メタバースとZoomなどのWeb会議システムの違いとメリット・デメリットは?
更新日:2024.07.05
最近、「メタバース」という言葉をよく耳にしますよね。
メタバースは、現在では「Fortnite(フォートナイト)」や「あつまれどうぶつの森」といったオンラインゲームのイメージが強いです。
その一方で、ウェビナーやミーティングツールとしてビジネス活用も盛んになっています。
しかし、今までオンラインミーティングなどで使用してきたZoomなどのWeb会議システムと、メタバースの役割はどう違うのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、メタバースとZoomなどのWeb会議システムの役割や、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
目次
ZoomなどのWeb会議システムの特徴とは
Web会議システムとは、パソコン・スマホ・タブレットから複数人で映像と音声をやり取りできるアプリのことです。
代表的なアプリはZoomやMicrosoft Teams、Skype、Google Meetなどです。
アプリの中でも、Zoomのシェア率は半分以上を占めています。
今回は、シェア率が高いZoomを中心に解説していきます。
【ZoomなどのWeb会議システムの特徴】
・基本的に一人ずつ話す形式(同時に複数人が話すと音声が聞こえづらいため)
・URLから簡単にウェビナーやミーティングに参加できる
・テキストチャット機能がある
・アーカイブ機能がある(録画することで、空いた時間にいつでも視聴できる)
・画像や動画を共有できる
・基本的に一人ずつ話す形式(同時に複数人が話すと音声が聞こえづらいため)
・URLから簡単にウェビナーやミーティングに参加できる
・テキストチャット機能がある
・アーカイブ機能がある(録画することで、空いた時間にいつでも視聴できる)
・画像や動画を共有できる
メタバースの特徴とは
メタバースとは3DCGの技術でバーチャルな世界を構築し、その中で人々がさまざまな交流や経済活動ができる仕組みです。
小学生の間では、フォートナイトなどのオンラインゲームが人気です。
近年では、ウェビナーやミーティングのツールとしてもビジネス利用されています。
※「3DCG」…Dimensional Computer Graphics(3次元コンピュータグラフィックス)の略。2次元CGで表現される「縦」と「横」の空間に加えて、3次元CGでは「奥行き」と物体を「立体」で表現できるようになった。
【メタバースの特徴】
・複数人(グループ)が同時に話せる
・参加者は、アバターとして参加する
・テキストチャット機能に加えて音声チャット機能がある
・リアルタイムで参加する必要がある
・メタバース空間に画像や動画を展示できる(参加者が自由に画像や動画を視聴できる)
・複数人(グループ)が同時に話せる
・参加者は、アバターとして参加する
・テキストチャット機能に加えて音声チャット機能がある
・リアルタイムで参加する必要がある
・メタバース空間に画像や動画を展示できる(参加者が自由に画像や動画を視聴できる)
※「アバター」とは、メタバース上で自分の分身となるキャラクターのこと。
なお、弊社ディーエスブランドでは大企業だけでなく、中小企業・団体でも手軽に使えるメタバースソリューション・おりこうブログCXを提供しております。ご興味のある方はぜひ以下より資料をご覧ください。
「Horizon Workrooms」のメタバース会議とは
「Horizon Workrooms」とは、Meta(メタ)社が開発したメタバース上のオフィス(バーチャルオフィス)です。
社員は、VRゴーグルを装着して会議に参加します。VRゴーグルを装着するとリアルな会議をオンラインで体感できます。
たとえば、アバターの身振り手振りで意思疎通したり、ホワイトボード上にメモや図を書いてディスカッションしたりすることが可能です。
コロナ禍で、社員同士のコミュニケーションが取れていない企業に向いているでしょう。
今後はオフィスいらずの会社が増え、バーチャルオフィスの活躍に期待が高まります。
※「Meta(メタ)社」…Facebook社の新しい社名。代表のマーク・ザッカーバーグはSNSからメタバースファーストの会社へと移行した。
参考動画:Horizon Workrooms - Remote Collaboration Reimagined
メタバースとZoomなどのWeb会議システムの違いとは?
