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おすすめのCMS一覧 企業ホームページ制作時の比較・選定のポイント

更新日:2024.08.05
おすすめのCMS一覧 企業ホームページ制作時の比較・選定のポイント
「自分たちの会社・団体のホームページ(Webサイト)を開設・リニューアルする際にCMSを導入したいが、どのCMSを選べばいいのかわからない…」

そんなお悩みをお持ちの方も多いと思います。

そこで今回はCMSの種類や、おすすめのCMS一覧、比較・選定時のポイントなどを初心者向けに紹介します。

自社にマッチしたCMSを選びたい方はぜひご覧ください。

目次

CMSとは?

CMSとは?
CMSとはコンテンツ・マネジメント・システム(コンテンツ管理システム)の略称で、簡単にいえばHTMLなどのWeb専門知識がない方でも、簡単にホームページの作成・更新・運営ができるシステムのことです。
 
昔のホームページ作成・更新の現場では、HTMLやCSSなどの言語に習熟する必要があり、作業の難易度が高いうえに大変な労力がかかっていました。
 
しかし、CMSで制作されたホームページなら、Webの初心者でもブラウザ上で文章や画像を入力するだけで、簡単に短時間で情報の更新やページの追加がおこなえます。

CMSはヘッダー・メニューなどの共通部分へ自動的に更新を反映させてくれるので、編集作業が楽になる

CMSの種類

オープンソース型

オープンソース型のCMSは、CMSを形成するソースコード(プログラムを動作させる設計図のようなもの)が一般公開されていて、無料で使えるのが特徴です。

WordPressやDrupalがオープンソース型CMSの代表例です。

費用をかけずに導入できるうえ、カスタマイズが容易で多数のプラグイン(拡張機能)を使えるのがメリットです。

その反面、公式なサポートは存在しないので操作方法を自分たちで一から学ぶ必要があるほか、セキュリティ対策も自力で構築しなければなりません。

【オープンソース型CMSの例】
  • WordPress
  • Drupal
  • Joomla!
  • baserCMS

フルスクラッチ型

フルスクラッチ型のCMSとは、構築するWebサイトのためにゼロから独自に開発されたCMSのことです。

自社システムと高度に連携させたいなど、特定のニーズに対応させるために導入されるケースが多いです。

すべてオリジナルで作成するため、自社のニーズ・要件にマッチするCMSとなる可能性がもっとも高いです。

その一方、システムベンダーと連携して独自に設計・開発を進めないといけないので、費用は極めて高額になり、導入までの期間も長くなります。

商用パッケージ型

商用パッケージ型のCMSは、システムベンダーが提供する有料のWebサイト作成・管理ツールです。オープンソース型のCMSとちがって、企業や団体での利用に特化しているものが多いので、手間をかけずに企業・団体のホームページを運用できます。

また、ベンダーによるサポートやセキュリティ対策・バックアップを受けられるのも大きなメリットです。

その一方、フルスクラッチ型のCMSと比較すれば安価とはいえ、利用に料金がかかるデメリットもあります。

また、テンプレートをもとにサイトの大部分を構築することが多いので、デザインや構成の自由度では、オープンソース型・フルスクラッチ型のCMSには劣ります。

なお、弊社の国産CMS・おりこうブログは商用パッケージ型のCMSです。

【商用パッケージ型CMSの例】
  • Movable Type
  • Wix
  • jimdo
  • STUDIO
  • HeartCore
  • NOREN
  • おりこうブログ

おすすめのCMS一覧

企業・団体のホームページ運営に適した、おすすめのCMSを紹介します。

【おすすめのCMS】
  • おりこうブログ
  • STUDIO
  • Movable Type
  • HeartCore
  • はてなブログMedia
  • ferret One
  • WordPress
  • Joomla!

おりこうブログ ~初心者でも運用しやすいCMS~

おすすめのCMS・おりこうブログ
弊社ディーエスブランドの企業・団体向けホームページ作成ソフト・おりこうブログは、商用パッケージ型のCMSです。他のCMSと比較して、パソコンやWebが苦手な方にも使いやすいように初心者向けに特化している点が特徴です。

直感的な操作で初心者でも簡単にホームページの編集ができるほか、Googleしごと検索との連携で求人広告費をかけずに採用活動も強化できます。


また、パンフレット作成やデジタルカタログを作成する機能も搭載されています。

SSL(暗号化通信)WAF(ウェブ・アプリケーション・ファイアウォール)などのセキュリティ対策も標準で用意されていますので、セキュリティ対策に詳しい人材がいない会社・団体でも安心してホームページを運用できます。

