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お客様の声・導入事例とは? ホームページ掲載の必要性・メリット

お客様の声・導入事例(成功事例)とは?作成の必要性・メリット
  • 「ホームページ制作会社から、お客様の声のページを作ったほうがいいと言われたけれど、作業が面倒だしその必要性もわからない…」
  • 「導入事例を作るのにお客様にインタビューの機会をもらうのが大変なんだけれど、本当に役立つの?」

今回はそんな疑問をお持ちの方のために、「お客様の声・導入事例」コンテンツ作成の必要性や、企業ホームページ(HP)に掲載するメリットを初心者向けにわかりやすく解説します。

商品・サービスの信頼性アップや、集客・売り上げ増加などを実現したい方はぜひご覧ください。


目次

「お客さまの声・導入事例」とは?

「お客様の声・導入事例」とは?
「お客様の声・導入事例」とは、自社の商品・サービスを購入したお客様のインタビュー記事や紹介記事コンテンツのことです。他にも「お客様インタビュー」や「改善事例」・「成功事例」などと記載されることもあります。

BtoCビジネスのサイトでは「お客様の声」と呼ばれることが多く、BtoBビジネスのサイトでは「導入事例」や「改善事例」などの言葉が用いられることが多いです。

「お客様の声・導入事例」は企業ホームページにおいて、非常に大きな役割を果たします。
その必要性やメリットを以下で簡単に解説していきます。

商品・サービスや自社への信頼感を向上させる

企業ホームページ内の文章は、訪問者から常に「自社に都合のいいことを書いてるんじゃないの?」と疑われている

企業ホームページ内の文章は、訪問者から常に「自社に都合のいいことを書いてるんじゃないの?」と疑われている
企業ホームページの商品・サービスの紹介ページはもちろん重要なのですが、訪問者はそれを読んだだけでは、すぐにお問い合わせや注文などの購入行動を起こしてはくれません。

商品・サービスの紹介ページはあくまで企業のセールスのための文章であり、「この会社が言っていることは本当なのかな?」との疑念を常に訪問者は抱えているからです。

とくにGoogleやYahoo!でキーワード検索した結果、偶然その会社のホームページにたどりついた場合、訪問者はその会社のことをほとんど何も知らないケースが大半ですから、最初の時点では信頼関係はゼロに近いです。

そのため企業ホームページの文章は、訪問者に「自社に都合のいいことを書いてるんじゃないの?」と常に疑われる運命にあります。

また、あまり更新されておらず情報量も少ない企業ホームページだと、「まだこの会社は事業を継続しているんだろうか?」「本当にこの会社は存在するの?」という根底の部分から疑われることすらありえるのです。

「お客様の声・導入事例」があることで、知名度がそこまで高くない中小企業でも信頼感を獲得できる

「お客様の声・導入事例」があることで、知名度がそこまで高くない中小企業でも信頼感を獲得できる
お客様の声・導入事例はその疑問を払拭し、商品・サービスや会社自体への信頼感を高める効果があります。

実際に商品・サービスを購入したお客様が存在することがわかるだけで、訪問者にとっては大きな安心感につながりますし、「本当にこの会社はまだ事業を継続しているの?」と不要な疑いを持たれるリスクも少なくなるでしょう。

とくに知名度がそこまで高くない中小企業においては、会社自体を信頼してもらうためにも「お客様の声・導入事例」は必須です。

企業側の自画自賛にならずに、商品・サービスの魅力をリアルに伝えてくれる

企業ホームページの商品・サービスの紹介文章は自画自賛になりがちで、それだけでは根拠が薄い

企業ホームページの商品・サービスの紹介文章は自画自賛になりがちで、それだけでは根拠が薄い
企業ホームページの商品・サービス紹介ページの大きな弱点のひとつに、どうしても内容が自画自賛になりがちという問題があります。

たとえば家庭用の太陽光発電システム(ソーラーパネル)を販売している会社のホームページに、以下のような文章が書かれているとします。

【家庭用の太陽光発電システムのサービス紹介文章の例】
「私たちは綿密に現地調査したうえで、お客様の要望を丁寧にヒアリングしたうえで最適な太陽光発電システムのプランを提示いたします。台風や大雪などの自然災害で故障した際のアフターサポートもばっちりなのでご安心ください」

