建築工事業ホームページの課題や目的、コンテンツ作成例を紹介
目次
建築工事業について
建築工事業は、日本標準産業分類の大分類「建設業」の中の中分類「総合工事業」に含まれます。また、総合工事業の中でも下記のように分類されます。
「一般土木工事業」「土木工事業」「舗装工事業」「建築工事業」「木造建築工事業」「建築リフォーム工事業」 |
このページでは主に「建築工事業」「木造建築工事業」「建築リフォーム工事業」についてご紹介します。
建築工事業におけるホームページの課題・目的例
課題
建築工事業の企業で多く見られる課題は技術者や職人などの「人材不足」や「後継者不足」です。また、材料費の高騰や人材不足に伴う人件費増加で「利益率の低下」といった課題もあります。
目的と成果
ホームページで後継者不足の解消は難しいため、「人材獲得」や利益率低下をカバーするための「営業活動の効率化」を目的にホームページを活用するのはいかがでしょうか。
▼人材獲得のための成果例
・採用応募
▼営業活動効率化のための成果例
・お問い合わせ
・補助金・助成金相談
・見学会お申し込み
・資料請求
※目的はホームページだけで完全に達成できるものばかりではありません。連絡先の獲得など、きっかけづくりをホームページの成果とし、実際の活動につなげる流れも検討しましょう。
企業がホームページを活用するメリットについてはこちらをご参照ください。
まだホームページの方向性が決まっていない方はこちらをご参照ください。
コンテンツ例
基本情報系
- 会社案内(会社概要、沿革、代表挨拶、交通アクセス など)
- 事業紹介
- スタッフ紹介
- 資料請求・お問い合わせ(連絡先、営業時間、資料請求・お問合せフォーム など)
- 個人情報保護方針
- サイトポリシー
- サイトマップ
会社案内や事業内容、連絡先など企業にとって基本となる情報だけでなく、個人情報の取り扱いやホームページに関するポリシーを明示して、閲覧者に安心感を与えることも大切です。
また、企業との取り引きを検討している閲覧者の多くは、企業の情報を確認します。会社案内ページに「当社の強み」など優位性をアピールする内容を掲載するのもオススメです。
商品・サービス系
- 注文住宅
- 家づくりの基礎知識(基礎知識や家づくりの流れ紹介 など)
- 省エネ・創エネ(太陽光発電、高効率給湯器、オール電化、スマートハウスの紹介 など)
- 土地探しのご相談
- リフォーム工事
- リフォームのすすめ(お悩みごと・解決策紹介、事例紹介 など)
- 次世代住宅ポイント制度(制度の紹介、相談受付 など)
- マンション・アパートのオーナー様へ(リノベーションの提案 など)
- 店舗・オフィスのリフォーム・改装
- 施工実績
- お客様の声
- 保証とアフターサービス
- 見学会のご案内(チラシダウンロード、交通アクセス、申込みフォーム など)
- モデルハウスのご案内(チラシダウンロード、交通アクセス、申込みフォーム など)
- よくある質問(Q&A)
- 環境・品質方針
<建材販売・施工店向け>
- おすすめ建材(建材紹介、資料ダウンロード、利用事例紹介 など)
- 建材選びのポイント
- 取扱商品のご紹介
- 工法のご紹介
- リフォーム・改修
たとえば家づくりの場合、ほとんどのお客さまは建築のプロではありません。そのため、失敗したくないという想いから不安を持つ方も多いです。どのような理想や悩みを持っているか閲覧者の立場に立って、その不安を解消していくようなコンテンツを作成しましょう。また、その中でも自社の強みをアピールするため、自社のサービスを見直すのもオススメです。
建築工事業では希望にどこまで応えられるか、どのレベルまでアドバイスや提案をもらえるかも重要なポイントになるので、実績の紹介の充実は特にオススメです。
また、ホームページへのアクセスは検索からの流入が多いので、競合となるホームページに負けないよう差別化やコンテンツの充実など対策が必要です。他社には真似できない技術やサービス、デザイン、提案力、価格、サポートなど、比較されたときに検索ユーザーから選んでもらえるようアピールしましょう。
