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『いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本』 企業ホームページ運営参考書籍レビュー

更新日:2024.07.24
『いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本』企業ホームページ運営参考書籍レビュー
企業ホームページ運営において重要なアクセス解析ツールに関する本・書籍をご紹介。今回は『いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本』(著:山浦直宏、高田和資、藤田佳浩)の読みどころやポイントを紹介します。
各分野の第一線で活躍する著者陣が講師となり、基礎知識はもちろん実践的な活用法も学べる教本です。

Googleアナリティクス4の計測・集計の仕組みやサイトへの実装手順など、これから導入を始める方にピッタリの1冊となっています。

特に重要なポイント・内容

  • Googleアナリティクス4(以下GA4)とは
    GA4はGoogleが提供する「オンラインユーザー行動計測ツール」で基本的には無料で導入可能。2020年10月にリリースされ、旧Google アナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)は2023年7月に計測が廃止された。GA4は従来の「Webを計測するツール」から「人(ユーザー)を計測するツール」に生まれ変わったといえる。

  • GA4の利用目的
    Webサイトのデータを計測して分析し、改善のアクションに活かすことがGA4の利用目的となる。ビジネスにおいては「Webサイトをより良くして集客するため」で、プロセスとしてはデータを「取る」「見る」「使う」という3ステップになる。
    「取る」=データを計測・取得すること
    「見る」=計測したデータを集計しレポート画面に表示し、分析を行うこと
    「使う」=集計や分析の結果をアクション(施策)につなげ、「目的」に活かすこと

  • 従来のGoogleアナリティクスとの違い
    従来のユニバーサルアナリティクスはWeb上の行動を中心に計測していた。一方で、GA4はWebだけでなくモバイルアプリ、動画を横断したユーザー行動を計測・集計し、ユーザージャーニー(顧客がサービスとの関わりを通じて経験する過程を示すもの)全体を最適化することを目的として開発された。つまりGA4ではWeb、モバイルアプリ、YouTube動画の異なるプラットフォームの行動を同一ユーザーとして計測できるように変化した。
  • データを「取る」:データ計測の仕組み
    JavaScriptで書かれた「計測タグ」と呼ばれるプログラムファイルを計測したいWebサイトに実装することで、ユーザーの行動データを計測する。行動データとはユーザーがページを表示したり、ページ上のボタンをクリックしたりする行動を指す。なお、ユーザーの訪問頻度や滞在時間は「Cookie(クッキー)」というデータファイルのやり取りで計測される。

  • データを「見る」:集計と分析「集計」とはある軸に沿ってデータを整理(集計)すること。集められたデータはそのままの状態で蓄積されているだけなので、整理して内容をわかりやすくする必要がある。「分析」とはデータ活用の目的や目標数値に対し、実際の結果がどうだったかを確認して、課題がありそうな部分について集計データを分けて深く見ていく作業のこと。

  • データを「使う」:ユーザージャーニー全体の最適化
    「Web・アプリ・動画」のユーザー計測と分析が行えるようになったことで、そのデータや分析の活用も広がった。従来のWebサイト改善に加え、モバイルアプリの最適化や動画コンテンツなどの個別プラットフームの最適化にも利用できるようになった。
  • 「イベント」という概念を理解する
    GA4は、ページビューやクリック、コンバージョン、eコマースなどは、すべて「イベント」として扱い計測される。たとえば、ユーザーがWebサイトにアクセスすると「page_view」というイベント名で計測される。クリックやコンバージョンなども任意のイベント名を設定して計測する。計測されたイベントは管理画面から一覧で確認できる。それぞれのイベント名に対して「イベント数」という指標がある。イベント数の数字が、イベントが計測された回数を示す。

  • コンバージョンの設定
    コンバージョンとは、ユーザーが会員登録や資料請求などの達成してほしい行動を起こしてくれた状態を指す。コンバージョン数を計測するには、特定のページに到達したときをトリガーとして計測する。会員登録ならば「登録完了ページ」、フォームによるお問い合わせが目標ならば「お問い合わせ完了ページ」がコンバージョンの計測ページとなる。

    参考ページ:Webマーケティングの理解に不可欠な言葉、コンバージョンとは何か? ゴールを明確にすれば、ホームページの方針が決まる!

  • ユーザーを理解する
    実際に訪問しているメインユーザー層は想定から乖離していないかの確認が重要。GA4で集計している各データからユーザー層を推測して、「想定しているユーザー層が利用しているか?」「乖離している理由は何か?」を調べて、サイト改善や広告施策へ活かす。
  • 「ディメンション」と「指標」を理解する
    GA4の各画面でレポート閲覧やデータ集計するときは「ディメンション」と「指標」を理解する必要がある。計測対象となるものを「ディメンション」、ディメンションを計測する単位のことを「指標」と理解する。たとえば「Google検索からの訪問は1,000セッションでした」という場合、「Google検索」が「ディメンション」、「セッション」が「指標」となる。

  • 基本的なレポートを理解する
    レポートには「概要レポート」と「詳細レポート」の大きく2種類に分けられる。
    概要レポート:各レポートメニューの主要なデータをカード形式で表示するレポート
    詳細レポート:ディメンションに対して関連する複数の指標を表示するレポート
    「ユーザー属性」「集客」「コンバージョン」などの主要なレポートは、標準で用意されている。

    なお、GA4では新たに「エンゲージメント」という概念が導入された。
    「エンゲージメントのあったセッション」の判定条件
    ・10秒以上継続した
    ・1件以上のコンバージョンイベントがあった
    ・ページビューが2回以上あった

    つまり、「エンゲージメント」の覚え方としては「Webサイトやアプリに対してポジティブな行動をしたセッション」と考えると良い。レポートはディメンションと指標を組み合わせて自由に作成できて、グラフや表を用いて見せ方をカスタマイズ(探索機能)することも可能。
  • 課題発見のためのレポートの使い方
    標準のレポートやライブラリ機能を利用することで、各指標の大まかな数値を確認できる。これらの機能でコンバージョンや主要なKPI(重要達成度指標)をチェックして、定期的に確認する。 流入数やコンバージョンの大幅な上昇・下落などを検知する「自動インサイト」機能も活用しながら、日々のサイト運用状況を把握する。

    また、標準のレポートで「デバイス別やOS別で見たい」など、シンプルにデータを比較したいときは「比較フィルタ」を使う。他にも「年齢」「性別」ごとの閲覧ページの違いなど、標準のレポートだけで簡単な比較を行いたい場合に便利な機能。

  • 「データ探索」を理解する
    GA4で追加された機能の1つ「データ探索」は、ディメンションや指標をレポート上でスピーディに変更して集計できる。「データ探索」を利用することで、詳細を深く知るための時間を大幅に削減できる。デフォルトのレポート機能で詳細が気になるデータがあるとき、主要な指標以外でデータを確認したいときに利用する。



本書はGA4についての基礎知識を学びたい方、これから導入・設定を始める方にオススメの書籍です。事前準備であるアカウントの作成方法や知っておくべき概念などを、実際の管理画面を見ながら学べます。

他にも、「イベント&パラメーター一覧」や「用語集」などの設定に役立つ情報も付録としてまとめられているので、レポート作成の参考に利用しましょう。

Webサイトのコンバージョン数を増やして売り上げや成果につなげるには、Webサイトの分析・改善が必須です。そこにGA4で集計したレポートを活用して、サイトの改善を始めてみてはいかがでしょうか。
 この記事を書いた人
高島 耕
高島 耕
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、メールマーケティングやセミナー運営、社内業務のDX化に携わる。現在はメタバースや生成AIなどの、先端技術分野のライティングを担当。