応答率98%以上の電話サポートもあるので、ホームページ担当者が異動・退職した際に操作方法がわからなくなり、会社のホームページが編集できなくなってしまうリスクも軽減できます。

また、業務改善プラットフォーム・kintoneや、メタバース健康経営支援ツールと連携したおりこうブログシリーズも存在します。

おりこうブログの導入数は約2万社で、大手レビューサイト・ITreviewではホームページ作成ソフト部門で顧客満足度NO.1を獲得しています。

STUDIO ~デザイン性の高さが特長のCMS~

おすすめのCMS・STUDIO
STUDIO(スタジオ)は、日本の株式会社STUDIOが提供する、ノーコードでWebサイトを構築できるクラウドベースのCMSです。

特徴として、直感的なビジュアルエディタを使用したドラッグ&ドロップ操作で、プログラミングスキルがなくてもプロフェッショナルな外観のWebサイトを作成できることが挙げられます。レスポンシブデザインにも対応しており、様々なデバイスに最適化されたサイトを簡単に構築できます。

豊富なテンプレートやコンポーネントを提供しており、これらを組み合わせることで効率的にサイトを作成できます。

チーム機能により、複数のメンバーでのリアルタイムの共同作業やワークフロー管理が可能です。さらに、SEO対策やアクセス解析機能も備えており、マーケティング活動をサポートします。

STUDIOは、デザイン性の高いWebサイトを迅速に制作したい企業や個人に適したCMSとして、急速に普及しています。

ただし、デザイン性と自由度が高い反面、パソコンやWebが苦手な方にはやや操作のハードルが高い一面もあります。電話サポートも通常プランだと存在しないため、ITリテラシーが高めな企業・団体向けのCMSです。

Movable Type ~東証プライム上場企業・大学で高いシェア率を誇るCMS~

おすすめのCMS・Movable Type
Movable Type(ムーバブルタイプ)はシックス・アパート株式会社が開発した商用パッケージ型CMSです。高いカスタマイズ性と柔軟なデザイン設定が特徴です。

主にブログやWebサイトの構築・管理に使用され、その柔軟性と安定性から多くの企業で採用されています。

特徴として、静的ページの生成が挙げられます。これにより、サーバーの負荷を軽減し、高速なページ表示を実現しています。また、複数のブログやWebサイトを一元管理できる機能も備えており、大規模なサイト運営に適しています。

またData APIという機能により、Webサイトだけでなくスマホアプリ・デジタルサイネージにもコンテンツを配信可能で、ヘッドレスCMSとしての利用も可能です。

カスタマイズ性も高く、テンプレートシステムを使用してデザインや機能を細かく調整できます。プラグインによる機能拡張も可能で、ユーザーのニーズに合わせた柔軟な運用ができます。

セキュリティ面でも優れており、東証プライム上場企業や国立大学などで高いシェア率を誇ります。

長年の実績と進化を重ねてきたMovable Typeは、今でも多くのWebサイト運営者から信頼されているCMSです。

HeartCore ~機能面は国内トップクラスのエンタープライズ向けCMS~

おすすめのCMS・HeartCore
HeartCore(ハートコア)は、ハートコア株式会社が開発したエンタープライズ向けのCMSです。大規模Webサイト・コンテンツの管理と運用に特化した機能を提供しています。

主な特徴として、高度なセキュリティ対策と、大量のコンテンツを効率的に管理できる機能が挙げられます。

また、ヘッドレスCMSとしての特徴を活かし、Webページだけでなくスマホアプリ、デジタルサイネージなどにもコンテンツを配信できるマルチチャネル対応も大きな魅力です。

企業のニーズに合わせたカスタマイズ性も高く、様々な業種や規模の組織に対応できる柔軟性を持っています。さらに、多言語対応やグローバル展開のサポート機能も充実しており、国際的な企業にも適しています。

ワークフロー管理機能により、コンテンツの作成から公開までのプロセスを効率化できるので、大規模組織でも運用しやすいです。

大手企業や政府機関など、高度な要求水準を持つ組織に広く採用されており、日本のエンタープライズCMS市場で重要な位置を占めています。

はてなブログMedia ~はてなブログのノウハウを活かしたオウンドメディア特化型CMS~

おすすめのCMS・はてなブログMedia
はてなブログMediaは、企業や団体のオウンドメディア運営に特化したCMSです。「はてなブログ」や「はてなブックマーク」で有名な株式会社はてなが、長年培ってきたブログ運営のノウハウを活かし、2015年にサービスを開始しました。

