を出せるSEO対策とは?

悪質なSEO業者やキュレーションサイトの施策は表面上は間違っていないが…

被リンクに頼った悪質なSEO業者の衰退や、キュレーションサイト騒動から得られる、SEO対策の教訓は何でしょうか?
 
  • 被リンクを獲得する
  • 更新頻度を増やす
  • コンテンツを増強する
 
SEO業者やキュレーションサイトが採用したこれらのアクションを単純にピックアップすると、全く間違ったことはおこなわれていません。
 
どれもSEO対策では効果的な施策です。

「検索ユーザーのため」という意識が正しいSEO対策では不可欠

「検索ユーザーのため」という意識が正しいSEO対策では不可欠
それにもかかわらず、悪質なSEO業者やキュレーションサイトが失敗したのは、検索ユーザーの役に立つコンテンツを作るという目的を忘れて(あるいは意図的に無視して)、それぞれの施策を形式的に推し進めたからです。
 
以下のような王道のSEO対策に邁進していれば、ペナルティで壊滅的な被害を受けることもありませんし、自然に検索順位もアップできてアクセス数も増加します。
 
  • 役に立つコンテンツを作成し、FacebookやTwitterで拡散して自然に被リンクを増やす
  • 検索ユーザーのニーズと合致した情報をコンスタントに更新する
  • 検索ユーザーの疑問や要望を的確に解決できるコンテンツを増強する
 
 
先程とアクション自体は変わりませんが、「検索ユーザーのため」という目的意識に沿って施策をおこなうだけで結果は大きく違ってきます。

「楽をして検索上位を獲りたい」という意識ではSEO対策は必ず失敗する

「楽をして検索上位を獲りたい」という意識ではSEO対策は必ず失敗する
「検索ユーザーのため」という意識を持ってコンテンツを作れば、SEO対策は簡単で確実にアクセス数を増加できます。(手間と時間はかかりますが…)
 
それに対して、「検索ユーザーの役に立つコンテンツを作るのは面倒だから、クオリティの低いコンテンツで楽して検索上位を獲りたい」という意識でSEO対策を進めると必ず失敗するでしょう。
 
一時的に検索上位を獲得しても、いずれGoogleのアルゴリズム変更でペナルティを受けますし、いつGoogleに見破られるか常に戦々恐々としながらホームページ運営を進める羽目になります。

5年・10年と評価される良質なコンテンツを作ったほうが、最終的にはお得

5年・10年と評価される良質なコンテンツを作ったほうが、検索エンジンから永続的に集客できるので最終的にはお得
徹底的に検索ユーザーの役に立つコンテンツを作成していれば、Googleのアルゴリズムのアップデートは恐怖の対象ではなくむしろ歓迎すべきものになります。
 
Googleが賢くなり真に価値のあるコンテンツを見分けられるようになるほど、自分が作ったコンテンツの検索順位が上昇するわけですから。
 
 
せっかくコンテンツを作るなら、楽をして作った内容の薄いものではなく、5年・10年と評価されて長期的に集客できるコンテンツを作りましょう。
 
そちらのほうが売上げもアップできますし、投入する手間と時間も最終的に少なくなります。

検索ユーザーの役に立つ、クオリティの高いコンテンツとは?

それでは検索ユーザーの役に立つ、クオリティの高いコンテンツとは一体どのようなものでしょうか?
 
具体的に考える前に、まずは検索エンジンの本質をとらえ直してみましょう。
検索エンジンと検索ユーザーの関係を真に理解できれば、有益で役に立つコンテンツとは何なのかも自然にわかります。

検索エンジンの本質はQ&A(質問と回答)である

Yahoo!やGoogleにキーワードを入力するのは、質問をしている状態

Yahoo!やGoogleにキーワードを入力するのは、質問をしている状態
実際に自分がYahoo!やGoogleなどの検索エンジンを使うときのことを思い出してください。
検索エンジンにキーワードを入力するとき、あなたには何か知りたい情報があるはずです。
 
検索ユーザーは何らかの疑問や要望、問題を抱えており、それらを解消するために検索エンジンを利用します。
 
この作業はいわば検索エンジンに質問をしている状態だととらえられます。

検索結果に表示されるページは、質問に対する検索エンジンの回答である

検索結果に表示されるページは、質問に対する検索エンジンの回答である
次に検索エンジン側の動きを見てみましょう。
 
検索エンジンは入力されたキーワードから、「検索ユーザーはこのような情報を求めているのではないか?」と推量して、内容が合致するページ群をまとめて検索結果を作成し、表示します。
 
※実際は「推量」という人間的な行動ではなく、アルゴリズムに基づいてコンピューターが自動的に判断しています
 
これは検索エンジンが検索ユーザーに対して回答をしている状態です。
 
つまり、検索エンジンの本質は検索ユーザーの質問に対して答えを返すQ&Aであるということになります。
検索ユーザーと検索エンジンはQ&Aの関係にある

クオリティが高いコンテンツとは優れた回答のこと

検索ユーザーの質問に的確に答えているコンテンツは順位も上昇する

検索ユーザーの質問に的確に答えているコンテンツは順位も上昇する
この検索エンジンの本質をしっかりとおさえていれば、「クオリティが高いコンテンツとは何か? ランキング上位を獲るには何が必要なのか?」も自然とわかります。
 
検索ユーザーにとってクオリティが高いコンテンツとは、自分の疑問に適切に回答してくれるページのことです。
 
したがって、優れた回答となるコンテンツ・ページを作れば、検索ユーザーは満足し順位も自然と上昇していきます。
 
そして、SEO対策とは企業の一方的な売りこみの手段ではなく、検索ユーザーとの双方向的なコミュニケーションの一種です。
 
SEO対策を成功させるには、Q&Aのコミュニケーションをどれだけ円滑に実現するかがカギになります。

徹底的に優れた回答を作成すれば、10年・20年とSEO対策で集客できる

徹底的に優れた回答を作成すれば、10年・20年とSEO対策で集客できる
検索エンジンは優れた回答となるページを高評価して、ランキング上位に配置する。
この検索エンジンの本質は10年経とうが、20年経とうが変わることはありません。
 
