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企業ホームページがない会社のデメリットとは? 必要性や目的を解説

更新日:2024.09.26
ホームページがない会社のデメリットとは?必要性や目的を解説
「まわりの同業他社がホームページ(Webサイト)を開設しているので気になっているが、いまいちホームページの必要性がわからない」

今回はそんな方のために、ホームページがない会社のデメリットや、企業ホームページの必要性を初心者向けに紹介します。

一部の会社がホームページを持たない理由や、「SNSがあればホームページはいらないんじゃないの?」とのよくある疑問についても解説しますので、ぜひご覧ください。

目次

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ホームページを開設している会社の割合

各企業のホームページの開設率はどれぐらいなのでしょうか?

総務省の情報流通行政局の調査によれば、令和3年(2021年)の企業のホームページ開設率は90.4%です。

出典:令和3年 通信利用動向調査報告書(企業編) 総務省 情報流通行政局(PDF)

つまりこの調査だと、ホームページを開設している会社が圧倒的な多数派だといえます。

しかし、この総務省の資料では従業員が100名以上の企業しか調査対象になっていない点には注意が必要です。

従業員規模が数名程度の小企業では、ホームページ開設率は90%には大きく及ばず、かなり低下すると思われます。

一部の会社がホームページを持たない理由

総務省の調査ではホームページを持っている企業が多数派ですが、実際にはホームページを開設していない企業も相当数存在しています。

それらの企業がホームページを持たない理由について紹介します。

理由1.会社の規模が小さい

起業直後の会社や、個人事業主、スタートアップ企業などでは、ホームページ開設・運営に投入できるリソースがないことも多いです。

これ以上、売上げを拡大するとキャパオーバーになってしまったり、従業員数を増やす必要も当面なかったりする場合は、ホームページを開設するメリットは少なくなります。

理由2.ホームページやITに詳しい従業員がいない

ホームページを持たない理由:ホームページやITに詳しい従業員がいない
規模が小さい会社では、情報システム部のようなIT専門の部署や、IT専任の担当者がいないケースが多いです。

そのため「ホームページの必要性をうっすら感じてはいるが、具体的に何をすればいいのかわからないし、自分たちで継続的に運営できるとも思えない」という理由で開設していない会社も存在します。

理由3.少しでもコストを削減したい

ホームページの開設を制作会社に委託すると、コーディングやCMSの導入費、デザイン制作などの作業費用がかかります。

また、ドメインやサーバーの維持費、セキュリティ対策などのコストも継続的に発生します。

そのため、少しでも経費を削減したい会社ではホームページを開設しない、あるいは閉鎖する選択肢をとっていることもあります。

参考ページ:CMSとは? 意味と種類・ホームページへの導入事例をわかりやすく解説
参考ページ:ドメインとは? 意味と企業ホームページとの関係を簡単に解説!
参考ページ:サーバーとは何か? ホームページ作成との関係を初心者へわかりやすく解説
参考ページ:なぜ中小企業にこそ、ホームページのセキュリティ対策が必要なのか? 初心者にもわかりやすく解説!

理由4.地元密着のスモールビジネスでホームページの必要性がない

ホームページを持たない理由:地元密着のスモールビジネスでホームページの必要性がない
ほぼ地元のお客様しか来店せず、採用活動も不要なスモールビジネスでは、ホームページの必要性は薄いです。

典型的な例が、老夫婦が経営している喫茶店や飲食店などです。

これらのお店では、上場企業のように売上げを急拡大する必要もありませんし、求人も不要なケースが多いので、ホームページを開設するインセンティブが少なくなります。

理由5.実態がない企業、ペーパーカンパニー

ホームページを持たない理由:実態がない企業、ペーパーカンパニー
事業実態がない企業やペーパーカンパニーなども、ホームページを開設・運営しないケースが多いです。

とりわけ節税のために設立されたペーパーカンパニーなどでは事業実態がないため、ホームページも不要になります。

また、悪徳商法や詐欺集団の隠れ蓑として作られたダミー会社なども、ホームページを開設していないケースが多いです。

企業ホームページがないデメリットとは?

