お問い合わせフォームのコンバージョン率を上げる方法(EFO)を解説
更新日:2024.06.19
「企業ホームページからのお問い合わせや反応が増えない…」とお困りの方は、お問い合わせフォームの最適化(EFO)を今すぐ試してみてください。
資料請求・無料相談・商品の注文などのコンバージョンの獲得率(CVR)をアップさせる、お問い合わせフォームの作り方を初心者にもわかりやすく紹介します。
企業ホームページで効率よく成果を増やしたい方はぜひご覧ください。
目次
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- 今すぐお問い合わせフォームを最適化(EFO)すべき理由とは?
- お問い合わせフォームを最適化(EFO)してコンバージョン率を上げる方法
- 1.【必須】SSL(暗号化通信)を導入する
- 2.フォームにリンクするバナーボタン(CTA)と、フォームが設置されているページのタイトル・見出しの文言をそろえる
- 3.お問い合わせ・無料相談ページのリード文では、お問い合わせ内容を例示し必要な情報を網羅する
- 4.資料ダウンロードでは、資料の一部を画像として見せる
- 5.フォームの入力項目は最小限にまで削る
- 6.住所は番地や建物名などの項目を分割せず、ひとつの項目で入力できるようにする
- 7.項目数が大量にある場合は、ステップフォームで分割する
- 8.お問い合わせや無料相談では、訪問者の要望や質問を予想して選択項目として入力できるようにする
- 9.入力例を表示する
- 10.必須項目には、ひと目でわかるように「必須」の文字を表示する
- 11.選択肢が少ない項目はラジオボタンやチェックボックスを使用する
- 12.選択肢が多い場合はセレクトボックスを使って、スペースを節約する
- 13.フォームのボタンの文言は押したあとの内容が想像できるような動詞にする
- 14.その後の販売プロセスで必要になる情報を質問する
- 15.営業担当者・インサイドセールス担当者の対応を省力化したいのであれば、あえて申し込みのハードルを上げるのもひとつの選択肢
- お問い合わせフォームの最適化(EFO)はSEO・Web広告などの集客施策より前にやるべき
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今すぐお問い合わせフォームを最適化(EFO)すべき理由とは?
企業ホームページを活用して売上げアップや人材獲得などの成果を獲得したい方は、今すぐお問い合わせフォーム(メールフォーム・入力フォーム)を最適化すべきです。
お問い合わせフォームの最適化は時間・労力があまりかからないうえに、成果獲得に与える影響が大きいからです。
お問い合わせフォームの送信完了率が低いまま、SEO(検索エンジン最適化)やWeb広告などを強化しても、穴の空いたバケツに水を注いでいるようなものなので、成果の獲得数はあまり伸びません。
参考ページ:SEO対策とは? 長期的に企業ホームページで集客できる基本を、初心者にもわかりやすく解説!
訪問者が資料ダウンロードやお問い合わせ、無料相談などの獲得目標にしているアクションを起こした状態のことをコンバージョンと呼びますが、効率の悪いお問い合わせフォームを放置しているとコンバージョン数も低迷してしまいます。
参考ページ:Webマーケティングの理解に不可欠な言葉、コンバージョンとは何か? ゴールを明確にすれば、ホームページの方針が決まる!
参考ページ:コンバージョン率(CVR)とは? 意味と重要性、計算方法を解説
以上の理由から、お問い合わせフォームの最適化(EFO、Entry Form Optimization、入力フォーム最適化)は早急に進めなければなりません。
お問い合わせフォームの最適化は時間・労力があまりかからないうえに、成果獲得に与える影響が大きいからです。
お問い合わせフォームの送信完了率が低いまま、SEO(検索エンジン最適化)やWeb広告などを強化しても、穴の空いたバケツに水を注いでいるようなものなので、成果の獲得数はあまり伸びません。
参考ページ:SEO対策とは? 長期的に企業ホームページで集客できる基本を、初心者にもわかりやすく解説!