Zoomとメタバースの大きな違いは「複数人が同時に会話できるかどうか」です。
例)A・B・C・D・Eの人物が会議をした場合
例)A・B・C・D・Eの人物が会議をした場合
【Zoomの場合】
Aが話しているとき、基本的に他の者は沈黙する必要があります。
Aが話しているとき、基本的に他の者は沈黙する必要があります。
また、AとBが話しているときにCとDが同時に話すこともできません。
なぜなら、Zoomでは一度に複数人が同時に話すと音声が聞き取れなくなるからです。
【メタバースの場合】
AとBが話しているとき、同じ空間にいるC・D・Eのグループも同時に話すことができます。
AとBが話しているとき、同じ空間にいるC・D・Eのグループも同時に話すことができます。
AとC、BとEといった会話の組み合わせも臨機応変に変更できます。
なぜなら、メタバースでは話したい相手を指名して通話することが可能だからです。
主な会話方法としては、テキストチャットやボイスチャットがあります。
これらを活用すると、時間に縛られず話したい相手といつでも気軽に会話ができるでしょう。
■テキストチャット
テキストチャットは、文章のみでの会話です。長文のやりとりや、細かな感情表現には不向きでしょう。
テキストチャットは、文章のみでの会話です。長文のやりとりや、細かな感情表現には不向きでしょう。
<テキストチャットの種類>
・1対1のプライベートチャット
・指定した人数が対象のグループ内チャット
・利用者全員が対象の全体チャット
■ボイスチャット
ボイスチャットとは、利用者の端末に内蔵もしくは別途設置したマイクを利用して行います。同時に通話できる人数には限りがあります。利用するサービスによって異なりますが、約10人~100人までが制限となっているサービスが多いです。
<ボイスチャットの種類>
・1対1でのボイスチャット
・複数人でのボイスチャット
このように、ZoomなどのWeb会議システムとメタバースではコミュニケーションの取り方が異なります。
1人ずつの会話が聞き取りやすいZoomでは「セミナーや勉強会」、複数人が同時に会話できるメタバースでは「交流会やイベント」に向いているでしょう。
用途に合わせて利用することをオススメします。
Zoomのメリットとは?
・セミナーや勉強会に向いている
同時に複数人が会話すると聞きとりにくくなるため、一人が主体となって話すセミナーや勉強会に向いています。
また、画像や動画の表示はホスト(主催者)とパネリスト(発表者)のみ操作が可能ですので、セミナー・勉強会の進行もコントロールしやすいです。
・気軽に参加できる
参加者は事前に送られてきた指定のURLをクリックするだけで、簡単にウェビナーへ参加できます。
その他の操作は必要ありませんので、機械操作が苦手な方でも簡単に利用できます。
また、メタバースを100%楽しむにはVR機器があったほうが良いですが、Zoomでは特殊な機器は必要ありません。
操作が不安な方やコストを抑えたい方はZoomがオススメです。
・アーカイブ機能がある
リアルタイムに参加できなくてもあとから録画された動画を視聴できるため、時間に縛られない利用が可能です。
・セミナーや勉強会のクオリティを向上させやすい
Zoomで行うセミナーや勉強会は、ホスト・パネリストが全体の進行をコントロールします。
そのため、ホストやパネリストがトークやPowerPointの内容をブラッシュアップするたびに、セミナー・勉強会全体のクオリティがアップしていきます。
Zoomのデメリットとは?
・参加者の表情やリアクションが読み取れない
オンラインミーティングでは、カメラや音声のON・OFFを参加者自身で自由に操作できます。
しかしウェビナーの場合、カメラやマイクを自由にON・OFFできるのは、ホスト(主催者)とパネリスト(発表者)だけです。
そのため、参加者のリアルな表情が読み取れません。
リアクション機能を活用して参加者の表情を読み取ると良いでしょう。
■リアクション機能
参加者は、リアクションボタンをクリックして使用したいアイコンを選択するとホスト(主催者)に送信されます。
参加者は、リアクションボタンをクリックして使用したいアイコンを選択するとホスト(主催者)に送信されます。
・複数人(グループ)で同時に話すことはできない
Zoomでは、参加者が同時に話すことはできません。
さらに複数グループに分かれて会話することもできません。
なぜなら同時に話すと、音声が聞き取りにくくなるからです。
そのため、メタバースと比較して自由な会話がしづらい傾向にあります。
メタバースのメリットとは?