しかし、これはあくまで企業側の言葉、つまり商品・サービスを売りたい側の言葉なので、訪問者は素直に受け取りづらいのが現実です。

「良いことばかり書かれているけれど、本当にそうなのかの証拠がないな…」との疑念を晴らすことができないからです。

「お客さまの声・導入事例」は実際の体験談・経験談なので、企業側の言葉よりもリアルさが格段にちがう

「お客さまの声・導入事例」は実際の体験談・経験談なので、企業側の言葉よりもリアルさが格段にちがう
ですが、同じような内容でも「お客様の声・導入事例」に以下のような文章が書かれていたらどうでしょうか?

【太陽光発電システムを購入したお客様の声】
「我が家に来てくれた社員さんは屋根の大きさや角度を綿密に調査してくれたうえで、予算の範囲内で最大限の発電量を発揮できるソーラーパネルを提案していただけました。
3ヶ月前、台風が来たあとに太陽光発電システムの調子がおかしくなったときは、電話をかけたらすぐに駆けつけてくれて調査してくれました。後日、すぐに修理してもらえたのでアフターサポートも万全だと思います」


以上のように、商品・サービスを購入した側の言葉であれば、リアルさや迫真性が先ほどの企業側の文章とは格段にちがうのがわかると思います。

企業側のセールスコピーは抽象的な売り込みの言葉にすぎませんが、「お客様の声・導入事例」は実際の体験談・経験談だからです。


企業ホームページの「お客様の声・導入事例」を充実させることで企業側の自画自賛や一方的な売り込みに陥らず、商品・サービスの魅力を押しつけがましくなく訪問者に伝えられます。

商品・サービスが役立つシチュエーションや課題解決のプロセスを理解しやすくなる

マーケティングの視点がない企業ホームページでは、商品・サービスが役立つシチュエーションや課題解決のプロセスの情報が希薄

企業側は自社の商品・サービスの特徴やメリット、機能をアピールすることに力を注いでいますが、「その商品・サービスがどんなシチュエーションで役立つのか? どんな課題解決ができるのか?」については、情報発信が手薄になりがちです。

とくにマーケティング専門の部署がない中小企業では、会社のホームページに商品・サービスのメリットは書かれていても、それがどんな人に役立ち、どんな要望・課題を解決できるのかの情報が欠落していることが少なくありません。

ホームページ担当者が実際にお客様とのコミュニケーションを取った経験が少ない場合は、営業部や店舗スタッフなどに協力してもらうべき

ホームページ担当者が実際にお客様とのコミュニケーションを取った経験が少ない場合は、営業部や店舗スタッフなどに協力してもらうべき
※なお中小企業では、「パソコンが得意」という理由でお客様とのコミュニケーションを実際に取ったことがない総務・経理・情報システム部などの社員がホームページ担当者に選ばれることもよくあるので、お客様に寄り添った情報発信がしづらく、どうしても自社目線のホームページになりがちという面もあります。

もし総務・経理などの社員がホームページ担当者の場合は、営業社員や店舗スタッフにも協力してもらい、お客様がどんな悩みや要望を抱えていて、自社の商品・サービスのどこに喜んでいただけたのかを情報共有してもらってください。

また、お客様との商談にホームページ担当者が同行するのも有効です。
とりわけ昨今はオンライン商談・Web商談も多くなっているので同席のハードルは低くなっていますし、商談の録音・録画を見るのも簡単です。

「お客様は自社の商品・サービス自体にはあまり興味がない」ことを自覚するのがマーケティングの出発点

「お客様は自社の商品・サービス自体にはあまり興味がない」ことを自覚するのがマーケティングの出発点
先述したように、企業側は自社の商品・サービスの特徴・メリット・機能をアピールすることに注力しがちですが、その反面、お客様側は実はそれらの要素をあまり重視していないことも多々あります。
 
なぜなら客様の関心は「自分が現在抱えている悩みや要望を解決できるか」のみであり、みなさんの会社やその商品・サービス自体にはそこまで興味がないからです。
 
コンテンツマーケティングの草分け的存在であるマーケッターであるジョー・ピュリッジの言葉にも、「顧客はあなたのことも、あなたの製品やサービスのことも気にかけていない。彼らが気にするのは自分自身のこと、彼ら自身の欲求やニーズだけだ」という名言があります。
 
