ドメインとは? その意味と企業ホームページとの関係を簡単に解説!
更新日:2024.11.21
ホームページ開設に向けて準備をしていると「ドメイン」という言葉がよく出てきます。
ところが、このドメインって何だろう?という疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
ホームページ(HP・Webサイト) 開設には欠かせず、そしてとても重要なものであるドメインについて、分かりやすく解説します。
目次
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- ドメインとは?
- ドメインの仕組みとDNSサーバーの働き
- ホームページは家 ドメインは住所 サーバーは土地 の関係性
- ドメインはホームページだけなく、Eメールでも不可欠
- ドメインとサーバーの取得と維持には費用が必要
- gTLDドメインとccTLD、意味を教えて!
- 汎用JPドメインと属性JPドメインのちがい
- 独自ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリのちがい
- 企業ホームページなら独自ドメイン必須!
- ドメインやサーバーの契約・準備は、パソコンやネットが苦手な方にはハードルが高い
- 企業ホームページの運営は、制作会社に依頼したほうが安定する
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ドメインとは?
ドメインはインターネット上の住所のようなもの
ドメイン(Domain)とは、簡単にいえばインターネット上での住所のようなものです。
インターネットにはたくさんのホームページがあります。
それぞれのホームページがURLを持っていますが、このURLの中にドメインが含まれています。
※URLについて詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
ドメインがあることで、私たちはネット上の目的の情報に到達できる
例として、以下のようなURLがあるとします。
https://www.aaa.jp/
このURLのwwwがホスト名で、aaa.jpがドメイン名です。
ドメイン名は、インターネット上のどこにその情報があるかを示しています。
私達がタクシーに乗ったとき、運転手さんに住所を示して「ここへ行って」とお願いすることがありますが、インターネットでも同じです。
ブラウザにURL(ホスト名やドメイン)を打ち込むことにより「インターネット上のこの場所の情報を表示させて」と指示しているのです。
※ブラウザ・・・Internet ExplorerやGoogle ChromeなどのWebサイトを閲覧するためのソフトのこと
ドメインの仕組みとDNSサーバーの働き
DNSサーバーはコンピュータとサーバー間を仲介する役割を果たしている
ドメインについて調べていると、「DNSサーバー」という言葉も目にするかと思います。DNSとはDomain Name System(ドメイン ネーム システム)の略で、IPアドレスを教える役割を果たしています。
IPアドレスというまた新しい言葉が出てきました。IPアドレスについても、合わせてご説明します。
https://ds-b.jp/
これが弊社のURLですが、ブラウザに上記のURLを入力してアクセスをしようとすると、コンピュータはまず、DNSサーバーに情報をもらいにいきます。
IPアドレスとは、目的の情報がどのコンピュータのどの場所に存在するかを示したものです。IPアドレスは、「111.222.333.45」というような数字の羅列で構成されています。
ところが数字の羅列では覚えにくいため、https://ds-b.jp/のように会社名などを入れたドメインに置き換えています。
そのため、コンピュータはURLを指定されると、DNSサーバーに「https://ds-b.jp/のIPアドレスを教えて!」と聞きに行くのです。
DNSサーバーはDNSに登録されている情報から、IPアドレスを検索して回答します。するとコンピュータはそのIPアドレスをもとにhttps://ds-b.jp/にたどり着くのです。
DNSサーバーはコンピュータがいろいろなホームページにアクセスするのを助ける働きをしているのです。
ドメインとDNSサーバーの仕組み
ホームページは家 ドメインは住所 サーバーは土地 の関係性
ホームページを作るうえで、インターネット上の住所になるドメインを用意することが必要となりますが、用意しなくてはいけないないものは他にもあります。
それは、サーバーです。サーバーというのは、ホームページのデータを置いておく場所になります。
ホームページ・ドメイン・サーバーの関係性は、家・住所・土地に例えることができます。
家を建てたいと思った時、まず土地を用意しなくてはいけません。
その土地がサーバー、そして土地の上に建築する建物がホームページにあたります。
家には一軒一軒住所がついていて、その家がどこにあるかを示しています。これがドメインです。
住所は1軒につきひとつずつあり、同じ住所は存在しません。ドメインも同じで、2つとして同じものはありません。
ドメインはホームページだけなく、Eメールでも不可欠
ドメインはホームページのURLだけでなく、メールアドレスにも使われます。
たとえば山田太郎さんという社員がいた場合、「taro.yamada@ ds-b.jp」というように、@の後ろにドメインを使います。
先ほどの土地・建物・住所の例で例えると、「ds-b.jp」という建物のなかの「taro.yamada」さんの郵便ポスト、というイメージです。
住所がないと手紙を受け取れないのと同じく、ドメインがなければメールを送受信することができません。
ドメインとサーバーの取得と維持には費用が必要
住所となるドメインや土地となるサーバーを取得し、維持するためには、現実世界の土地や建物の取得・維持と同じくお金がかかります。
ただし実際に家や建物を購入するのとは違い、基本的にはもっとリーズナブルな値段で維持できます。
ドメインやサーバーを取得するときには取得費を払い、それを長く使いたい場合は更新費用を払えば所持し続けることができます。
反対に不要になった場合は、解約をすれば更新費用を支払わなくてもよくなります。取得費・維持費は、どんな種類のドメインを使いたいかによって値段が変わります。
ドメイン・サーバーを利用する限り、維持費は必ず払い続けなければいけません。
万が一、維持費を払い忘れてしまうと、ホームページが表示されなくなってしまいます。
それだけでなく、最悪の場合はホームページのデータが全て失われてしまう可能性もあります。維持費の払い忘れがないようにじゅうぶんな注意が必要です。
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gTLDドメインとccTLD、意味を教えて!