・採用イベントやお客様交流会、展示会に向いている
Zoomとは違って、メタバースは同時に複数人(グループ)で会話できます。
話す相手も自由に選べるためイベントや交流会、展示会などに向いてるでしょう。
なかでも採用イベントでのメタバースの活用はすでに多くの企業が注目しています。
たとえば、就活ひろばが主催した「メタバース採用EXPO2024/2025 by 就活ひろば(第1回開催)」が2023年1月に開催されました。
この採用イベントは全国179社の企業が出展し、メタバースでは日本最大規模の新卒採用EXPOでした。
出展した企業のなかには、株式会社SUBARUや株式会社リンガーハットなど大手企業の参加も目立ちました。
今後、若い世代の就職活動の場所としてメタバース採用の期待が高まります。
※「就活ひろば」…スマートフォンで就職活動ができるアプリ
・アバターを介してリアクションや挨拶ができる
・自分が見たい画像や動画を自由に決められる
メタバース空間では、画像や動画を展示することが可能です。
展示すると、参加者は自由に好きなタイミングで画像や動画を視聴できます。
・他社と差別化を図る
現在メタバースを導入している企業が少ないため、導入することで最先端な取り組みを行っている企業として注目されるでしょう。クロス・マーケティングのアンケート調査によると、メタバースへの若者関心度は31%でした。
まだ認知度は低いものの、他の世代と比べて関心度が高いです。
一足先にメタバース採用を取り入れることで、若い世代の人材獲得に効果的でしょう。
メタバースのデメリットとは?
・操作の習得が必要
アバターの操作や、VRゴーグルの操作は習得が必要です。
機械の操作が苦手な人は、最初は少し取っつきづらさを感じるかもしれません。
しかし移動や会話など基本的な操作は簡単なので、慣れると問題なく利用できます。
・リアルタイムで参加する必要がある
メタバースではリアルタイムでの参加が前提になります。
イベントやセミナーに参加する際は、スケジュールの確認をしっかり行いましょう。
・イベントのクオリティが参加者に大きく左右される
メタバースでは参加者同士で自由に話すことができます。
その中で、「話した参加者と気が合わなかった」など参加者間の相性の問題は避けられません。
そのため、主催者側の努力だけで参加者の満足度を向上するのは難しい面があります。
Zoomとメタバース、どっちがいいの?
ZoomなどのWeb会議システムは複数人で同時に話すと聞き取りづらいため、基本的には1人が主体となって話す形式が特徴です。そのため、セミナーや勉強会、会議に向いています。
一方で、メタバースは複数人で同時に話すことが可能です。
また、アバターを介して手を振るなどリアクションができる参加型が特徴です。採用イベントやお客様交流会、展示会などに向いています。
とくにメタバースは導入している企業が少ないため、いち早く導入することで他社との差別化が図れます。
これらを踏まえて、ぜひメタバースの導入をご検討ください。
簡単にメタバースをビジネス活用できるサービス、おりこうブログCXの紹介
最後に、採用活動にお困りの中小企業様に向けたオススメのメタバースサービス「おりこうブログCX」を紹介いたします。
おりこうブログCXでは、以下の2種類のサービスがご利用いただけます。
「おりこうブログAI」…ホームページ作成ソフト
「おりこうブログXR」…メタバース空間を構築できるソフト
とくに、おりこうブログXRは採用活動に効果的なソフトです。
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具体的には、紹介動画やコンテンツをバーチャル上で閲覧できる空間「職場見学メタバース」を求職者に提供します。
他社にはできない体験を提供することで、「この会社に入ってみたい」という共感を得られるでしょう。
会社説明会や内定者同士のイベントをメタバース上で開催することも可能です。
現在、メタバースを導入している中小企業はごく一部です。
一足先に採用活動をメタバース空間で行い、競合他社との差別化を図りませんか。