CMSの基本的な機能やできることをWebサイトの初心者向けに解説
更新日:2024.09.03
- 「ホームページをリニューアルするにあたって、CMSを導入することになったが、具体的に何ができるのかわからない…」
- 「各CMSの機能をどのように比較すればいいのか、わからない…」
今回はそんな方のために、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム、コンテンツ管理システム)の基本的な機能やできることを初心者にもわかりやすく紹介します。
現在CMS導入を検討している方はぜひご覧ください。
目次
CMSとは?
CMSとはコンテンツ・マネジメント・システム(コンテンツ管理システム)の略称で、簡単にいえばHTMLなどのWeb専門知識がない方でも、簡単にホームページの作成・更新・運営ができるシステムのことです。
昔のホームページ作成・更新の現場では、HTML(HyperText Markup Language)や、CSS(Cascading Style Sheets)などの言語に習熟する必要があり、作業の難易度が高いうえに大変な労力がかかっていました。
しかし、CMSで制作されたホームページなら、Webの初心者でもブラウザ上で文章や画像を入力するだけで、簡単に短時間で情報の更新やページの追加がおこなえます。
参考ページ:CMSのメリット・デメリットを初心者向けに解説
見たまま編集
現在の多くのCMSでは、HTMLやCSSなどのコンピュータ言語を使わずに、公開画面に近い形式の管理画面で直感的にホームページの編集ができます。
このように実際に表示される画面に近い形式で、コンテンツの編集ができる機能をWYSIWYG(ウィジウィグ、What You See Is What You Get)と呼びます。
パソコンやWebが苦手な人でも簡単に更新できるので、自社でホームページ運営をしやすくなります。制作会社に更新を依頼する必要がなくなるので、作業費の節約も可能です。
ページテンプレート機能
多くのCMSではページテンプレート機能が搭載されており、そのテンプレートの文言や画像を修正するだけで、Webページが完成します。ゼロの状態からページの構成・レイアウトを考える必要がないので、新規ページの追加作業が大幅に効率化されます。
とりわけ商用パッケージ型のCMSでは、会社概要・製品紹介・採用情報などの会社のホームページでよく使われるページのテンプレートが用意されていることが多いです。
たとえば弊社の企業・団体向けCMS・おりこうブログでは、日本企業の各業種にあわせたページテンプレートを豊富に用意しています。
スマホ対応(マルチデバイス対応)
現在はパソコンだけでなく、スマートフォンからのホームページへのアクセスも大部分を占めています。とくにBtoCの業種のサイトでは、パソコンよりもスマホからのアクセス数が大きいケースが多いです。
スマホ対応(マルチデバイス対応)のCMSであれば、パソコン用のサイトさえ更新すれば、自動的にスマートフォンサイトにも更新内容が反映されるので、手間をかけずにスマホサイトを運用できます。
ランディングページ(LP)作成機能
ランディングページ(LP)とは、リスティング広告やメールマガジンなどのリンク先として活用し、コンバージョン獲得に特化させたページのことです。
ランディングページ(LP)を作成できる機能が搭載されたCMSも存在します。
通常のページテンプレートとはちがって、自由度の高いデザイン性に優れたページを作成できます。
SEO設定機能
GoogleやYahoo!などの検索エンジンから集客するためのSEO設定を調整する機能です。具体的にはtitleタグやdescriptionタグなどの設定が可能なことが多いです。
ホームページは公開しただけではアクセスを集められないので、集客に大きく関わるSEO設定はとても重要です。
CMSではtitleタグとdescriptionタグなどのSEO設定で集客力を高める
採用・求人ページの作成機能
採用応募や求人ページの作成機能も企業ホームページでは重要になります。
Googleしごと検索を活用すれば、広告費をかけずに自社の求人情報を広く見てもらえるため、Googleしごと検索対応の求人ページを作れるCMSを導入するようにしましょう。
会員専用ページ機能(限定公開機能)
社員や取引先などの特定のID・パスワードを知っている方のみが閲覧できるページを作成する機能です。
幼稚園・保育園などでは保護者様向けのページを作成する目的でも使用できます。
編集履歴の保存
ホームページを編集した履歴を随時保存します。
