kintoneとホームページを連携して情報を簡単掲載する方法とおすすめツールを解説
更新日:2025.08.20

「ホームページからのお問い合わせ・申し込みの受付を簡単にしたい」
「kintoneで管理している情報を、社内や外部に共有したい」
以上のようなお悩みや疑問はありませんか?
今回は、kintoneとホームページを連携してできることやメリット、連携できるツールを解説します。
kintoneの導入を検討している方、利用中でさらに活用したい方はぜひご覧ください。
目次
kintone(キントーン)とは
kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型の業務改善プラットフォームです。
プログラミング作業なしで、日報・スケジュール管理・お問い合わせ管理・顧客管理・採用管理などの、業務で実践的に使えるアプリを作成・運用できます。
ドラッグ&ドロップで直感的に操作ができるほか、現在利用中のExcelを読み込むだけでアプリ化できますので、ITに詳しい社員でなくてもアプリの作成・運用が可能です。
アプリ内にコメントを書き込むなどのコミュニケーション機能もあり、社内での情報共有にも効果的です。
さらに、電子契約サービスやMA(マーケティングオートメーション)ツール、会計システムなどの、外部サービスや基幹システムとの連携もできます。
・kintone公式サイト
プログラミング作業なしで、日報・スケジュール管理・お問い合わせ管理・顧客管理・採用管理などの、業務で実践的に使えるアプリを作成・運用できます。
ドラッグ&ドロップで直感的に操作ができるほか、現在利用中のExcelを読み込むだけでアプリ化できますので、ITに詳しい社員でなくてもアプリの作成・運用が可能です。
アプリ内にコメントを書き込むなどのコミュニケーション機能もあり、社内での情報共有にも効果的です。
さらに、電子契約サービスやMA(マーケティングオートメーション)ツール、会計システムなどの、外部サービスや基幹システムとの連携もできます。
・kintone公式サイト
また、株式会社リコーでは、kintoneに独自の機能やプラグインを追加した「RICOH kintone plus」を提供しています。
リコー複合機との連携や、自動採番・帳票作成など、業務効率化に役立つプラグインが追加で搭載されており、通常のkintoneよりもさらに便利に活用できます。
また、建設・不動産・製造・卸・運輸・介護・医療など、さまざまな業種に対応したリコーオリジナルのアプリテンプレートも利用可能で、スムーズな業務導入を支援します。
これからkintoneを導入するなら、「RICOH kintone plus」の活用がおすすめです。
リコー複合機との連携や、自動採番・帳票作成など、業務効率化に役立つプラグインが追加で搭載されており、通常のkintoneよりもさらに便利に活用できます。
また、建設・不動産・製造・卸・運輸・介護・医療など、さまざまな業種に対応したリコーオリジナルのアプリテンプレートも利用可能で、スムーズな業務導入を支援します。
これからkintoneを導入するなら、「RICOH kintone plus」の活用がおすすめです。
kintoneを使ってできること
kintoneは会社全体あるいは部門ごとにさまざまな活用が可能です。
それぞれ具体的に紹介していきます。
それぞれ具体的に紹介していきます。
kintoneの全社での使い方
通達
- 社内指示・通達
- 全社ポータル
- 社内アンケート
文書管理
- マニュアル管理
- 契約書管理
申請・承認
- 押印申請
- 経費申請
- 勤怠申請
- 社内稟議申請
- 出張申請
社内FAQ
- ナレッジ共有
- 社内質問箱
社外の人とのやりとり
- プロジェクト管理
- コミュニケーション
- ファイル共有
kintoneの各部門での使い方
営業・顧客サポート部門

- 顧客情報管理
- 案件管理
- 見積書管理
- 受注・出荷管理
- 予算・実績管理
- 活動履歴管理
- アルコールチェック管理
- 問い合わせ管理
- コールリスト管理
- クレーム管理
- 自社セミナー管理
人事・総務部門

- 契約管理
- 社員名簿
- 採用管理
- 入退社管理
- 研修コンテンツ管理
- 人事評価管理
- エントリーシート管理
- タイムカード
- 物品購入申請
- 健康診断問診票管理
販売管理部門