また、マーケティングの世界では「ドリルを買いにきた人が欲しいのは、ドリルではなく『穴』である」との言葉も有名です。
 

いずれの言葉も、その趣旨は「フォーカスすべきなのは自社の商品・サービスではなく、それを求めているお客様のニーズなのだ」ということです。

商品・サービスのメリットや機能をいくら説明しても、それがお客様の課題解決と結びついていないと意味がない

商品・サービスのメリットや機能をいくら説明しても、それがお客様の課題解決と結びついていないと意味がない
自社の商品・サービスがどんなに素晴らしいかをいくら熱心に説明したとしても、それがお客様のお悩みや要望を解決するものでなければ、購入や売り上げにはつながりません。

そして、「お客様の声・導入事例」ほど効果的に商品・サービスの課題解決性をわかりやすく具体的に伝えられるコンテンツは、他に存在しないのです。

たとえば、注文住宅をメインに扱っている工務店の企業ホームページに以下のようなセールス文章があるとします。

【工務店の企業ホームページのセールス文章例】
「私たちDS工務店はロフトやパントリー、屋根裏収納、床下収納など、収納たっぷりの間取りの家を作るのが得意です!

このようなセールス文章自体が別に悪いわけではないのですが、これだけでは「収納たっぷりの間取り」という商品・サービスのメリットが、日々の生活で具体的にどのように役立つのかがイメージできません。

「お客様の声・導入事例」は商品・サービスが役立つシチュエーションや、課題解決のプロセスを具体的に訪問者に伝えられるので、お問い合わせ・売り上げ獲得率のアップに貢献する

「お客様の声・導入事例」は商品・サービスが役立つシチュエーションや、課題解決のプロセスを具体的に訪問者に伝えられるので、お問い合わせ・売り上げ獲得率のアップに貢献する
ですが、その企業ホームページの「お客様の声・導入事例」で以下のような文章があればいかがでしょうか?

【工務店の企業ホームページの「お客様の声・導入事例」内の文章例】

「DS工務店さんに広いスペースのロフトを作ってもらったんですが、これが浴衣とかの季節ものの服や卒業アルバムなどふだん使わないけれど捨てられないものを収納するのにちょうどよくて便利でした!」

この文章を読んだ企業ホームページの訪問者は、「確かに浴衣や卒業アルバムってほとんど普段使わないけど、捨てるのもちょっと抵抗あるから、ロフトに収納できるのは便利そう!」とロフトが活躍するシチュエーションを具体的にイメージしてくれるでしょう。

さらに「浴衣や卒業アルバムって普段使わないわりには、場所をとってかさばるよね…」という課題を、自覚していなかった訪問者に気付かせる効果もあります。

また、この文章自体が「浴衣や卒業アルバムってほとんど使わないわりにかさばるから大変…」という課題を、「DS工務店さんのロフトのおかげでらくらく収納できました!」と解決する構成になっています。

つまり「お客様の声・導入事例」内の文章は、お客様のお悩み・要望が自社の商品・サービスによって解決されるプロセスを自然に盛りこめる特性があるのです。

以上のように、「お客様の声・導入事例」は商品・サービスが役立つシチュエーションや、課題解決のプロセスを具体的に訪問者に伝えられるので、お問い合わせや注文などのコンバージョン率の上昇に大きく寄与します。

参考ページ:Webマーケティングの理解に不可欠な言葉、コンバージョンとは何か? ゴールを明確にすれば、ホームページの方針が決まる!

訪問者が自分と同じような属性・悩み・要望を持つ事例を目にするので、「自分ごと化」ができる

趣味や娯楽系のWebサイトとちがい、企業ホームページでは「自分と関係ない」と思われたら訪問者がすぐに離脱してしまう

趣味や娯楽系のWebサイトとちがい、企業ホームページは「自分と関係ない」と思われたら訪問者がすぐに離脱してしまう
先述したようにお客様が興味を持っているのはあくまで自分の悩み・要望であり、それ以外の情報にはほとんど関心を抱いてくれません。
 
とりわけ企業ホームページの場合はその傾向が非常に強くなります。
 
スポーツ・テレビ・映画・漫画などの趣味や娯楽に関するWebサイトであれば、訪問者は自分とあまり関係がないページでも積極的に見てくれますが、企業ホームページをわざわざ貴重な時間を割いて娯楽目的で見る人はほとんどいないからです。
 
