SEOとは? 企業ホームページのSEO対策で集客する基本をわかりやすく解説
更新日:2024.08.09
SEO対策とはGoogleやYahoo!などの検索エンジンからアクセスを集める手法のことです。
SEO対策をうまく活用すれば、企業ホームページのアクセス数やお問い合わせなどのコンバージョンを低コストで増加できます。
しかし「SEO対策という言葉を聞いたことはあるが、具体的に何をすればいいのかわからない…」という方も多いと思います。
そこで今回はSEO対策の基本や集客するには何が必要なのかを、初心者向けにわかりやすく紹介します。長期的に集客・売上げをアップしたい方はぜひご覧ください。
目次
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- SEO対策とは?
- なぜ企業ホームページにはSEO対策が必要なのか?
- 検索エンジンの仕組みを基礎から解説
- Yahoo!もGoogleのアルゴリズムを利用している
- SEO対策のメリット・デメリット
- SEO対策・SNS・Web広告の比較表
- GoogleやYahoo!からのアクセス数を増やすには?
- SEO対策では集客できるページの増加が必須
- トップページ依存型のホームページではSEO対策で集客できない
- SEO対策の手法は、コンテンツSEO・内部対策・外部対策の3つに大別できる
- コンテンツSEOとは?
- ユーザーの役に立つ良質なコンテンツとは何か?
- 検索エンジンの本質はQ&A(質問と回答)である
- 良質なコンテンツとは優れた回答のこと
- SEO対策で必要な作業は、「質問を見つけること」と「回答を作成すること」だけ
- コンテンツプランの作成方法
- 1.自社の商品・サービスの分析(自社分析)
- 2.商品・サービスの長所をもとに、どんなターゲットのお悩み・課題を解決できるのかを分析する
- 3.初心者は最初からSEOツールに頼るのではなく、競合他社サイトの分析からコンテンツを立案しよう
- 4.どんなコンテンツを作成すべきかをまとめたリストを作成し、各ページに対応するSEOキーワードをピックアップする
- 検索上位を獲得しやすいコンテンツの作り方
- 文章さえ書ければ、良質なコンテンツは作成できる
- 検索上位を獲得したいなら充実した文章が必要
- 自分の知識や経験を活かして、お客様に語りかけるように文章を書こう
- 内部対策とは?
- titleタグやdescriptionタグを最適化する
- 内部リンクの整備
- 代替テキスト(alt属性)を設定して、画像検索への最適化も実施する
- 現代のSEO対策では、ホームページのスマホ対応は必須
- SSL(暗号化通信)の導入でSEO対策を強化
- 外部対策とは?
- 被リンクの獲得
- サイテーションの獲得
- コンテンツを公開したらFacebookやTwitterで拡散しよう
- SEO対策での差別化に不可欠な、E-E-A-Tとは?
- 特定の業種では注意すべき、YMYLとは?
- SEO対策に必須のツールは?
- SEO対策で初心者にオススメの本・参考書籍
- SEO対策を成功させているお客様の事例
- SEO対策は成果が出るまでに時間がかかるので、焦らずにじっくりと進めるのが大事
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SEO対策とは?
SEO対策とはSearch Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション、検索エンジン最適化)の略であり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからアクセスを集めるための手法のことです。
企業ホームページにSEO対策をほどこすことで効率的に集客力をアップできます。
なぜ企業ホームページにはSEO対策が必要なのか?
そもそもなぜ企業ホームページ(Webサイト)にはSEO対策が必要なのでしょうか?
それは、ホームページは単に開設しただけだと、インターネットという大海のなかの無人島に店を開いているようなもので、誰もアクセスしてくれないからです。
無人島に店を開いても誰にも存在を知ってもらえませんし、無人島に渡る手段がないためお客さんが来ることもできません。
つまりホームページは開設・運営しているだけでは、売上げにつなげることができず、集客する必要があるのです。
SEO対策とは、みなさんが店を開いている島に橋をかけて、アクセスしやすくするための集客手段です。
検索エンジンの仕組みを基礎から解説
SEO対策の基礎知識として、まずはGoogleやYahoo!などの検索エンジンの仕組みを理解しておきましょう。
検索エンジンは、クローラーと呼ばれるコンピュータープログラムをWeb上に派遣しています。クローラーは新たなWebページを発見するとページの内容を解析します(クロール)。
次に、クローラーは収集した情報を検索エンジンのデータベースに持ち帰り、整理したうえで登録します。これをインデックスと呼びます。
そして最後のステップとして登録されたページ情報を独自のアルゴリズム(計算方式)に基づいて、ランキングして検索結果を作成します。
以上のクロール・インデックス・ランキングの3ステップが検索エンジンの仕組みです。
Yahoo!もGoogleのアルゴリズムを利用している
日本でメジャーな検索エンジンといえば、GoogleとYahoo!の二つです。
この二つだけで日本の検索エンジンシェアの90%以上を占めています。
さらにスマートフォンの場合はその割合が高く、GoogleとYahoo!だけで99%を占有しています。
よって日本語でSEO対策をするなら、GoogleとYahoo!で検索上位が獲れていれば問題ないことになります。
さらに付け加えると、現在のYahoo!ではGoogleの検索エンジンを利用しているため、この二つの検索順位は基本的に同じになります。
※ただしYahoo!では「Yahoo知恵袋」や「Yahooニュース」が差し込まれるので、一部キーワードでは順位がGoogleと異なることもあります。
つまり、Googleで検索上位を獲得すれば自動的にYahoo!でも上位に表示されますから、SEO対策ではGoogleさえ攻略できれば問題ないことになります。
一応、Googleの技術に依存していない検索エンジンとしてMicrosoftのBingがありますが、シェアはわずか数%にとどまっているのが現状です。
SEO対策ではGoogleを最重視すべき状況に変わりはありません。
SEO対策のメリット・デメリット
SEO対策のメリットとは?
SEO対策には以下のようなメリットがあります。
【SEO対策のメリット】
- 集客力強化に追加料金がかからない
- 長期的に集客効果が持続する
- 作成したコンテンツは蓄積され、会社の財産になる
- ターゲット層と合致した検索ユーザーを集客できる
- 検索上位を獲得するとブランド力がアップする
- 潜在顧客との接点を確保して顧客を育成できる
- 幅広い業種で実施しやすい
とくに集客力の強化に費用がかからず、長期的に集客効果が持続するのが最大のメリットです。
コストをかけずに集客力をアップしたい会社は、SEO対策に取り組むことをオススメします。
なお、集客力・売上げをアップさせる方法を知りたい方は、以下の資料をダウンロードして、ぜひご参考ください。
SEO対策のデメリットとは?
