kintoneとCMSを連携するメリットとおすすめツールを解説
更新日:2025.09.19

「ホームページからのお問い合わせや申し込みを、毎回紙やExcelに転記している…」
「取り扱い商品が多く、Webサイトの更新が追いつかない…」
企業のWebサイト運営では、このようなお悩みがつきものです。データの転記や資料整理に時間を取られ、本来力を注ぐべき業務に十分な時間を割けないケースも少なくありません。
もし、このような課題を抱えているなら、業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」と、ホームページを管理する「CMS」の連携が解決の糸口になるかもしれません。
この記事では、kintoneとCMSの連携で、どのように日々の業務が効率化されるのか、具体的なメリットやおすすめのツールをIT初心者の方にもわかりやすく解説します。
「取り扱い商品が多く、Webサイトの更新が追いつかない…」
企業のWebサイト運営では、このようなお悩みがつきものです。データの転記や資料整理に時間を取られ、本来力を注ぐべき業務に十分な時間を割けないケースも少なくありません。
もし、このような課題を抱えているなら、業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」と、ホームページを管理する「CMS」の連携が解決の糸口になるかもしれません。
この記事では、kintoneとCMSの連携で、どのように日々の業務が効率化されるのか、具体的なメリットやおすすめのツールをIT初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
kintone(キントーン)とは
kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型の業務改善プラットフォームです。
プログラミング作業なしで、日報・スケジュール管理・お問い合わせ管理・顧客管理・採用管理などの、業務で実践的に使えるアプリを作成・運用できます。
ドラッグ&ドロップで直感的に操作ができるほか、現在利用中のExcelを読み込むだけでアプリ化できますので、ITに詳しい社員でなくてもアプリの作成・運用が可能です。
アプリ内にコメントを書き込むなどのコミュニケーション機能もあり、社内での情報共有にも効果的です。
さらに、電子契約サービスやMA(マーケティングオートメーション)ツール、会計システムなどの、外部サービスや基幹システムとの連携もできます。
・kintone公式サイト
プログラミング作業なしで、日報・スケジュール管理・お問い合わせ管理・顧客管理・採用管理などの、業務で実践的に使えるアプリを作成・運用できます。
ドラッグ&ドロップで直感的に操作ができるほか、現在利用中のExcelを読み込むだけでアプリ化できますので、ITに詳しい社員でなくてもアプリの作成・運用が可能です。
アプリ内にコメントを書き込むなどのコミュニケーション機能もあり、社内での情報共有にも効果的です。
さらに、電子契約サービスやMA(マーケティングオートメーション)ツール、会計システムなどの、外部サービスや基幹システムとの連携もできます。
・kintone公式サイト
また、株式会社リコーでは、kintoneに独自の機能やプラグインを追加した「RICOH kintone plus」を提供しています。
リコー複合機との連携や、自動採番・帳票作成など、業務効率化に役立つプラグインが追加で搭載されており、通常のkintoneよりもさらに便利に活用できます。
また、建設・不動産・製造・卸・運輸・介護・医療など、さまざまな業種に対応したリコーオリジナルのアプリテンプレートも利用可能で、スムーズな業務導入を支援します。
これからkintoneを導入するなら、「RICOH kintone plus」の活用がおすすめです。
リコー複合機との連携や、自動採番・帳票作成など、業務効率化に役立つプラグインが追加で搭載されており、通常のkintoneよりもさらに便利に活用できます。
また、建設・不動産・製造・卸・運輸・介護・医療など、さまざまな業種に対応したリコーオリジナルのアプリテンプレートも利用可能で、スムーズな業務導入を支援します。
これからkintoneを導入するなら、「RICOH kintone plus」の活用がおすすめです。
kintoneの特徴・メリット
kintoneの特徴やメリットは以下のとおりです。
- 業務に必要なアプリを必要な数だけ作成できる
- ITに詳しい方がいなくても業務に使えるアプリを作れる
- 複数のアプリをひとつのツール内で使用できるので、コストパフォーマンスが高い
- 複数のアプリ間で同じデータを共有・連携できる
- 自社の業務に合わせて自由にカスタマイズできる
- コメント機能や社内SNSでコミュニケーションが活発に!
- スマートフォン・タブレット対応なので、社外からでも簡単にアクセスできる
それぞれの詳細については、以下のページをご覧ください。
CMSとは?
CMSとはコンテンツ・マネジメント・システム(コンテンツ管理システム)の略称で、HTMLなどのWeb専門知識がない方でも、簡単にWebサイト(ホームページ)の作成・更新・運営ができるシステムのことです。
昔のホームページ作成・更新の現場では、HTML(HyperText Markup Language)や、CSS(Cascading Style Sheets)などの言語に習熟する必要があり、作業の難易度が高いうえに大変な労力がかかっていました。
しかし、CMSで制作されたホームページなら、Web初心者でもブラウザ上で文章や画像を入力するだけで、簡単に短時間で情報の更新やページの追加がおこなえます。
参考ページ:CMSとは?意味と種類・ホームページへの導入事例をわかりやすく解説
昔のホームページ作成・更新の現場では、HTML(HyperText Markup Language)や、CSS(Cascading Style Sheets)などの言語に習熟する必要があり、作業の難易度が高いうえに大変な労力がかかっていました。
しかし、CMSで制作されたホームページなら、Web初心者でもブラウザ上で文章や画像を入力するだけで、簡単に短時間で情報の更新やページの追加がおこなえます。
参考ページ:CMSとは?意味と種類・ホームページへの導入事例をわかりやすく解説