BtoB向けの企業ホームページでもそれは同じであり、訪問者はそのサイトが自社の課題・要望に合致しないと判断したらすぐに離脱して、他の競合他社のホームページに移動したり、他の業務を始めたりしてしまうでしょう。

離脱されやすい企業ホームページでは、訪問者を常に「自分ごと化」させる工夫が必須

離脱されやすい企業ホームページでは、訪問者を常に「自分ごと化」させる工夫が必須
つまり、企業ホームページでは訪問者に「この商品・サービスはあなたのような人のためのものですよ! あなたのお悩みや課題、要望を解決できるんですよ!」ということを常にアピールしなければなりません。

これを「自分ごと化」と呼びます。

訪問者を自分ごと化できていない企業ホームページはたとえSEO(検索エンジン最適化)やWeb広告などで、アクセスを獲得したとしてもすぐに訪問者が離脱してしまい、売り上げを獲得することが困難になります。

「お客様の声・導入事例」は自分ごと化に最適

「お客様の声・導入事例」は自分ごと化に最適
そしてこの訪問者の自分ごと化にも大いに役立つのが「お客様の声・導入事例」コンテンツなのです。

たとえば、賃貸住宅から注文住宅に引っ越ししたいと考えている、子育て中の30代夫婦であれば、工務店のホームページの「お客様の声・導入事例」のなかに、同じ30代の子育て中の夫婦の事例があれば「この人たちは私たちと同じだ!」と思ってくれるでしょう。

【30代子育て中の夫婦のお客様の声の例】
「初めて家を建てるのでわからないことだらけでしたが、DS工務店の社員さんが親身に相談に乗ってくれたので助かりました! 土地探しにも協力していただけたので、予想以上にスムーズにお話を進められました。
育児に便利な間取りなども積極的に提案してもらえたのも嬉しいポイントでした。今はリビングで遊ぶ子どもの様子をダイニングキッチンから確認しながら、同時に料理や食器洗いができているので、とても快適です」

以上のような「お客様の声」があれば、「この工務店さんにお願いすれば、自分たちも同じように満足できる家が建てられそう!」と思ってもらえる確率は格段にアップするでしょう。

訪問者と合致する属性の「お客様の声・導入事例」があれば、「自分ごと化」が促進されお問い合わせの獲得率もアップする

とくにBtoCの場合は、訪問者と合致する性別・年齢層・家族構成の「お客様の声」を網羅すれば、効果的な「自分ごと」化が可能です。

一方BtoBの場合、業種・会社の規模(従業員数など)・使用する部署などが合致する導入事例・改善事例が存在すれば、「自社にも導入できそう」と判断されやすくなります。

ぜひみなさんも「お客様の声・導入事例」は、訪問者を「自分ごと化」させるツールだと考えて作成するようにしてください。

ひと気の演出ができ、お問い合わせのハードルが下がる

「お客様の声・導入事例」を複数掲載することで、商品・サービスを購入した人・企業がたくさん存在したことが伝わる

「お客様の声・導入事例」を複数掲載することで、商品・サービスを購入した人・企業がたくさん存在したことが伝わる
また、「お客様の声・導入事例」は個々の内容ももちろん大事なのですが、それとは別に数が集まることでも効果が発揮されます。

「お客様の声・導入事例」が数多く企業ホームページに掲載されていれば、「この商品・サービスを購入した人(BtoBの場合、購入した会社)が、こんなにいっぱいるんだ!」と訪問者に思ってもらえるからです。

いわばひと気の演出にも、「お客様の声・導入事例」は効果的なのです。

ひと気について詳しくは以下のページをご覧ください。

参考ページ:「ひと気」とは? 意味とホームページ運営での重要性を解説

「お客様の声・導入事例」が多数掲載されていることで、購入までのハードルを低くして、ひと気やにぎわいを演出できる

「お客様の声・導入事例」が多数掲載されていることで、購入までのハードルを低くして、ひと気やにぎわいを演出できる
みなさんも「近所に気になるお店があるけれど、お客さんが他にいそうな気配がないから、なんとなく入りづらい…」という経験をしたことがあるのではないでしょうか?