ドメインはgTLDドメインとccTLDの2種類に大別される
ドメインにはいろいろな種類があります。
たとえば、ドメインの最後には下記のようなものがあるのをよく見かけるのではないでしょうか。
.com
.net
.jp
ドメインは大きくわけると2つの種類があります。
.comや.netなどのドメインはgTLDドメインといい、世界中の誰でも使うことができるドメインです。
もう一つはccTLDドメインといい、最後が2文字の英字で、カントリーコードを表しています。
ccTLDドメインはその国に住所を持つ個人・団体しか利用できない
ccTLDドメインは、基本的にカントリーコードが示す国に住んでいる人しか使用できないドメインです。
jp は日本のコードなので、日本に住んでいる個人や団体しか利用することができないドメインとなります。
一部例外として、世界中の誰でも使えるようにオープンにしているccTLDドメインもあります。
汎用JPドメインと属性JPドメインのちがい
汎用JPドメインはひとつの個人・組織で複数取得できる
ドメインを見ていると、最後がjpで終わるドメインでも、jpの前はさまざまなパターンがあることに気づくのではないでしょうか。
汎用JPドメイン名は、jpの前に好きな文字列を設定することができます。
例えば
aaa.jp
bbb.jp
のようなかたちのドメインを設定できます。
また、ひとつの組織で複数のドメイン名を登録することができます。
属性JPドメインはひとつの組織で、ひとつまでしか取得できない
いっぽう属性JPドメインは複数種類あり、jpの前にくる文字列が指定されています。
co.jp
or.jp
ac.jp
ne.jp
go.jp
属性JPドメインには以上のような種類があります。
jpの前に入る文字列は、そのドメインを使う組織がどのようなものであるかを示しています。
たとえばcoなら日本で登記している企業、orなら財団法人や社団法人などの法人組織、acなら学校です。
属性JPドメインはne.jpをのぞき、ひとつの組織でひとつのドメインしか取得できません。
ドメインの分類図
独自ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリのちがい
会社のドメインはシンプルで覚えやすいドメインのほうがよい
たとえば、「株式会社ディーエスブランド」がホームページを作ろうとしたとき、「dsbrand」という文字列が入っているURLを設定したいと思うでしょう。
この「dsbrand」がURLのどの部分に入ってくるか、「dsbrand」を含むURLがどのくらいの長さになるのかは、覚えやすさや見た目のシンプルさという意味でもとても大切です。
多くの場合、
http://www. dsbrand.co.jp
や
http://www. dsbrand.com
のようなURLを使いたいと思うのではないでしょうか。
このようなシンプルなURLで、自分の好きな文字列を指定したものを独自ドメインと呼びます。
独自ドメインを取得するにはお金がかかりますが、プロバイダ名など余分な情報が入っていないドメインを設定することができます。
無料ホームページ作成ソフトのドメインを利用すると、URLが長くなり覚えづらい
たとえば、「aaa社」というプロバイダがあって、そこの無料サービスでホームページを開設しようとすると、
http://homepage?.aaa.com/ dsbrand /
というようなURLが割り振られます。
?の部分には数字が入り、最後の/dsbrand/の部分に会社名などの好きな文字列が指定できます。
ところが、これでは長くて覚えにくいうえに、いまいちスマートではありませんよね。
無料ホームページ作成ソフトでは、このようなサブディレクトリやサブドメインの形式でサイトを作るケースが大半です。
サブディレクトリとは
サブディレクトリ形式では、全利用者共通のドメイン部分の後ろを/(スラッシュ)で区切り、各ホームページのURLとして使用します。
サブドメインとは
サブドメイン形式では、全利用者共通のドメイン部分の前を.(ドット)で区切り、各ホームページのURLとして使用します。
企業ホームページなら独自ドメイン必須!