訪問者が資料ダウンロードやお問い合わせ、無料相談などの獲得目標にしているアクションを起こした状態のことをコンバージョンと呼びますが、効率の悪いお問い合わせフォームを放置しているとコンバージョン数も低迷してしまいます。
参考ページ:Webマーケティングの理解に不可欠な言葉、コンバージョンとは何か? ゴールを明確にすれば、ホームページの方針が決まる!
参考ページ:コンバージョン率(CVR)とは? 意味と重要性、計算方法を解説
以上の理由から、お問い合わせフォームの最適化(EFO、Entry Form Optimization、入力フォーム最適化)は早急に進めなければなりません。
※なお、コストをかけずにホームページのアクセス数を10倍にアップさせる方法を知りたい方は、ぜひ以下の資料をダウンロードして、詳細をご覧ください。
お問い合わせフォームを最適化(EFO)してコンバージョン率を上げる方法
それでは具体的なEFOの方法をこれから解説していきます。
企業ホームページを活用して売上げ・人材獲得などの成果を獲得したい方はぜひご覧ください。
1.【必須】SSL(暗号化通信)を導入する
SSLの導入はお問い合わせフォームだけでなく、企業ホームページ全体の成果に影響する
企業ホームページで売上げや人材獲得などの成果を増やしたい場合、まず実行してほしいのがSSLの導入です。これはお問い合わせフォームの最適化のみならず、サイト全体のパフォーマンスにも影響を与えます。
SSL(Secure Sockets Layer)とはインターネット上の通信を暗号化する技術です。
SSL(Secure Sockets Layer)とはインターネット上の通信を暗号化する技術です。
インターネット上のデータ通信は、常に第三者によって傍受・改ざんされる危険性があります。
ホームページへSSLを導入すると、訪問者のブラウザとサーバー間のデータ通信が暗号化されて保護されます。
SSLを導入しているサイトは、URLがhttpではなくhttpsと表示されます。このsはsecure(セキュア、「安全である」の意)の頭文字です。
参考ページ:SSLとは? セキュリティ上の意味や仕組み、メリットをわかりやすく解説!
参考ページ:ブラウザとは? 意味と種類、どれがオススメかを初心者向けに解説
参考ページ:サーバーとは何か? ホームページ作成との関係を初心者へわかりやすく解説
SSL未導入の場合はお問い合わせフォームへの入力時に赤字の警告が出るので、訪問者の信頼を著しく損なってしまう
訪問者に安心してホームページにアクセスしてもらうには、SSLの導入は必須です。
現在もっとも多く使われているブラウザ、Google ChromeでSSLを導入していないホームページにアクセスすると、「保護されていない通信」という警告が常に表示されます。
そのため訪問者に「この会社は本当に大丈夫なの? 危険なサイトかもしれないな」との不安を与えてしまい、信頼性が大きく低下してしまいます。
さらにお問い合わせフォームなどの、訪問者が入力する欄があるページではこの「保護されていない通信」警告が赤く表示されます。
これではほとんどの訪問者が不安に感じ、お問い合わせフォームからの送信を躊躇してしまうでしょう。
SSL未導入の場合は、まずは現在のホームページ管理会社に相談しよう
SSL未対応のままだと、これから紹介するEFOの施策を試しても成果はあまり見込めないため、まずはSSLを早急に導入するようにしてください。
SSL導入の方法がわからない方は、現在ホームページを管理している会社などに「今のホームページをSSL化したいんだけど…」と相談するのが一番手っ取り早いでしょう。
なお、弊社でもSSL対応のホームページにリニューアルするご相談を承っていますので、ご興味のある方は以下のバナーから詳細をご覧ください。
SSL導入の方法がわからない方は、現在ホームページを管理している会社などに「今のホームページをSSL化したいんだけど…」と相談するのが一番手っ取り早いでしょう。
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2.フォームにリンクするバナーボタン(CTA)と、フォームが設置されているページのタイトル・見出しの文言をそろえる
