Instagramとは? メリット・デメリットをSNS初心者向けにわかりやすく解説
- Instagram(インスタグラム)を利用したいけど、他のSNSとの違いがわからない…
- 「ストーリー」や「リール」などInstagramでよく聞く言葉がどのような機能なのか知りたい
- 企業でInstagramを導入したいが、運用の仕方やPRのポイントなどどのようにすればよいかわからない
このような悩みをおもちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、InstagramがどのようなSNSなのか、Instagramで使用する用語の説明や、個人・企業それぞれで活用するメリット・デメリットについて紹介していきます。
SNSや、パソコン・スマートフォン初心者にもわかりやすく紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
Instagramとは
Instagram(インスタグラム)とは、写真や動画などをメインに投稿できるSNSの1つです。
「Instagram」という言葉は「Instant Telegram」という言葉を略した造語で、「その場ですぐ発信できる電報のようなサービス」という意味になります。
Instagramのユーザーは世界で約10億人、国内では約3300万人と非常に人気の高いSNSの1つです。
Instagramは2010年にスマートフォン向けアプリとしてApp storeに登場しましたが、現在はMeta社(旧Facebook社)に買収され、子会社という形になっています。
参考ページ:Instagram 公式サイト
Instagramの特徴
Instagramは他のSNSと比べて、画像や動画の投稿に特化しているという特徴があります。
画像や動画だけで気軽に投稿ができ、ユーザー同士で共有できます。
また、Twitterなどと比べ、Instagram自体の拡散性が低い分、Facebookなど他のSNSとアカウントを連携することで拡散性を高められるため、他のSNSなどと非常に連携がしやすいSNSです。
ユーザーの男女比率は43%:57%と若干女性が多いですが、男女どちらにも利用されています。
また、ユーザーの年齢はとくに10~20代の若年層の利用率が高いですが、10~40代まで幅広く利用されています。
反対に50代以上のユーザーは少ないです。
Instagramでは#(ハッシュタグ)の活用が大事
Instagramには#(ハッシュタグ)という機能があります。
ハッシュタグとは、Instagramで投稿するときに、テキスト部分に入力する「#」をつけたキーワードのことです。
ショートケーキの写真であれば、#ケーキのハッシュタグを付けるなど、ハッシュタグでは投稿した画像・動画に関連するキーワードを埋め込むことが多いです。
それぞれの投稿のハッシュタグをタップすれば、同じハッシュタグがついた投稿を一覧で見られます。
ハッシュタグ自体をフォローする機能もあり、アカウントではなくハッシュタグをフォローして自分の好みの写真を閲覧しているユーザーもいます。
たとえば#トイプードルというハッシュタグをフォローしておけば、数多くのInstagramユーザーがトイプードルの写真を投稿するたびにタイムライン上で見ることができるわけです。
ハッシュタグを有効に活用することで、自分の欲しい情報を手に入れたり、自分から発信したい情報を多くのユーザーに見てもらえたりすることもあるのです。
※ハッシュタグについて詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
Instagramで用いられる用語
1.投稿
Instagramに画像や動画などをアップロードすること、またこれまでにアップロードしてきた画像や動画のことを投稿といいます。
プロフィールページでは下にいくほど古い投稿が並んでいます。
※なお、本ページは2022年6月時点での情報をもとにしています。用語や仕様などは随時変更される可能性があります
2.ストーリー
ストーリーは投稿と同じように写真や動画をアップロードする機能ですが、ストーリーは24時間で消えてしまうのが特徴です。
また、投稿と違い最大で15秒までという時間制限があります。
今日あったことなど、投稿には残したくないけどユーザーに見てほしいときに便利な機能です。
3.ハイライト
ハイライトは、24時間経つと消えてしまうストーリーをプロフィール上に保存し、いつでも見られるようにする機能です。
過去にアップロードしたストーリーをプロフィール上に表示できます。
4.リール
リールは最長60秒の動画を作成する機能で、元の動画を音声や映像エフェクトなどの編集ツールを使用して加工できます。