※ブラウザ…Internet ExplorerやMicrosoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxなどのインターネットに接続して、ホームページを閲覧するためのソフトのこと。
参考ページ:ブラウザとは? 意味と種類、どれがオススメかを初心者向けに解説
なお、ブラウザのようにホームページ制作・運営に必要な基礎用語を以下にまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください。
参考ページ:企業・団体のホームページ担当者が知っておくべきIT専門用語を解説
なお、ブラウザのようにホームページ制作・運営に必要な基礎用語を以下にまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください。
参考ページ:企業・団体のホームページ担当者が知っておくべきIT専門用語を解説
kintoneとCMSの連携でできること
kintoneとCMSを連携させると、kintone単体では不可能な機能の実装が可能です。ホームページ活用でできることが増え、情報発信やデータ管理をさらに効率的に進められます。
お問い合わせや申込フォームのデータをkintoneに自動で登録

kintoneで作成したアプリの項目を読み込んだWebフォームを、ホームページに掲載できます。フォームから送信された情報は自動的にkintoneに登録されるため、手作業でExcelなどに転記する手間が不要になり、情報の管理がスムーズになります。
商品・サービスの情報をWebで公開

kintoneで管理している商品や販売状況などの情報を、ホームページに掲載できます。
取り扱う商品の数が多い場合でも、kintoneで登録・更新した内容がそのままホームページに反映されるため、手作業で1つずつホームページを編集する手間がなくなり、労力を大幅に削減できます。
さらに、情報更新のスピードも上がり、担当者の負担軽減にもつながります。また、在庫切れの商品は自動的に非表示にできるため、誤って注文が入るといったトラブルも防げます。
採用情報の掲載や、応募・選考状況の管理

kintoneアプリの項目をもとにした採用応募フォームをホームページに公開し、応募情報を自動でkintoneに登録できます。これにより、応募者情報の一括管理や選考状況の共有がスムーズになり、採用活動を効率化できます。
さらに、各応募者専用のマイページを自動で発行し、日程や選考状況を応募者に共有します。また、都合が悪くなった際のキャンセルや日程変更も、応募者自身がマイページ上で手続き可能です。
イベント・セミナー情報の公開、申込状況の管理

kintoneに登録されたイベントやセミナーの情報を、ホームページに公開できます。予約状況や開催日時の変更もリアルタイムで更新できるため、参加者への正確な情報提供が可能です。
さらに、申込数の上限を指定し、上限に達した際に自動で受付を終了するように設定可能です。
社内でのデータの一元管理、社内申請の効率化

CMSで社内向けのページを作成し、kintoneとWebサイトの情報を連携させれば、容易に社員への情報共有ができます。Webフォーム連携を活用すれば、日報や社内申請なども実装可能です。
kintoneのアカウントを持っていない社員でも、kintone内の情報を閲覧・編集できるようになるのが大きなメリットです。これにより、情報共有が円滑になり、業務を効率化できます。
社外・取引先・協力会社への情報提供

kintone内で管理している注文状況や請求書を、取引先ごとの専用マイページでID・パスワードを発行して安全に共有できます。更新内容は自動で反映され、常に最新の情報を確認できます。
さらに請求書管理アプリを作成すれば、発行済みや過去の請求書も簡単に検索できます。
CMS単体でも申込・予約管理システムを利用できるものはありますが、専用のシステムを導入すると高額な費用がかかり、作成も大変です。kintoneとCMSを連携させるのであれば、比較的安価に、数を気にせず活用できます。
そのほかにも、さまざまな場面でkintoneとホームページを連携して活用できます。詳しく知りたい方は以下の資料をご覧ください。
そのほかにも、さまざまな場面でkintoneとホームページを連携して活用できます。詳しく知りたい方は以下の資料をご覧ください。
kintoneとCMSを連携するメリット
kintoneとCMSを連携すると、スムーズな情報共有が可能になり、転記・更新作業も減るためより効率的に業務を進められます。主なメリットは以下のとおりです。
手作業による転記や更新の手間を削減