各フォームにリンクさせるバナーボタンと、フォームが設置されているページタイトルの文言は一致させるようにしましょう。
たとえば「資料をダウンロードする」というバナーボタン(CTA)をクリックすると、「お問い合わせ」などのタイトルのページに飛ぶサイトがときどき存在します。
運営側からすると複数の種類の問い合わせをひとつのメールフォームで管理できるメリットがあるのかもしれませんが、訪問者にとっては予想と異なるページが表示されてしまうためサイトから離脱してしまいます。
実際、フォームの通過率(フォームがあるページに訪問者がアクセスした際に送信完了に至る率)は、バナーボタンとリンク後のページの文言が一致しているサイトの場合は平均約21.7%なのに対し、一致していないサイトでは平均約16.6%と低い傾向が見られました。
訪問者の離脱を招かないように、バナーボタンとフォームが掲載されているページのタイトル・見出しの文言は一致させるようにしましょう。
※なお、効果的なバナーボタンの作り方については以下のページをご覧ください。
3.お問い合わせ・無料相談ページのリード文では、お問い合わせ内容を例示し必要な情報を網羅する
フォームの上に的確なリード文を載せることで、コンバージョン率は上昇する
お問い合わせフォームの最適化(EFO)では、フォーム自体の項目ばかり注目されがちですが、実はその前段階の情報提示もコンバージョン率に大きな影響を与えます。
特に「お問い合わせ・無料相談」のような新規商談獲得に直結しやすいフォームにおいては、訪問者の不安を取り除き、負荷をかけずに送信できる工夫が必須です。
そこで重要になるのがリード文です。
リード文とは、本文に入るまえに「このページにはこんな内容が書かれていますよ」と概略を訪問者に伝えて、理解を助けるための文章のことです。導入文とも呼ばれます。
コンバージョン率を上げるリード文に必要な情報と例文
フォームの上のリード文に以下のような必要な情報を盛り込むことで、コンバージョン率は大きく向上します。
【お問い合わせ・無料相談のメールフォームのリード文に盛り込むべき情報】
- どんな内容のお問い合わせ・無料相談を受け付けているのかの説明と例示
- 対象はどんな方か
- 対応できるエリア(県内・市内など。日本全国の場合はかならずその旨を明記)
- 無料相談で対応できる形式(訪問・来店・電話・オンラインなど)
たとえば以下のようなリード文をフォームの上に追加すれば、訪問者も情報を入力しやすくなります。
【屋根塗装・外壁塗装の無料相談のリード文の例】
- 「雨漏りで天井にシミができてしまった…」
- 「雨が降ったあと、家のなかがカビ臭い…」
- 「強風で屋根の瓦が剥がれてしまった…」
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【金型製作・プレス加工の無料相談のリード文の例】
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小ロットのご依頼でも対応可能ですので、ぜひ以下のメールフォームよりご相談ください。その後はお電話かオンラインで詳しいお話をお伺いいたします。
4.資料ダウンロードでは、資料の一部を画像として見せる
資料ダウンロードはもっとも多くのコンバージョンを獲得できるページです。
とりわけBtoBのホームページにおいて、コンバージョン後にメールマガジンや電話で後追いをしている場合、資料ダウンロードをいかに多く獲得するかが売上げにも直結します。
そこで資料ダウンロード数を増やすコツですが、ダウンロードできる資料の一部を画像としてフォームのページに掲載するようにしましょう。
「どんな資料をダウンロードできるのか」を訪問者がイメージしやすくなり、フォーム送信のハードルが下がります。
5.フォームの入力項目は最小限にまで削る
先程までフォームの直前部分の最適化について紹介してきましたが、いよいよここからフォーム自体の最適化を解説していきます。
フォームのコンバージョン率を上げる大原則は、入力項目を最小限まで削ることです。
入力項目が多ければ多いほど訪問者の負担が大きくなり、離脱率が高まるからです。
