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被リンクとは? SEO効果や良質なリンクを増やす方法を初心者向けに解説

更新日:2024.06.19
被リンクとは? SEO効果や良質なリンクを増やす方法を初心者向けに解説
被リンクは、SEO(検索エンジン最適化)で集客するうえで重要ですが、「そもそも被リンクってなに?」「なぜ被リンクを集めると検索順位を上げるのに効果的なの?」などを基礎から知りたい人も多いと思います。

そこで今回は被リンクの基礎知識やSEO効果、被リンクを獲得する方法を初心者向けに紹介します。

GoogleやYahoo!から集客してアクセス数をアップしたい方はぜひご覧ください。

被リンクとは?

被リンクとは?
被リンクとは、他のサイトから自分のサイトへリンクが貼られている状態のことを指します。バックリンクとも呼ばれます。被リンクはSEO(検索エンジン最適化)に大きく関わり、検索順位にも影響します。
 
被リンクを実例で示しましょう。

以下に、当ページからYahoo! JAPANへの文字リンクを設置しています。
 
 
これはYahoo! JAPANが当ページからの被リンクを得ている状態になります。
 
Googleは、「たくさんリンクされているサイト(あるいは質の高いリンクが多いサイト)=有益で信頼性が高いサイト」と見なして、検索順位を上昇させます。

※被リンクとはちがって、同一サイト内の異なるページ間のリンクは「内部リンク」と呼びます。内部リンクについて詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。


※リンク自体やSEOについて詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。


Googleはなぜ被リンクを重視しているのか?

被リンクが多いサイトは、数多くの研究者から引用されている論文と同じ

被リンクが多いサイトは、数多くの研究者から引用されている論文と同じ
それではなぜGoogleはランキングを決める判定基準として、被リンクを重視しているのでしょうか?

Googleが検索順位を決定するうえで被リンクを重視しているのは、学術論文と引用の考え方が検索エンジンのアルゴリズムのモデルになっているからです。
 
研究者の世界では、他の論文から多く引用されている論文ほど高く評価されます。
 
被引用数が多い論文は、それだけ多くの研究者に影響を与え価値を広く認められていることになるからです。
Googleの被リンクを重視するアルゴリズムもこれと同じ発想で導入されています。
 
Googleを創業したラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン(セルゲイ・ブリン)の二人はスタンフォード大学の学生だったため、学術論文の引用の考え方を検索エンジンのアルゴリズムに取り入れたといわれています。

被リンクを判定基準にすると、人間の評価を検索順位に反映できる

被リンクを検索順位の判断基準とするメリットは、コンピューターでは難しいコンテンツの質の評価が可能になる点です。
 
たとえばインターネット上に記事Aと記事Bが存在するとします。

Googleのクローラーには文字数や関連キーワードの数はわかりますが、「内容の面白さ」という主観的で人間的な要素は判断できません。
 
ですが、記事Aよりも記事Bのほうに被リンクが多く付いていれば、「記事Bのほうが面白く人気が高いからリンクを貼って紹介する人が多いのだ」と推測できます。
被リンクを判定基準にすると、人間の評価を検索順位に反映できる

被リンクをランキング判定基準とすることで、Googleは制度を向上させ、利用者の信頼を獲得した

つまり、被リンクをランキングの判定基準とすることで、検索エンジンのアルゴリズムをより人間的な評価に近づけることができるのです。
 
実際、Googleは被リンク数をランキングの判定基準に取り入れることで、検索エンジンの精度を大幅に向上させました。
 
他の検索エンジンを性能面で一気に追い抜き、Google一強の状態をもたらした一因とされています。
 
グーグルネット覇者の真実

グーグルネット覇者の真実

  • 作者:スティーヴン・レヴィ/仲達志
  • 出版社:CCCメディアハウス
  • 発売日: 2011年12月

被リンクがSEOで重要な理由

被リンクを獲得しているページの検索順位が高まりやすい

被リンクを獲得しているページの検索順位が高まりやすい
被リンクを獲得しているページはGoogleから評価され、検索順位を上げやすくなります。

アクセス数アップにもつながり、お問い合わせや商品の注文などのコンバージョンも獲得しやすくなるでしょう。

ドメインパワーが上がり、サイト全体の評価が向上する

ドメインパワーが上がり、サイト全体の評価が向上する
被リンクを獲得しているページが増えるほど、サイト全体の評価が高まりドメインパワーが向上します。

ドメインパワーとは、そのドメインで運用されているサイト全体の信頼性や評価の高さのことです。

ドメインパワーが高まるほど個々のページの検索順位も上がりやすくなります。

※ドメインについて詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。


クローラーの回遊性が上がる

クローラーの回遊性が上がる
被リンクが増えるほど、クローラーが回遊しやすくなり各ページがインデックスされやすくなります。

クローラーとは、Googleなどの検索エンジンが派遣しているコンピュータープログラムのことです。クローラーはリンクをたどって各Webページを訪問し、データを収集してからインデックスします。