主な特徴として、SEO対策に強い設計、直感的な操作性、柔軟なカスタマイズ性が挙げられます。複数の執筆者や編集者が協力して記事を作成・管理できる機能も備えており、チームでの効率的なコンテンツ制作をサポートします。

また、アクセス解析や記事のパフォーマンス測定ツールが統合されており、データに基づいたコンテンツ戦略の立案が可能です。さらに、はてなの各種サービスを活用した記事の拡散機能も備えています。

セキュリティ面でも信頼性が高く、大手企業を含む多くの組織がはてなブログmediaを採用しています。

コンテンツマーケティングを重視する企業にとって、はてなブログMediaは効果的なオウンドメディア運営を実現するための強力なツールとなっています。

ferret One ~国内最大級のWebマーケティングメディアの知見をもとにしたBtoB特化型CMS~

おすすめのCMS・ferret One
ferret One(フェレットワン)は、株式会社ベーシックが提供する、BtoBマーケティング特化型のCMSです。

最大の特徴は、国内最大級のWebマーケティングメディア・「ferret」で培われたノウハウが、CMSやサービスにも存分に活かされている点です。

SEO対策、コンテンツマーケティング、リード獲得、顧客管理(CRM)などの機能が一つのプラットフォームに集約されています。

操作性にも優れており、専門知識がなくても直感的に使用できるインターフェースを採用しています。

アクセス解析やA/Bテスト機能も搭載されており、データに基づいたマーケティング戦略の立案と実行が可能です。また、MA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携も容易で、効率的なマーケティング活動をサポートします。

さらに、CMSの提供だけでなく、マーケティング戦略・施策の設計などのBtoBマーケティング支援を受けられるのも大きな魅力です。

WordPress ~シェア世界No.1の定番CMS~

おすすめのCMS・WordPress(ワードプレス)
WordPress(ワードプレス)はもっともポピュラーでシェアが大きいCMSです。オープンソース型CMSなのでシステム自体は無料で使えるのが、大きなメリットです。

さらにユーザー数が圧倒的に多いことから、操作やカスタマイズ・運営の方法についての情報を入手しやすく、多数のプラグイン(拡張機能)によって豊富な機能を自由に使えます。

一方、その高いシェアがあだとなり、サイバー攻撃の標的にされやすいのが最大のデメリットです。とりわけ脆弱性(セキュリティ上の欠陥)を突いた攻撃には弱いため、常に自社でバージョンを最新に保つ必要があります。

また、自力でサーバーを用意してWordPressをインストールしなければ運用ができず、オープンソース型CMSであるがゆえに、ベンダーによるサポートも存在しません。

そのため、Webやセキュリティに詳しい人材がいない企業・団体では、WordPressではなく、サポートが充実している商用パッケージ型のCMSを選択したほうがよいでしょう。

Joomla! ~デザインの自由度ではWordPressを超えるオープンソース型CMS~

おすすめのCMS・Joomla!
Joomla!(ジュームラ)は、オープンソース型のCMSの一つで、2005年に最初のバージョンがリリースされました。WordPressに次いで人気のあるCMSとして知られています。

特徴として、中規模から大規模のWebサイト構築に適した柔軟性と拡張性が挙げられます。多言語サイトの管理や複雑なコンテンツ構造の実現が容易で、コミュニティサイトや企業ポータル、Eコマースサイトなど、様々な用途に対応できます。

開発者向けのフレームワークを提供しており、高度なカスタマイズも可能です。

また、活発なユーザーコミュニティによるサポートや、豊富な拡張機能の提供も、Joomla!の魅力の一つです。

WordPressよりもデザインの自由度が高く、細かい権限管理なども可能なため、デザイン性が高いサイトや複雑かつ大規模なサイトを運用したい場合は、Joomla!の利用を検討するとよいでしょう。

CMSを比較するポイント

各CMSにはそれぞれ特徴があります。

そのなかから自社にマッチするCMSを選ぶための比較するポイントについて紹介します。

比較ポイント1.操作の簡単さ

CMSの比較ポイント1.操作の簡単さ
どのCMSも簡単操作をアピールポイントにしていますが、実際の操作の難易度はCMSごとにかなり大きなバラつきがあります。

「初心者でも簡単に更新できると言われたのでCMSを導入したが、操作が難しくて誰も編集できない…」というケースもありますので、かならず導入前に無料体験版なので操作方法を確認しておきましょう。