検索エンジンの本質はQ&Aであること、優れた回答を検索ユーザーに提示することを意識して徹底的にコンテンツを作りこめば、Googleのアルゴリズムの変更がこれから何度起こっても、ホームページの集客力を維持できます。
 
Googleのアルゴリズムは優れた回答を上位表示させるように日々改善されているわけですから、むしろアップデートが進むほど検索順位は上昇していく可能性が高いです。
 
SEO対策で一番重要なのは、常にアルゴリズムの動向をチェックして最新情報を仕入れることでも、専門用語を暗記することでもありません。
 
検索ユーザーのニーズを100%解決できる価値ある回答を作りつづける地道な努力が、アクセス数を増やし売上げをアップする王道なのです。

SEOでは、質問の推測と良質な回答の作成が必要

SEO対策では、質問の推測と良質な回答の作成が必要
検索エンジンの本質はQ&Aですから、ランキング上位を獲得してアクセス数を増やすには、以下の二つさえできれば充分です。
 
Q・・・検索ユーザーがどんな疑問・要望・悩みを抱えており、どんなキーワードを入力するかを推測すること
 
A・・・Q(質問)に対して、的確でわかりやすい回答をページ化して用意すること
 
この二つの基本をきちんとおさえて、コンテンツを追加していくだけで検索エンジンからのアクセスを着実に増やせます。

SEO対策は業者任せより自社で行ったほうが成功する

SEO対策は業者任せより自社でおこなったほうが成功する
そして、SEO対策に必要な「質問を推測し、良質な回答を用意する能力」はSEO業者ではなく、各業種のプロフェッショナルであり自社の商品・サービスを誰よりも深く理解している、みなさんご自身が一番優れています。
 
家を一軒も建てたことがないSEO業者が、マイホームを検討しているお客様から寄せられる質問を、建築会社の社員よりも正確に推測できるでしょうか?
 
マッサージをしたことがないSEO業者が、腰痛に悩む検索ユーザーを納得させる文章を整骨院のスタッフよりも的確に書けるでしょうか?
 
答えはNOです。
 
検索上位を獲得し、FacebookやTwitterで多くの人々に拡散される、クオリティの高いコンテンツはその業種のプロであるみなさんにしか作れないのです。

補足:コンテンツ作成を外注する場合の注意点とは?

補足:コンテンツ作成を外注する場合の注意点とは
ただし、各業種のプロ顔負けのコンテンツを作成できる、高い技術を持ったWebライターやWebマーケティング会社も少数ではありますが存在します。
 
しかし、優秀なWebライターやWebマーケティング会社を見分けるのは初心者にはハードルが高いですし、そのような充分な実力を備えた企業にコンテンツ作成をすべて外注すると高額な費用が発生します。
 
『Webコンテンツマーケティング サイトを成功に導く現場の教科書』(株式会社日本SPセンター著)によれば、コンテンツマーケティングをWebマーケティング会社に依頼した場合の料金の一例として、初期費用500万円と、ランニングコストが毎月200万円という数字が挙げられています。
 
実力のあるWebマーケティング会社にコンテンツ作成をすべて依頼すると考えれば妥当な金額ですが、なかなか支払うのが難しい金額だと感じる中小企業の方も多いと思われます。
 
また、有能なWebライターやWebマーケティング会社は、必ずヒアリングや打ち合わせを綿密におこないますので、結局外注しても多くの時間を割かれてしまう点もネックです。
 
かといって、安価でコンテンツ作成を外注するとクオリティ面での不安が残ります。
安い人件費でコンテンツ作成を大量に外注していたキュレーションサイトが、著作権侵害や内容の信頼性の問題を多数抱えて、閉鎖に追いこまれた事例を忘れるべきではありません。
 
結局、企業ホームページのコンテンツは自社で作成したほうがクオリティも安定しますし、コストパフォーマンスも高くなります。

SEOで成功するのは自社の商品を理解している人

自社の商品・サービスを深く理解している人がSEO対策では成功する
  • 「自分はパソコンが不得意だから・・・」
  • 「SEO対策のことなんて、よくわからないし・・・」
 
そう感じて、ホームページでの集客をあきらめるのは非常にもったいないです。
 
  1. SEO対策やWeb関係、パソコンの知識に長けているが、自社の商品・サービスの理解が乏しい人
  2. SEO対策やパソコンの知識はあまりないが、自社の商品・サービスを深く理解しており、お客様との対応経験も豊富な人
 
AとBの二人であれば、断然Bの人のほうがSEO対策に効果的なコンテンツを作成でき、売上げアップにもつなげられます。
 
SEO対策は会社を10年、20年と長期的に成長させるチャンスなので、みなさんもコンテンツ作成にぜひトライしてみてください。

SEO対策の初心者がつまずきやすいポイントと、検索上位を獲れるコンテンツの作り方

プロのアドバイスか最低限の知識があるほうが効率的

初心者には、SEO対策のプロのアドバイスか最低限の知識が必要

ただし効率的なのは、SEO対策の専門家のアドバイスを受けるか、最低限のSEO対策の知識を学んだうえ、自社でコンテンツ作成に取り組むスタイルです。
 
SEO対策では円滑なQ&Aの関係さえ実現できれば、確実に集客できると先程お話ししました。
 
しかし、頭に浮かんでいるQ&Aのアイディアを実際のコンテンツ作成作業に落としこむには、SEO対策の最低限の知識とコツが必要です。

キーワード選定がSEO初心者にはハードルとなる

検索ユーザーは自分の質問をキーワードに変換して問いかけてくる

検索ユーザーは自分の質問をキーワードに変換して問いかけてくる
特に前提知識が必要なのが、Question(質問)の「検索ユーザーの質問を想定する段階」です。
 
検索ユーザーは、電話でのお問い合わせや対面の会話と違って「佐賀県でお風呂のリフォームをしたいと思っているんですが、どれくらいの予算を想定しておけばいいですか?」などと、きちんとした文で質問してくれるわけではありません。
 