インデックスされないとそのページが検索結果に表示されることはないので、クローラーの回遊性向上もSEOによるアクセス数を高めるうえでは重要です。

※クローラーやインデックスについて詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

被リンクの獲得は、Googleの評価基準・E-E-A-Tを高めるうえでも重要

被リンクの獲得は、Googleの評価基準・E-E-A-Tを高めるうえでも重要
また、被リンクの獲得はE-E-A-Tを高める効果があります。

E-E-A-Tとは、GoogleがWebサイトの品質を評価するための基準で、「Experience(経験)」・「Expertise(専門性)」・「Authoritativeness(権威性)」・「Trust、もしくはTrustworthiness(信頼性)」の4つの要素を略した用語です。

被リンクは「Authoritativeness(権威性)」に影響します。良質な被リンクを集めるほどE-E-A-Tを満たしているサイトだとGoogleに評価されるでしょう。

※E-E-A-Tについて詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

良質な被リンクと悪質な被リンクの違い

被リンクはSEOの一環として非常に重要です。

しかし、すべての被リンクが同じ価値を持つわけではありません。良質な被リンクと悪質な被リンクの違いを理解するのが大事です。

良質な被リンクとは?

良質な被リンクとは?
まず、良質な被リンクの特徴について解説します。

良質な被リンクは、関連性の高いサイトやページからのリンクであり、自然な形で獲得されます。

これには、専門的な内容の記事や、高品質なコンテンツを提供することで、他のWebサイトが自発的にリンクを貼ってくれる「ナチュラルリンク」が含まれます。

また、被リンク元のサイトのドメインパワーも重要です。

公的機関や大企業などの信頼性の高いドメインからのリンクは、SEOの効果を一層高めるでしょう。

悪質な被リンクとは?

悪質な被リンクとは?
一方、悪質な被リンクには注意が必要です。

購入したリンクや、リンクファームと呼ばれるリンクを大量に生成する不正サイトからのリンクは、Googleなどの検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。

これにより、検索順位が低下し、SEO効果が減少します。

悪質な被リンクは短期的には効果があるように見えることもありますが、長期的にはリスクが高いため避けるべきです。

かつては被リンクを大量に貼って順位を向上させる外部リンク施策が主流だった

サテライトサイトで被リンクを大量に貼り、良質なコンテンツに見せかけていた

被リンクがついているサイトは検索エンジンから高評価される。

このGoogleのアルゴリズムを逆手にとって、検索順位を人為的に上昇させる手法が悪質な外部リンク施策です。
 
莫大な数のサテライトサイトを立ち上げて、検索順位を上げたいサイトへ大量の被リンクを貼ればGoogleから高評価され、順位が上昇する確率が高まります。
 
その結果、「コンテンツのクオリティや、情報更新によるホームページの充実なんてどうでもいいから、被リンクを人工的に大量に貼って検索順位を上げよう」と考えるSEO業者が横行することになりました。
 
このような悪質なSEOを、ブラックハットSEOと呼びます。

ブラックハットSEOによって、低品質のコンテンツが上位を占めるようになった

2000年代半ばくらいまでは、手間をかけてコンテンツのクオリティを高めるよりも、検索エンジンをだまして上位を獲るほうがはるかに楽で効率的だったのです。
 
このような状況が続いた結果、キーワードによっては、検索順位を無理やり上げることのみに特化した質の低いページがランキング上位を席巻するようになりました。
 
真面目に質の高いページを作りこんでも、ズルをしているページにあっという間に検索順位を抜かれてしまうのですから、ホームページ担当者のモチベーションも低下してしまいます。

Googleは検索ユーザーの満足度の低下を憂慮した

検索エンジン最大手のGoogleは、真面目にやるだけ損なSEOの現状に危機感を募らせていました。
 
検索したときにSEO対策のテクニックのみに長けた質の低いコンテンツが上位を独占していては、「Googleの検索は全然使えない!」と検索ユーザーに思われてしまい、Google自身の顧客満足度を大きく損ねてしまいます。
 
Googleは検索エンジンと連動した広告(リスティング広告)で収益を上げている企業ですから、検索エンジンの使い勝手が悪くなり検索ユーザーが離れてしまえば、売上げが大幅に悪化してしまいます。


そこで低品質なページ・コンテンツの蔓延を防ぐために、Googleは2011年に対策を打ち出しました。
 
それがペンギンアップデートとパンダアップデートと呼ばれる検索エンジンのアルゴリズム変更です。
 
【ペンギンアップデート】
大量のサテライトサイトなどを利用した、不自然な人工リンクを取り締まるためのアップデート
 
【パンダアップデート】
他のサイトをコピーしたコンテンツや、検索ユーザーの役に立たない質の低いコンテンツを取り締まるアップデート
 
この二つのアップデートにより小手先のテクニックで質の低いページを上位表示させていたサイトはペナルティを受け、軒並み検索順位を急激に下落させました。
 
検索上位(10位以内)から100位以下の圏外に、順位を急転直下させたサイトも多数見受けられました。

ただし現在でも被リンクの獲得はSEOでは重要

勘違いしている方もいますが、ペンギンアップデート導入後の現在でも検索上位表示には被リンクの獲得が効果的です。
 
ペンギンアップデートでペナルティを受けたのは、あくまでサテライトサイト等を利用した不自然な人工リンクのみであり、自然に貼られた被リンク(ナチュラルリンク)はその価値を失っていません。
 
