お客様インタビューの方法・質問文例・テンプレート【BtoC・BtoB】
- 「お客様の声・導入事例コンテンツを作るために、お客様インタビューをしたいけど、何を質問すればいいのか見当が付かない…」
- 「集客・売り上げをアップするお客様事例ページを作るには、どんなインタビューをすればいいの?」
今回はそんな方のために、お客様インタビューの方法や質問の文例・テンプレートを紹介します。
質問の文例・テンプレートはBtoC用とBtoB用の両方を掲載していますので、どちらの業態の企業様にもご利用いただけます。
初めてお客様インタビューをする方や、集客・売り上げをアップしやすいお客様の声・導入事例コンテンツを作りたい方は、ぜひご覧ください。
※なお、本ページは「お客様の声・導入事例」などのコンテンツを作成するためのお客様インタビューを想定しており、マーケティング調査が主目的の「ユーザーインタビュー」とはやや性質が異なります。ですが、ユーザーインタビューにも応用できる部分もありますので、ぜひ参考の一助としてお読みください。
目次
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- お客様インタビューの流れ 「ビフォー」→「購入プロセス」→「アフター」の三部構成が基本
- お客様インタビューでは、商品・サービスが役に立ったシチュエーションを深掘りするようにしよう
- 購入プロセスにおいて、なぜ自社を選んだのか、なぜ自社と同じ商品・サービスカテゴリーを選んだのかを深掘りする
- 質問では数字を引き出して深掘りする
- 【BtoC】お客様インタビュー質問 例文・テンプレート
- 【BtoB】お客様インタビュー質問 例文・テンプレート
- 「お客様の声・導入事例」は、訪問者(見込み客)にとって「未来の理想の自分」であることを意識して、お客様インタビューを進めよう
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お客様インタビューの流れ 「ビフォー」→「購入プロセス」→「アフター」の三部構成が基本
いきなりお客様インタビューに入るのではなく、最初に基本事項をお話しする
最初にお客様インタビューを実施するときの全体の流れを解説していきます。
インタビュー開始前には、まずはお客様へ簡単な説明をしておきましょう。
なお、オンラインインタビューの場合は、接続時にかならず「こちらの画面と音は伝わっておりますでしょうか?」との確認を挟むのを忘れないようにしましょう。
【お客様インタビュー開始前の説明・確認事項】
- お客様の声・導入事例の利用用途(ホームページ・チラシ・パンフレットへの掲載など)
- 本日のインタビューの流れ、所要時間
- 写真撮影と録音の許可
お客様インタビューの基本は、「ビフォー(購入前)」→「購入プロセス」→「アフター(購入後)」の三部構成
なお、お客様インタビューを進める際には、商品・サービスの購入前と購入後のギャップが際立つように意識しながら質問を進めてください。
「ビフォー(購入前)」・「購入プロセス」・「アフター(購入後)」の流れのメリハリを際立たせることで、「お客様の声・導入事例」コンテンツの効果がより高まります。
【ビフォー:商品・サービスの購入前】
- 購入前にはどんな要望があったのか? あるいはどんなお悩みや課題を抱えていたのか?
【購入・導入プロセス】
- その解決策としてどんな商品・サービスを求めていたのか?
- 商品・サービスの選定基準や購入する条件は何だったのか?
【アフター:商品・サービスの購入後】
- 購入後には、どのように要望が実現できたのか? あるいはお悩み・課題が解決されたのか?