検索ユーザーは自分の質問を「佐賀県 お風呂 リフォーム 料金」のように、1~4語のキーワードに変換して問いかけてくるのです。

キーワードの選定作業はSEO対策の初心者には難しい

キーワードの選定作業はSEO対策の初心者には難しい
したがって、SEO対策では「こんな疑問・要望・悩みを抱えているお客様は、こんなキーワードで検索してくるはずだ」と推量する作業が不可欠です。
 
これをキーワードの選定作業と呼びます。
 
SEO対策の初心者には、このキーワードの選定はなかなか難しい作業です。
以下のようなページをご覧いただいて前提知識を簡単におさえるか、キーワード選定ではプロのアドバイスを受けたほうがよいでしょう。

titleタグやdescriptionタグの知識も必要

titleタグやdescriptionタグで検索順位とクリック率を効果的ににアップ

また、検索ユーザーへのAnswer(回答)であるコンテンツを作成する際にも、効率的に検索順位をアップさせてアクセスを集めるには一定の知識が必要です。
 
特に大事なのがtitleタグdescriptionタグなどのSEOの重要項目の設定です。
 
特にtitleタグの設定は、最少の労力で検索順位やクリック率を向上できる可能性がある、非常にコストパフォーマンスが高い作業なので、アクセス数や売上げアップに直結します。
 
「titleタグやdescrptionタグって何?」という方はぜひ以下のページをご覧ください。
以上のように、titleタグやdescriptionタグなどのSEO対策の設定部分の最適化は、効率的に検索順位をアップして、アクセス数を増やすうえで必須です。
 
しかし、憶えなければならないポイントはそこまで多くありませんし、初心者でも慣れれば問題なく効果的なtitleタグやdescriptionタグが作れるでしょう。

文章さえ書ければ、良質なコンテンツは作成できる

SEO対策では有益な情報を文章化してページにするだけで検索上位は獲れる

「SEO対策を強化するには、まずクオリティの高いコンテンツを作成してください」といわれると、なんだか難しそうに聞こえますが不安に感じる必要は全くありません。
 
SEO対策で主軸となるコンテンツは基本的に文章だからです。
検索ユーザーの役に立つ有益な情報を文章に起こし、ページにまとめるだけでも検索上位を獲得することは充分可能です。
 
実際、Wikipediaの記事はほとんど文章だけのページでランキング1位を多数獲得しています。
 
極論すると、パソコンやスマートフォンで文章が書ける方なら、誰でもSEO対策を進められます。

クローラーは画像や動画の内容を判断できないので、文章が重要視されている

クローラーは画像や動画の価値を判断できないので文章が重要視されている
なぜSEO対策では文章が一番重要なのでしょうか?
それは検索エンジンのクローラーの特性に理由があります。
 
すでにご説明しているとおり、Googleはクローラーを各ホームページに派遣して内容を読みとらせ、そこで得た情報をもとに検索順位を決定しています。
 
ですが、このクローラーには弱点があります。
 
クローラーはテキスト情報しか把握できず、画像や動画の内容を理解できないのです。
 
クローラーがテキスト情報しか判断材料にできない以上、ページのクオリティは文章によって大部分が決定されているといってよいでしょう。
 
※デザイン性を高めるために、きれいなフォントの文字を画像化して表現しているホームページが多く見受けられます。
ですが、画像化された文字はクローラーには読み取れないので、SEO対策の面から見ると効果を損なってしまいます。
 
SEO対策に強いホームページを作るなら、できるだけ文字の画像化は避けて、Webフォントを利用して対応すべきです。

デザインはきれいだが文章が薄いページの検索順位は簡単に追い抜ける

デザインはきれいだが文章が薄いページの検索順位は簡単に追い抜ける
競合他社のホームページ(ライバルサイト)にアクセスしているときに「とてもきれいなホームページだ。ここには検索順位で勝てそうにないな・・・」と思った経験はないでしょうか?
 
ですが、検索順位を決定するのはホームページのデザインではなく、そこに掲載されている文章です。
 
検索エンジンの世界では、デザインだけきれいで情報や文章が不足しているページよりも、多少デザインは簡素でも検索ユーザーの役に立つ情報がしっかりと文章で書かれているページのほうが高く評価されます。
 
そのため、ライバルサイトのデザインがどんなに流麗で優れていても、肝心の文章やページの量が少なく、質が低ければ恐れる必要はありません。
 
価値のある情報を熱意を注ぎこんで文章化していけば、自社のページがライバルサイトの検索順位を追い抜ける可能性は常にあります。

検索上位を獲得したいなら充実した文章が必要

ランキング1位を目指すページなら、2000字以上の文章量が望ましい

ランキング1位を目指すページなら2000字以上の文章量は推奨
文章が2,3行しかないページで検索上位を獲得するのは非常に困難です。
 
ランキング1位を目指しているページなら、あくまで参考値ですが2000字以上の文字数は欲しいところです。
 
なぜ検索上位を獲得するには多くの文字数が必要かというと、Googleは豊富な知識と経験に裏打ちされた情報量が多いページを高く評価するからです。
 
それはGoogleの公式発表からも読みとれます。
以下に引用しますのでぜひお読みください。(特に注目してほしい部分は、弊社側で太字にしています)

Google公式資料1. 質が高いコンテンツを作成するポイント

・有益で情報が豊富:レストランに関するサイトを立ち上げるなら、所在地、営業時間、連絡先情報、メニュー、今後のイベントを知らせるブログなどのコンテンツを掲載することができるでしょう。
 
・他のサイトより価値が高くて役立つ:犬のトレーニング方法を紹介する場合は、犬のトレーニングに関するウェブ上の他の記事よりも高い価値を提供したり、異なる視点から書かれた記事を掲載したりします。
 
・信頼性がある:独自の調査、引用、リンク、レビュー、証言などを通じて、サイトの信頼性を示します。著者の経歴や実際の顧客からの証言などを掲載すれば、サイトの信頼性や評価を高めるのに役立ちます。
 