- 受注管理
- 発注管理
- 請求管理
- 支払い管理
- 出荷指示管理
- 入金管理
マーケティング部門

- タスク管理
- 制作物進捗管理
- イベント管理
- 外注先管理
システム部門

- 社内システム相談受付
- 問い合わせ管理
- 貸出機器管理
- タスク管理
- ヘルプデスク窓口
経理・財務部門

- 商品管理
- 入出庫管理
- 棚卸し管理
- 原価計算
生産管理部門

- プロジェクト管理
- 作業内容・実績
- 生産計画管理
- 工数管理
- 評価管理
kintoneの特徴・メリット
kintoneの特徴やメリットは以下のとおりです。
- 業務に必要なアプリを必要な数だけ作成できる
- ITに詳しい方がいなくても業務に使えるアプリを作れる
- 複数のアプリをひとつのツール内で使用できるので、コストパフォーマンスが高い
- 複数のアプリ間で同じデータを共有・連携できる
- 自社の業務に合わせて自由にカスタマイズできる
- コメント機能や社内SNSでコミュニケーションが活発に!
- スマートフォン・タブレット対応なので、社外からでも簡単にアクセスできる
それぞれの詳細については、以下のページをご覧ください。
kintoneとホームページを連携してできること
kintoneをホームページ連携させることで、kintone単体では難しい機能の実現や、柔軟な運用が可能になります。業務の幅が広がり、情報発信やデータ管理をさらに効率的に進められます。
Webフォーム連携

kintone内にあるアプリの項目を読み込んでWebフォームを作成し、ホームページに掲載できます。フォームから送信された情報は自動的にkintoneに登録されるため、手作業でExcelなどに転記する手間が不要になり、情報の管理や更新がスムーズになります。
kintoneで管理する情報をホームページに公開

kintoneで管理しているデータをホームページに表示できます。表やグラフ、カレンダーなど、さまざまな形式で公開が可能です。kintone内で情報を更新すればホームページの内容も自動で反映されるため、常に最新のデータを公開できます。
ホームページ上からkintoneのデータを編集

kintoneのアカウントを所有していなくともホームページ上からkintoneのデータを編集できます。kintoneはアカウント数に応じて費用が発生しますが、ホームページから編集すれば必要なkintoneのアカウント数を減らせるため、コストを削減できます。
業務におけるkintoneとホームページ連携の活用例
kintoneとホームページの連携で、日々の情報発信や事務作業がスムーズになります。業務効率化や円滑な情報共有ができる主な活用例を紹介します。
商品情報の掲載、注文・予約の受付管理

kintoneで管理している商品・予約状況などの情報をホームページに連携して掲載できます。ホームページから注文や予約を受け付けた際には、kintone側の情報が自動で更新されます。
たとえば、取り扱う商品や開催するイベントの数が多い場合、それぞれの情報を一つずつ手動でホームページに追加・編集するのは大きな手間になります。そこで、kintoneとホームページを連携させておけば、kintone内の情報を自動でホームページ上に掲載できます。情報の登録や更新が必要な場合も、kintone内のデータを更新するだけでホームページ上に反映されるため、業務の効率化を実現します。
さらに、在庫切れの商品や定員に達したイベントなど、受付を停止したい情報は、自動的にホームページ上で非表示にすることも可能です。これにより、誤って注文や予約が入るリスクも防げます。
採用イベントやセミナーの告知掲載・対応状況の管理

ホームページ上で、求人情報の掲載から採用イベントの告知、Web受付までを一括で対応できます。
たとえば、「kintoneを活用してイベント情報管理用のアプリを作成し、Webサイト上にカレンダー形式でイベント日程を掲載する」といった運用が可能です。イベントのタイトルをクリックすると詳細情報が確認でき、そこからWebフォームへ遷移して申し込みが可能です。申し込み情報は自動でkintoneに登録されます。
Myページ機能を持つkintone連携ツールを使えば、申し込み状況や参加時の注意事項などの情報を参加者がMyページ上で確認できます。都合が悪くなった場合のキャンセルや日程変更も、Myページから参加者が自分で簡単におこなえるので手間がかかりません。変更された場合、kintone内の情報も自動で更新されます。
取引先・協力会社との情報共有を効率化