自社の商品・サービスからコンテンツのもとになるキーワードを探すのもオススメです。
検索からの流入を増やすためにも競合対策を行いましょう。
求人系
- 募集要項・応募フォーム
- 応募・採用に関するQ&A
- スタッフ紹介(スタッフインタビュー など)
- 採用メッセージ(代表からのメッセージ、求める人物像、採用実績、職場の様子 など)
採用情報ページを見る方の中には、ハローワークなどで求人情報を見て来る方も多くいらっしゃいます。理由としては「会社の雰囲気を確かめたい」「何が求められているか、自分にマッチするか知りたい」「実際の業務イメージを詳しく知りたい」「未経験でもよいか知りたい」「どんな人が働いているか知りたい」などさまざまです。
ハローワークなどの情報と違い、掲載できる情報量に制限が無く、自由な内容を発信できることもホームページの強みです。求職者がどんなことに不安を持っているか、応募のハードルになっているかを考え、それを解消するコンテンツを用意しましょう。情報が充実していれば、採用後に「思っていたのと違った」と早期退職するようなミスマッチの防止も期待できます。
その他
- 協力業者さま募集(募集業種、応募資格要件、募集エリア、応募フォーム など)
- 選ばれる理由
- 施工ブログ
- 資料ダウンロード(会社案内パンフレット、事例集、建材カタログ など)
成果に到達する閲覧者の特徴として、複数のページを回遊する傾向が見られます。閲覧者の疑問や不安などハードルを取り払い、成果へ誘導しましょう。また、建築関係であれば他社と比較する方が多いので、自社の優位性をアピールしていきましょう。
例えばスタッフブログで建築中の状況や完成した建物を紹介して顧客とのコミュニケーションをアピールしたり、最新技術や材料の勉強や技術訓練・教育などの取り組みを紹介して、技術力をアピールしたりするのも良いでしょう。
ダウンロードまたは印刷、資料請求して見れるような事例集や建材のカタログなどを配布するのも良いでしょう。
ターゲットとコンテンツづくりのテクニック
ターゲットについて
ホームページの目的や取り扱う商品・サービスによってもターゲットとなる人は異なります。また、ターゲットの属性や状況により求めるものも異なってきますので、できるだけ成果につながりやすいターゲットを想定したコンテンツ作りをオススメします(ターゲット像を詳細にしていくと、どのようなコンテンツが必要かも見えてきます)。
▼人材獲得のターゲットについて
採用に関しては募集要項を提示したり、求める人物像について記載することで絞り込みできますが、条件を絞り込みすぎると応募が少なくなるので注意が必要です。また、新卒や中途でも求める情報は異なります。特に技術者や職人不足の問題もあるので、未経験者の採用について充実した研修や資格取得などの手厚いサポートを行うのも良いでしょう。
▼営業活動効率化のターゲットについて
事業内容によってターゲットは個人だけでなく企業や団体などさまざまです。また、注文住宅やリフォームといったサービスでも求めるものは異なります。あまり複数の内容を詰め込みすぎず、ターゲットに合わせ、求めるであろう情報を整理しながらコンテンツとして準備しましょう。
ターゲットの設定方法についてはこちらをご参照ください。
コンテンツづくりのテクニック
【参考】ターゲットに合わせたコンテンツ例
参考として、ピンポイントな想定ターゲットに対するコンテンツの例を紹介します。ターゲットやコンテンツを検討する上での考え方の参考にしてみてください。
想定ターゲット
ターゲット属性 | 30代女性、専業主婦、4人家族(会社員の夫と未就学の子供2人)、賃貸アパート暮らし |
お悩みごと | 子供が産まれて部屋が狭く感じてきた。広い家に住みたいが家賃が高い。駐車場付きの家に住みたい。家事がしやすい間取りが理想。子供が小学生になる前に引っ越しをしたい(校区の問題) |