・高品質:サイトのコンテンツはユニークで、個別で、質の高いものでなければなりません。大量生産されたコンテンツや、他の多数のサイトに委託したコンテンツは望ましくありません。コンテンツは、検索エンジンで上位に掲載されるためではなく、優れたユーザー エクスペリエンスの提供に主眼を置いて作成してください。
 
・ユーザーを引き付ける: 商品やチーム、作者自身の画像を追加することで、サイトに色どりやリアリティをもたらします。スペルミス、不自然な文体、事実誤認などでユーザーが不快にならないようにします。また、広告の量が多すぎることも、ユーザーが不快になる原因になります。定期的な更新、コメント ボックス、ソーシャル メディア ウィジェットを通じて交流しながら、ユーザーを引き付けます。

Google公式資料2.  良質なサイトを作るためのアドバイス

・あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
・サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
・あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
・このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
・コンテンツはきちんと品質管理されているか?
この記事は物事の両面をとらえているか?
・このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
・次のような理由で個々のページやサイトに対してしっかりと手がかけられていない状態ではないか?
・コンテンツが外注などにより量産されている
・多くのサイトにコンテンツが分散されている
記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
・健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
・サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
・ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
・記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
・ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
・このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?
 

Googleが高評価するようなコンテンツは文字数が自然と多くなる

  • 有益で情報が豊富
  • 著者の経歴や実際の顧客からの証言などを掲載すれば、サイトの信頼性や評価を高めるのに役立ちます。
  • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
  • この記事は物事の両面をとらえているか?
  • 記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
  • 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
  • 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
  • 記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
  • 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
 
以上のポイントに注目していただければ、どれも少ない文字数では実現困難な条件であることが分かると思います。
 
つまり、Googleが高評価するようなコンテンツを作成しようとすると自然と文字数は多くなるのです。
 
検索ユーザーの役に立つ情報を提供することよりも、文字数ばかり気にするのは本末転倒ですが、検索上位を獲得するには充実した文章は不可欠です。
 
※文字数が多いページには、他にもターゲットキーワードの共起語(関連キーワード)を含みやすい、ロングテールキーワードを拾いやすいなどのSEO対策上のメリットがあります。
さらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

補足:デザインはお問い合わせや注文のコンバージョン率を左右する

補足:デザインはお問い合わせや注文のコンバージョン率を左右する
先程、企業ホームページのデザインは検索順位に直接的な影響を与えないとお話ししました。
 
それでは、企業ホームページを運営するうえでデザインは全く気にしないでいいのか、というとそうではありません。
 
確かにデザインは、検索ユーザーにページをクリックしてもらうまでの集客の段階(SEO対策の領域)では影響力を持ちませんが、クリックされたあとの段階で重要な役割を果たすからです。
 
きれいで見やすいデザインのホームページのほうが、訪問者に与える印象は良くなりますし、お問い合わせや商品の注文などのアクションが発生する確率も高くなります。
 
逆に、見た目がいまいちで古臭いホームページだと「書いている内容は良いんだけど、ここにお問い合わせするのは、ちょっとなぁ・・・」と訪問者が二の足を踏んでしまいます。

ホームページの文章とデザインは、どちらが欠けても成果を出せない

お問い合わせや商品の注文などの、ホームページが獲得目標としているアクションのことをコンバージョンと呼びます。
 
ホームページのデザインは検索エンジン経由のアクセス数には直接的に影響しませんが、コンバージョンを獲得する確率(コンバージョン率)を大きく左右するのです。
 
文章とデザインはどちらか一方さえ充実していれば大丈夫、ではなく車の両輪のようなものだと考えてください。
ホームページで集客し、売上げアップにつなげるには、どちらも重要です。
 
※コンバージョンについて、さらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

検索上位を獲得できるコンテンツの作り方とは?

自社の商品・サービスとターゲットを分析して、トピックを箇条書きする

  • その商品・サービスを求めている人が抱えている課題は何か?
  • その商品・サービスを購入するとどんなメリットが生まれるのか? あるいは、どんなデメリットを解消できるのか?
  • その商品・サービスを求めている人が、購入する前に気にする点や不安に思う点、よくする質問は何か?
  • 同様の商品・サービスを提供している競合他社と比較して、自社が差別化できる点は何か?(今までのお客様は何を決定ポイントにして、自社の商品・サービスを選らんでくれているのか?)
 
まずは、以上の内容を箇条書きで紙やWordファイルなどに書き出していってください。
書き出したトピックのひとつひとつがコンテンツの骨子となり、ページ化したときの各項目の見出しになります。

想定キーワードで検索して、ライバルサイトの内容をチェックする

想定キーワードで検索して、ライバルサイトの内容をチェックする
トピックの洗い出しが終わり、一覧表の作成が完了したら、想定しているSEOキーワードで実際にYahoo!やGoogleで検索してください。
 
そして、実際に検索上位(ここでは1位~20位以内)を獲得しているライバルサイトの内容をチェックしましょう。
 
【ここに注目! ライバルサイトのチェックポイント】
1.用意しているトピックと同じような内容はないか?
→どんな文章やどんな表現でコンテンツを構成しているかをチェックしてください。
 
2.自分が想定していなかったトピックで有益なものはないか?
→有益だと感じたものをピックアップして、準備しているコンテンツのトピック一覧表に追加してください
 
3.各ライバルサイトで不足していると感じたトピックはないか?
→ライバルサイトに掲載されていないトピックはオリジナルコンテンツであり、差別化の大きなポイントになります
 
チェックを進めていくなかで、特にクオリティが高いと感じたライバルサイトは画面で見るだけでなく、ページを印刷してストックしておいてください。
 
コンテンツ作成時の参考資料になりますし、常に比較対象を意識することからコンテンツのオリジナリティも生まれていきます。

※なお、競合他社のホームページのより詳しい分析方法は以下で解説しています。

トピックをグルーピングして順番を確定させる=コンテンツの構成が決定

ライバルサイトのチェック・分析が終了した時点で、コンテンツの材料は充分手元に集まっているはずです。
 
「何を書くか」が確定したので、次は「どんな順番で書くか」を考えましょう。
  1. トピック一覧表を眺めて、内容が関連しているトピックをまとめてグループを形成する
  2. 各グループの順番を試行錯誤して決めたあとに、グループ内のトピックの順番も確定させる
 