以上のような内容を明瞭に引き出せれば、そのお客様インタビューはほとんど成功したも同然です。
お客様インタビューでは、商品・サービスが役に立ったシチュエーションを深掘りするようにしよう
お客様インタビューでは、その商品・サービスが具体的にどんなシチュエーションで、どのように活用できたのかを重点的に質問するようにしてください。
【BtoC 商品・サービスが役立ったシチュエーションの深掘り例】
- 注文住宅メインの工務店…「持っている土地が変形地なので他の工務店には設計を断られた」…→「この会社にお願いしたら、変形地にもかかわらず希望通りの間取りで家を建ててくれた!」
- リフォームメインの工務店…「料理や食器洗いをしているとき、子どもから目を離していると心配」…→「ダイニングキッチンへのリフォームで、リビングにいる子どもの様子を見ながら料理や食器洗いができるようになった!」
- トレーニングジム・パーソナルトレーニング…「結婚式を控えているので、それまでにもっとスリムになりたい」…→「結婚式まえに予定通りのスケジュールでダイエットできた!」
- 不用品回収・ハウスクリーニング業…「急に転勤が決まって引っ越し日が目前に迫っているのに、忙しくて粗大ゴミの処分や部屋を掃除する時間がない」…→「すぐに対応してもらえた!」
【BtoB 商品・サービスが役立ったシチュエーションの深掘り例】
機械部品製造…「○○の精度を実現した部品をスムーズに調達できず困っていた…」→「この会社に依頼したら、こちらの要望に適した部品を比較的短納期で納品してくれた!」
設備メンテナンス…「マンションの給排水管が老朽化しているので、赤水が出るなどの苦情が住民から寄せられている…」→「迅速に調査してもらい、金属製よりも耐久性が高く、長く使える樹脂製の給水管へリーズナブルに更新してくれた!」
ITソリューション…「以前は○○の業務をこなすのに週に5~10時間かかっており、繁忙期には残業も増えてしまっていた…」→「週に30分で作業が完了するようになり、残業代も削減できてワークライフバランスを実現できた!」
設備メンテナンス…「マンションの給排水管が老朽化しているので、赤水が出るなどの苦情が住民から寄せられている…」→「迅速に調査してもらい、金属製よりも耐久性が高く、長く使える樹脂製の給水管へリーズナブルに更新してくれた!」
ITソリューション…「以前は○○の業務をこなすのに週に5~10時間かかっており、繁忙期には残業も増えてしまっていた…」→「週に30分で作業が完了するようになり、残業代も削減できてワークライフバランスを実現できた!」
このように商品・サービス購入のシチュエーションを詳細にすることによって、「お客様の声・導入事例」コンテンツを読む訪問者は購入のプロセスをより想像しやすくなりますし、感情移入も促進されます。
また、同じようなシチュエーション・背景を持つ訪問者であれば、「そうそう、自分も今これで困っているんだよ!」と共感してくれ、購入意欲が急激に高まるでしょう。
また、同じようなシチュエーション・背景を持つ訪問者であれば、「そうそう、自分も今これで困っているんだよ!」と共感してくれ、購入意欲が急激に高まるでしょう。
※なお、「お客様の声・導入事例」コンテンツの集客・売り上げをアップさせる効果については、以下のページで詳しく解説しています。
購入プロセスにおいて、なぜ自社を選んだのか、なぜ自社と同じ商品・サービスカテゴリーを選んだのかを深掘りする
さらに、お客様が購入前に抱えていたお悩み・ご要望を解決する手段として、なぜ自社を選んでくれたのかも絡めて質問すると効果的です。
たとえば自社が注文住宅メインの工務店であれば、「他にも注文住宅を手がけている建築会社さんは多いと思いますが、なぜ弊社を選んでいただいたんでしょうか?」と質問してみましょう。
加えて言えば、お客様がそのお悩み・ご要望を解決するには、別に自社と同じカテゴリーの商品・サービスでなくてもよかったはずです。
たとえば「子どもが生まれて手狭になってきたので、今のアパートから広い家に引っ越したい」が購入前のお悩みだとしたら、注文住宅だけでなく建て売り住宅も選択肢に上がりますし、中古住宅やマンションでもいいはずです。
そもそも物件を購入しないで、賃貸で暮らすという選択肢もあったでしょう。
「それなのに、なぜ注文住宅という解決手段を選び、そのなかでも自社を選択していただいたのか?」を質問することで、自社の強みと選ばれる理由の本質を端的に理解できます。
また、その情報は「お客様の声・導入事例」ページを読む訪問者(見込み客)にも強く訴求するはずです。
以上のように、お客様インタビューでは、その人が商品・サービスを買うまでのプロセスや、買ったあとの光景が目に浮かぶように深掘りしてください。
たとえば自社が注文住宅メインの工務店であれば、「他にも注文住宅を手がけている建築会社さんは多いと思いますが、なぜ弊社を選んでいただいたんでしょうか?」と質問してみましょう。
加えて言えば、お客様がそのお悩み・ご要望を解決するには、別に自社と同じカテゴリーの商品・サービスでなくてもよかったはずです。