kintone内の注文状況や請求書などの情報を、取引先ごとに専用のWebページを作成することで、個別に掲載して共有できます。これらのページはkintoneの更新に連動して内容が自動反映されるため、常に最新の情報が表示されます。
各取引先にはID・パスワードを発行し、専用ページにログインしてもらうことで、機密性を保ちつつ、自社に関連する情報のみを閲覧できる仕組みです。たとえば、請求書管理アプリをkintoneで作成すれば、発行済みの請求書を自動で専用ページに掲載でき、過去の請求書も検索可能になります。
また、工事の協力会社向けには、施工時に注意すべき事項をまとめたマニュアルなどをkintoneで管理し、工事依頼時に専用ページで確認できるようにすれば、情報共有と管理の一元化を実現できます。
そのほかにも、さまざまな場面でkintoneとホームページを連携して活用できます。詳しく知りたい方は以下の資料をご覧ください。
kintoneとホームページを連携するメリット
kintoneとホームページを連携することで、日々の業務が自動化され、より効率的に進められます。主なメリットは以下のとおりです。
自動反映による作業量やミスの軽減
kintone上で情報を修正・登録するだけでホームページも自動で更新されるため、ホームページへの転記や二重入力といった手間が不要になります。入力ミスや更新漏れといったヒューマンエラーも抑制され、修正依頼やクレーム対応に追われるリスクを減らします。
スムーズな情報表示でユーザーの利便性を向上
kintone内の編集・更新だけで瞬時にホームページに反映されるため、常に正確な情報を届けられます。イベントや施設の予約状況の公開、商品の受注・発注状況の共有などタイムリーな情報発信が求められる場面で役立ちます。
ユーザーごとに異なる情報を手間なく共有
ホームページを通じて、kintoneの情報をアカウントなしで公開できます。
閲覧権限を細かく設定できるため、閲覧者によって違う個人情報なども安全に共有可能です。
たとえば特定の閲覧者専用ページを設ければ、余計な操作権限を付与する必要もありません。
kintone単体の利用では、アカウントを持っている人がkintone内のデータを直接追加・編集する必要があります。しかし、kintoneとホームページのWebフォームを連携すれば、外部から入力された情報をkintoneに直接取り込めるようになります。
このように、kintoneとホームページの連携によって、日常の情報更新や業務連携が効率化し、社内外への情報提供をより柔軟かつ正確にできます。
kintoneとホームページを連携できるおすすめツール
kintoneとホームページを連携するには、外部の連携ツールを活用するのが一般的です。ここでは、代表的なツールとそれぞれの特長を紹介します。
おりこうブログDX(株式会社ディーエスブランド)

「おりこうブログDX」は弊社ディーエスブランドが提供するCMS(ホームページ作成ソフト)で、kintoneとの連携機能を標準搭載しています。
- Webフォームから受け付けた情報を、kintoneへ自動登録
- kintone内のデータをホームページに即時反映
- ホームページ上から、kintoneのデータを直接編集
- Myページ機能
といった、kintone連携に必要な基本機能を網羅しています。
さらに、「おりこうブログDX」はホームページ自体の更新機能も標準搭載しています。kintoneと連携したフォームの設置や情報公開はもちろん、ページの作成・編集もすべておりこうブログDXひとつで完結します。
さらに、応答率98.0%のカスタマーセンターもあるため、柔軟かつスムーズにkintoneとの連携・ホームページの更新ができます。
kintone連携とホームページ更新を両立して、情報発信を効率化したい方に特におすすめです。
FormBridge・kViewer(トヨクモ株式会社)


「FormBridge」と「kViewer」は、トヨクモ株式会社が提供するkintoneとホームページの連携に特化したツールです。機能ごとに別の製品となっており、ホームページ連携以外に特化したkintone活用ツールも展開しています。
FormBridge:Webフォーム作成、受付内容をkintoneへ自動登録
kViewer:kintone内の情報をホームページで一覧表示
料金コースも複数用意されているため、必要な機能や予算に合わせて導入できます。特に上位のコースでは複数のグラフを組み合わせて表示する「高度なグラフビュー」、マイナンバーカードによる本人確認が完了したユーザーのみフォームにアクセスできる「マイナンバーカードで本人確認」など、独自の高度な機能が利用できます。
じぶんシリーズ(株式会社ソニックガーデン)

「じぶんシリーズ」は、株式会社ソニックガーデンが提供するkintone連携ツールです。ユーザーごとのページ作成や、個別情報の公開に強みを持っており、目的に応じて3つのツールが用意されています。
- じぶんフォーム:Webフォームを作成し、受付内容をkintoneへ自動登録
- じぶんレコード:kintoneのデータを1件ごとに公開するページを作成
- じぶんページ:複数のレコードをまとめて表示
月額5,500円から導入可能で、コストパフォーマンスにも優れています。また、一部機能では人数制限がありますが、無料で期限なく体験できます。
Form data to kintone(WordPress向けプラグイン)