以上でコンテンツの構成を考える作業は完了です。
次のステップから実際の原稿作成に移ります。

トピックを見出しにして、200~400字程度で文章化して肉付けする

トピックを見出しにして、200~400字程度で文章化して肉付けする
各トピックを見出し(各項目のタイトル)にして、200字~400字程度で文章化して肉付けしましょう。
 
原稿執筆はWordやメモ帳でおこなうのがオススメです。
下書きの段階なら紙とペンで手書きしても構いません。
 
どんなに使い勝手のいいホームページ作成ソフトでも、長文を書くときには文章執筆専用のソフトや、紙とペンには敵いません。
特にWordは自動的に合計文字数がカウントされるので便利です。
 
文章が500字を超えると、ひとつのトピックとしては長くなりすぎるので、複数のトピックに分割できないか検討してください。

自分の知識や経験を活かして、お客様に語りかけるように文章を書こう

自分の知識や経験を活かして、お客様に語りかけるように文章を書こう
コンテンツの原稿を作成するときのコツは「自分がお客様から質問されたら、どう答えるか?」をイメージすることです。
 
実際にお客様と対話したときや、新人や後輩社員にレクチャーしたときの経験を思い出しながら、語りかけるように文章を書きましょう。
 
逆に、「検索ランキング1位を確実に獲れて、会社の顔として恥ずかしくないものを作ろう!」などと肩に力が入った状態では、筆の動きも鈍りがちになってしまいます。
 
既に何度もご説明しているように、SEO対策は検索ユーザーの質問に的確な答えを用意するQ&A型のコミュニケーション手段です。
 
SEO対策は現実からかけ離れた抽象的なWebプロモーションではなく、お客様対応や新入社員への研修などの普段のみなさんの業務の延長線上に存在しています。
いつもの業務と同じ感覚で文章を書き進めていきましょう。
 
そして、みなさんがこれまでの業務で蓄積してきた、知識や経験、工夫のすべてが、他社にはマネのできないオリジナルコンテンツになります。
 
それらを積極的に盛り込んで最高の回答を作り上げてください。

※より詳しい文章の書き方は以下のページでも解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

他の社員にも協力してもらって、自社ができる最高の回答を作成しよう

他の社員にも協力してもらって、自社ができる最高の回答を作成しよう
原稿作成の作業はWordや手書きでもできるので、ホームページ担当者以外の社員の協力を取り付けるのも重要です。
 
営業社員や販売員が普段どんな営業トークをしているのかをインタビューしたり、原稿を提供してもらったりしてください。
 
建築業や製造業なら、職人さんが普段どんなポイントを心がけて作業に取り組んでいるか訊いてみましょう。
 
実のところ、各コンテンツの検索順位は、SEO対策やWebの知識・技術の多寡よりも、文章の執筆にどれだけ真摯に取り組むか、社内の協力体制が整備されているかなどのアナログな部分の出来栄えでほとんど決定してしまいます。
 
自社ができる限りの最高の答えを文章化して、コンテンツを作成してください。
それが検索ユーザーの喜びや信頼を獲得し、検索上位をつかみとる一番の近道です。
 
※より詳細なSEOコンテンツの作り方は以下のページで解説していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

コンテンツの集客力を100%引き出し、SEO対策の効果を倍増させる方法とは?

公開したらFacebookやTwitterで拡散しよう

SEO対策のスタートダッシュの鈍さを、即効性のあるSNSの拡散で補完する

SEO対策のスタートダッシュの鈍さを、即効性のあるSNSの拡散で補完していく
コンテンツを作り終えてページの公開が完了したら、FacebookやTwitter、LINEなどのSNSで紹介して拡散しましょう。
 
公開直後のページは検索順位が低いので、序盤はYahoo!やGoogleなどの検索エンジンからの集客は期待できません。
 
SEO対策の弱点であるスタートダッシュの鈍さを、即効性のあるSNSの拡散で補うことで、効率的にアクセス数を増やせます。

SNSの拡散はリーチできる人数を増やし、自然な被リンク獲得にも貢献する

SNSの拡散はリーチできる人数を増やし、自然な被リンク獲得にも貢献する
良質なコンテンツをSNSで発信すれば「いいね!」やリツイートで紹介されやすく、検索エンジンのみに頼るよりもリーチできる人数(情報を届けられる人数)が格段に多くなります。
 
さらに、「いいね!」やリツイート数が増えれば、他のサイトやブログで紹介される確率も飛躍的に高まります。
 
そうして得た自然な被リンクは、企業ホームページ全体の検索順位にもポジティブな影響を与え、長期間集客に寄与する会社の財産となります。

※補足:FacebookやTwitterでの紹介自体は被リンクとして扱われない

誤解されている方も多いのですが、Facebookの「いいね!」やTwitterのリツイート自体は、SEO的に効果がある被リンクとは見なされません。
 
FacebookやTwitterのリンクには「nofollow」が付いています。
これは検索エンジンのクローラーへ「リンク先のページをクロール対象にしないでください」「このリンクをSEO的に有効な被リンクとして扱わないでください」という指示です。
 
FacebookやTwitterでは、自らのサービスがSEO対策を目的とした人工的な被リンクの設置場所として利用されることを防ぐため、リンク時に自動的にnofollowが付与されるように設定されています。
 
以上のように、FacebookやTwitterの拡散は有効な被リンクとしてはカウントされません。
 
しかし、すでに説明しているように、SNSでコンテンツを拡散すればリーチできる人数が増えるので他のサイトやブログで紹介される確率が増えます。
 
よって、「FacebookやTwitterは直接的な被リンク増大にはならないが、間接的に被リンクを増やす効果が見込める」とご理解いただければ結構です。

現代のSEO対策ではスマホ対応は必須

スマホ未対応のホームページは閲覧しづらく、検索順位も低下させてしまう

スマホ未対応のホームページは閲覧しづらいうえに検索順位を低下させてしまう
現在のSEO対策では、ホームページに良質のコンテンツを掲載するだけでなく、スマートフォン閲覧への対応も必須です。
 