5.タイムライン
タイムラインはフォローしている人の投稿が流れてくる画面のことで、Instagramのホーム画面を指します。
さて、ここからはInstagramを個人や企業で使うメリット・デメリットを紹介していきます。
Instagramを個人で使うメリット
1.#(ハッシュタグ)機能を使って自分の欲しい情報をピンポイントに探せる
Instagramではハッシュタグ機能を使うことで、自分の欲しい情報が掲載されている投稿を一覧で見られます。
たとえば「#長崎カフェ」と調べると同じハッシュタグの投稿が多数出てくるので、自分が行きたいカフェの情報やまったく知らなかった新しいカフェの情報を見つけられるのです。
ハッシュタグは企業も多く利用しているため、ブランド名などから検索することもできます。
2.文章を考えなくても、写真や動画があれば気軽に投稿できる
Instagramは画像や動画などのメディアコンテンツを主として投稿するSNSなので、FacebookやTwitterなどのように文章を考えなくても、メディアだけで気軽にアップロードできます。
とくにストーリーは流れる時間も15秒と非常に短いため、投稿よりもさらに気軽にメディアを載せられます。
3.画像や動画の加工が簡単にできる
Instagramには「フィルター」や「スタンプ」という機能があり、自分が投稿する画像や動画を簡単に加工して、おしゃれな写真や動画を投稿できます。
機能自体も使い方が難しくないため、誰でも気軽に利用できます。
4.ショッピング機能がついているものもあり、写真から商品ページに飛べる
Instagramのショッピング機能は、投稿やストーリーに商品がタグ付けされており、その投稿からそのまま購入サイトに移動できる機能のことです。
Instagramで写真を見て「ほしい!」と思ったものを別のサイトでいちいち検索しなくても、そのまま商品ページに飛べるので楽に買い物ができます。
Instagramを個人で使うデメリット
1.写真や動画を悪用される危険性がある
Instagramのアプリには画像や動画を保存できる機能は搭載されていませんが、外部ツールから写真や動画を保存する方法があるため、写真を悪用されてしまう危険性があります。
投稿する際は、明らかに個人情報などが特定できる画像や動画は投稿しないよう注意しましょう。
2.他のSNSとの連携の際、知人からアカウントを特定されることもある
Instagramの特徴として、他のSNSなどとの連携のしやすさを挙げましたが、連携先のFacebookやTwitterなどからInstagramのアカウントを特定されてしまうこともあります。
たとえ匿名性の高いTwitterを使っていても、Instagramを実名で登録していれば、個人情報の流出にもなりかねません。
3.見映えのよい写真や動画を投稿しなければならないプレッシャーを感じることがある
Instagramでは写真・動画が中心なので、「きれいな写真や楽しそうな動画をアップしなければならない」というプレッシャーを感じることがあります。
とりわけ知人・友人の多くがそんな写真・動画を数多く投稿している場合は、「自分も見映えのいい写真や動画をアップしないと…」「こんな写真じゃ恥ずかしくて投稿できない」という意識も強まるでしょう。
そのため「インスタ疲れ」と呼ばれる疲労感を覚える人もいます。
Instagramを企業で運用するメリット
1.広告活動に役立つとともに、企業やサービスのブランディングになる
投稿やストーリーをうまく活用すれば、企業や商品のブランディングや広告活動に役立ちます。
とくに企業や商品に関する画像や動画を、ハッシュタグを利用して発信することでブランドイメージを固めやすいです。
2.視覚的なPRができる
Instagramは画像や動画といったメディアコンテンツを主としたアプリのため、商品やサービスを、コンテンツを通して視覚的にPRしやすいです。
テキストコンテンツに比べ、メディアコンテンツはユーザーへの訴求力が強いという点もメリットといえるでしょう。
3.ハッシュタグを活用すれば、フォロワーが少なくても投稿を多くの人に見てもらえる
他のSNS以上に、Instagramではハッシュタグが大きな役割を果たしています。
ハッシュタグ経由で数多くの投稿にアクセスできますし、ハッシュタグ自体をフォローすることも可能です。
そのためハッシュタグをうまく付ければ、フォロワーが少ない状態でも投稿を多くの人に見てもらえるメリットがあります。
ほとんどのSNSでは、フォロワーが不足していると閲覧数が伸び悩み、閲覧数が少ないからフォロワー数も増えない…という停滞が起きがちです。
知名度が高い大企業以外は、SNSで企業アカウントのフォロワー数を伸ばすのは難しい面があります。