実際、入力項目がひとつ少なくなるごとにフォームの通過率は約2%向上するとの調査結果があります。
特に以下のような項目は削除できないか検討してみてください。
【必要がなければ削除すべきフォームの入力項目】
- 氏名(ふりがな)や会社名(ふりがな)…ほとんどの場合で不要。
- 郵便番号…ダイレクトメールなどの集客施策を実施していない場合は不要。
- 住所…ダイレクトメールなどの集客施策を実施していない場合は不要。BtoBでお客様先に訪問する必要がある場合もアポ取りの時点で住所は訊けばいいので、フォームでは必要ない。
- 電話番号(資料ダウンロードフォームの場合)…資料ダウンロード後に後追いの架電などを実施していない場合は不要。
とくにBtoBの場合、郵便番号や住所は会社名で検索すればわかることが多いですし、メールアドレスのドメインからホームページにアクセスできることも多いので、大半のケースで不要です。
自宅ならともかく、会社の郵便番号や住所をすべて暗記している人は少ないため、郵便番号や住所の項目があるだけで訪問者の入力の手間が大幅に増えてしまいます。
6.住所は番地や建物名などの項目を分割せず、ひとつの項目で入力できるようにする
住所の入力欄が番地・建物名などで細分化されていると、訪問者側は何度も項目を入力しないといけないので手間がかかります。
何らかの事情がないかぎり、住所はひとつの項目で全ての内容を入力できるようにしましょう。
何らかの事情がないかぎり、住所はひとつの項目で全ての内容を入力できるようにしましょう。
7.項目数が大量にある場合は、ステップフォームで分割する
正社員・アルバイトの採用応募フォームなどは項目が大量になりがちなので、そのままだと長大なフォームになってしまい、訪問者が入力する意欲を失ってしまいかねません。
そんなときは入力項目を複数のステップに分割して、順序に沿った回答を促すステップフォームを活用するのがオススメです。
新築とリフォームのどちらを希望するかで質問項目を分岐させるなどの、条件分岐機能を実装するのも有効なので、興味のある方は以下から詳細をご覧ください。
※なお、弊社ではコストをかけずに集客力・売上げをアップさせる方法についてまとめた資料を無料で配布しています。ご興味のある方は、以下のバナーからダウンロードしてください。
8.お問い合わせや無料相談では、訪問者の要望や質問を予想して選択項目として入力できるようにする
訪問者に自由記述させる項目は入力に負担がかかるので、そのままだと離脱率が上がってしまう
お問い合わせ・無料相談フォームの鉄則は、訪問者にできるだけ考える負荷をかけずに入力してもらうことです。
フォームで訪問者に一番思考の負荷がかかるのが、「お問い合わせ内容の詳細をお書きください」などの自由記述欄になります。
なぜなら氏名や電話番号などの項目は何も考えずに入力できますが、自分の要望・質問を的確に言語化してフォームに入力するのは意外と大変な作業だからです。
もちろん文章を考えるのにも手間がかかりますが、とりわけスマートフォンでアクセスしている場合などは、長い文章をフリック入力でいちいち書いていくだけで一苦労でしょう。
このように自由記述欄は入力に手間がかかるため、フォームからの離脱率が高まってしまいます。
あらかじめ訪問者が相談したい内容を選択項目で提示しておき、チェックするだけで完了できるようにする
そこで効果的なのが、訪問者が相談したい内容のパターンをあらかじめ想定しておき、選択項目を用意する手法です。
たとえば法律事務所のホームページのお問い合わせフォームであれば、以下のような項目を設けるとよいでしょう。
【法律事務所のお問い合わせフォーム項目の参考例】
Q.相談したい内容をチェックしてください
相続・遺言・後見
交通事故
消費者問題
契約トラブル
借金・債権回収
不動産
こうすると訪問者は該当する項目をチェックするだけで済みますし、「お問い合わせ内容をお書きください」などの自由記述欄では、選択した項目の内容を補足する情報だけを記載するだけで済みます。
また、運輸業であれば以下のような選択肢を設けるのが効果的です。
【運輸業のお問い合わせフォーム項目の参考例】
Q.相談したい要望・お悩みで当てはまるものがあればチェックしてください