前述したとおり、被リンクを判定基準にすると人間の評価を検索順位に取り入れられるという大きなメリットがあります。

Googleのアルゴリズムが今後どんなに進化しても、コンピューターによる内容分析のみでクオリティの価値判断を正確におこなうのは非常に困難でしょう。
 
実際、「被リンクを判定基準から排除すると検索結果はどうなるのかテストしてみたら、精度が著しく悪くなり、使い物にならなくなった」とGoogle社員が公式に発言しています。
 

よって、今後も自然な被リンクは検索順位にポジティブな影響を与えつづけると思われます。
 
検索順位をアップさせたい方は、有益なコンテンツを作成して、被リンクを得られる確率を高める正攻法の施策を進めるべきです。

良質な被リンクを増やす方法

質の高いコンテンツを作成する

質の高いコンテンツを作成する
被リンクを効果的に増やすには、まずコンテンツの質を高めることが不可欠です。高品質なコンテンツは自然にリンクされやすくなるため、多くのWebサイトやブログから引用されます。

具体的には、読者にとって価値のある情報やユニークな視点を提供する記事を作成することが重要です。

たとえば、最新の業界動向を詳しく解説した記事や、専門家による深掘りした分析などは多くの被リンクを集める可能性が高いです。

また、わかりやすい図や動画での解説など、視覚的にも魅力的なコンテンツを作成すれば、被リンクの増加をより促進できます。

専門用語や知識・ノウハウを紹介する記事を作る

専門用語や知識・ノウハウを紹介する記事を作る
専門知識やノウハウを含む内容は、とくに被リンクを集めやすいとされています。

自社の業界に特化した専門用語や知識を解説する記事を書きましょう。こうした記事は他のWebサイトから被リンクを受けやすいため検索順位が向上します。

とりわけ専門用語を解説する記事は、「この専門用語について、自分で長々と解説するのは面倒だな…」と考えた外部のWebサイトの管理者やブロガーからの被リンクを得やすいです。

「この言葉について詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください」などの文を書いてリンクを貼れば、自分でその言葉を解説する手間が省けるからです。

実際、当サイト(DSマガジン)でも用語解説のページは多くの被リンクを獲得しています。

SNSやメールマガジンの活用法

SNSやメールマガジンの活用法
SNSやメールマガジンを活用することも、被リンクを増やす有効な方法です。

SNS上で共有されることで、記事が広がり、多くの人に読まれるようになります。その結果、興味を持った他のWebサイトやブログがリンクを貼る可能性が高まります。

TwitterやFacebookなどのプラットフォームで記事を定期的にシェアすれば、さらなる被リンクを獲得できます。

また、メールマガジンに定期的に役立つ情報を配信すれば、読者が自身のサイトやブログでリンクを貼るきっかけになるかもしれません。

これらの方法を組み合わせて利用することで、効果的に被リンクを増やせます。

【BtoBのみ】お客様インタビューや導入事例などのコンテンツを増やす

【BtoBのみ】お客様インタビューや導入事例などのコンテンツを増やす
BtoBメインの企業の場合は、お客様インタビューや導入事例などのコンテンツを増やすのも被リンク獲得に効果的です。

インタビューしたお客様の企業ホームページから、「●●社のサイトに弊社のインタビュー記事が紹介されています」などのリンクをもらえる可能性があるからです。

お客様インタビューや導入事例のコンテンツでは、自社の商品・サービスの良さだけをアピールするのではなく、お客様の事業の紹介もしっかりすることでWin-Winの関係を築けますし、被リンクの獲得率もアップします。

※お客様インタビューや導入事例コンテンツの作り方については、以下のページをご覧ください。



商品・サービス自体のクオリティや利便性を高める

商品・サービス自体のクオリティや利便性を高める
Webマーケティングからは離れますが、自社の商品・サービス自体のクオリティを高めるのも被リンク獲得には効果的です。

自社の商品・サービスが優れているほど、他のWebサイトやブログで紹介される確率が高まるからです。

とくにBtoCの場合、商品・サービスを購入して満足したお客様にブログなどで紹介してもらえると、被リンクのみならず商品・サービスに興味を持つ見込み客が格段に増えるでしょう。

自然な被リンク(ナチュラルリンク)を獲得するために、クオリティが高いコンテンツを作成しよう!

自然な被リンク(ナチュラルリンク)を獲得するために、クオリティが高いコンテンツを作成しよう!
SEOに役立つ被リンクを獲得するにはクオリティの高いコンテンツの作成が不可欠です。

まずは自社の顧客が潜在的に抱えている疑問・お悩みを分析したうえで、それを解消できるコンテンツを作成していきましょう。

なお、クオリティが高いコンテンツの作り方は以下のページで詳しく解説していますので、宜しければご覧ください。

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