SEO対策には大きなメリットがありますが、決して万能のプロモーション手段というわけではありません。
SEO対策には以下のデメリット・弱点があります。
【SEO対策のデメリット】
- 即効性がなく効果が出るのが遅い
- コンテンツの作成に手間と時間がかかる
- 強力なライバルサイトが存在すると上位獲得が困難
とりわけ効果が出るのが遅い点と、コンテンツの作成に手間と時間がかかるのが最大のデメリットです。
SEO対策で成果を出すには1年~2年程度の期間が必要なことが多いので、長期的な目線で施策を推進するようにしましょう。
※SEO対策のメリット・デメリットを詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
SEO対策・SNS・Web広告の比較表
SEO対策の特徴・メリット・デメリットを、SNSやWeb広告と比較してまとめたのが次の表になります。
ぜひこちらも情報の整理にご覧ください。
SEO対策 | SNS | Web広告 | |
集客タイプ | ストック型 | フロー型 | フロー型 |
集客のスピード | 遅い | 速い | 速い |
集客の持続力 | 長期間、効果が持続する | 短期間のみ効果が発生する | 料金を支払っている期間のみ効果が発生する |
情報の拡散力 | 小さい (コンテンツの質・数に集客力が依存し、実力以上の集客効果は出づらい) | 大きい (フォロワー数が少なくても、バズる可能性がある) | 費用をかけるほど大きくなる |
担当者のセンス・才能・キャラクター | 関係しづらい (誰でも努力すればアクセス数を増やしやすい) | 大きく関係する | 関係しづらい |
活用しやすい業種 | どんな業種でも利用できる | BtoC以外では利用しづらい | どんな業種でも利用できる |
コンバージョンを直接獲得できるか | 獲得しやすい | 獲得しづらい | 獲得しやすい |
コスト | 無料 | 無料 | 有料(高額) |
顧客との関係性 | 一方的に情報を発信する | 顧客との双方向のコミュニケーションが可能 | 一方的に情報を発信する |
GoogleやYahoo!からのアクセス数を増やすには?
GoogleやYahoo!などの検索エンジン経由のアクセス数を増やすには、大別して以下の3つの方法があります。
- 検索順位の上位を獲得する
- 多くの種類のキーワードでヒットさせる
- 検索結果に表示されたときのクリック率を上げる
SEO対策というと検索順位の上昇に注目されがちですが、実は一部のキーワードの順位にこだわるより、多様なキーワードで上位を獲得する方が集客において効果的です。
なぜなら単独のキーワードで検索結果1位を獲得しても、クリックされる確率は15~20%とそれほど高くはないからです。
たとえば一ヶ月あたり100回検索されるキーワードで1位を獲得しても、実際に訪問してくれるのは15~20人程度しかいません。
よって一部のキーワードの検索順位を気にするよりも、多様なキーワードでヒットさせるほうが、集客数を確実に増やせます。
※アクセス数やPV数について、詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
SEO対策では集客できるページの増加が必須
先述のように、SEO対策で効果的にアクセスを集めるには、多くの種類のキーワードで検索結果にヒットさせることが不可欠です。
1ページで対策できるキーワードの種類には限界がありますから、有益なコンテンツが掲載されているページを増加させていくのが、アクセス数を増やすうえで一番効果的な方法です。
「GoogleやYahoo!などの検索エンジンから全然集客できない・・・」という企業ホームページを分析してみると、トップページ以外のページ(下層ページ)の量が少なく、内容も充実していないことが多いです。
トップページ依存型のホームページではSEO対策で集客できない
現代の検索ユーザーはトップページではなく下層ページに直接訪問する
これは長年ホームページを運営している方でも勘違いしがちなのですが「検索ユーザーはまずトップページにアクセスして、その後、他のページに流れていく」というイメージをお持ちではないでしょうか?
検索エンジンの性能が向上し、検索キーワードと関連性が高いページが上位表示されるようになっている現在では、そのイメージは実態と異なります。
検索ユーザーは、GoogleやYahoo!などを経由して、個別の内容に特化している下層ページへダイレクトにアクセスしてきます。
「長野 お風呂 リフォーム」で検索する人は、工務店のサイトのトップページではなく、「お風呂のリフォーム」ページに直接訪問してくるのです。
つまり、サイト内のすべてのページが集客の入り口になりえます。
トップページは数ある入り口のなかの、たったひとつにしかすぎません。
検索上位を獲れる下層ページを増加することがSEO対策では急務
SEO対策で集客に成功している企業ホームページはほぼ例外なく、集客できる下層ページを多数保有しています。
成功している企業ホームページではトップページ経由のアクセス数は、全体のアクセス数のなかの20%程度にすぎないといわれています。
つまり、残りの80%のアクセスはトップページ以外の下層ページで獲得しているのです。
「検索順位が上がらない・・・」「SEO対策で集客できない・・・」という企業ホームページの多くが、トップページ依存型の構成に陥っています。
SEO対策で確実に集客するには、トップページ依存型から脱却して、ページを増強して分散集客型のホームページへ移行させなければなりません。
そのためには、検索上位を獲得できるページを多数作成し、集客に貢献する広義のランディングページ(入り口ページ)化を進めるのが急務です。
トップページ依存型ホームページ
分散集客型ホームページ
SEO対策の手法は、コンテンツSEO・内部対策・外部対策の3つに大別できる
SEO対策の手法はコンテンツSEO・内部対策・外部対策の3つに大きくカテゴリー分けできます。
それぞれ初心者向けに紹介していきます。
コンテンツSEOとは?
コンテンツSEOとは、ユーザーの役に立つ良質なコンテンツを継続的に発信して積み上げることで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの集客を狙う手法です。
コンテンツSEOでは各検索キーワードや検索ニーズに対応した、受け皿となるコンテンツ(ページ)を整備することで、アクセス数の増加をめざします。
SEO対策のなかでも最重要の手法なので、これから詳細に解説していきます。
ユーザーの役に立つ良質なコンテンツとは何か?
それではコンテンツSEOの中心となる、検索ユーザーの役に立つ、クオリティの高いコンテンツとは一体どのようなものでしょうか?