または、お昼のランチを食べる店を探すときに食べログなどのレビューサイトで、多くの感想が投稿されている店には入りやすいですが、まったく感想が書かれていない店には入るのにハードルの高さを感じると思います。

あるいはAmazonなどのECサイト・ネットショップでも、購入者からのレビューがまったくない商品は選びづらいものです。

このように、実際に商品・サービスをすでに購入した仲間がいないと、企業ホームページの訪問者や見込み顧客は、お問い合わせや商品の注文にハードルの高さを感じてしまうのです。

「お客様の声・導入事例」を多数掲載し、順次追加していくことで、ひと気やにぎわいを演出でき、訪問者の購入行動も引き出しやすくなるでしょう。

訪問者の商品・サービスへの疑問が自発的に解消される

商品・サービスの紹介ページだけではわからない、細かい個別の疑問点を「お客さまの声・導入事例」があることで解消できる

商品・サービスの紹介ページだけではわからない、細かい個別の疑問点を「お客さまの声・導入事例」があることで解消できる
また、「お客様の声・導入事例」を掲載することで、商品・サービスの紹介ページだけではわからない情報を補完でき、訪問者が疑問を自己解決してくれるメリットもあります。

ひとつ例を出して説明しましょう。
たとえば自分がECサイト・ネットショップで犬のおもちゃを買うときのことを考えてみてください。

気になったおもちゃの説明文に「小型犬向けのおもちゃです」と書かれていたとします。

ですが、一口に小型犬といっても、体重が10Kgほどの柴犬と、体重が4Kgしかないトイプードルでは大きく体格が異なります。

自分が体重4kgのトイプードルを飼っている場合、「小型犬向けとは書いてるけれど、ウチの子にはこのおもちゃは大きすぎるかも…。体重3~4Kgぐらいのワンちゃんでも、このおもちゃで遊べるのかな?」との疑問が湧くはずです。

ですが、商品のレビューのなかに「ウチの3.5Kgのトイプードル(オス)用に購入しました。毎日喜んでこのおもちゃで遊んでいます」との内容があれば、「ウチの子でも大丈夫そうだ」と疑問を解消できるでしょう。
※たとえ犬種が同じトイプードルで合致しなくても、体重が同じぐらいであれば、この商品が適しているかどうかの類推は可能なはずです。

BtoC・BtoBを問わず、「お客さまの声・導入事例」があることで見込み客の商品・サービスの理解度は高まり、購入までのスピードが速まる

BtoC・BtoBを問わず、「お客さまの声・導入事例」があることで見込み客の商品・サービスの理解度は高まり、購入までのスピードが速まる
そして、これはBtoB向けの商品・サービスでも同じことがいえます。

BtoB向けの商品・サービスを調査・導入検討している担当社員は「この商品・サービスは、自分たちの会社の業種や企業規模、部署や職場に合致するのか?」を常に考えています。

そこで自社と同じような業種・会社の規模・部署で運用している事例を見つければ、「自分たちの会社でも導入できそうだ」との推測が成り立ちますし、内容によっては運用方法の疑問も解消できます。

BtoB向けの商品・サービスや注文住宅などの高額商品は、内容や機能が複雑であることが多く、訪問者・見込み客側の疑問点も発生しやすいです。

そのため「お客様の声・導入事例」を充実させて企業ホームページに掲載することで、訪問者の自発的な疑問解決を促進できます。

訪問者や見込み客が自分で疑問を解消してくれるため、お問い合わせ・商談化した際は進行がスムーズになりますし、対応する営業社員や電話受付(インサイドセールス)の社員の負担も少なくなるでしょう。

【BtoBの場合】見込み客が社内稟議・社内決裁を通しやすくなる

一定以上の企業の規模になると、商品・サービスの購入には社内稟議・社内決裁が必須になるので、BtoBではそこを見込み客に完了してもらわないと売り上げが確定しない

一定以上の企業の規模になると、商品・サービスの購入には社内稟議・社内決裁が必須になるので、BtoBではそこを見込み客に完了してもらわないと売り上げが確定しない
自社の事業がBtoBの場合、「お客様の声・導入事例」を企業ホームページに掲載しておき、見込み客の担当者へ情報共有することで社内稟議の通過率がアップします。

