お寺・神社のホームページ作成のポイント・掲載すべきコンテンツを解説
更新日:2024.04.11
- ホームページ作成・リニューアルを検討しているが、どういった内容のページやコンテンツが集客につながるのかわからない…
- 檀家や氏子・崇敬会の会員などの募集、アルバイトなどの採用を強化したい…
- ペット葬やお見合いイベントなど独自のサービスをどのように発信したら効果的だろう…
お寺・神社で以上のようなお悩みやお困りごとはないでしょうか?
近年は檀家や氏子・崇敬会の会員などの減少で、お寺・神社の存続が厳しい時代になりました。そのような中、納骨堂や永代供養などの事業の他、ペット葬やお見合いイベントなど独自の新しい取り組みを行っているお寺・神社もあります。
今回は、檀家や氏子・崇敬会の募集や、独自のサービスを効果的に情報発信するために、ホームページを作成するときのポイントや用意すべきコンテンツを解説します。ホームページ作成・リニューアルを検討している方はぜひご覧ください。
なお、弊社のホームページ作成ソフト・おりこうブログはお寺・神社のホームページ制作・リニューアルにも適しておりますので、ご興味のある方はぜひ以下から詳細をご覧ください。
目次
お寺・神社がホームページを作成するメリット
メリット1 お寺・神社の認知度を向上させる
現在インターネットの普及によって、多くの人がWeb上から情報を得る時代になりました。ホームページは「お寺・神社の顔」でもあり、存在することで参拝者に信頼や安心を届けられます。またホームページを通してお寺・神社の雰囲気や歴史、行事などの魅力を、最大限に発信でき認知度向上につながるでしょう。
メリット2 檀家や氏子・崇敬会の会員を募集できる
少子高齢化や人口減少により、檀家や氏子・崇敬会などの減少に悩むお寺・神社が増えてきました。
建物の修繕費・改築費などの負担をまかなって寺社を維持していくには、檀家や氏子・崇敬会などの支援が必要不可欠です。ホームページから募集を呼びかけることで、新規の申し込みが見込めます。
さらに、ホームページで行事など定期的な情報発信を行うと、既存の檀家・会員にも安心や信頼感を与えられるでしょう。
メリット3 行事やイベントへの参加を募集できる
お寺・神社では年間を通してさまざまな行事やイベントが行われます。お知らせやブログを活用して定期的に情報発信を行うことで、既存の檀家や会員に安心感を与えられます。
さらには、記事を通して行事やイベントに興味を持った他県や海外からの観光客の参加も見込めるでしょう。
メリット4 御朱印やお守りなどの販売を促進できる
お寺・神社の収益源の一つとして、お守りや絵馬などの授与品の販売が挙げられます。お守りは、「安全祈願」「学業成就」など種類やデザインが豊富です。
最近では、御朱印目当てで神社を訪れる観光客も多く、とくに女性からの支持を受けています。デザイン性のあるお守りや御朱印帳をホームページに掲載することで、集客や授与品の販売を促進できます。
参考サイト:猿田彦神社
メリット5 若年層にも知名度を広げられる
若年層はインターネットを日常的に利用しており、お店の情報なども事前にホームページで確認します。そのためホームページを用意することで、若年層にもお寺・神社の魅力を知ってもらえるきっかけになります。
また若年層はパソコンよりスマートフォンの利用率が高いので、スマートフォン閲覧にも最適化されたホームページを用意するとより効果的です。
さらにX(Twitter)やInstagramといったSNSをホームページに連携させると、若年層の知名度向上が期待できるでしょう。
メリット6 他県や海外でも知名度を高められる
お寺・神社は、「文化」「歴史」「和」などの観点から外国人に人気の観光スポットです。
ホームページは国内に限らず海外でもアクセスされるため、知名度を高められます。他県や海外からの観光客の興味を引くには、歴史の紹介や年間行事のお知らせ、参拝方法などを掲載するとよいでしょう。
観光客が増えるほど、お賽銭やお守り・御朱印などの販売・収入も期待できます。外国人観光客をターゲットにする場合は、多言語翻訳に対応したホームページ作成がオススメです。
参考サイト:住吉大社
メリット7 参拝時間などの正確な情報を伝えられ、業務を効率化できる
ホームページ上で正確な参拝時間や行事のスケジュールを案内することで、訪問者は簡単に情報を得られます。