可能であれば導入検討の段階で、オンラインや訪問で操作デモを受けられるサービスを選ぶのが安心です。

比較ポイント2.機能性

CMSの比較ポイント2.機能性
CMSの機能性は、ホームページの表現力のみならず、どれだけ自社のビジネスと有機的に連携できるかにも直結するためとても重要です。

しかし多機能なCMSほど料金も高額になりますので、自社のビジネスに必要な機能は何かをあらかじめまとめたうえで、各CMSの機能性を比較するとよいでしょう。

たとえば、Webフォームからの受付作業や、社内・取引先との情報共有を効率化したい方は、業務改善プラットフォーム・kintoneとの連携機能を持ったCMSを導入するとよいでしょう。


比較ポイント3.セキュリティ対策

CMSの比較ポイント3.セキュリティ対策
昨今、大企業でのサイバー攻撃被害が多数報道されていますが、たとえ中小企業・個人事業主であっても他人事ではありません。

2018年に大阪府内の30社の中小企業に対し、大阪商工会議所が神戸大学、東京海上日動と共同研究調査をしたところ30社全て(100%)で何らかの攻撃が観測されました。


そのため中小企業・個人事業主が運営するサイトでもセキュリティ対策は必須です。

しかしWordPressなどのオープンソース型CMSは、シェアの高さゆえに脆弱性を狙われやすく、知識のある社員が常にアップデートをかけてバージョンを最新に保つ必要があります。

社内にセキュリティ対策やITに詳しい人材がいない場合は、ベンダー側でセキュリティ対策を実施してもらえる商用パッケージ型のCMSを導入するのが安心です。

また、SSLやWAFなどのセキュリティ対策が完備されているかについても注目しましょう。


比較ポイント4.サポート体制

CMSの比較ポイント4.サポート体制
ホームページを安定的に運営するうえで機能性よりも重要になってくるのが、CMSのサポート体制です。

どんなに操作が簡単なCMSでも、マニュアルのみですべての編集作業をこなすのは難しい面があります。

とりわけ複数人でホームページの更新作業を分担する場合は、担当者ごとにITスキルにバラつきがありますので、操作面でつまずくことも多いです。

そのため、安定的に長期間ホームページを運用するためにも、電話サポートがあるCMSを選択するのがおすすめです。

初回はベンダーの担当者が訪問して操作のレクチャーをしてくれるサービスなどを選ぶと、さらにホームページを運営しやすくなるでしょう。

比較ポイント5.デザインの制作体制

CMSの比較ポイント5.デザインの制作体制
CMSを使えばホームページの枠組み自体は簡単に作成できますが、それだけで企業ホームページとして通用するWebデザインになるとは限りません。

CMSに用意されているテンプレートのみを使ってデザインを構築するのか、それともデザインの部分だけWeb制作会社に外注するのか、制作体制を事前に決定しておきましょう。

なお、弊社のおりこうブログのようにオリジナルデザインもセットで提供できるサービスも存在しますので、そういったCMSを選択するのもオススメです。

自社のビジネスや目的にマッチしたCMSを選ぼう!

自社のビジネスや目的にマッチしたCMSを選ぼう!
各CMSにはそれぞれ一長一短が存在します。

自由度が高いCMSはできることが多すぎて操作が複雑だったり、逆に操作が簡便なCMSはデザイン・カスタマイズの自由度が低かったりと、長所と短所は裏表の関係になっていることが多いので、完璧なCMSは存在しません。

また、CMSの機能は多いほどホームページ運営時の対応力は上がりますが、商用パッケージ型CMSの場合は高機能なほど費用・料金も高くなっていくのも悩ましい点です。

自社のビジネス・目的をまずは言語化してまとめてみて、それとマッチするようなCMSを選ぶとよいでしょう。

なお、弊社の企業・団体向け国産CMS・おりこうブログはレビューサイト・ITreviewのホームページ作成部門で満足度1位を獲得しています。

操作が簡単で電話サポートもありますので、情報システム部などのIT専門部署がない企業でも簡単に導入できるので安心です。

初心者でも簡単に運用できるCMSを導入したい方は、以下から詳細をご覧ください。
 この記事を書いた人
岡山 幸太郎
岡山 幸太郎
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、営業を経験したのち自社サイトやお客様サイトのWebディレクションに携わる。現在はSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングなど、Webにおける集客分野を担当。また、Webセミナー講師としても活動中。

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