Webフォームに入力された情報を自動でkintoneに登録できるため、申し込み内容を手動で紙やExcelに転記する手間がなくなります。転記作業がなくなるため、記入ミスの防止にもなります。これにより、日々の業務時間を大幅に削減し、社員が本来の業務に集中できる環境を整えられます。
情報を常に最新の状態でWebに反映

手動や外注でホームページの製品情報やイベント情報を更新する場合、情報の反映に時間がかかったり、古い情報が掲載されたままになったりするリスクがあります。連携ツールを使えば、kintoneのデータを更新するだけで、Webサイトの情報も自動で最新の状態が反映されます。
複数部署の情報を一括管理

営業、広報、人事など、各部署が管理している情報をkintoneで一括管理し、社内向けページを作成して共有できます。これにより、社内全体の情報共有がスムーズになり、連携が強化されます。さらに、社内アンケートや申請業務も、専用のシステムを導入せずに実装可能です。
また、ホームページ上で情報共有・申請業務をおこなうため、人数分のkintoneアカウントを用意しなくても、必要な情報を全社員に公開・共有できるというメリットもあります。
効率的なページ作成・Web運用

CMSの豊富なテンプレートやデザイン機能とkintoneのデータ管理機能を組み合わせることで、効率的にクオリティの高いWebページを作成・運用できます。また、kintoneとの連携機能が標準で搭載されているCMSであれば、専門知識がなくてもkintoneと連携可能です。
kintoneとホームページを連携できるおすすめCMS
kintoneと連携できる代表的なCMSと、それぞれの特長を紹介します。
おりこうブログDX(株式会社ディーエスブランド)

「おりこうブログDX」は弊社ディーエスブランドが提供するCMS(ホームページ作成ソフト)で、kintoneとの連携機能を標準搭載しています。
- Webフォームから受け付けた情報を、kintoneへ自動登録
- kintone内のデータをホームページに即時反映
- ホームページ上から、kintoneのデータを直接編集
- Myページ機能
といった、kintone連携に必要な機能を網羅しています。
多くのkintone連携ツールは、Webフォーム連携機能か、kintone内のデータを外部に掲載する機能のいずれかしか対応していません。しかし、おりこうブログDXは、その両方をひとつのツールで実現できる点が大きな特長です。
さらに、電話サポートの応答率98.0%のカスタマーセンターがあるため、柔軟かつスムーズにkintoneとの連携・ホームページの更新ができます。kintoneと連携した活用に特に力を入れて、効率的なホームページ運営と情報発信を実現したい方に特におすすめです。
ferret One(株式会社ベーシック)

ferret Oneは株式会社ベーシックが提供する、BtoBマーケティング特化型の国産CMSです。フォームから入力された情報をkintoneアプリに直接登録できます。
ferret Oneの特徴はMA機能が一体となっており、効果的なマーケティング活動をサポートする機能が豊富な点が特徴です。kintoneとCMSの連携だけでなく、マーケティング戦略・施策の設計のサポートも受けたい方におすすめです。
Form data to kintone(WordPress向けプラグイン)

無料のCMSであるWordPress(ワードプレス)を使っている場合は、「Form data to kintone」という無料プラグインで連携が可能です。
- 無料で導入・利用できる
- WordPress上で設定が完結する
といった特徴があり、既にWordPressでホームページを作成している場合は、費用をかけずにkintoneと連携できるのがメリットです。
ただし、設定には一定の知識が必要で、電話サポートなども存在しません。WordPress本体の更新により、利用できなくなる可能性もあります。
Movable Type(シックス・アパート株式会社)

