『なんでも図解 絵心ゼロでもできる! 爆速アウトプット術』 Webデザイン参考書籍レビュー
特に重要なポイント・内容
図解の4つの活用シーン
1. 自分の頭を整理するとき
アイデアや浮かんだキーワードを記録してストックすると、ネクストアクションを考えるときに役立つ。
2. 打ち合わせやブレーンストーミングをするとき
打ち合わせなどで出た意見を図解にすると、イメージが具体的になり、方向性の違いも明確になる。
3. 研修やセミナーなどで知識をインプットするとき
図解されていると、学んだ内容が記憶に残りやすく、後からそこに書き込んで復習もできる。
4. プレゼンなどで書いたものを見せながら伝えたいとき
プレゼンをするときに、言葉だけでは具体的にイメージしてもらえない。見える形にすることで興味をもってもらえ、質疑応答もしやすくなる。
図解の5つのメリット
1. 複雑な内容や長い説明を簡潔にまとめられる
図にすると全体像を効率よく把握でき、抜け・モレ・矛盾も発見しやすくなる。
2. 打ち合わせ・会議が盛り上がる
ふとした意見なども図解に書きめることで、全体の発言が見え、新しい議論に発展しやすくなる。
3. プレゼンテーションの精度が上がる
いきなりパソコンでスライドを作成するのではなく、訴求点や骨組みをざっと図にまとめると、質の高いプレゼンテーションの資料を作成できるようになる。
4. 創造力、発想力が上がる
図にすると今までとは違った角度からの見方ができ、思わぬ発想が生まれる。
5. 説明力がアップする
図解とともに説明すると内容が一目で伝わり、質疑応答のコミュニケーションも取りやすくなる。
図解の3大ルール
「囲み」=文字を図の要素として際立たせる
「矢印」=要素の関係性や時系列を示す
「人」=理解を早くする
「四角」と「丸」を使い分ける
「四角」は安定感があるので、企業/ビジネス文書/データなどと相性がいい。
「四角」が与える印象:安定・構造的・システム・完成
「丸」は四角より柔らかいイメージがあるので、抽象的な言葉にマッチしやすい。
「丸」が与える印象:広がり・有機的・ランダム・変化
異なる線を使い分けてわかりやすく表現する
二重線は「強調」、点線は「仮定、未来、補足」を表す。
例文)新店舗の予定は「新宿店」「渋谷店」「原宿店」の3つで進めているが、原宿店は現状未定である。
強調したい重要箇所を囲む
例)売り上げの90%
矢印の基本は「流れ、双方向、対立」の3つ
- 流れを示す…矢印の根元が原因・機転で、矢の先が結果・着地点になる。
- 双方向(やりとり)…「交換」や「互いの多様」を表す。
- 対立…「対立」「競合」などを表す
人のアイコンの使い方
- ビジネスモデルなど図解の中で役割や存在を明確にしたいとき
- 人に関わるサービスや状況、状態をわかりやすく伝えたいとき
例文)ひとりのユーザーにFacebook、Twitter、LINE、インスタ、YouTubeといったSNSから多くの情報がインプットされている。
人のアイコンを使用している図の方が、状態をより理解しやすい。
会議中に話を聞きながら図解する場合は、後から修正しやすいように余白を取ることが重要
<余白の重要性>
- 後から囲みやすい
- 後から時系列や因果関係の矢印が書きやすい
- 最後まで聞かないと結論が分からないときも余白があれば情報を書き加えられる
例文)Uber Eatsはスマホで通知を受け、飲食店で料理を受け取り、注文者へお渡しします。
「なんでも図解」は、打ち合せ内容や自分のアイデアをわかりやすく可視化したい方におすすめです。絵を書くことが苦手な方でも、丸と線で簡単に図解ができるようになります。また、図解の問題がいくつか含まれているため、実践的なトレーニングも可能です。打ち合わせ、会議、アイデアブレスト、プレゼンなど、あらゆるシーンで活躍する一冊です。
この記事を書いた人
田中
株式会社ディーエスブランド Webデザイナー
ディーエスブランド入社後、各種Webサイトやランディングページ、メールマガジンのバナーなど、さまざまなデザイン制作に携わる。その他にも、DSマガジンのデザイン関連の記事を中心にライティングを担当。