物流コストを削減したい
物流業務全体を効率化したい
到着までのリードタイムを削減したい
過剰在庫や欠品問題を解決したい
その他
特にBtoB事業では商品・サービスを顧客の課題解決と結びつけるのが重要なので、訪問者が抱えていそうな要望・お悩みを選択肢として用意しておくだけで、フォームへの入力の負担が大きく軽減されます。
9.入力例を表示する
お問い合わせフォームの各項目に記入例を記載するのも効果的です。
たとえば電話番号の入力欄で‐(ハイフン)付きの番号を入力してほしいのであれば、「050-3802-4848」のようにハイフン付きの記入例を表示しておくとよいでしょう。
とくに「お問い合わせ内容をお書きください」などの自由記述欄については、記入例の有無で入力のしやすさが大きく変化します。
以下のような例文を自由記述欄には表示しておくとよいでしょう。
【リフォーム中心の工務店の記入例】
「(例)お風呂のバリアフリー化や浴室暖房を設置するリフォームをしたい」
たとえば電話番号の入力欄で‐(ハイフン)付きの番号を入力してほしいのであれば、「050-3802-4848」のようにハイフン付きの記入例を表示しておくとよいでしょう。
とくに「お問い合わせ内容をお書きください」などの自由記述欄については、記入例の有無で入力のしやすさが大きく変化します。
以下のような例文を自由記述欄には表示しておくとよいでしょう。
【リフォーム中心の工務店の記入例】
「(例)お風呂のバリアフリー化や浴室暖房を設置するリフォームをしたい」
10.必須項目には、ひと目でわかるように「必須」の文字を表示する
必須項目を「※」などのマークのみで表示しているお問い合わせフォームがありますが、パソコンやWebに詳しくない訪問者には必須項目であることが伝わりません。
きちんと日本語で「必須」と表示したうえ、赤字などで目立たせましょう。
きちんと日本語で「必須」と表示したうえ、赤字などで目立たせましょう。
11.選択肢が少ない項目はラジオボタンやチェックボックスを使用する
フォームでの選択項目の形式には、ラジオボタン・チェックボックス・セレクトボックスの3種類がある
お問い合わせフォームで訪問者に何かを選択させる項目を作る場合、主に3パターンの形式があります。
それが、ラジオボタン・チェックボックス・セレクトボックスです。
ラジオボタン…ユーザーが複数の選択肢の中から一つだけを選ぶ時に使用します。例えば、性別について「男性」・「女性」のどちらかを選択させる際などに適しています。
チェックボックス…ユーザーが複数の選択肢から複数選択可能な場合に利用します。たとえば「相談したい内容」を例示しておき、当てはまるものを訪問者にすべてチェックしてもらいたいときなどにはチェックボックスを利用します。
セレクトボックス…ドロップダウンリストを提供し、ユーザーがリストからひとつの選択肢を選ぶことができます。スペースを節約しつつ、多くの選択肢を提示するのに適しています。たとえば「都道府県」を選択させる項目などはセレクトボックスが適している典型例です。
それが、ラジオボタン・チェックボックス・セレクトボックスです。
ラジオボタン…ユーザーが複数の選択肢の中から一つだけを選ぶ時に使用します。例えば、性別について「男性」・「女性」のどちらかを選択させる際などに適しています。
チェックボックス…ユーザーが複数の選択肢から複数選択可能な場合に利用します。たとえば「相談したい内容」を例示しておき、当てはまるものを訪問者にすべてチェックしてもらいたいときなどにはチェックボックスを利用します。
セレクトボックス…ドロップダウンリストを提供し、ユーザーがリストからひとつの選択肢を選ぶことができます。スペースを節約しつつ、多くの選択肢を提示するのに適しています。たとえば「都道府県」を選択させる項目などはセレクトボックスが適している典型例です。
項目数が少ない場合はラジオボタン・チェックボックスが適している
これらの形式の使い分けですが、選択肢の数がそこまで多くない(8個~10個以下)場合は、ラジオボタンやチェックボックスを利用するのがよいでしょう。
理由は主に以下の2つです。
1.クリックしなくても、すべての選択肢を訪問者が把握できる