具体的に考える前に、まずは検索エンジンの本質をとらえ直してみましょう。
検索エンジンと検索ユーザーの関係を真に理解できれば、有益で役に立つコンテンツとは何なのかも自然にわかります。
検索エンジンの本質はQ&A(質問と回答)である
GoogleやYahoo!にキーワードを入力するのは、質問をしている状態
実際に自分がGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使うときのことを思い出してください。
検索エンジンにキーワードを入力するとき、あなたには何か知りたい情報があるはずです。
検索ユーザーは何らかの疑問や要望、問題を抱えており、それらを解消するために検索エンジンを利用します。
この作業はいわば検索エンジンに質問をしている状態だととらえられます。
検索結果に表示されるページは、質問に対する検索エンジンの回答である
次に検索エンジン側の動きを見てみましょう。
検索エンジンは入力されたキーワードから、「検索ユーザーはこのような情報を求めているのではないか?」と推量して、内容が合致するページ群をまとめて検索結果を作成し、表示します。
※実際は「推量」という人間的な行動ではなく、アルゴリズムに基づいてコンピューターが自動的に判断しています
これは検索エンジンが検索ユーザーに対して回答をしている状態です。
つまり、検索エンジンの本質は、検索ユーザーの質問に対して答えを返すQ&Aであるということになります。
良質なコンテンツとは優れた回答のこと
検索ユーザーの質問に的確に答えているコンテンツは順位も上昇する
この検索エンジンの本質をしっかりとおさえていれば、「クオリティが高いコンテンツとは何か? ランキング上位を獲るには何が必要なのか?」も自然とわかります。
検索ユーザーにとってクオリティが高いコンテンツとは、自分の疑問に適切に回答してくれるページのことです。
したがって、優れた回答となるコンテンツ・ページを作れば、検索ユーザーは満足し順位も自然と上昇していきます。
そして、SEO対策とは企業の一方的な売りこみの手段ではなく、検索ユーザーとの双方向的なコミュニケーションの一種です。
SEO対策を成功させるには、Q&Aのコミュニケーションをどれだけ円滑に実現するかがカギになります。
徹底的に優れた回答を作成すれば、長期的にSEO対策で集客できる
検索エンジンは優れた回答となるページを高評価して、ランキング上位に配置する。
この検索エンジンの本質は10年経とうが、20年経とうが変わることはありません。
検索エンジンの本質はQ&Aであること、優れた回答を検索ユーザーに提示することを意識して徹底的にコンテンツを作りこめば、Googleのアルゴリズムの変更がこれから何度起こっても、ホームページの集客力を維持できます。
Googleのアルゴリズムは優れた回答を上位表示させるように日々改善されているわけですから、むしろアップデートが進むほど検索順位は上昇していく可能性が高いです。
SEO対策で一番重要なのは、常にアルゴリズムの動向をチェックして最新情報を仕入れることでも、専門用語を暗記することでもありません。
検索ユーザーのニーズを100%解決できる価値ある回答を作りつづける地道な努力が、アクセス数を増やし売上げをアップする王道なのです。
なお、コストをかけずにホームページのアクセス数を10倍にアップさせる方法を知りたい方は、以下の資料をダウンロードして、ぜひご参考ください。
SEO対策で必要な作業は、「質問を見つけること」と「回答を作成すること」だけ
検索エンジンの本質はQ&Aですから、ランキング上位を獲得してアクセス数を増やすには、以下の二つさえできれば充分です。
Q(質問を見つけること)・・・検索ユーザーがどんな疑問・要望・悩みを抱えており、どんなキーワードを入力するかを推測すること
A(回答を作成すること)・・・Q(質問)に対して、的確でわかりやすい回答をページ化して用意すること
SEO対策は業者任せより、自社のメンバーで実施したほうが成功しやすい
そして、SEO対策に必要な「質問を推測し、良質な回答を用意する能力」はSEO業者ではなく、各業種のプロフェッショナルであり自社の商品・サービスを誰よりも深く理解している、みなさんご自身が一番優れています。
家を一軒も建てたことがないSEO業者が、マイホームを検討しているお客様から寄せられる質問を、建築会社の社員よりも正確に推測できるでしょうか?
マッサージをしたことがないSEO業者が、腰痛に悩む検索ユーザーを納得させる文章を整骨院のスタッフよりも的確に書けるでしょうか?
答えはNOです。
検索上位を獲得し、FacebookやTwitterで多くの人々に拡散される、クオリティの高いコンテンツはその業種のプロであるみなさんにしか作れないのです。
SEO対策で成功するのは自社の商品を理解している人
- 「自分はパソコンが不得意だから・・・」
- 「SEO対策のことなんて、よくわからないし・・・」
そう感じて、ホームページでの集客をあきらめるのは非常にもったいないです。
- SEO対策やWeb関係、パソコンの知識に長けているが、自社の商品・サービスの理解が乏しい人
- SEO対策やパソコンの知識はあまりないが、自社の商品・サービスを深く理解しており、お客様との対応経験も豊富な人
AとBの二人であれば、断然Bの人のほうがSEO対策に効果的なコンテンツを作成でき、売上げアップにもつなげられます。
SEO対策は会社を長期的に成長させるチャンスなので、みなさんもコンテンツ作成にぜひトライしてみてください。
コンテンツプランの作成方法
コンテンツSEOを進めるには、「どんなコンテンツを追加していくか」の計画であるコンテンツプランを策定しなければなりません。
SEO対策の初心者にもわかりやすくコンテンツプランの作成方法を紹介します。
1.自社の商品・サービスの分析(自社分析)
自社分析の精度は細かなテクニックよりも、SEO対策の成果や売上げに直結する
コンテンツプラン策定の最初のステップは自社分析です。
「就職活動では自己分析が重要」と盛んにいわれますが、コンテンツマーケティングの実行時でも自社分析は非常に大きなウェイトを占めます。
この自社分析をどれだけ緻密にできているかどうかは、細かなテクニックよりもSEO対策の成果や売上げに強く影響します。
自社分析をおろそかにしたばかりに、「莫大な時間をかけてSEOコンテンツを作成したのに結果がいまいち…」となってしまうと時間・労力を浪費してしまうので、コンテンツSEOを始めるまえに自社分析はしっかりとおこなうようにしましょう。
まずは紙とペンでいいので、自社の商品・サービスを箇条書きでリストアップしていく
SEOコンテンツ作成のための自社分析では、必ず自分の会社の商品・サービスの特性から発想をスタートさせてください。
まずは、自社が顧客に提供している商品・サービスのメニューを箇条書きでリストアップしていきます。
パソコンが苦手…という方は、紙にペンで書きだす形式でもまったく構いません。
というよりも、これ以降も下準備の段階ではライバルサイトの分析等をのぞき、パソコンが必須の作業はほとんどないといってよいでしょう。
企業ホームページのプランニングでは、紙とペンでもいいので、まずは手を動かしてみることが一番大事です。
【工務店のホームページの場合】
- 新築(注文住宅)
- リフォーム
- アフターサービス ・・・etc
商品・サービスの内容は可能なかぎり細分化していく
この箇条書きでは、できるだけ商品・サービスの内容を細分化してください。
たとえば、工務店なら単に注文住宅ではなく和風住宅・洋風住宅・二世帯住宅などにさらに分けられますし、リフォームならリビング・キッチン・お風呂・・・など箇所ごとに細分化できるでしょう。
最初はノートなどに書きこむ形式でも構わないので、この箇条書き作業をまずは進めてください。
もし、みなさんが情報システム部や総務部など、商品・サービスの販売とあまり関わらない部署に所属していて、実情がよくわからないときは、営業部や広報部、販売員などのお客様への提案や情報提供を日常的におこなっている部署の方に協力してもらいましょう。
2.商品・サービスの長所をもとに、どんなターゲットのお悩み・課題を解決できるのかを分析する
商品・サービスをひとつピックアップして、その良いところを多く書き出す
次には、細分化した商品・サービスのうちひとつをピックアップして、その良いところを可能なかぎり多く書き出してください。
たとえば、「お風呂のリフォーム」を選ぶなら以下のような良いところがピックアップできます。
【お風呂のリフォームの良いところ・メリット】
- 浴槽が広く(深く)なり、よりゆったりと入浴できて毎日の疲れを癒せる
- 浴室暖房を導入することで、寒い日でも快適かつ健康に入浴できる
- 床の素材を滑りにくくし、出入り口との段差をなくすことで、転倒でのケガを防げる
- カビが発生しづらい素材に変更し、掃除の手間を省力化する
- 浴室にテレビを設置して、楽しみながら入浴できる
この商品・サービスの良いところ探しでも、自分だけではあまり思いつかないときは営業社員や販売員・広報に協力してもらってください。
商品・サービスの良いところから、それを求めているターゲット層を想定しよう
商品・サービスの良いところのリストアップが完了したら、それらの特長をどんな方なら喜ぶのかを徹底的に考えてみましょう。
それらの特長はターゲットが抱えている、どんな課題を解決するでしょうか?