「間違えて写真や画像を削除して保存してしまった!」という場合にも、過去の履歴から復元が可能です。
編集権限の分担
CMSのユーザーの編集権限を細かく設定する機能です。
「●●営業所の社員は、その営業所の紹介ページは編集できるが、トップページは編集できない」などと設定すれば、複数の拠点・部署間でのホームページの更新作業の分担が可能になります。
公開・非表示予約機能
ページ・コンテンツの公開や非表示を予約設定できる機能です。
午前0時や休日に自動的にページを公開したい場合などに利用できます。
反対に、イベントなどの期間が終了すると、自動的にページが非公開になるように設定することもできます。
SNS連携
Facebook・X(旧Twitter)・InstagramなどのSNSと連携する機能です。
主に以下のような機能を備えていることが多いです。
- ページやコンテンツを訪問者に拡散してもらうためのSNSボタン(「いいね!」など)の設置
- ホームページで新着情報などを更新すると、自動的に同じ内容が各SNSにも配信される機能
- SNSで投稿された内容を、ホームページ上にも反映して掲載する機能
独自ドメイン
ホームページを運営・維持するには、インターネット上の住所であるドメインが不可欠です。
※ホームページがお店だとすると、ドメインは住所でサーバーは土地の関係性です。
無料・格安で使えるCMSの場合、ドメインがサービス提供各社のサブドメイン・サブディレクトリなっていることが多いです。
自社独自のドメインのほうがSEO上も効果的なので、独自ドメインを使えるCMSを選定しましょう。
多言語対応
ホームページの内容を自動翻訳して、英語サイト・中国語サイトなどを公開する機能です。
どの言語に対応できるかは、CMSによってそれぞれ異なるため、海外への情報発信を重視する場合はかならず確認しましょう。
なかには業界独自の用語などを辞書登録して、自動翻訳の精度を高める機能を搭載したCMSも存在します。
メールフォームの作成
お問い合わせや資料請求・採用応募などのコンバージョンを獲得するメールフォーム(Webフォーム)は、企業ホームページでは非常に重要な存在です。
メールフォームに投稿した方にメールを自動返信できる機能を備えたCMSであれば、資料請求などの問い合わせを自動化できるのでとても便利です。
セキュリティ対策
サイバー攻撃が激化している昨今では、ホームページのセキュリティ対策は必須です。とくに訪問者の情報を守るSSL(暗号化通信)は重要なので、かならず導入しましょう。
また、SQLインジェクション・クロスサイトスクリプティングなどのサイバー攻撃からホームページを守るWAF(Web・アプリケーション・ファイアウォール)が導入されているCMSを選定すると安心です。
また、WordPress(ワードプレス)などのオープンソース型のCMSは、ソースコード(ソフトウェアの設計図のようなもの)が公開されており、シェアも大きいのでサイバー攻撃の標的にされやすいです。
バージョンを常に最新版に保たないとセキュリティ上の危険性を抱えてしまいますので、Webやセキュリティ対策に詳しい人材がいない企業ではオープンソース型のCMSの利用は避けたほうがよいでしょう。
他のソリューションとの連携機能
CMSのなかには他のソリューションとの連携機能を備えたものも存在します。
たとえば弊社のおりこうブログDXでは、業務改善プラットフォーム・kintone(キントーン)との連携機能を備えており、メールフォームからのデータの取り込みや、kintone側のデータをホームページに反映して掲載することができます。
CMSの機能を活用して、ホームページの運営を効率化しよう!
CMSを活用すれば便利な機能を多数使用できるため、ホームページの運営が大幅に効率化されます。
ただし、どのCMSも操作の簡単さを謳っていますが、パソコンやWebの初心者が実際に使いやすいと感じるかどうかは、CMSごとに大きく異なります。
CMSを導入する際は事前にかならず無料体験版を申し込んで、操作感を確かめるようにしましょう。
なお、弊社の国産CMS・おりこうブログでも無料体験版や資料請求が可能です。
ご興味のある方はぜひ以下から詳細をご覧ください。
この記事を書いた人
岡山 幸太郎
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、営業を経験したのち自社サイトやお客様サイトのWebディレクションに携わる。現在はSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングなど、Webにおける集客分野を担当。また、Webセミナー講師としても活動中。