Movable Typeはアメリカのシックス・アパート株式会社が開発したCMSで、日本国内でも多くの導入実績があります。プラグインの追加が可能など、先述したWordPressと似ている点も多いですが、こちらは有料である代わりに公式サポートを受けられます。小規模サイトから大企業、官公庁まで幅広い企業や組織で利用されています。
Movable Typeもkintoneと連携し、フォームの入力情報を自動でkintoneに登録するなどの機能を利用できます。ただし、kintoneとの連携は標準機能ではないため、実装するにはプログラミングなどの専門知識が必要となります。
それぞれのツールには異なる強みがあります。kintone連携機能が標準搭載されており、幅広い活用を検討しているのであれば、「おりこうブログDX」の活用が効果的です。
また、CMS以外でもホームページとkintoneを連携できるツールがあります。詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
おりこうブログDX活用事例紹介
おりこうブログDXは、kintoneと連携しながら、ホームページの更新も一元化したい企業に選ばれています。 ここでは、実際に導入された企業の具体的な成果を紹介します。
毎日約80件あった顧客対応を50%削減! 電話・紙中心の働き方から脱却し、フロアを走って情報を確認しにいく手間も不要に 千葉アスレティックセンター様(CACスポーツクラブ)

1日に約80件あった電話での予約変更依頼と、紙媒体での管理業務を効率化するため、kintoneとおりこうブログDXを導入。保護者がスマートフォンから申し込めるWebフォームを整備し、電話対応を50%削減、FAXでの受付はゼロになりました。また、予約変更の情報は自動的にkintoneに登録されるため手間がかかりません。
さらに、忘れ物情報のホームページ掲載やイベント受付フォームなどもkintoneと連携。事務作業の負担軽減と利便性向上を両立しています。
8,000点の製品情報を効率的に管理! kintone導入で業務負荷を50%以上軽減し、情報発信の質も向上 株式会社ナンシン様

約8,000点にのぼる製品情報をすべて手入力で更新していたため、担当者1名が専任で対応せざるを得ない状況でした。そこで、おりこうブログDXとkintoneを連携させ、製品登録の制限を解消。kintoneへの一括インポートが可能となり、Web更新作業の負荷を50%以上削減しました。
参考ページ:株式会社ナンシン様 導入事例インタビュー
おりこうブログDXは専門のIT担当者がいなくても使いやすく、柔軟に業務に合わせて設定できるのが特長です。ホームページとkintoneを連携して、業務効率化を進めたい人はぜひ導入を検討してください。
kintoneとCMS連携でよくある質問
Q. kintoneとCMSを連携するには、特別な開発スキルが必要ですか?
A. 標準で連携機能を搭載しているCMSを使えば、基本的には必要ありません。ドラッグ&ドロップ中心の直感的な操作で設定できます。必要に応じて操作もサポートしてもらえます。
Q.おすすめのkintoneとCMSを連携するツールはありますか?
A. ホームページ管理とkintone連携に特に力を入れたい場合は「おりこうブログDX」が特に便利です。おりこうブログDXは、Webフォーム連携機能とkintone内のデータを外部に掲載する機能の両方を利用できるため、1つのツールで幅広い活用が可能です。MAツールもまとめて利用したいという方は「ferret One」がおすすめです。また、無料CMSのWordPress(ワードプレス)を利用している方は「Form data to kintone」という無料プラグインで連携可能です。プログラミングやサイト構築の知識がある方は「MovableType」もおすすめです。
Q. 社外のユーザーに情報を共有したいのですが、kintoneのアカウント数が課題です。
A.CMSの連携機能を活用すると、アカウントを増やさずに情報を共有できます。ID・パスワードによる閲覧制限や、自動で限定公開ページの作成が可能なツールもあります。
Q. kintoneとCMSの連携ツールを使えば、どのような情報を共有できますか?
A. 商品情報、イベント告知、予約情報、会員向けのお知らせ、日報、社内申請、忘れ物リストなど、幅広い用途に対応しています。kintoneで管理しているデータであれば、ほとんどの項目がホームページと連携可能です。
kintoneとCMSの連携で業務効率化を実現
kintoneとCMSを連携すれば、情報の自動更新やデータの一元管理が可能となり、業務の効率化や情報共有の改善に役立ちます。導入にあたっては、自社の課題や目的を明確にし、操作しやすいツールを選ぶのが重要です。
また、ホームページの情報発信や更新作業もまとめて管理したい場合は、kintone連携機能を備えた弊社の「おりこうブログDX」がおすすめです。ご興味がある方は、以下のバナーより資料をご覧ください。
この記事を書いた人

藤縄 創大
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランドへ入社後、営業を経験したのちメールマーケティングやセミナー運営に携わる。現在は幅広い分野のライティングを担当。