Googleにはスマホ対応していないホームページはスマートフォンで検索されたときに、検索順位を低下させるアルゴリズムが搭載されているからです。モバイルフレンドリー補正
 
スマホ未対応のホームページは字が小さくバナーも指で押しづらいので訪問者がストレスを感じてしまいます。
 
※スマホ未対応の悪影響について、詳しくは以下のページをご覧ください。

コンテンツの順位をモバイルフレンドリー補正で低下させるのはもったいない

コンテンツの順位をモバイルフレンドリー補正で低下させるのはもったいない
スマートフォンで検索したときに、スマホ未対応で読みづらいページばかりが上位を占めていたら、検索ユーザーの利便性と満足度が大きく損なわれてしまいます。
 
Googleは検索エンジンのリスティング広告(検索連動型広告)で収益の大部分を得ている会社です。肝心の検索エンジンの利便性が下がり、検索ユーザーがGoogleから離れてしまっては多大な損害を被ります。
 
そこで、Googleはできるだけスマホ対応しているホームページを検索上位に表示して、検索ユーザーが情報収集しやすい環境を実現するため、モバイルフレンドリーアップデートを実施したわけです。
 
せっかく良質なコンテンツを心血を注いで作成したのに、スマホ対応していないだけでモバイルフレンドリー補正で検索順位を低迷させるのは非常にもったいないです。
 
Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンから集客を狙うなら、必ずホームページはスマホ対応にすべきです。

スマホ未対応だと被リンクの獲得や、FacebookやTwitterの拡散も阻害される

スマホ未対応だと被リンクの獲得や、FacebookやTwitterの拡散も阻害される
さらに、アンケート調査によると57%のユーザーはスマートフォンサイトのデザインが良くない企業は他の人に勧めないと回答しています。
 
 
ペンギンアップデート後も、自然な被リンク(ナチュラルリンク)の獲得にはポジティブなSEO効果がありますし、FacebookやTwitterでの拡散はコンテンツのアクセス数を増やすうえで不可欠です。
 
スマホ未対応が原因で他の人に企業ホームページを紹介してもらえないと、被リンクの獲得やSNSでの拡散に支障をきたしてしまいます。

モバイルファーストインデックスへの大転換

モバイルファーストインデックス後は、スマホサイト基準で検索順位が決定

モバイルファーストインデックス後は、スマホサイト基準で検索順位が決定
2015年にモバイルからの検索回数が全体の過半数を突破し、パソコンの検索回数を上回りました。
 
このようなモバイル優位の風潮を踏まえ、Googleは今後パソコンサイトではなく、スマホサイトを優先的にインデックスして、スマホサイトを基準に検索順位を決定することを発表しました。
 
これまではパソコンサイトのコンテンツを基準に、スマホサイトの順位も決定されていたので、検索エンジンの主軸を根本から変更する大転換です。
 
これがモバイルファーストインデックスです。

モバイルファーストインデックス導入後のイメージ図

モバイフラーストインデックス導入後のインデックス方式
モバイルファーストインデックスの導入後は、トップページなど一部のページしかスマホ対応していないホームページは、インデックスされるコンテンツの量が激減するのでアクセス数が急落する可能性があります。
 
これを回避するには企業ホームページの全ページをスマホ対応にする必要があります。
 
Googleがモバイル重視の姿勢を明確に打ち出している以上、今後のSEO対策ではホームページのスマホ対応がますます重要になってくるのは間違いないでしょう。
 
※モバイルファーストインデックスについて、さらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

独自SSL(常時SSL)の導入でSEO対策を強化

Googleは2014年に、SSL(暗号化通信)が導入されてURLがhttpsになっているページの検索順位を優遇すると発表しました。
 
 
SSLとは、訪問者とサーバー(ホームページのデータを収納しているコンピューター)の間のデータ通信を暗号化して、個人情報やCookie情報の盗聴・不正傍受を防ぐ仕組みのことです。

SSLの暗号化の仕組みのイメージ図

SSLの仕組みのイメージ図
独自SSL(常時SSL)を導入すると、検索順位の優遇効果が得られる
独自SSL(常時SSL)ではホームページのすべてのページがSSLで暗号化・保護されて、URLhttpsになります。
追加されるsはsecure(セキュア、「安全である」の意)の頭文字です。
secureの名詞形がsecurity(セキュリティ)になります。
 
Googleは、より安全で信頼性が高いページを上位表示したほうが検索ユーザーの満足度が向上すると考え、独自SSL(常時SSL)が導入されているホームページへの優遇措置を実施しました。

※また、Google ChromeなどのブラウザではSSLが導入されていないページ(URLがhttpのままのページ)では、「保護されていない通信」などの警告を常に表示するように変更がなされました。この警告は、企業ホームページの訪問者に不信感を与え、お問い合わせ数や売り上げにも大きく影響する可能性があります。詳しくは以下のページをご覧ください。

ただし、独自SSL(常時SSL)のSEO効果を過大評価するのは禁物

ただし、独自SSL(常時SSL)が検索順位に与える影響は、ページ内のコンテンツ(文章)と比較すると小さなものなので、過大評価は禁物です。
 
もともとコンテンツ(文章)が少ないページが独自SSL(常時SSL)を導入しただけで、豊富な文章量と情報量を備えたページを上回ることは考えづらいです。

独自SSL(常時SSL)のSEO効果はホームページを充実させるほど大きくなる

独自SSL(常時SSL)のSEO効果はホームページを充実させるほど大きくなる
しかし、独自SSL(常時SSL)のSEO効果の最大のメリットは全ページにその効力がおよぶ点です。
 
独自SSL(常時SSL)化で、2~3語のスモールキーワード(ロングテールキーワード)検索時に下層ページの順位が浮上する効果が見込めます。
 
そして、コンテンツとページ数を増強して、ホームページを充実させるほど、独自SSL(常時SSL)のSEO効果の総量は大きくなっていきます。
 
ホームページを新規開設・リニューアルする際は、独自SSL(常時SSL)を導入することをお勧めします。

SEO対策のデメリットとは?