たとえば「子どもが生まれて手狭になってきたので、今のアパートから広い家に引っ越したい」が購入前のお悩みだとしたら、注文住宅だけでなく建て売り住宅も選択肢に上がりますし、中古住宅やマンションでもいいはずです。
そもそも物件を購入しないで、賃貸で暮らすという選択肢もあったでしょう。
「それなのに、なぜ注文住宅という解決手段を選び、そのなかでも自社を選択していただいたのか?」を質問することで、自社の強みと選ばれる理由の本質を端的に理解できます。
また、その情報は「お客様の声・導入事例」ページを読む訪問者(見込み客)にも強く訴求するはずです。
以上のように、お客様インタビューでは、その人が商品・サービスを買うまでのプロセスや、買ったあとの光景が目に浮かぶように深掘りしてください。
質問では数字を引き出して深掘りする
また、商品・サービス購入前のお悩み・課題や、購入後に得られた成果では、できるだけ数字をヒアリングするようにしてください。
BtoCのお客様インタビューでの数値化の例
- ○○に多くの時間がかかっていた→○○するのに、毎回○○分・○時間かかっていた
- すぐに作業が終わるようになった→作業が○○分で手軽にできるようになった
- 短期間ですごくダイエットできた→○ヶ月で○Kgのダイエットに成功
- すぐに対応してくれた→お問い合わせして○日以内に対応してくれた
BtoBのお客様インタビューでの数値化の例
- ○○の業務に多くの時間がかかっていた→社員○名が○時間(○日)かけて、ようやくこなしていた
- ○○の作業でリードタイムが遅延していた→○日ぶんのリードタイムの遅延が発生していた
- 短期間で対応してくれた→○日(○ヶ月)以内に対応してくれた
- 売り上げがアップした→導入前と比較して○○%売り上げがアップした
- 新規商談を獲得した→導入後、○ヶ月で○○件の新規商談を獲得した
課題や成果が数字で見える化されることで、お客様の声・導入事例コンテンツがよりキャッチーになる
なお、これらの数字は「感覚で結構なので、数字に表すとだいたいどれぐらいかお答えいただいてもよろしいですか?」などとおおまかな数値として質問するとよいでしょう。
また、BtoBの場合は数字・データがより複雑になりがちなので、事前に担当者様にある程度調べていただくとよいでしょう。
あるいは不明だった数字は、インタビュー後に担当者様に調べてもらって、後日明確な数字をメールで送付してもらうという形式でも構いません。
このように課題や成果が数字で見える化されることで、「お客様の声・導入事例」ページのタイトルや見出しがよりキャッチーになります。
また、BtoBの場合は数字・データがより複雑になりがちなので、事前に担当者様にある程度調べていただくとよいでしょう。
あるいは不明だった数字は、インタビュー後に担当者様に調べてもらって、後日明確な数字をメールで送付してもらうという形式でも構いません。
このように課題や成果が数字で見える化されることで、「お客様の声・導入事例」ページのタイトルや見出しがよりキャッチーになります。
それでは、次にお客様インタビューの具体的な質問例・テンプレートを紹介します。
【BtoC】お客様インタビュー質問 例文・テンプレート
1.商品・サービスに興味を持ったきっかけ、購入前のお悩み・課題・ご要望
- 最初に◇◇(商品・サービスのジャンルやカテゴリー。例:リフォーム、エステなど。)に興味を持ったきっかけは何だったんでしょうか?
- 弊社へご相談いただくまえに抱えていた、ご要望やお悩みを教えていただけないでしょうか? (例示:「これだけ手間がかかっていた」「○○が必要だと痛感していた」など)
- それらのお悩みやご要望は時期でいえば、いつ頃意識されましたか?(2020年の○月、○ヶ月まえなど。あるいは子どもが生まれた、両親といっしょに住むようになったなど、状況が変わったタイミング)
- もし宜しければ、弊社の商品・サービスを購入する前にはどれだけのコストや時間がかかっていたなどを、おおまかな数字や感覚値で結構なので教えていただいてよろしいですか?
2.商品・サービスの調査や比較のポイント
- 弊社の商品・サービスを知っていただいたきっかけは何ですか?
- 弊社の商品・サービスを初めて知ったときの第一印象はどうでしたか?
- 弊社以外にも、同業他社さんの商品・サービスなどとも調査や比較はされましたか?
- 商品・サービスを比較するうえで、重視したポイントは何ですか?
- そのなかで、弊社の商品・サービスを選んでいただいた決め手などがあれば教えてください。
3.商品・サービス導入後の成果
- 実際に、弊社の商品・サービスを使用・体験されたときの印象はどうでしたか?
- 弊社の商品・サービスを購入して、やりたかったことが実現できた点や、お悩みや課題が解決された点を教えてください(可能であれば、補足質問で「大体の感覚や記憶で結構なので、○ヶ月で○○Kgダイエットできたなどを教えてもらってもよろしいでしょうか?」など数値を具体化する)
- 弊社の商品・サービスを購入して気に入っているポイントや、購入したあとに初めて気付いたよかったポイントなどはありますか?
4.補足質問(特に質問することがなくなったときの質問)
- その他、印象に残った点などはなにかありますか?