自社の商品・サービスを求めている方について、綿密に想定していってください。
【お風呂のリフォームの想定ターゲット層】
浴槽が広く(深く)なり、よりゆったりと入浴できて毎日の疲れを癒せる
→日々のお仕事で疲れている方や疲れがたまりやすい中高年層、スポーツなどで激しい運動をする方など。
浴室暖房を導入することで、寒い日でも快適かつ健康に入浴できる
→急激な温度差がヒートショックなどの深刻な健康被害をもたらしやすい高年齢層のいる家庭、また、浴室乾燥機能が付随するので洗濯物が多いファミリー層にもメリットが大きい。
床の素材を滑りにくくし、出入り口との段差をなくすことで、転倒でのケガを防げる
→転倒しやすい高年齢層や足の不自由な方、子どものいる家庭など。
カビが発生しづらい素材に変更し、掃除の手間を省力化する
→お風呂掃除を面倒に感じている方や、きれい好きな方など。
浴室にテレビを設置して、楽しみながら入浴できる
→半身浴などを楽しみたい方、入浴中も時間を無駄にしたくない方。
ここで想定される人々が自社のホームページに集客すべきターゲット層になります。
あとはこれらのターゲット層に刺さるSEOコンテンツ(ピンポイントに訴求できるSEOコンテンツ)を整備していけば、アクセス数も集められ売上げも増加できるようになります。
SEOコンテンツのプランニングには、カスタマージャーニーマップの作成も有効
また、以下のような顧客の心理ステップを想定した表を作るのも、コンテンツをプランニングする際にはオススメです。
このような表をカスタマージャーニーマップと呼びます。
「コンテンツプランの策定がうまくできない…」という方は、ぜひカスタマージャーニーマップの作成を検討してみてください。
3.初心者は最初からSEOツールに頼るのではなく、競合他社サイトの分析からコンテンツを立案しよう
SEO対策の初心者が、最初からツールで分析しても効果を出せないことが多い
現在は多彩なSEOツールが世の中にはあふれており、他のSEO対策を解説している記事のなかでも、ツールの使い方を綿密にレクチャーしているものも多いと思います。
ですが、SEO対策の初心者(とくに中小企業のホームページ担当者)が、最初からこのようなツールに頼るのはあまりオススメできません。
なぜならツールで分析して得られたデータをもとに、改善施策を発想するには一定以上のWebマーケティングのスキルと経験が必要になるからです。
SEOツールで分析して得たデータを、実際のコンテンツ立案に落とし込むのがSEO対策の初心者には難しい
たとえば、「こんなSEOキーワードで流入数を確保するのがよさそうだ」というデータがツール分析で入手できたとしましょう。
ですが、「じゃあ、このキーワードをもとにコンテンツを作ってみよう」と思っても、何をすればいいのか初心者は途方に暮れてしまうのです。
無味乾燥としたキーワードだけからベストマッチしたコンテンツを作成するのは、Webマーケティングのプロでもなかなか難しい作業です。
以上の理由から、SEO対策の初心者が最初から分析ツールを導入したとしても、得られたデータをもとに施策を発想することができないので、持て余してしまう可能性が高いです。
SEO対策の初心者には、ツールで得たデータよりも実際の競合他社・同業他社の「生きたページ」を見たほうがはるかに参考になる
SEO対策の初心者はツールを用いた分析からスタートするよりも、実際の競合他社のホームページや、他の地域の同業他社のホームページを実際に熟読してみるほうがはるかに得られるものが多いです。
ツールで得られるのは無味乾燥としていて冷たい「死んだデータ」ですが、実際の競合他社・同業他社が力を入れて作ったホームページ・コンテンツは熱が感じられる「生きた情報」です。
実際に競合他社や他地域の同業他社がどんなページ・コンテンツを作り、どんな思いを込めているのかを見て回ったほうが、SEO対策の初心者にとっては、分析ツールからスタートするよりも格段にとっつきやすいはずです。
みなさんはその業種のプロフェッショナルですから、Webマーケターよりも深く同業他社のコンテンツの中身を理解できることも多いでしょう。
クオリティが高い同業他社のホームページは宝の山
とりわけ東京・神奈川・大阪などの激戦区で検索上位をキープしている同業他社のホームページは、はっきり言って宝の山のようなものです。
- どんなコンテンツを作成すべきなのか?
- お客さまに刺さるメッセージはどんな言葉か?
- 自社の商品・サービスのどこをアピールすればよいのか?
- SEO対策ではどんなキーワードをターゲットにすればよいのか?