無料のCMSであるWordPress(ワードプレス)を使っている場合は、「Form data to kintone」という無料プラグインで連携が可能です。
- 無料で導入・利用できる
- WordPress上で設定が完結する
といった特徴があり、既にWordPressで作成しているホームページでは費用をかけずにkintoneと連携できます。
ただし、設定には一定の知識が必要で、電話サポートなども存在しません。WordPress本体の更新により、利用できなくなる可能性もあります。
それぞれのツールには異なる強みがあります。既存のホームページに機能を追加したい場合や、業務用途がはっきりしている場合は、連携ツール単体でも対応可能です。
一方、ホームページ運用も見直したいときは、ホームページの更新とkintoneの連携を一つで完結できるおりこうブログDXの活用が効果的です。
おりこうブログDX活用事例紹介
おりこうブログDXは、kintoneと連携しながら、ホームページの更新も一元化したい企業に選ばれています。 ここでは、実際に導入された企業の具体的な成果を紹介します。
毎日約80件あった顧客対応を50%削減! 電話・紙中心の働き方から脱却し、フロアを走って情報を確認しにいく手間も不要に 千葉アスレティックセンター様(CACスポーツクラブ)

1日に約80件の予約変更依頼を電話で受け付け、紙で管理していた業務を効率化するため、kintoneとおりこうブログDXを導入。保護者がスマートフォンから申し込めるWebフォームを整備し、電話対応を50%削減、FAXの受付はゼロになりました。また、予約変更の情報は自動的にkintoneに登録されるため手間がかかりません。
さらに、忘れ物情報のホームページ掲載やイベント受付フォームなどもkintoneと連携。事務作業の負担軽減と利便性向上を両立しています。
Web連携でレンタカー(キャンピングカー)予約管理の一元化や日報の提出率アップ! 業務状況の把握で、現場に的確な指示ができるように 株式会社大谷商会様

多岐にわたる地域密着型サービスを展開する大谷商会様では、レンタカー(キャンピングカー)予約の受付や社員の日報管理に、おりこうブログDXとkintoneの連携機能を導入。Webフォームからの予約情報が自動でkintoneに登録され、手作業による転記や管理ミスを防止しています。
また、スマホから日報を提出できるようにしたことで、37名分の提出状況がリアルタイムにkintone内で把握可能に。以前は紙提出で遅れがちだった日報がタイムリーに共有され、社内の情報共有と業務スピードが大幅に改善されました。
参考ページ:株式会社大谷商会様 導入事例インタビュー
おりこうブログDXは専門のIT担当者がいなくても使いやすく、柔軟に業務に合わせて設定できるのが特長です。ホームページとkintoneを連携して、業務効率化を進めたい人はぜひ導入を検討してみてください。
kintoneとホームページ連携でよくある質問
Q. kintoneとホームページを連携するには、特別な開発スキルが必要ですか?
A. 連携ツールを使えば、基本的には必要ありません。どのツールでもドラッグ&ドロップ中心の直感的な操作で設定できます。必要に応じてサポートを受けることも可能です。
Q.おすすめのkintoneとホームページを連携するツールはありますか?
A.ホームページの編集・更新をまとめて管理したい場合は「おりこうブログDX」が特に便利です。また、既存のホームページにkintone連携機能を単体で追加したい場合は「FormBridge・kViewer」や「じぶんシリーズ」が適しています。また、無料CMSのWordPress(ワードプレス)を利用している方は「Form data to kintone」という無料プラグインで連携可能です。
Q. 社外のユーザーに情報を共有したいのですが、kintoneのアカウント数が課題です。
A.ホームページの連携ツールを活用することで、アカウントを増やさずに情報を共有できます。ID・パスワードによる閲覧制限や、限定公開ページの作成が可能なツールもあります。
Q. kintoneとホームページの連携ツールを使えば、どのような情報を共有できますか?
A. 商品情報、イベント告知、予約情報、会員向けのお知らせ、日報、社内申請、忘れ物リストなど、幅広い用途に対応しています。kintoneで管理しているデータであれば、ほとんどの項目がホームページと連携可能です。
kintoneとホームページの連携で業務効率化を実現
kintoneとホームページを連携すれば、情報の自動更新やデータの一元管理が可能になり、業務の効率化や情報共有の改善に役立ちます。
導入にあたっては、自社の課題や目的を明確にし、操作しやすいツールを選ぶことが重要です。
また、ホームページの情報発信や更新作業もまとめて管理したい場合は、kintone連携機能を備えた弊社の「おりこうブログDX」がおすすめです。ご興味がある方は、以下のバナーより資料をご覧ください。
この記事を書いた人

藤縄 創大
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランドへ入社後、営業を経験したのちメールマーケティングやセミナー運営に携わる。現在は幅広い分野のライティングを担当。