2.選択するのに1クリックで済む
理由は主に以下の2つです。
1.クリックしなくても、すべての選択肢を訪問者が把握できる
2.選択するのに1クリックで済む
理由1.クリックしなくても、すべての選択肢を訪問者が把握できる
ラジオボタンやチェックボックスでは、すべての選択肢がフォーム上に露出しているので、訪問者は一瞬でどんな選択肢があるかを把握できます。
その一方、セレクトボックスではボックスをクリックしないと選択肢が表示されませんし、項目数によっては下までスクロールしないとすべての選択肢を把握できません。
そのため少ない選択肢の場合はラジオボタン・チェックボックスのほうが、訪問者は内容を把握しやすいのです。
理由2.選択するのに1クリックで済む
また、単純に操作の手間がラジオボタン・チェックボックスのほうが少ないのも大きなメリットです。
ラジオボタン・チェックボックスは自分が希望する選択肢を1回クリックするだけで、入力が完了します。
それに対してセレクトボックスは、ボックスをクリックして選択肢を表示→プルダウンリストをスクロール→選択肢をクリック…と、選択までに最低3回のアクションを訪問者に要求します。
以上の理由から、選択肢が少ない項目についてはセレクトボックスではなく、ラジオボタン・チェックボックスを使用したほうが訪問者の労力が少なくなるのです。
12.選択肢が多い場合はセレクトボックスを使って、スペースを節約する
逆に選択肢が10以上と大量に存在する場合はセレクトボックスを使うべきです。
ラジオボタン・チェックボックスはフォーム上にすべての選択肢を並べる必要があるので、選択肢が多くなると大きなスペースを占有してしまいます。
見映えも悪くなりますし、大量の項目がフォーム上に露出すれば訪問者は気後れを感じてしまうでしょう。
その一方、セレクトボックスを使えば大量の選択肢をドロップダウンリストに格納できますので、フォームの見た目をスマートに保てます。
ラジオボタン・チェックボックスはフォーム上にすべての選択肢を並べる必要があるので、選択肢が多くなると大きなスペースを占有してしまいます。
見映えも悪くなりますし、大量の項目がフォーム上に露出すれば訪問者は気後れを感じてしまうでしょう。
その一方、セレクトボックスを使えば大量の選択肢をドロップダウンリストに格納できますので、フォームの見た目をスマートに保てます。
13.フォームのボタンの文言は押したあとの内容が想像できるような動詞にする
細かい部分になりますが、お問い合わせフォームの内容確認・送信ボタンの文言もコンバージョン率に影響します。
「内容確認」「送信」のような端的な文言ではなく、訪問者が押したあとの内容を想像できるようなボタンにしましょう。
【「内容確認」のボタンと、その後の「送信」ボタンの文言例】
- 「お問い合わせ内容の確認画面に進む」→「お問い合わせ内容を送信する」
- 「資料請求の確認画面に進む」→「資料をダウンロードする」
- 「無料相談の確認画面に進む」→「無料相談に申し込む」
14.その後の販売プロセスで必要になる情報を質問する
無料相談・見積依頼・お問い合わせ系のフォームに投稿があった場合、営業担当者(あるいはインサイドセールス担当者)が送信者に連絡をして商談などの販売プロセスを進行させる必要があります。
商談時にかならず必要になる情報については、フォームの必須項目にあらかじめ指定しておくと、営業担当者やインサイドセールス担当者がスムーズに対応しやすくなるでしょう。
たとえばリフォームの無料相談・見積依頼フォームであれば、以下のような項目を追加すると、営業担当者が動きやすくなります。
【リフォームの無料相談・見積依頼フォームでの質問項目】
- リフォームの希望箇所(キッチン・浴室・洗面台…など)
- リフォームを希望している物件の状況(空き部屋・入居中・購入予定物件のどれなのか)
- 間取りの情報(戸建て・マンション・1R・2LDK・3LDK・4LDK・4LDK以上)
- リフォームの予定時期
- 現地見積の希望日
営業担当者・インサイドセールス担当者に「事前にどんな情報があればお客様に連絡・商談しやすいですか?」とヒアリングしてみて、その内容をフォームにも反映させるとよいでしょう。