優秀な同業他社のホームページを熟読するだけで、以上のような情報が効率よく収集できます。あとはそれを応用して自社ならではのメッセージを作り上げるだけです。
とくにお客さまに刺さるメッセージの作り方や、商品・サービスのアピール方法などは、ホームページだけでなくリアルでの営業現場でもすぐに取り入れられます。
チラシやパンフレットを作るときの参考としても優秀です。
自社と同種類のビジネスを東京などの激戦区で成功させている会社は、謙虚に学ぶべき先生・先輩のようなものです。
上手いと思ったキャッチコピーやメッセージ、効果的なコンテンツはぜひ印刷してストックしてください。
※なお、同業他社のホームページの文章やキャッチコピーをそのままコピー&ペーストしたり、安易に流用したりするのはもちろん著作権上NGになります。あくまでアイディアの参考として活用しましょう。
4.どんなコンテンツを作成すべきかをまとめたリストを作成し、各ページに対応するSEOキーワードをピックアップする
事前に分析・調査した内容をもとに、どんなコンテンツを作成するのかをリスト化する
自社分析・ターゲット想定・競合他社サイトの分析が終了したら、どんなコンテンツを作成すべきかをリストにまとめていきましょう。
その際は、コンテンツのテーマを簡単にまとめた仮のページタイトルを設定してください。SEO対策の初心者は、この段階で各コンテンツに対応するSEOキーワードを設定することをオススメします。
※検索キーワードの選定方法については、以下のページをご覧ください。
参考ページ:初心者でも簡単にできるSEOキーワードの探し方
各キーワードの検索ボリュームをもとに、どのコンテンツから作成していくべきかの優先度を決定する
とくに重要なのが、そのキーワードが1ヶ月間にどれだけ検索されたのかを示す「検索ボリューム」です。
検索ボリュームが多いキーワードほどアクセス数も増やしやすいので、そのキーワードに対応するコンテンツは早期に作成すべきということになります。
ただしライバルサイトが強いビッグキーワードは、検索回数が多くても上位表示が困難でアクセスを増やしづらいことも多いです。検索ボリュームと上位表示の難易度を勘案しながらコンテンツ作成の優先度を決定してください。
検索ボリュームは少なくても検索上位を獲りやすい、スモールキーワードのコンテンツから着手する戦略が最適なこともあります。
※ビッグキーワード・スモールキーワードについて詳しくは以下のページをご覧ください。
検索ボリュームを調査するには、Google広告のキーワードプランナーを利用するのが最も正確です。
ただしキーワードプランナーは、Google広告を運用していないと機能に制限がかかり使いづらいという欠点があります。
そのためGoogle広告を運用していない会社が、無料で手軽に検索ボリュームを知りたい場合は以下のaramakijakeというツールがオススメです。
SEO対策のコンテンツプランの例
以下はコンテンツプランの例になります。
中小企業のホームページ担当者(1人・初心者)が外注なしでコンテンツ作成を進める場合、最初は多くのコンテンツ案は必要ありません。
5~6ページ分ほどリスト化すれば十分なので、実際にコンテンツを作成する過程に進みましょう。
その後、リスト内のコンテンツをほぼ作り終えつつある段階でになったら、さらに追加してコンテンツプランニングをすれば十分です。
検索上位を獲得しやすいコンテンツの作り方
コンテンツプランが固まったら、実際に各コンテンツを作る工程を進めます。
文章さえ書ければ、良質なコンテンツは作成できる
SEO対策では有益な情報を文章化してページにするだけでも、検索上位は獲れる
「SEO対策を強化するには、まずクオリティの高いコンテンツを作成してください」といわれると、なんだか難しそうに聞こえますが不安に感じる必要は全くありません。
SEO対策で主軸となるコンテンツは基本的に文章だからです。
検索ユーザーの役に立つ有益な情報を文章に起こし、ページにまとめるだけでも検索上位を獲得することは充分可能です。
実際、Wikipediaの記事はほとんど文章だけのページでランキング1位を多数獲得しています。
極論すると、パソコンやスマートフォンで文章が書ける方なら、誰でもSEO対策を進められます。
クローラーは画像や動画の内容を判断するのが苦手なので、文章を充実させたほうが上位を獲得しやすい
なぜSEO対策では文章が重要なのでしょうか?
それは検索エンジンのクローラーの特性に理由があります。
すでにご説明しているとおり、Googleはクローラーを各ホームページに派遣して内容を読みとらせ、そこで得た情報をもとに検索順位を決定しています。
ですが、このクローラーには弱点があります。
クローラーはテキスト情報と比較して、画像や動画の内容を把握するのが苦手なのです。
そのため文章を充実化させることがSEO対策でアクセスを集める近道だといえます。
【補足1】
なお、昨今はGoogleのクローラーも賢くなっているため、内容を解説する動画や図解などがあったほうが、検索順位にポジティブな影響を与えることも多いです。
しかし、動画や図解画像の作成などは手間や技術が必要なので、中小企業のホームページ担当者などにはハードルが高い面があります。
そのため、最初から動画や画像などまで手を広げて完璧を目指すよりは、初心者はまず文章に集中したほうが成果を出しやすいです。
【補足2】
デザイン性を高めるために、きれいなフォントの文字を画像化して表現しているホームページが多く見受けられます。
ですが、画像化された文字はクローラーには読み取りづらいため、SEO対策の面から見ると効果を損なってしまいます。
SEO対策に強いホームページを作るなら、できるだけ文字の画像化は避けて、Webフォントを利用して対応すべきです。
検索上位を獲得したいなら充実した文章が必要
ランキング1位を目指すページなら、2000字以上の文章量が望ましい
文章が2,3行しかないページで検索上位を獲得するのは非常に困難です。
文字数にこだわるのも弊害があるのですが、ランキング1位を目指しているページなら、あくまで参考値ですが2000字以上の文字数は欲しいところです。
なぜ検索上位を獲得するには多くの文字数が必要かというと、Googleは豊富な知識と経験に裏打ちされた情報量が多いページを高く評価するからです。
検索ユーザーの役に立つ情報を提供することよりも、文字数ばかり気にするのは本末転倒ですが、検索上位を獲得するには充実した文章は不可欠です。
※文字数が多いページには、他にもターゲットキーワードの共起語(関連キーワード)を含みやすい、ロングテールキーワードを拾いやすいなどのSEO対策上のメリットがあります。
さらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
自分の知識や経験を活かして、お客様に語りかけるように文章を書こう
コンテンツの原稿を作成するときのコツは「自分がお客様から質問されたら、どう答えるか?」をイメージすることです。
実際にお客様と対話したときや、新人や後輩社員にレクチャーしたときの経験を思い出しながら、語りかけるように文章を書きましょう。
逆に、「検索ランキング1位を確実に獲れて、会社の顔として恥ずかしくないものを作ろう!」などと肩に力が入った状態では、筆の動きも鈍りがちになってしまいます。
既に何度もご説明しているように、SEO対策は検索ユーザーの質問に的確な答えを用意するQ&A型のコミュニケーション手段です。
SEO対策は現実からかけ離れた抽象的なWebプロモーションではなく、お客様対応や新入社員への研修などの普段のみなさんの業務の延長線上に存在しています。
いつもの業務と同じ感覚で文章を書き進めていきましょう。
そして、みなさんがこれまでの業務で蓄積してきた、知識や経験、工夫のすべてが、他社にはマネのできないオリジナルコンテンツになります。
それらを積極的に盛り込んで最高の回答を作り上げてください。
※より詳しい文章の書き方は以下のページでも解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
他の社員にも協力してもらって、自社ができる最高の回答を作成しよう
原稿作成の作業はWordや手書きでもできるので、ホームページ担当者以外の社員の協力を取り付けるのも重要です。
営業社員や販売員が普段どんな営業トークをしているのかをインタビューしたり、原稿を提供してもらったりしてください。
建築業や製造業なら、職人さんが普段どんなポイントを心がけて作業に取り組んでいるか訊いてみましょう。
実のところ、各コンテンツの検索順位は、SEO対策やWebの知識・技術の多寡よりも、文章の執筆にどれだけ真摯に取り組むか、社内の協力体制が整備されているかなどのアナログな部分の出来栄えでほとんど決定してしまいます。
自社ができる限りの最高の答えを文章化して、コンテンツを作成してください。
それが検索ユーザーの喜びや信頼を獲得し、検索上位をつかみとる一番の近道です。
※より詳細なSEOコンテンツの作り方は以下のページで解説していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
内部対策とは?