ここまで説明してきたような理由で、ホームページを持たない会社もまだまだ多いのが現状です。

しかし会社のホームページが存在しないと、多くのデメリットが発生し、売上げや求人にも悪影響があります。

【企業ホームページがないデメリット】
  1. 顧客へのイメージが悪くなってしまう
  2. 競合他社に負けてしまう
  3. 持続的な宣伝効果が望めない
  4. お問い合わせの窓口が確保できない
  5. 電話対応の労力・人件費が無駄にかかってしまう
  6. 新入社員を集められない
  7. 正しい情報を顧客や求職者に伝えられない

これから詳しく解説します。

企業ホームページがないデメリット1.顧客へのイメージが悪くなってしまう

ビジネスシーンでも普段の生活でも企業ホームページのチェックは今や常識に

ビジネスシーンでも普段の生活でも企業ホームページのチェックは今や常識に
ビジネスシーンで取引先のホームページをあらかじめチェックしておく。
一般の消費者がお店を訪問する前にホームページを確認する。
 
これらは今ではごく当たり前の行動になりました。新社会人向けの本の中には、訪問する会社の情報は事前に企業ホームページでチェックしておくのがマナーと書かれているものもあります。
 
このように企業ホームページを見て情報収集するのが当たり前の時代なので、逆にホームページを持っていない会社は厳しい目で見られてしまいます。
 
「本当にこの会社に仕事を依頼してもいいのかな? そもそもまだ営業しているのかな?」と余計な不安を顧客に与えてしまうのです。

企業ホームページがないのは、名刺や看板がないのと同じ!

企業ホームページが無いのは、名刺や看板が無いのと同じ!
企業ホームページは、インターネットで検索してくれた人にお渡しする名刺であると考えてください。
 
顧客はきちんとした名刺もない会社を信用して取引したいと思うでしょうか?
 
あるいは、企業ホームページはネット上の看板にもたとえられます。看板も表に出していない店にはなかなか積極的に入りづらいものです。
 
企業ホームページがないのは看板・名刺もなしに営業するようなもので、会社のイメージを大きく傷つけてしまいます。

企業ホームページがないデメリット2.競合他社に負けてしまう

企業ホームページが無いデメリット2 競合他社に負けてしまう
ここで、口コミや広告でお客様のお名前を知った顧客がどう考えるかを想定してみてください。
 
注文や取引の判断するにはもっと情報が必要なので、多くの方が「まずはインターネットで検索してみるか」と考えるはずです。
 
そこで、検索してみても会社のホームページが見つからない、引っかかってくるのはネット上の電話帳やポータルサイトのみ…という状況だと、お問い合わせをするのに二の足を踏んでしまいます。
 
電話をしても「ウチはそのサービスはやってないです」と門前払いされてしまうのではないか、という不安も残ります。
 
ホームページがない会社に問い合わせをすること自体が顧客にとって、もはやリスクになってしまっているのです。
 
それなら、しっかりとしたきれいなホームページを構えていて、商品やサービスを写真付きで丁寧に紹介しているライバル企業の方が安心できますから、大部分の顧客がそちらの方に流れてしまいます。
 
つまり、企業ホームページがないと、知らずしらずのうちに競合他社に売上げを奪われてしまうのです。

検索で企業ホームページが出てこなければ、会社の存在自体を認知してもらえない

検索で企業ホームページが出てこなければ、会社の存在自体を認知してもらえない
また、企業ホームページがないと、「●●市でお風呂のリフォームをしてくれる会社はないかな?」などとGoogleやYahoo!で検索している顧客に対しては、ポータルサイト等が運よく引っかからない限り、会社の存在自体を知ってもらえません。
 
そのため、戦う前からライバル企業に負けてしまいます。
 
※顧客の獲得競争において、Web上の情報発信がどれだけ重要なのかはGoogleがZMOT理論として調査結果を公表しています。
さらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

企業ホームページがないデメリット3.持続的な宣伝効果が望めない

広告やCMは時間が経つほど集客効果が失われる
商品・サービスの宣伝手段は企業ホームページだけではありません。他にもダイレクトメール、新聞・雑誌広告、折り込みチラシ、TV・ラジオCMなどもあります。
 