ただし、お問い合わせフォームの項目を増やせば増やすほど、訪問者の負担は増えるためコンバージョン率が低下する点については注意してください。
お問い合わせフォームの項目は、営業担当者・インサイドセールス担当者の動きやすさと、コンバージョン率のバランスを取りながら設定することが重要です。
15.営業担当者・インサイドセールス担当者の対応を省力化したいのであれば、あえて申し込みのハードルを上げるのもひとつの選択肢
申し込みのハードルを上げることで、自社の商品・サービスにマッチする顧客のみを選別する
営業担当者・インサイドセールス担当者が少なかったり、新規顧客の開拓に不慣れだったりする場合、無料相談・見積依頼などのお問い合わせが多くなると対処しきれないケースも出てきます。
とりわけ見積もりの作成は、業種によっては非常に手間がかかる作業なので、営業担当者の業務負担が大きくなりがちです。
また「予算面で自社の商品・サービスの価格帯と合致しない見込み客からの相談が増えて、活動が非効率になった」などのデメリットも発生する可能性があります。
以上のような理由で顧客対応を省力化したい場合は、これまで紹介してきた内容と正反対になりますが、あえて申し込みのハードルを上げるのも有力な選択肢です。
たとえば広告会社やコンサルティング会社のお問い合わせフォームで、「想定している予算を以下から選択してください」などの項目を設けて、以下の選択肢を設けたとします。
- 月30万円より少ない
- 月30万円~50万円
- 月50万円~100万円
- 月100万円以上
そうすると「この会社に依頼すれば、最低でも月額30万円程度はかかりそうだな」とのイメージが訪問者に伝わるため、月に数万円程度の予算しか想定していない訪問者からのお問い合わせは少なくなるでしょう。
また、部品加工の製造業などであれば詳細な図面の添付を必須にするなどの施策も考えられます。
以上のような対策によって、受注の可能性が低いお問い合わせの対応コストを減らして、受注率が高い見込み顧客への対応に集中しやすくなります。
機会損失を生まずに、受注率100%の顧客からの相談のみを受け付ける方法は存在しない
ただし、お問い合わせフォームのハードルを上げるとほぼ確実にコンバージョン率は低下し、受注したかもしれない見込み客を逃すリスクも高まってしまう点については注意してください。
機会損失を生まずに、確実に受注する顧客からのみ相談を受け付ける方法は存在しません。
そのためコンバージョン率と顧客対応の労力のバランスを取りながら、自社にとって最適なお問い合わせフォームになるように徐々に改善していきましょう。
なお、最初はお問い合わせ・無料相談のメールフォームのハードルを低めにして最小限の項目だけにしておき、その後は実際に後追いした営業担当者・インサイドセールス担当者の意見を聞きながら、少しずつ必要な項目を追加していくのがオススメです。
お問い合わせフォームの最適化(EFO)はSEO・Web広告などの集客施策より前にやるべき
ここまでお問い合わせフォームの最適化(EFO)でコンバージョン率を高めるポイント・コツを紹介してきました。
先述しましたが、各フォームの改善が不十分なままだと、いくらSEOやWeb広告などの集客施策を進めても、穴の空いたバケツに水を注いでいるようなものなので非効率になってしまいます。
企業ホームページを活用して売上げアップや人材獲得を目指している方は、早急に各フォームの改善を進めてみてください。
なお、弊社の企業向けホームページ作成ソフト(CMS)・おりこうブログでも、複数種類のフォームの作成や項目の編集、自動返信メールの設定などを手軽にできます。
ご興味のある方はぜひ以下のバナーから詳細をご覧ください。
この記事を書いた人
岡山 幸太郎
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、営業を経験したのち自社サイトやお客様サイトのWebディレクションに携わる。現在はSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングなど、Webにおける集客分野を担当。また、Webセミナー講師としても活動中。