またホームページは24時間365日利用可能なプラットフォームなので、いつでも最新の情報を入手できます。そのため、お寺・神社の従業員は電話や直接の問い合わせに対応する必要が減り、業務の効率化が図れるでしょう。
お寺・神社のホームページを作成するときのポイント
お寺・神社のイメージに合ったデザインにする
訪問者は、ホームページにアクセスして、自分に必要な情報があるかどうかを3秒で判断すると言われています。そのためホームページを開いたときに、ひと目でお寺・神社だとわかるファーストビュー(ホームページを開いたときに、最初に表示される画面のこと)にすることが重要です。
お寺や神社は「静寂・伝統・歴史・庭園・神秘的」など比較的落ち着いたイメージを持ちます。これらのイメージを意識して、お寺・神社の魅力が伝わるような画像を選びましょう。
参考サイト:橿原神宮
お寺・神社の魅力を伝えるコンテンツを用意する
お寺や神社に訪れる人は、事前にホームページを通して情報を得ます。より多くの集客につなげるため、参拝者の興味を引き、関心を深められるコンテンツ選びがポイントです。
境内案内や交通アクセスといった基本的なコンテンツから、販売促進につながるお守り・御朱印の紹介ページなどを用意するとよいでしょう。
またお知らせやブログで他のお寺・神社にはない独自の行事や祭典などの魅力を発信すると、他社との比較材料にもなり集客においてより効果的です。
交通アクセスをわかりやすく案内する
お寺や神社のホームページに欠かせないのが、「交通アクセス」の案内です。お寺や神社の所在地に関しては、Googleマップを活用した案内が一般的です。
他にも、駅・バス停などの公共交通機関(所要時間)や、駐車場(駐車上限)、住所、電話番号を記しておくとより親切でしょう。
年間行事や、イベントを定期的に紹介する
年間行事やイベント、法要などの情報をお知らせやブログなどで更新し、積極的に情報発信をしましょう。集客に直結できるコンテンツなので、定期的な情報発信がより効果的です。
ご利益や御朱印の魅力を伝える
観光客をターゲットに集客を目指すなら、ご利益や御朱印の魅力を伝えるとよいでしょう。
一部の観光客は、ご利益の内容によって訪れるお寺や神社を決めます。安全祈願、恋愛成就、合格祈願などお寺や神社によってご利益はさまざまなので、自院の魅力をアピールしましょう。
また、全国的に御朱印集めがブームです。それに合わせてデザイン性の豊かな御朱印帳も人気の一つです。販売している御朱印帳やオリジナルの御朱印書きを画像で紹介すると、観光客の興味を惹きつけられるでしょう。
メディアへの掲載実績も集客につながる
アニメや映画で使用された実績や、その他雑誌、CMなどのメディア掲載も集客につながるポイントです。八幡神社(長崎県)のホームページでは、掲載された雑誌のリンクにつながるバナーが設置されています。目を引くバナーは、ついクリックしたくなりますよね。リンクバナーやお知らせ、ブログなどで発信し、集客につなげましょう。
参考サイト:八幡神社
ホームページとSNSを連携させて、投稿作業を減らす
X(Twitter)やFacebook、InstagramなどSNSのアカウントを持っている場合は、ホームページと連携させるのがオススメです。
SNSでの更新が自動的にホームページにも反映されるため、ホームページとSNSでそれぞれ情報を更新する作業負担を減らせます。
他にもSNS連携で新しい顧客経路も作れるため、幅広いユーザー層のリーチにも効果的です。
※リーチ…SNSの投稿を見た人の数
ブログや記事を書いてSEO対策
ブログや記事に含まれている関連キーワードによって、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにヒットしてアクセスを集められます。検索エンジンは、新しい有益なコンテンツを好む傾向があるので、定期的な更新をするとより効果的でしょう。
スマホ閲覧の最適化
スマホ閲覧の最適化とは、パソコンに合わせてデザインされたホームページをスマートフォン用に最適化することです。
パソコン用のデザインをそのままスマートフォンで表示させると、文字や画像サイズが大きすぎて閲覧しづらい可能性があります。
そうすると、ホームページからの離脱者が増えてしまう原因にもなるので、スマートフォンでも閲覧しやすいデザインに最適化させましょう。
お寺・神社のホームページで用意すべきコンテンツ
ご案内(お寺について、神社について)
「ご案内」ではお寺・神社の概要や歴史、特色などを紹介します。これらの要素を魅力的に伝えることで、参拝者が施設を深く理解し、お寺や神社に訪れるきっかけとなります。