SEOの内部対策とは、ホームページを構成する要素(HTMLなど)やサイト構造を最適化して、検索エンジンからのアクセス数アップを狙う手法のことです。
内部対策を進めれば、現在のホームページやコンテンツの評価を効果的に高められ、SEOの効率がアップします。
※なお、コンテンツSEOもサイトの内部にコンテンツを増やしていく施策なので、広い意味では内部対策の一種になります。
さらに集客力・売上げをアップさせる方法を知りたい方は、以下の資料をダウンロードして、ぜひご参考ください。
titleタグやdescriptionタグを最適化する
titleタグやdescriptionタグで検索順位とクリック率を効果的にアップ
また、検索ユーザーへのAnswer(回答)であるコンテンツを作成する際にも、効率的に検索順位をアップさせてアクセスを集めるには一定の知識が必要です。
特に大事なのがtitleタグやdescriptionタグなどのSEOの重要項目の設定です。
特にtitleタグの設定は、最少の労力で検索順位やクリック率を向上できる可能性がある、非常にコストパフォーマンスが高い作業なので、アクセス数や売上げアップに直結します。
titleタグやdescriptionタグなどのSEO対策の設定部分の最適化は、効率的に検索順位をアップして、アクセス数を増やすうえで必須です。
しかし、憶えなければならないポイントはそこまで多くありませんし、初心者でも慣れれば問題なく効果的なtitleタグやdescriptionタグが作れるでしょう。
内部リンクの整備
内部リンクを充実化すると、クローラーの回遊性が上昇し、検索エンジンの評価も高めやすくなる
ホームページ内のコンテンツが増えるほど、内部リンクの整備が重要になってきます。
内部リンクとは、自社サイト内のページ間をつないでいるリンクのことです。
検索エンジンのクローラーはリンクをたどって各Webページにアクセスしているため、内部リンクが充実しているほど、クローラーの回遊性が上がり検索エンジンにも評価されやすくなります。
以下のような内部リンクの整備を進めてみましょう。
【代表的な内部リンク】
- ページ本文からのリンク
- ページ上部やサイドなどのナビゲーションメニュー
- ページ下部などの関連ページリンク
- パンくずリスト(現在のページが、ホームページ全体のなかでどこに位置しているのかを、階層的に示すリンクのこと)
まずは既存のページや新規作成したページから、関連した内容が掲載されているページへのリンクを張り巡らせるようにしましょう。
リンク元のページの内容が充実していたり、検索エンジンから高評価を得ていたりすると、リンク先のページの検索順位が上昇することもあります。
内部リンクを貼るときには、リンク先のページの内容がよくわかるようなアンカーテキストを設定する
なお、ページ本文からリンクを貼る際にはアンカーテキストにも注意してください。
アンカーテキストとはリンクが設定されているテキストのことです。
たとえば、「詳しくはこちら」などのリンク先の内容が一切わからないアンカーテキストにするのは、できるだけ避けましょう。
以下のようにページタイトルなどを入れたアンカーテキストにしたほうが、検索エンジンが内容を把握しやすくなり、評価も高まります。
内部リンクの整備はやや地味な施策ですが、積み重ねていくとじわじわ効果が出てきますので、忘れずに進めるようにしてください。
代替テキスト(alt属性)を設定して、画像検索への最適化も実施する
自社のホームページに写真やイラスト、図などを掲載する場合、それらが画像検索にヒットしやすくなるように最適化するのも重要です。
とくに代替テキスト(alt属性)は各画像に忘れずに設定するようにしましょう。
細かい箇所ですが、意外とこれらが積み重なると大きなSEO効果を発揮します。
※代替テキスト(alt属性)について詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
現代のSEO対策では、ホームページのスマホ対応は必須
スマホ未対応のホームページは閲覧しづらく、検索順位も低下させてしまう
現在のSEO対策では、ホームページに良質のコンテンツを掲載するだけでなく、スマートフォン閲覧への対応も必須です。
Googleにはスマホ対応していないホームページはスマートフォンで検索されたときに、検索順位を低下させるアルゴリズムが搭載されているからです。(モバイルフレンドリー補正)
また、スマホ未対応のホームページは字が小さくバナーも指で押しづらいので訪問者がストレスを感じてしまいます。そのため、資料請求やお問い合わせ・無料相談などのコンバージョンも獲得しづらくなります。
せっかく心血を注いで良質なコンテンツを作成したのに、スマホ対応していないだけで検索順位を低下させたり、コンバージョン数を減らしたりするのは非常にもったいないです。
さらに現在Googleはモバイルサイトをもとに検索順位を決定する「モバイルファーストインデックス」を導入しています。
以上のように、企業ホームページのモバイル対応はSEO対策の面でも必須です。
もし現在のサイトがモバイル対応していない場合は、一刻も早くモバイル対応のホームページへリニューアルしてください。
なお、弊社のCMS・おりこうブログではスマホ対応の企業ホームページを簡単に開設・リニューアルできますので、興味のある方は以下の資料をご覧ください。
SSL(暗号化通信)の導入でSEO対策を強化
Googleは2014年に、SSL(暗号化通信)が導入されてURLがhttpsになっているページの検索順位を優遇すると発表しました。
SSLとは、訪問者とサーバー(ホームページのデータを収納しているコンピューター)の間のデータ通信を暗号化して、個人情報やCookie情報の盗聴・不正傍受を防ぐ仕組みのことです。
SSLの暗号化の仕組みのイメージ図
追加されるsはsecure(セキュア、「安全である」の意)の頭文字です。
secureの名詞形がsecurity(セキュリティ)になります。
Googleは、より安全で信頼性が高いページを上位表示したほうが検索ユーザーの満足度が向上すると考え、SSLが導入されているホームページへの優遇措置を実施したのです。
※また、Google ChromeなどのブラウザではSSLが導入されていないページ(URLがhttpのままのページ)では、「保護されていない通信」などの警告を常に表示するように変更がなされました。
この警告は、企業ホームページの訪問者に不信感を与え、お問い合わせなどのコンバージョンや売り上げにも大きく影響する可能性があります。
会社の信頼度やコンバージョン率の低下を招かないためにも、早急なSSLの導入をオススメします。
※なお、「どうせSSLを導入するなら、ホームページもリニューアルしたい」という方は、弊社でもご相談を承っておりますので、ぜひ以下からご相談ください。
外部対策とは?