SEO対策には、追加費用をかけずに集客力をアップできる、長期的に効果が持続するなど大きなメリットがありますが、決して万能のプロモーション手段というわけではありません。
 
SEO対策のデメリット・弱点について、これより詳しく解説します。

1.即効性がなく効果が出るのが遅い

どんなに優れたコンテンツを作成しても、検索上位の獲得には時間がかかる

んなに優れたコンテンツを作成しても、検索上位の獲得には時間がかかる
検索エンジンは、アクセスした後の検索ユーザーの行動や滞在時間などの要素も加味したうえで検索順位を決定しています。
 
滞在時間などのデータが充分な量まで蓄積されるには、一定の期間が必要ですから検索順位が浮上するには数カ月を要します。
 
特に、検索回数が多いメジャーなキーワード(ビッグキーワード)で、ページを追加したその日から検索上位(1ページ目)を獲得することは、ほぼありません。
くわえて、検索エンジンが派遣するクローラーがホームページを巡回しにくるのにも時間がかかります。
 
Googleサーチコンソールを使えば、クローラーの巡回をリクエストすることができ、早期に検索エンジンへインデックスされます。
 
どんなに優れたコンテンツを作成しても、集客効果を発揮するまでには時間がかかります。
検索順位が安定化するには、諸説ありますが数ヶ月程度かかると言われています。

SEO対策で短期の売上目標を達成するのは困難で、長い目で見る必要がある

SEO対策で短期の売上目標を達成するのは困難で、長い目で見る必要がある
以上のように、SEO対策は検索エンジンに集客を依存しているので短期間での売上げアップは期待できません。
 
よって「次の月から売上げを50%アップしたい!」といった短期目標をSEO対策で実現するのは難しいでしょう。
 
短期間で売上げアップを狙うなら、折り込みチラシやダイレクトメール、テレビCMなどの広告媒体やリスティング広告のほうが適しています。
 
折り込みチラシやダイレクトメール、テレビCM、リスティング広告が100メートル走などの短距離走選手とすると、SEO対策はマラソンに特化した長距離選手であるとイメージしておけば、メディアの特性の違いをわかりやすく理解できると思います。

2.コンテンツの作成に手間と時間がかかる

SEO対策では高度な技術は必要ないが、時間をかけて取り組む必要がある

SEO対策では高度な技術は必要ないが、時間をかけて取り組む必要がある
先述したように、SEO対策で集客するには高度なパソコンの知識やWeb技術は必要ありません。
 
弊社のおりこうブログのように簡単にページを追加できるシステム(CMS)を使えば、日本語で文章が書ける方であればSEO対策で集客力をアップできます。
 
しかし、検索ユーザーの疑問や要望、お困りごとを的確に解決できる文章を書くには、手間と時間がかかります。
ホームページ担当者が、あまり自社の商品・サービスに関わらずお客様対応が少ない部署(情報システム部など)に所属しているときは、いっそう努力しなければなりません。
広報部や企画部、営業部の社員に詳しくインタビューをするか、原稿を提供してもらう必要があります。
 
さらに、Googleは豊富な知識と経験に裏打ちされた中身の濃いコンテンツを高評価します。
そのため、まだ業務経験が浅い新人にはコンテンツ作りの荷が重いこともあるでしょう。
 
SEO対策は社内(インハウス)でおこなえばお金をほとんどかけずに集客力を強化できるのですが、経験豊かな社員が時間をかけてコンテンツ作成に取り組まなければなりません。

3.強力なライバルサイトが存在すると上位獲得が困難

検索順位は相対的に決定されるので、ライバルサイトが強力だと順位が伸びない

検索順位は相対的に決定されるので、ライバルサイトが強力だと順位が伸びない
検索結果はあくまで相対的に決定されるという点にも、留意しておかなければなりません。
 
どんなに自分が練りに練ったコンテンツを作成しても、同じキーワードで競合しているライバルサイト(ライバルページ)が強力だと上位表示が難しいことがあります。
 
具体的にいえば、以下の要素をすべて満たしているようなページです。

強力なライバルサイト(ライバルページ)の特徴

  • 検索ユーザーの疑問や要望を100%解決できる有益な情報が、わかりやすい文章で綿密に書かれている
  • Facebookのいいね!やTwitterのリツイートを多数獲得し、広範囲にシェアされている
  • 自然な被リンク(ナチュラルリンク)を多く獲得している
  • デザインがきれいで読みやすいレイアウトになっている
  • SEOキーワードをきっちりとおさえ、思わずクリックしたくなるようなtitleタグdescriptionタグが設定されている
  • 大企業などの知名度が高いホームページ

コンテンツを作る前には必ず実際に検索して競合性の低いキーワードで対策しよう

コンテンツを作る前には必ず実際に検索して競合性の低いキーワードで対策しよう
このような強力なライバルサイトと真正面からバッティングすると、せっかく熱心にコンテンツを作ったのに検索順位が思ったように上がらず集客できないという事態になりかねません。
 
コンテンツを作る前には、必ず想定しているキーワードでYahoo!やGoogleで実際に検索して、現在上位を獲得しているサイトを確認しましょう。
 
1位から10位まで、クオリティの高いサイトがひしめいているキーワード(競合性が高いキーワード)をターゲットにコンテンツ作成することは避け、自分が作ったページでも10位以内に入れそうなキーワード(競合性の低いキーワード)を中心にコンテンツ作りを進めるのがおすすめです。

競合が激しいビッグキーワードは避け、スモールキーワードを狙おう

特に「マンション」や「リフォーム」などの一語だけのビッグキーワードはライバルサイトが強力なことが多いです。
 
「大分市 マンション ペット可」や「千葉県 お風呂 リフォーム」などの二~三語を組み合わせたスモールキーワード(ロングテールキーワード)を中心にSEO対策したほうが、検索上位を獲得しやすく着実にアクセス数をアップできます。