住職・宮司の挨拶を掲載すると、より親しみや安心感を持ってもらえるでしょう。
参考サイト:唱導林
境内案内
境内案内をホームページに紹介することで、利用者は施設内を効率的に移動できます。
お寺であれば本堂をはじめとした各お堂、寺務所、鐘楼や門の紹介を掲載するとよいでしょう。神社の場合は主に本殿、楼門、御神像や御神木の紹介を掲載するとよいです。
初めての参拝者や外国人観光客にとっては、訪れる前に境内を確認でき、安心感を得られます。観光客向けに境内のめぐり方を紹介すると、参拝するときのイメージが湧き興味を持ってもらえるでしょう。
▼境内案内
参考サイト:太宰府天満宮
業務の概要紹介
葬儀や納骨堂の案内、祭典や奉納など、提供するサービスの概要を紹介します。特定のサービスや行事に関心を持っている利用者は、それに関する情報を探してお寺や神社のホームページを訪れる可能性があります。そのため業務内容を掲載することで、参拝者が目的の情報に素早くアクセスできるようになります。
【お寺の業務内容】葬儀、法事、納骨堂(墓地)の案内など
【神社の業務内容】祭典、奉納、行事、神前結婚式、武道場貸出など
葬儀・法事について
お寺のホームページに欠かせないのが、葬儀や法事について紹介するコンテンツです。ホームページ上で葬儀や法事に関する具体的な手続きや流れ、料金についての情報を提供することで、利用者が不安や疑問を解消し、スムーズに対応できるようになります。
また新型コロナウイルス流行後、遠方からの参加が難しい人に向けて「オンライン葬儀」の提供を行っているお寺が増えました。他にも近年、ペットを家族の一員として扱う傾向が強まっており、ペット葬の需要が増加しています。ニーズや希望に合わせて葬儀を選択できると、利用者も魅力的なお寺だと感じるでしょう。
▼各葬儀
参考サイト:覚王寺(葬儀)
参考サイト:高野山道照尊院(ペット葬)
参考サイト:富山常楽寺(オンライン葬儀)
納骨堂や永代供養について
近年、核家族化や少子高齢化が進み、お墓を継ぐ人がいないケースが増えています。その中で納骨堂や永代供養といった、遺族に代わってお墓の管理をする事業の需要が高まっています。遺族にとって、お墓だけでなく納骨堂や永代供養など選択肢が広がると不安や悩みも解消されやすいでしょう。
参考サイト:一宮寺
各種ご祈祷
神社では、厄払い・安産祈願・初宮詣・七五三詣など年間を通してさまざまなご祈祷があります。ご祈祷内容は神社によって異なるため、参拝者がアクセスしやすいようにホームページに詳細を記載しましょう。
参考ページ:鹿島神宮
檀家や氏子・崇敬会の会員などの募集
年々、檀家や氏子・崇敬会の会員などの減少に悩まれているお寺・神社が増えています。
ホームページは県外の人もアクセスできるため、広範囲に募集を呼びかけられます。檀家・会員募集の専用ページを作成し、興味を持った人が簡単に申し込みやお問い合わせができるようにフォームを設置するとよいでしょう。
フォームには、名前や連絡先などの基本情報のほか、興味や関心のある活動や支援方法についての質問事項を含めると、その後のやり取りがスムーズです。
また、ホームページのトップに募集ボタンを設置すると、ページにすぐアクセスでき申し込みにつながりやすいです。
参考サイト:和多都美神社
行事、祭典、イベント
お寺・神社では年間を通してさまざまな行事やイベントが行われます。行事の案内は、訪問する目的やきっかけ作りにもかかわるため、必須のコンテンツです。独自の行事や祭典がある場合は、そちらもアピールするとよいでしょう。
お寺では、仏教の経典を書き写す「写経会」がよく開催されています。字の上達や脳の活性化に効果があると言われており、一般の人からも人気の行事です。
他にも、ヨガのレッスンなどお寺の利用目的も広がっており、幅広いターゲット層にもイベントの魅力をアピールできます。
▼写経会
参考サイト:龍谷山 水間寺
▼ヨガ
参考サイト:曹洞宗十勝山永祥寺
神社ではお祓い、厄除け、七五三などの行事が一般的です。最近では「神社婚活」が話題になっています。
福岡市の鳥飼八幡宮では独身の男女が参加できるお見合いイベント「縁むすびの宴」が毎月開催されており、古くから縁むすびの新興が厚い鳥飼八幡宮だからこそできる魅力的なイベントです。
イベントでは、参加した男女の良縁祈願を行ったり、バーベキューの場を設けたりしています。毎回数組の良縁が結ばれ、結婚や出産の嬉しい報告もあるようです。今後、神社でのお見合い需要が期待されています。