企業ホームページのURLは名刺やパンフレットにも記載されるので、独自ドメインのほうが信頼感をアップできる
企業のホームページを作る場合、独自ドメインを取得することをおすすめします。
ホームページのURLは名刺やパンフレットにも記載されますし、ドメイン部分はメールアドレスの@の後ろ側にも利用されます。
たとえば、
http://www. dsbrand.co.jp
と
http://homepage?.aaa.com/dsbrand/
どちらが、名刺に書かれていたときに見た目が良く、信頼できるでしょうか。直接ブラウザに打ち込んでホームページを見ようと思った時に、どちらが入力しやすいでしょうか。
断然前者だと思います。
見た目の良さや入力のしやすさだけではありません。co.jpのドメインは日本の法人しか取得できないドメインです。
簡単に誰でも取得できるわけではないので、co.jpを使えるということ自体が会社の信頼性を高めてくれます。
独自ドメインのほうがYahoo!やGoogleなどの検索エンジンから集客するうえでも有利
会社のホームページを作るときには、関連するワードで調べたとき、検索結果の上位に表示されるようになってほしいという願いもあるでしょう。
このときにも、独自ドメインを使っていたほうが有利です。
なぜならGoogleの検索結果では、独自ドメインを高く評価する傾向があるうえ、検索結果1ページにつき、同じドメインのサイトは重複して掲載させないというルールがあるのです。
サブディレクトリなどのドメインでは検索上位争いで著しく不利になる
たとえば、あなたの会社がトマトを扱っているとします。そして無料サービスで会社のホームページを作ったとしましょう。
しかし、Googleで「トマト」と検索したとき、検索結果の1ページ目に、トマトについて書かれた同じ無料サービスの記事が複数ヒットしたら、あなたのホームページは1ぺージ目には表示されることはない、ということになります。
根本のドメインがいっしょである以上、同じサイトだと検索エンジンに判断されてしまうからです。
見た目の良さ(シンプルさ)、信頼感、検索結果で上位に表示されやすいという面からも、企業やサービスのホームぺージを作るなら独自ドメインを取得することが必須だといえます。
※このようなYahoo!やGoogleなどの検索エンジンからアクセス数を集めるための手法のことをSEO(検索エンジン最適化)対策と呼びます。
SEO対策については以下のページで詳しく解説していますので、集客できるホームページを作りたい方はぜひご覧ください。
ドメインやサーバーの契約・準備は、パソコンやネットが苦手な方にはハードルが高い
ここまでお読みいただくと「独自ドメインが必要なことは分かった、じゃあ独自ドメインをまずは取得しよう!」と思い立つ方も多いでしょう。
ところが、ドメインだけを契約してもホームページは公開できません。ホームページを公開するためのサーバーの契約も必要なのです。
ホームページを公開するにあたっては、たくさんの準備や契約が必要です。サーバーやパソコン関連にある程度詳しい人なら比較的簡単に行えますが、不慣れな人には難しく感じ、ハードルが高い作業となってしまいます。
また、社内のパソコンが得意な人に準備や作業をしてもらったとしても、その人が退職をしたときのことまで考えておかなくてはいけません。
後を引き継げる知識がある人がいないと、ドメインやサーバー更新の契約ができないなどの問題が起こる可能性があります。
ドメインやサーバーの更新をしないと、最悪の結果、せっかく作ったホームページが消えてしまい、メールアドレスがいきなり使えなくなってしまう、ということにもなりかねません。
企業ホームページの運営は、制作会社に依頼したほうが安定する
このようなリスクがあることを考えると、企業のホームページ運営は制作会社に任せるのが理想的です。
独自ドメインの取得から更新、サーバーの準備などを一括して行ってくれますので、面倒な手続きはすべてお任せできます。
また、更新し忘れてホームページが消えてしまった、というトラブルも起こりません。
社員や担当者が変わっても引き継ぎや引き継ぎ洩れを心配しなくて良いのです。
安定して運営すべき企業ホームページは、自分たちで運営するよりも制作会社に依頼するのがおすすめです。
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