- 弊社の他のお客様の中には、「○○できるところが役立った」とおっしゃる方も多いのですが、そちらの点はいかがでしたか?
5.まとめの質問
- 弊社の商品・サービスを、もし他の方にオススメする機会があるとしたら、どのような方にならオススメできそうか、教えていただいてもよろしいでしょうか?
- 弊社の商品・サービスを購入しようかどうか迷っている方に、メッセージを伝えるとしたらどんなことを伝えたいですか?
【BtoB】お客様インタビュー質問 例文・テンプレート
1.お客様の基本情報の確認
- まずは御社のビジネス(事業内容)について、簡単に確認させていただきたいのですが○○を主にされているということで宜しかったでしょうか?
- ■■様(お客様の担当者)が普段どんなお仕事をされているのか教えてください
2.商品・サービス購入前のお悩み・課題・ご要望
- 弊社へご相談いただくまえに抱えていた、お悩みやご要望を教えていただけないでしょうか? (例示:「これだけコストがかかっていた」「この業務が無駄で時間と手間が取られていた」など)
- それらのお悩みやご要望は時期でいえば、いつ頃意識されましたか?(2020年の○月、○ヶ月まえなど。あるいは新規事業をスタートさせたなど、状況が変わったタイミング)
- もし宜しければ、弊社の商品・サービス導入前にはどれだけのコストや時間がかかっていたなどを、おおまかな数字や感覚値で結構なので教えていただいてよろしいですか?
3.商品・サービスの調査や比較のポイント
- 弊社の商品・サービスを知っていただいたきっかけは何ですか?
- 弊社の商品・サービスを初めて知ったときの第一印象はどうでしたか?
- 弊社以外にも、同業他社さんの商品・サービスなどとも調査や比較はされましたか?
- 商品・サービスを比較するうえで、重視したポイントは何ですか?
- そのなかで、弊社の商品・サービスを選んでいただいた決め手などがあれば教えてください。
4.商品・サービス導入後の成果
- 弊社の商品・サービスを導入して、お悩みや課題が解決された点を教えてください
※可能であれば、補足質問で「大体の感覚や記憶で結構なので、○○万円(○○%)コストを削減できた、○○時間を節約できた、など教えてもらってもよろしいでしょうか?」など数値を具体化する
- 弊社の商品・サービスを導入して気に入っているポイントや、導入したあとに初めて気付いたよかったポイントなどはありますか?
- 弊社の商品・サービスについて、他の社員様や現場からの声や感想などはありましたか?
5.補足質問(特に質問することがなくなったときの質問)
- その他、印象に残った点などはなにかありますか?
- 弊社の他のお客様の中には、「○○というポイントが役立った」とおっしゃる方も多いのですが、御社ではいかがですか?
6.まとめ・お客様の今後の展望についての質問
- 弊社の商品・サービスを、もし他の会社様にオススメする機会があるとしたら、どのような会社様にならオススメできそうか、教えていただいてもよろしいでしょうか?
- 御社の今後のビジネスの展望や、さらに伸ばしていきたい分野、このインタビューをお読みになる方に伝えたいこと、アピールしたいことなどがあればぜひ教えてください
7.事務的な確認・連絡事項
- 導入事例を制作する際、御社のロゴマークや企業ホームページへのリンクなども掲載させていただいても宜しいでしょうか?
「お客様の声・導入事例」は、訪問者(見込み客)にとって「未来の理想の自分」であることを意識して、お客様インタビューを進めよう
以上が、お客様インタビューの方法、質問文例・テンプレートになります。
企業ホームページにおいて、「お客様の声・導入事例」はアクセス数が多い人気コンテンツです。
なぜそれだけ訪問者(見込み客)が「お客様の声・導入事例」を熱心に読むのかといえば、商品・サービスの購入に不安や疑問を抱えているからです。
- この会社は自分が求めている商品・サービスを提供してくれるのか?
- この会社の商品・サービスで、自分たちが現在抱えている悩みや要望を本当に解決できるのか?
- この会社は本当に信頼できるのか?
「お客様の声・導入事例」コンテンツはこれらの不安・疑問を解消するためのものです。
「お客様の声・導入事例」で紹介する事例は、商品・サービスの購入をためらっている訪問者(見込み客)の行動を後押しする、「未来の理想の自分」でなければなりません。
ぜひその点を意識して、お客様インタビューを実施するようにしましょう。
※なお、「お客様の声・導入事例」コンテンツ作成時のより具体的な作業(お客様インタビュー依頼メールの例文・事前準備・ページ構成など)については、以下で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。