また、営業マンの直接訪問やテレアポもPRの手段の一つです。
 
しかし、これらの宣伝手段の集客効果は一時的なものであり、時間が経つにつれ効果は薄くなっていきます。
 
それに対して、企業ホームページは持続的に集客効果を発揮できるという特長があります。
 
そのため、長期的なスパンで考えた場合、企業ホームページを利用しないと、会社の集客効率を著しく落としてしまうことになります。
 
この点については、以下のページで詳しく解説しています。


なお、弊社ディーエスブランドが広告費・外注費ゼロでホームページのアクセス数を10倍にまで増やしたノウハウを資料にまとめています。

以下から無料でダウンロードできますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

企業ホームページがないデメリット4.お問い合わせの窓口が確保できない

企業ホームページが無いデメリット4 お問い合わせの窓口が確保できない
会社のホームページがなければ、連絡を取りたいと思っている顧客はどこに電話やメールをすればよいのかが分からず途方に暮れてしまいます。
 
もちろん、インターネット上の電話帳やポータルサイト、他サイトに電話番号等の情報が載っている場合もあるでしょうが、公式サイトの情報では無いので不安が残ります。
 
特に、住所等は引っ越ししている可能性もあるので、「この住所は本当に最新のものなのか?」と疑問に思ってしまいます。
 
このように、企業ホームページが無いと顧客がお問い合わせを躊躇してしまう危険性が高いのです。
 
これが売上げの機会損失を招くことは言うまでもありません。

企業ホームページがないデメリット5.電話対応の労力・人件費が無駄にかかってしまう

企業ホームページが無いデメリット5 電話対応の労力・人件費が無駄にかかってしまう
商品やサービスに興味を持った顧客からお客様へお電話があった時のことを考えてください。
 
もちろん、簡単な質問には口頭での説明のみで十分でしょうが、中には言葉で説明するのが難しく「商品・サービスの写真や動画を見てもらえれば簡単なのになぁ・・・」という内容もあるはずです。
 
「百聞は一見に如かず」の言葉どおり、ホームページの説明を見てもらえればすぐに理解してもらえることでも、ホームページが無ければ社員が四苦八苦しながら電話で説明しなければなりません。
 
また、電話対応自体が意外に労力と時間を使うものなので、簡単な質問であっても繁忙期にかかってくると社員の業務負担が大きくなってしまいます。
 
電話対応の非効率化による労力と人件費の浪費は、あまり目立ちませんが、じわじわと会社に影響を与えていきます。

※なお、企業ホームページを活用してより業務を効率化させるには、訪問者の質問に自動回答するチャットボットの設置が有効です。


弊社ではホームページの内容を読み取らせるだけで、顧客からの質問に自動回答する生成AIツール・おりこうAI
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企業ホームページがないデメリット6.新入社員を集められない

企業ホームページがないと、会社の存在自体を求職者に認知してもらえない

企業ホームページが無いと、会社の存在自体を求職者に認知してもらえない
リクナビ等の就職活動用のポータルサイトに情報を掲載しておらず、求人広告等も出していない場合、なかなか求職者に会社の存在を知ってもらえません。
 
志望者数の確保という点で大きなハンディキャップを背負ってしまいます。

※現在はGoogle上に自社の求人情報を無料で掲載できるGoogleしごと検索を活用できますので、ホームページがないことによる採用活動へのデメリットはさらに大きくなっています。

ホームページがない会社は求職者に不安感を与えてしまう

ホームページが無い会社は求職者に不安感を与えてしまう
ハローワークに登録していたとしても、求人票に掲載できる情報は少ないので志望する方はどんな会社なのかが分からず、応募に二の足を踏んでしまいます。
 
その上、現在求職活動をしている若年者はインターネットを日常的に使いこなしている世代です。
 
ですから、ホームページがないだけで「この会社は本当に大丈夫かな? 危険な会社じゃないだろうか」と不安に思われてしまいます。
 
ためしに「ホームページがない会社」というキーワードでGoogleやYahoo!で検索してみてください。
 
「ホームページがない会社に面接に行くのですが、信頼できるんでしょうか? ブラック企業でないか心配です」などの求職者の不安の声が検索結果にヒットするはずです。
 
GoogleやYahoo!などの検索エンジンはまったく需要が無い情報を検索結果の上位に表示することは基本的にありません。
 
多くの求職者がホームページのない会社に不安を抱いている証拠です。

企業ホームページがないデメリット7.正しい情報を顧客や求職者に伝えられない

ホームページがないと、会社の公式な情報を伝える手段が乏しくなってしまいます。

たとえば店舗の休業日や営業時間、住所などが、顧客に伝わらないので、集客面でデメリットを背負ってしまいます。

また、正確な情報が入手しづらいので求職者も二の足を踏んでしまい、正社員やアルバイトの求人にも支障が出ます。

SNSがあれば、会社のホームページは不要なのか?