SEO対策で初心者にオススメの本・参考書籍

SEO対策について、より詳しく知りたい方向けにオススメの本をいくつかご紹介します。
集客に必要な体系的な知識を付けるには、やはり情報が断片的で分散されているWebページよりも、一冊に情報が集約されている本のほうが数倍効率的です。

また、紙媒体の書籍を購入すれば複数の社員で回し読みができますので、有料とはいえコストパフォーマンスは非常に高いといえます。
企業ホームページや検索エンジンを使って本気で集客したい方は、ぜひご覧ください。

『10年つかえるSEOの基本』(土居健太郎・技術評論社)

「SEO対策の本を最初に読むならこれ」という定評がある名著です。
会話形式で内容が進んでいくので読みやすく、あっという間にSEO対策の基礎的な考え方が身につきます。

「SEO対策がよくわからない…」「企業ホームページで集客するって結局どういうことなの?」と集客の本質の部分で不明点を抱えている方は、ぜひこの本をご覧ください。

ただし、具体的なSEO対策の手順についての解説はそこまで多くないので、他の本も読んでテクニック部分を補完するのがよいでしょう。
10年つかえるSEOの基本

10年つかえるSEOの基本

  • 作者:土居健太郎
  • 出版社:技術評論社
  • 発売日: 2015年04月

『SEOに効く! Webサイトの文章作成術』(ふくだたみこ・シーアンドアール研究所)

先ほど紹介した『10年つかえるSEOの基本』を読んだあと、実際にSEO対策を始めるファーストステップで参考になる本です。

イラストや写真なども豊富でとっつきやすく、企業ホームページにおけるSEO対策・Webライティングの基礎を学べます。

特に以下のようなWebライティングの基礎的なテクニックは決して古びることなく、何年経っても有効活用できるでしょう。

  • ページは「総論」→「各論」→「総論」で構成する
  • クリックされやすいタイトルの作り方
  • ファーストビュー(ページを開いたときの最初の画面)ではプラスの欲求もマイナスの欲求のいずれかを刺激する
  • 購入ボタン(お問い合わせボタン)の前にはかならず「~してください」と行動をうながす文を入れる

企業ホームページにおけるWebライティングを初めて担当する方や、SEO対策の初心者には非常に有益な本です。

SEOに効く!Webサイトの文章作成術

SEOに効く!Webサイトの文章作成術

  • 作者:ふくだたみこ/鈴木将司
  • 出版社:シーアンドアール研究所
  • 発売日: 2014年02月

『 SEOに強いWebライティング 売れる書き方の成功法則64 』(ふくだたみこ・ソーテック社)

SEO対策だけというより、効果的なコンテンツページの構成方法や文章の書き方という面で参考になります。

SEO対策を総論的に紹介する書籍には決定版といえるような本が少なく、「バズ部」や「SEO検索エンジン最適化」、「ナイルのSEO相談室」などの優良解説サイトを熟読したほうがよいこともあります。

ただし、本書のようなWebライティングやコンテンツ作成の視点でSEO対策を解説している書籍は参考になるものが多いです。

前述の「SEOに効く! Webサイトの文章作成術」の著者と同じ方の本ですが、こちらはより具体的なテクニックが多めで、実践につなげやすい内容になっています。

最初に『SEOに効く! Webサイトの文章作成術』を読んで、次にこちらの『 SEOに強い Webライティング 売れる書き方の成功法則64 』を読むことをオススメします。
SEOに強いWebライティング売れる書き方の成功法則64

SEOに強いWebライティング売れる書き方の成功法則64

  • 作者:ふくだたみこ
  • 出版社:ソーテック社
  • 発売日: 2016年08月

「3匹の子ぶた」でわかるSEOで成功する企業の条件

SEO対策は効果が出るのが遅いが、努力したぶんだけ成果も積み上がっていく

SEO対策は効果が出るのが遅いが、努力したぶんだけ成果も積み上がっていく
SEO対策のデメリットで説明したように、SEO対策は決して万能のプロモーション手段ではありません。
 
明確な効果が出るのが遅いですし、真剣に成果を出そうとすると手間も時間もかかります。
 
しかし、検索ユーザーの気持ちを想像しながら努力して作成したコンテンツは、持続的に集客効果を発揮する会社の財産になります。

「3匹の子ぶた」でわかる、SEO対策で成功する企業と失敗する企業

「3匹の子ぶた」でわかるSEO対策で成功する企業と失敗する企業
SEO対策は、童話の「3匹の子ぶた」をイメージすると理解しやすいです。
 
物語のなかで、時間をかけずに急いで作ったわらの家はとても耐久性が低く、あっという間にオオカミに壊されてしまいました。
 
逆に、じっくりと手間暇をかけ、ひとつひとつレンガを積み上げて建てた家は、とても丈夫でオオカミの襲撃をものともしなかったので、子ぶたは安心して暮らせるようになりました。
 
SEO対策もこれと同じです。
手間と時間をかけずに付け焼刃で作成したコンテンツ(わらの家)は、たとえ一時的に検索上位を獲れてもアルゴリズム変更で順位がすぐに急落し、きちんと情報を掲載しているライバルサイトにあっという間に順位を抜かれてしまいます。

SEO対策では、長期的に安定して集客できるレンガの家を目指そう

SEO対策では、長期的に安定して集客できるレンガの家を目指そう
それに対して、検索ユーザーのニーズを深く洞察し、それに100%応えるコンテンツを手間暇をかけて作り上げれば、長期間にわたり集客効果を維持できます。
 
せっかくSEO対策に取り組むなら、わらの家ではなくレンガの家を建てるようにしましょう。
 
時間はかかっても有益なコンテンツを少しづつ積み上げることで、嵐(アルゴリズム変更)やオオカミ(ライバルサイト)に負けない企業ホームページができあがります。
 
ぜひみなさんも、10年・20年と会社を成長させる企業ホームページを目指して、SEO対策を進めてみてください。

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