一定以上の規模の企業になると、担当者がWeb経由で良さそうな商品・サービスを見つけたとしてもその場で即決し、料金を即時支払うことはまずありえません。

BtoBにおいて自社の商品・サービスを購入してもらうには、見込み客側で社内稟議・社内決裁を通してもらう必要があります。

そして社内稟議や社内決裁を通す説得力を持たせるには、その商品・サービスを購入することで得られる利益の明確化や、信頼性の保証を、見込み客側の決裁者にアピールしなければなりません。

大企業・有名企業・同じ業種の企業の「導入事例」があることで、社内稟議・社内決裁通過のハードルは大きく下がる

大企業・有名企業・同じ業種の企業の「導入事例」があることで、社内稟議・社内決裁通過のハードルは大きく下がる
そこでおおいに役立つのが「お客様の声・導入事例」なのです。

たとえば大企業や知名度が高い企業の導入事例・改善事例があれば、稟議書に「こちらの商品・サービスはこれだけ大きな企業にも導入された実績がありますよ」とアピールする格好の材料になります。

また、決裁者側も「これほどの大企業・有名企業も導入している商品・サービスでれば、大失敗はしなさそうだ」とハンコを押しやすくなるでしょう。

もし大企業や有名企業の事例がない場合でも、同じような業種の「お客様の声・導入事例」があれば、社内稟議・社内決裁通過のハードルは大きく下がります。

以上のように、BtoB向けの商品・サービスにおいて、顧客側の社内稟議・社内決裁を突破する際には「お客様の声・導入事例」はきわめて重要な役割を果たします。

購入済みのお客様にも、アフターサポートや商品・サービスの使用例として活用できる

購入済みのお客様にも、アフターサポートや商品・サービスの使用例として活用できる
さらに「お客様の声・導入事例」が役立つのは、商品・サービスの購入前だけではありません。

すでに商品・サービスを購入した顧客にとっては使用例として参考にできるからです。

既存顧客に「お客様の声・導入事例」を見てもらうことで、「実際には、この商品・サービスはこんな風に使えばいいんだな」「この商品・サービスにはこんな使い方もあったのか」など、具体的に利用方法を理解してもらえるようになります。

とくに内容・機能が複雑な傾向にあるBtoB向けの商品・サービスの場合は、他社がどのようにその商品・サービスを使いこなしているのかを知れるのは、非常に役立ちます。

お客様サポートの場面でも、「参考になる事例がありますので、ぜひこちらもご覧ください」などと事例のURLをメールで送付して活用できるでしょう。

「お客様の声・導入事例」は、チラシや提案書などさまざまな媒体で使い回せる

「お客様の声・導入事例」は、チラシや提案書などさまざまな媒体で使い回せる
また、「お客様の声・導入事例」の情報は企業ホームページだけでなく、以下のようなさまざまな媒体でも利用できます。

【「お客様の声・導入事例」を活用できる媒体例】
  • チラシ・カタログ
  • 提案書
  • DM(ダイレクトメール)やその他広告
  • 展示会やウェビナーのプレゼン資料
  • サイト内で資料請求時にダウンロードできるホワイトペーパー
  • インタビューを撮影してYoutubeに掲載し、動画コンテンツとして活用

このように営業資料やPR資料としても「お客様の声・導入事例」は効果的です。

ぜひWebマーケティングだけでなく、リアルの営業現場でも「お客様の声・導入事例」を使いこなしてください。

SEO(検索エンジン最適化)効果を高めて、集客にも貢献する

Web広告を利用しないかぎり、企業ホームページのアクセス数の80%~90%は検索エンジン経由のものになるので、SEO対策は必須

Web広告を利用しないかぎり、企業ホームページのアクセス数の80%~90%は検索エンジン経由のものになるので、SEO対策は必須
また「お客様の声・導入事例」ページを増やすことはSEO(検索エンジン最適化)の観点からも有効です。

SEO(Search Engine Optimization)対策とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジン経由でアクセスを集める施策のことです。

参考ページ:SEO対策とは? 10年・20年と長期的に企業ホームページで集客できる基本を、初心者にもわかりやすく解説!