ですが、Instagramはハッシュタグを活用すれば、停滞を打破して閲覧数を伸ばせる可能性がありますので、その点が他のSNSと比較して非常に優れています。
※閲覧数を増やしやすいハッシュタグの付け方については、以下のページをご覧ください。
4.ECサイトとの連携で売り上げの伸びが期待できる
前述したショッピング機能をうまく活用することで、ECサイト(※)と連携し、商品の売り上げを伸ばすことに繋がります。
※ECサイト:インターネット上で商品を販売するための通販サイトのこと
【おすすめ書籍】
いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本 第2版 人気講師が教える「好き」と「欲しい」を結ぶSNS運用法
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- 作者:甲斐 優理子/金澤 美咲
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Instagramを企業で運用するデメリット
1.拡散力が低い
Facebookにはシェア、TwitterにはRTなどの共有機能がありますが、Instagramにはそのような機能がなく、拡散力が低いというデメリットがあります。
ですから、拡散力を高めるためにもホームページでのInstagramアカウントの告知や、他のSNSと連携して幅広く宣伝していくことが大切です。
2.投稿や写真・動画撮影、コメント管理など労力がかかる
Instagramを集客に活用する場合、定期的な配信やコメントへの対応、競合アカウントの研究など多くの時間が必要です。
とくに投稿は写真や動画の撮影から、編集作業も発生するので負担になります。
3.シニア層へのPR効果があまり見込めない
Instagramのユーザーが10~20代の若年層中心であることから、シニア層へのPR効果はあまり見込めません。
4.活用できる業種が限られる
飲食店や菓子店、新築工務店、観光業など、きれいな写真を撮影できる業種ならInstagramの効果とマッチしますが、機械製造業や土木建築などでは訴求力のある写真・動画を撮影するのは難しいです。
また、Instagram自体がおしゃれな写真やきれいな写真を見たいユーザーをターゲットとしているため、ユーザー層ともマッチさせづらいです。
Instagramを企業で運用する際のポイント・注意点
最後に、Instagramを企業で運用する際のポイント・注意点について説明します。ポイントは大きく3つあります。
1.アカウントのコンセプトを決め、投稿などの方向性を統一する
Instagramを始める際には、アカウントのコンセプトを決めることが重要です。やみくもにいろいろな情報を投稿すると、そのアカウントで何を伝えたいのかユーザーに伝わりにくくなります。アカウントのコンセプトを決め、投稿の方向性を統一することで、アカウントと投稿に一貫性をもたせることが大切です。
【コンセプトの例】
- 工務店…自社が得意な北欧風の新築住宅のデザイン性を見せたい
- 洋菓子店…フルーツたっぷりのケーキのシズル感を訴求したい…など
2.ハッシュタグをうまく活用する
せっかくきれいな画像や動画を投稿しても、ユーザーに見てもらえなければ意味がありません。フォロワーを増やすためにハッシュタグを上手に活用する必要があります。
ハッシュタグを使う際には、ビッグキーワード(#home、#暮らし、#住宅 など広い意味を指す言葉)、ミドルキーワード(#注文住宅、#キッチン、#ウッドデッキ、#横浜など少し狭い意味を指す言葉)、スモールキーワード(#ナチュラルライフ、#キッチン収納、#商品名・会社名など独自性が強い言葉)をまんべんなく使いましょう。
ハッシュタグをつけることで投稿を見たきっかけにフォロワーになってくれる可能性が高まります。
3.ホームページや他のSNSとアカウントを連携する
デメリットで挙げたように、Instagram自体の拡散力はあまり高くないため、ホームページでのInstagramアカウントの告知や、他のSNSと連携することで情報を拡散させていくことが大切です。
Instagramはビジュアル面に特化したSNS
Instagramは他のSNSと比較して、ビジュアル面に非常に特化したSNSです。
画像や動画、そしてそれに付随するハッシュタグなどを上手に活用して、幅広いターゲットにPRしていきましょう。
なお、以下のページでInstagramをうまく活用している企業様の事例を紹介しています。
Instagramを集客やブランディングに活用したい方はぜひご覧ください。
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