状況 | 賃貸では希望物件が見つからなかったので、注文住宅を検討中(月々の支払いも抑えたい)。あまり身動きがとれないので、土地も探して欲しい。あまり注文住宅の知識が無いのでアドバイスが欲しい。 |
検索キーワード | 地域名 / 建築会社 / 工務店 / ハウスメーカー / 評判 / クチコミ / 注文住宅 / 土地 / 価格 / 相場 / 間取り / 予算 / など。 |
コンテンツ例
想定企業 | 地域密着型の工務店 |
対応コンテンツ | 注文住宅の基礎知識 |
ページ内容 | ▼このようなお困りごとはありませんか? 「注文住宅のメリットとデメリットが知りたい」「良い土地が見つからない」「プランニングなどアドバイスが欲しい」「できるだけ早く家を建てたい」など、課題を定義し、ターゲットの絞り込みを行う。 |
▼注文住宅のメリットとデメリット 注文住宅を検討する際によく比較されるのが「賃貸」や「建売住宅」など。閲覧者の不安を減らすためにもメリットだけでなくデメリットも紹介。 | |
▼住宅会社選び 「工務店」や「ハウスメーカー」でも家づくりの内容は大きく異なるので紹介。比較する中で自社の強み(他社との差別化ポイント)もアピール。 | |
▼土地の探し方 土地探しのテクニック的な知識を与えつつ、自社の提案力(不動産会社との連携など)もアピール。もし検討している土地があるのなら現地調査サービスなどで接点獲得につなげるのも良い。 | |
▼間取りの考え方(プランニング) 基本的なプランニングの予備知識を与えつつ、「家事を楽にする間取りと家事動線」「収納に困らない間取りの例」「失敗から学ぶプランニングの注意点」など閲覧者が知りたくなるようなページを準備してリンクを設置。合わせて自社の優位性や提案力をアピール(イメージを見てもらうために事例紹介ページへのリンクを設置するのも良い)。 | |
▼注文住宅にかかる費用と資金計画 費用の概算や資金計画など予備知識を与えつつ、自社の優位性をアピール。土地探しやプランニングなど検討が進んでいる方であれば、相談・概算見積もりなどにつなげるのも良い。 | |
▼契約から完成までの流れ 流れを基礎知識として紹介し、「まずはご相談ください」という流れに持っていく。 | |
▼モデルハウス紹介 モデルハウスの紹介や展示会への招待などを紹介し、接点獲得につなげる。 | |
▼よくある質問 「施工可能エリアはどの範囲か」「着工から完成までどれくらいかかるか」「どこから費用が発生するのか」など、閲覧者の不安を取りこぼさないように答えを掲載。 | |
▼資料請求・お問い合わせフォーム フォームを用意して、24時間受け付けられるようにする。フォームの入力項目を増やしすぎると問い合わせるハードルが上がるので、最低限の情報だけ入力してもらい後にヒアリングするのが良い。できればお急ぎの方用に電話での受付も用意したほうが良い。 |
このように、想定ターゲットが初歩段階であれば予備知識を与えつつ、自社の優位性をアピールして成果に誘導していきましょう。また、1ページに情報を詰め込みすぎず、内容ごとにページを分けてリンクを設置し、ホームページ内を回遊させながら閲覧者の意欲を高めましょう。
そして、集客(アクセス)の間口を広げ成果へ誘導するためにも、想定ターゲットのお悩みごとを軸に関連ページを充実させることをオススメします。
- 賃貸と持ち家のメリットとデメリット
- 建売住宅と注文住宅のメリットとデメリット
- 家事を楽にする間取りと家事動線
- 収納に困らない間取り例
- 失敗から学ぶプランニングの注意点
- モデルハウス見学会
- オンライン完成見学会
- 注文住宅の事例紹介
- 当社ができること
- 当社の強み・選ばれる理由
- オンライン相談 など。
また、弊社でも建築業・工務店様のホームページ制作・リニューアルを多く手がけておりますので、ご興味のある方は以下から詳細をご覧ください。
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