▼お見合いイベント
参考サイト:鳥飼八幡宮
御守・授与品
全国的にお寺・神社ではお守りや御朱印が販売されています。その中でもオリジナリティあふれるデザインが人気・話題になることが多いです。たとえば、縁結びで有名な日枝神社(東京都)では、神使の「神猿(まさる)」に因んで「勝る」パワーを持った「まさる守」が人気です。このように独自のご利益やデザイン性を持ったお守りは販売促進につながるので、ホームページでも積極的に紹介しましょう。
参考サイト:皇城の鎮 日枝神社
交通アクセス
お寺・神社のホームページで、とくに重要なコンテンツが「交通アクセス」の案内です。安心してお寺・神社に訪問できるように、Googleマップなどを掲載してわかりやすく説明しましょう。なかでも、大嶽山那賀都神社(山梨県)では国道から駐車場までの道のりを映した動画や、参道風景の動画を掲載しており、参拝者にとって非常に分かりやすい案内になっています。
参考サイト:大嶽山那賀都神社
採用情報
ホームページにアルバイト・職員などの採用情報を掲載することで、県内に限らず他県からの応募も期待できます。
鳥飼八幡宮の採用ページでは、職種ごとに従業員の画像やインタビューを掲載しています。実際に働いている人の声を掲載することによって、信頼性を高め、希望者が応募するきっかけにもつながるでしょう。
参考サイト:鳥飼八幡宮
お問い合わせ
お問い合わせのページを設置することで、訪問者が気軽に質問や要望を送信できます。また、訪問者の質問や要望に迅速かつ適切に対応することで、信頼感や満足度を向上できます。お問い合わせ内容を、サービスや施設の改善に役立たせることも可能です。お問い合わせフォームは、おもに以下の項目を用意しましょう。
- 名前
- メールアドレス
- 電話番号
- お問い合わせ種別(葬儀について、各種ご祈祷について、冠婚葬祭についてなど)
- お問い合わせ内容
他にもお問い合わせにあたっての注意事項なども記載するとより親切です。
参考サイト:城山熊野神社
参考になるお寺・神社のホームページ
真正極楽寺 真如堂
真如堂のファーストビューでは、お寺の四季の美しさが魅力的で目を惹かれます。ホームページ作成において、ファーストビューの画像選びは非常に重要なので、訪問者が興味を引く画像選びを心がけるとよいでしょう。またサイトには、真如堂の歴史や参拝方法などを紹介したページが用意されており、お寺を初めて訪れる人でも安心して真如堂を楽しめる工夫が施されています。
参考ページ:真如堂を楽しむ
イラストを効果的に使った、若い世代からも好まれるデザインが印象的です。真如堂はお寺の魅力を最大限に表現し、かつ利用者にとって有益な情報をわかりやすく掲載している点がとても参考になります。
戸隠神社
戸隠神社のサイトは定期的なお知らせの更新と、ついクリックしたくなる各コンテンツの画像バナーが印象的です。
ファーストビューの下にお知らせのコンテンツを配置することで、神社の最新情報がいち早く確認でき、サイト離脱者の減少に効果的です。
祈祷や神前結婚式をはじめ、太々神楽や広報誌など独自のコンテンツも充実しており、サイト訪問者の興味を惹きます。またInstagramやYouTubeなどのSNSと連携しており、若年層の認知度向上にもつながるサイト構成が参考になります。
戸隠神社のように最新の情報や独自のコンテンツを積極的に発信すると、認知度向上を期待できるホームページが制作できるでしょう。
まとめ
今回、お寺・神社のホームページ作成においてのポイントや用意すべきコンテンツについて解説しました。お寺・神社によって作成目的はさまざまですが、主に以下のポイントが挙げられます。
- 認知度向上
- 集客(県外や海外からの観光客も)
- お守りや授与品の販売促進
- 檀家や氏子・崇敬会などの獲得
- 採用強化
これらの目的にあわせて効果的なコンテンツの作成を検討しましょう。コンテンツのみならず、閲覧者の興味を引く画像や文章選びも重要です。
これから観光需要が高まりますので、県外や海外からの観光客への集客も視野にいれて、誰にとってもわかりやすい境内案内や交通アクセスなどのコンテンツ作成に力をいれるとよいでしょう。
ホームページ作成を検討しているお寺・神社の方は、ぜひこちらの記事の内容を参考にしてみてください。
なお、弊社のホームページ作成ソフト・おりこうブログはお寺・神社のホームページ制作・リニューアルにも適しておりますので、ご興味のある方はぜひ以下から詳細をご覧ください。