情報発信・拡散のスピードでは、SNSのほうがホームページより優れている

情報発信・拡散のスピードでは、SNSのほうがホームページより優れている
「昨今はFacebook・X(旧Twitter)・Instagram・LINE・TikTokなどのSNSが普及しているので、ホームページは不要なのでは?」との意見もあります。

確かにSNSが非常に優れたPR手段であることは疑いありません。

無料で利用できるうえに、情報発信・拡散のスピードも極めて速いです。

一方、ホームページは集客の多くをGoogleやYahoo!などの検索エンジンに依存しています。

参考ページ:検索エンジンとは? Google・Yahoo!・Bingなどの種類や仕組み、SEOとの関係を解説

検索エンジンからアクセスを集める手法をSEO(検索エンジン最適化)と呼びますが、SEOの最大の弱点は成果が出るまでに時間がかかることです。

参考ページ:SEOとは? 企業ホームページのSEO対策で集客する基本をわかりやすく解説

そのため、集客のスピードという点ではホームページはSNSには及びません。

集客の持続力ではホームページのほうがSNSよりも優れている

集客の持続力ではホームページのほうがSNSよりも優れている
その反面、SNSには集客の持続力が弱いという欠点があります。

SNSを使ったことがある人ならすぐに想像できると思いますが、会社のSNSアカウントでひとつ投稿をしたとしても、それを見る人のタイムラインのなかでは他の投稿のなかに埋もれてしまい、すぐに押し流されてしまいます。

その点、ホームページでは有用な情報をコンテンツとして積み重ねておけば、数年経過しても継続的に訪問者を集客してくれます。

参考ページ:コンテンツSEOとは? メリットとデメリット、実施する際の具体的な手順をWebマーケティング初心者へ解説!

つまりSNSがフロー型のメディアだとすれば、ホームページは情報を着々と積み上げて長期的な集客を狙うストック型のメディアなのです。

SNSとホームページはそれぞれ特性がちがうため、集客力を最大に高めるにはどちらか一方だけではなくて、両方運用するのが効果的です。

参考ページ:ホームページ(Webサイト)とSNSの役割の違いと比較・使い分け
参考ページ:SNSとは? 意味や種類・メリットを初心者向けにわかりやすく解説

ホームページとSNSの比較表


ホームページ(Webサイト)
SNS
集客タイプ
ストック型
フロー型
集客のスピード
遅い
早い
集客の持続力
長期間、効果が持続する
短期間のみ効果が発生する
情報の拡散力
小さい
(コンテンツの質・数に集客力が依存し、実力以上の集客効果は出づらい)
大きい
(フォロワー数が少なくても、バズる可能性がある)
担当者のセンス・才能・キャラクター
関係しづらい
(誰でも努力すればアクセス数を増やしやすい)
大きく関係する
活用しやすい業種
どんな業種でも利用できる
BtoC以外では利用しづらい
コンバージョンを直接獲得できるか
獲得しやすい
(メールフォームからお問い合わせを受けやすい)
獲得しづらい
大量の情報を安定的に掲載できるか
大量の情報を安定的に掲載できる
少数の情報しか安定的に掲載できない
レイアウトの自由度
自由に編集できる
固定されている
コスト
有料
無料
顧客との関係性
一方的に情報を発信する
顧客との双方向のコミュニケーションが可能
情報を伝えるスタイル
受動的
能動的

売上げアップや人材獲得を目指す企業なら、やはりホームページは必須

売上げアップや人材獲得を目指す企業なら、やはりホームページは必須
ここまで一部の会社がホームページを開設しない理由や、会社のホームページがないデメリットについて詳しく解説してきました。

先述したように、地元密着のスモールビジネスで人手にも特に困っていない会社の場合は、ホームページがなくてもそこまで問題ありません。

しかし、売上げを継続的にアップしたいと考えていたり、正社員・アルバイトなどの人手不足で困っていたりする企業は、ホームページを開設すべきです。

日本は今後少子化で人手不足がますます深刻化していますから、今は従業員が足りている企業でも、今後は人を集めるのが難しくなっていくでしょう。

人手がなければ企業活動を継続するのは難しいので、会社を今後も存続させたいのであれば、やはりホームページは必須です。

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