Web広告などを使わないかぎり、企業ホームページのアクセス数のうち80%~90%は、GoogleやYahoo!などの検索エンジン経由のものになります。

つまり企業ホームページを集客・売り上げアップに結びつけたいなら、SEO対策は必須です。

「お客様の声・導入事例」のページが増えていけば、検索エンジンからの流入経路とサイト全体の情報量(文字数)が増えるので、SEO対策では有利になる

「お客様の声・導入事例」のページが増えていけば、検索エンジンからの流入経路とサイト全体の情報量(文字数)が増えるので、SEO対策では有利になる
そして、「お客様の声・導入事例」ページを増やしていけば、それらは検索結果に表示されサイト全体にアクセスを流しこむ入り口として機能しますから、集客数の増加が見込めます。

参考ページ:SEO対策の初心者はページ数を増やすことから始めよう! ホームページの集客とページ数の関係とは?
参考ページ:トップページの検索順位にこだわる会社はなぜSEO対策で集客に失敗するのか?
参考ページ:コンテンツSEOとは? メリットとデメリット、実施する際の具体的な手順をWebマーケティング初心者へ解説!

「お客様の声・導入事例」コンテンツは、地名キーワードを絡めた複合キーワード(スモールキーワード)で集客しやすい

「お客様の声・導入事例」コンテンツは、地名キーワードを絡めた複合キーワード(スモールキーワード)で集客しやすい
とりわけ「お客様の声・導入事例」のコンテンツは、「リフォーム」などの単独のビッグキーワードよりも、「浜松市 お風呂 リフォーム」などの複数のキーワードを組み合わせたスモールキーワードでの集客で効果を発揮しやすいです。

参考ページ:SEOの基本 ビッグキーワードとスモールキーワードとは?

とくに都道府県名(「東京都」「静岡県」など)や市区名(「豊島区」「浜松市」など)などの、地名キーワードを絡めた検索でヒットさせる際に、「お客様の声・導入事例」は有用です。

ぜひ「お客様の声・導入事例」の作成時には、titleタグmeta descriptionタグ・本文に地名キーワードを入れるようにしましょう。

参考ページ:検索順位とクリック率をアップさせやすいtitleタグ(ページタイトル)の付け方を徹底解説!
参考ページ:【SEO対策】meta descriptionタグの最適な文字数の目安とクリック率を上げる書き方を徹底解説!

「お客様の声・導入事例」の必要性・メリットのまとめ

  • 商品・サービスや自社への信頼感を向上させる
  • 企業側の自画自賛にならずに、商品・サービスの魅力をリアルに伝えてくれる
  • 商品・サービスが役立つシチュエーションや課題解決のプロセスを理解しやすくなる
  • 訪問者が自分と同じような属性・悩み・要望を持つ事例を目にするので、「自分ごと化」ができる
  • ひと気の演出ができ、お問い合わせのハードルが下がる
  • 商品・サービスへの疑問が自発的に解消される
  • 【BtoBの場合】見込み客が社内稟議・社内決裁を通しやすくなる
  • 購入済みのお客様にも、アフターサポートや商品・サービスの使用例として活用できる
  • 「お客様の声・導入事例」はチラシや提案書などさまざまな媒体で使い回せる
  • SEO(検索エンジン最適化)効果を高めて、集客にも貢献する

「お客様の声・導入事例」では、商品・サービスを購入したあとの理想の未来の姿を見せよう

「お客様の声・導入事例」では、商品・サービスを購入したあとの理想の未来の姿を見せよう
以上のように「お客様の声・導入事例」コンテンツを充実化すれば、会社・商品・サービスの信頼性向上、購入率アップ、GoogleやYahoo!からの集客数増加など、さまざまな面で役立ちます。

最後に「お客様の声・導入事例」の役割を一言でまとめます。

訪問者・見込み顧客にとって「お客様の声・導入事例」は、商品・サービスを購入したあとの未来の自分の姿です。

「自社の商品・サービスを購入いただければ、こんなに魅力的な未来が待っていますよ!」ということをリアルに表現できれば、お問い合わせや商談獲得、売り上げアップにつながる可能性は急激に高まります。

「お客様の声・導入事例」コンテンツを作るときは、ぜひ訪問者や見込み客にとって、魅力的な未来の姿を提示できるように心がけてください。

なお、「お客様の声・導入事例」コンテンツの作成に必要なインタビューの方法や実際の作り方について、詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

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