SEOの外部対策とは、外部のサイトやSNSを通して検索エンジンの評価を高める施策のことです。
外部のサイトから自社サイトへつながるリンクを設置してもらう、「被リンクの獲得」が代表的なSEOの外部対策です。
また、被リンクに限らず他サイトやSNSで、自分たちの社名や商品・サービス名について言及される機会を増やす「サイテーション」も現在は重視されています。
被リンクの獲得
SEO対策の外部対策の柱になるのが被リンクの獲得です。
被リンクとは、他のサイトから自分のサイトへリンクが貼られている状態のことを指します。
被リンクが多く貼られているサイトは、多くの論文に引用されている文献のようなものなので、信頼性が高くなり検索順位も上がりやすくなります。
ただし人工の被リンクを購入したり、相互リンクなどで大量に被リンクを得たりする行為は、Googleに悪質だと見なされペナルティを受ける危険性があります。
過去には以上のような手法を駆使した悪質なSEO業者が、Googleのペナルティを受けて順位を急落させた事態も起きました。
そのため、長期的にSEO対策でアクセス数を増やしたい方は、以下のような方法で自然と被リンクを獲得するようにしましょう。
【自然な被リンクの獲得方法】
- 質の高いコンテンツを作成する
- 専門用語や知識・ノウハウを紹介する記事を作る
- SNSやメールマガジンの活用
- 【BtoBのみ】お客様インタビューや導入事例などのコンテンツを増やす
- 商品・サービス自体のクオリティや利便性を高める
※被リンクについてより詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
サイテーションの獲得
サイテーションの獲得も権威性を示すのに有効な方法です。
サイテーションとは、あなたのWebサイトや企業名が他のサイトで言及されることを指します。これには必ずしもリンクは伴いません。
たとえば、業界内の報告書や論文であなたのWebサイトが参照されることもサイテーションに該当します。
サイテーションを増やすには、公式な業界イベントへの参加やプレスリリースの配信、地域コミュニティでの活動などが効果的です。
また、FacebookやX(旧Twitter)などのSNSからのリンクは、nofollow(相手先サイトに自サイトの評価を渡さないでリンクさせる設定)が付いているので、被リンクという観点からすると効果が薄いですが、サイテーションを高めるには大いに役立ちます。
これらの戦略を積極的に取り入れることで、Webサイトの権威性を高め、SEOの評価を向上できます。
コンテンツを公開したらFacebookやTwitterで拡散しよう
SEO対策のスタートダッシュの鈍さを、即効性のあるSNSの拡散で補完する
コンテンツを作り終えてページの公開が完了したら、FacebookやTwitter、LINEなどのSNSで紹介して拡散しましょう。
公開直後のページは検索順位が低いので、序盤はYahoo!やGoogleなどの検索エンジンからの集客は期待できません。
SNSの拡散はリーチできる人数を増やし、自然な被リンク獲得にも貢献する
良質なコンテンツをSNSで発信すれば「いいね!」やリツイートで紹介されやすく、検索エンジンのみに頼るよりもリーチできる人数(情報を届けられる人数)が格段に多くなります。
さらに、「いいね!」やリツイート数が増えれば、他のサイトやブログで紹介される確率も飛躍的に高まります。
そうして得た自然な被リンクは、企業ホームページ全体の検索順位にもポジティブな影響を与え、長期間集客に寄与する会社の財産となります。
SEO対策での差別化に不可欠な、E-E-A-Tとは?
現在のSEO対策で検索上位を目指すには、E-E-A-Tの理解が不可欠です。
E-E-A-Tは、GoogleがWebサイトの品質を評価するための基準で、「Experience(経験)」・「Expertise(専門性)」・「Authoritativeness(権威性)」・「Trust、もしくはTrustworthiness(信頼性)」の4つの要素を略した用語です。読み方は「イー・イー・エー・ティー」もしくは「ダブル・イー・エー・ティー」です。
生成AIの技術が進展したため、現在はAIが作成したコンテンツがインターネット上で急速に増加していますが、E-E-A-Tを意識してコンテンツを作ることでそれらとの差別化が可能になります。
経験(Experience)を高める方法
- これまでの仕事の体験談を盛り込む
- お客様インタビューや事例を紹介する
専門性(Expertise)を高める方法
- その業種のプロとしての知識・ノウハウを紹介する
- 専門資格などの情報を記載する
権威性(Authoritativeness)を高める方法
- 被リンクを獲得する
- サイテーションを獲得する
- 公的な認定や、受賞歴・表彰歴を掲載する
信頼性(Trust)を高める方法
- WebサイトにSSL(暗号化通信)を導入する
- 運営会社についての情報を掲載する
- Googleビジネスプロフィールを作成する
E-E-A-Tの詳細や、具体的な高め方については、以下のページを参考にしてください。
また、お客様インタビューや導入事例を掲載するのも、自社の経験(Experience)をアピールするのに効果的です。
特定の業種では注意すべき、YMYLとは?
また業種によっては、YMYLを意識してSEOコンテンツを作ることも重要です。
YMYL(Your Money or Your Life)は、Googleの検索品質評価ガイドラインのなかで使われている用語で、人々のお金や健康、安全、幸福に直接影響を与える可能性があるジャンルを指します。
主に金融、健康、法律、社会の福利厚生などの、個人の重要な決断や行動に関連するコンテンツがYMYLに含まれます。
これらの情報は人々の生活や人生に大きな影響を及ぼす可能性があるため、YMYL対象のコンテンツは正確性と信頼性が通常のWebページよりも厳しく評価されます。
SEO対策に必須のツールは?
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソール(Google Search Console)は、自社サイトの検索パフォーマンスを確認し、最適化するための無料ツールです。
どんなキーワードで自社サイトがGoogle検索結果に表示・クリックされたかを確認できますので、SEO対策の戦略を立案する助けになります。
また、各ページがインデックスされているかの確認や、新規ページへのインデックス要請なども可能です。
クローラーが新規ページ・新規サイトを見つけるには時間がかかりますので、SEO効果を早く得たい方にはGoogleサーチコンソールの活用をオススメします。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクス(Google Analytics)は無料のアクセス解析ツールです。
現在の最新版はGoogleアナリティクス4で、略してGA4とも呼ばれています。
PV(ページビュー)数やコンバージョン(キーイベント)数、どんなページが最初にアクセスを獲得しているのか(広義のランディングページ)などの細かなデータを確認できます。
GoogleアナリティクスはSEO対策だけでなく、サイト改善のあらゆる場面で基盤となるツールなので確実に導入しましょう。
Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールは、自社の情報をGoogle検索やGoogleマップに表示し、管理できる無料ツールです。
住所、営業時間、連絡先などの基本情報をはじめ、写真やプロモーション、イベント情報などを追加できます。また、顧客からのレビューに返信してコミュニケーションを促進し、信頼性を高めることも可能です。
とりわけ飲食店や小売店などのリアル店舗が重要なビジネスや、商圏が県内・市内などに限定されているビジネスでは、ローカル検索やGoogleマップからのアクセス数を増やすため、Googleビジネスプロフィールの導入は必須です。
さらに現在ではE-E-A-Tの観点から、それら以外のビジネスであっても、信頼性を高めるためにGoogleビジネスプロフィールの導入を積極的に進めるべきです。
CMS
CMSとはコンテンツ・マネジメント・システム(コンテンツ管理システム)の略称で、HTMLなどのWeb専門知識がない方でも、簡単にホームページの作成・更新・運営ができるシステムのことです。
SEO対策の最大のメリットはコストをかけずに集客数を伸ばせることですが、自社で更新作業ができず、ホームページ制作会社などに依頼しないと新規ページを追加できない場合は、自由にコンテンツを増やせないのでコンテンツSEOの実施が困難になってしまいます。
新規コンテンツ・新規ページの追加を簡便化し、社内でコンテンツを増加できる体制を整備するために、CMSの導入はSEO対策では必須です。
参考ページ:CMSのメリット・デメリットを初心者向けに解説
なお、弊社でも企業・団体向けのCMS・おりこうブログを提供しています。
興味のある方は以下から詳細をご覧ください。
SEO対策で初心者にオススメの本・参考書籍
SEO対策について、より詳しく知りたい方向けにオススメの本をいくつかご紹介します。
集客に必要な体系的な知識を付けるには、やはり情報が断片的で分散されているWebページよりも、一冊に情報が集約されている本のほうが数倍効率的です。
また、紙媒体の書籍を購入すれば複数の社員で回し読みができますので、有料とはいえコストパフォーマンスは非常に高いといえます。
企業ホームページや検索エンジンを使って本気で集客したい方は、ぜひご覧ください。
また、紙媒体の書籍を購入すれば複数の社員で回し読みができますので、有料とはいえコストパフォーマンスは非常に高いといえます。
企業ホームページや検索エンジンを使って本気で集客したい方は、ぜひご覧ください。
SEO対策を成功させているお客様の事例
弊社(ディーエスブランド)の企業向けホームページ作成ソフト(CMS)・おりこうブログをご利用中のお客様のなかで、SEO対策を成功させているお客様の事例を紹介します。
株式会社ヒイラギ様(機械製造):お客様の役に立つ情報発信でGoogle上位を獲得! 新規顧客からのお問い合わせ数も2倍以上に
建造物向けの燃料貯蔵タンクなどを製造・販売している株式会社ヒイラギ様は、おりこうブログでホームページをリニューアル後、ページの追加や更新が社内で実施しやすくなったのでコンテンツの充実化を実施しました。
商材である屋外燃料貯蔵タンクを設置するには、顧客側が消防法を理解しておくことが必須です。
そこで社長みずから消防法をわかりやすく解説するページをサイト内に設けたところ、以下のような検索キーワードで上位を獲得しました(2023年8月時点)。
- 「屋外貯蔵タンク 販売」…1位
- 「危険物貯蔵タンク」…3位
- 「屋外貯蔵タンク 製造」…3位
コンテンツの充実後は新規のお問い合わせ数が2倍になったほか、全国の市役所などの自治体や企業から直接相談が来るようになりました。
それまでは、取引先の商社や設備会社を経由してから相談が来るのが大半だったため、SEO対策の効果を実感されたとのことです。
ジョイニングサービス様(自動車整備業):徹底したお客様目線のコンテンツ作成で、広告に頼らず毎月80件の受注を獲得!
ジョイニングサービス様は、おりこうブログでのホームページリニューアル後、自動車のガラスをリペアするサービスについて、施工前・施工後をビフォーアフター形式でわかりやすく紹介するコンテンツを追加しました。
また、ガラス製品の性能比較表など、お客様にとって有益なコンテンツを掲載したことで、多くのキーワードで検索上位を獲得。
現在は広告なしで、ホームページ経由で毎月約80件の新規受注を獲得されています。
SEO対策は成果が出るまでに時間がかかるので、焦らずにじっくりと進めるのが大事
SEO対策はコストをかけずに長期的なアクセス数を増やせる、非常にメリットが大きいWebマーケティング施策です。
その反面、コンテンツが蓄積されて成果が出るまでに時間がかかるという欠点もあります。
また、中小企業のホームページ担当者(他の業務と兼務)の場合は、コンテンツの作成に時間や労力を思うように割けないことも多いでしょう。
ですが、その場合も他の業務の合間を縫ってコツコツとコンテンツを作りつづけてください。
たとえその歩みが遅く感じられても、数年後には大きな成果を獲得できているはずです。
なお、弊社ではコストをかけずに集客力・売上げをアップさせる方法についてまとめた資料を無料で配布しています。ご興味のある方は、以下のバナーからダウンロードしてください。
この記事を書いた人
岡山 幸太郎
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、営業を経験したのち自社サイトやお客様サイトのWebディレクションに携わる。現在はSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングなど、Webにおける集客分野を担当。また、Webセミナー講師としても活動中。