ランディングページ(LP)とは?意味やメリットをわかりやすく解説
更新日:2024.10.23
- 「ランディングページってホームページ運営やWebマーケティングをしていると時々聞くけど、どういう意味?」
- 「ランディングページと通常のページは何が違うの?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
今回はホームページ運営やWebマーケティング関連の業務をしているとよく聞く言葉、ランディングページとは何かについて初心者にもわかりやすく解説します。
ランディングページ(Landing Page、LP)は、商品の注文やお問い合わせなどのアクション(コンバージョン)を誘導する効果が高いです。
売上げアップや見込み客の獲得を効果的に達成したい方はぜひお読みください。
目次
[非表示]
- ランディングページとは何か?
- 広義のランディングページとは?
- ランディングページへの流入経路
- ホームページで成果を出すには、広義のランディングページの増強が不可欠
- 狭義のランディングページ(LP)とは?
- ランディングページ(LP)の例
- ランディングページ(LP)の特徴
- 特徴1.縦長のレイアウトである
- 特徴2.他のページへのリンクが少ない
- 特徴3.デザインに制限がない
- 特徴4.デザインが派手でインパクトが大きい
- ランディングページ(LP)とホームページのちがい
- ランディングページ(LP)の メリットとは?
- メリット1.ページ移動による訪問者の離脱が少ない
- メリット2.訪問者が知りたい情報が1ページに集約されている
- メリット3.理想的な順番で訪問者に情報を伝えられる
- メリット4.デザイン性が高く訴求力が強い
- ランディングページ(LP)のデメリットとは?
- デメリット1.直帰率が高く、多くの訪問者を逃してしまう
- デメリット2.原稿を作成するのに商品・サービスについての深い理解が必要なうえ、手間がかかる
- デメリット3.Webデザインの専門知識が必要になり、外注の制作コストが高い
- デメリット4.SEO(検索エンジン最適化)が弱い傾向にあり、単独での集客力が低い
- 効果的なランディングページ(LP)の作り方・構成方法
- 1.ファーストビュー
- 2.ボディ
- 3.クロージング
- ランディングページ(LP)を効果的に活用する方法
- 活用法1.直接的なアクセス流入数をアップする
- 活用法2.企業ホームページ・オウンドメディアからランディングページ(LP)へ誘導する
- 活用法3.スマートフォン閲覧への対応が必須!
- 活用法4.ヒートマップを利用して改善(LPO)をおこなう
- ここまでの内容のまとめ
- ランディングページ制作で役に立つ本・参考書籍
- 売上げアップやお問い合わせ増加にLPを活用しよう!
- あわせて読みたい記事
- 国産Webサイトサービス満足度No.1のおりこうブログで、自社サイトを開設・リニューアル!
ランディングページとは何か?
ランディングページとは、Web広告・検索結果・SNSなどを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことです。訪問者がホームページに着地する(landing)イメージからこの名前がつきました。略してLPとも呼ばれます。
ただし、以上の定義は、広い意味(広義)のランディングページのことを指しています。
ここがわかりづらい部分なのですが、「ランディングページ」と一口に言っても、「広義のランディングページ」と「狭義のランディングページ」が存在します。
特に初心者は両者の意味を混同しやすいです。
Webマーケティングの場面でもっぱら使われるのは、後者の狭義のランディングページのほうです。
ランディングページの意味をしっかりと理解するためにも、まずは広義と狭義の違いをおさえておきましょう。
広義のランディングページとは?
ホームページの中で最初にアクセスされたページ=広義のランディングページ
広義のランディングページとは、前述のとおり、ホームページのなかで訪問者が最初にアクセスして「着地」したページのことです。
トップページに最初にアクセスされた場合はトップページがランディングページになり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンなどをとおして「会社案内」ページにダイレクトにアクセスが生じた場合は「会社案内」ページがランディングページになるということです。
狭義のランディングページと区別するために、「入り口ページ」「集客ページ」とも呼ばれることもあります。
Googleアナリティクスの「ランディングページ」は、広義のほうの意味
一番メジャーなアクセス解析ツール、Googleアナリティクス(Google アナリティクス 4 )ではこちらの広い意味のほうでランディングページという言葉が使われています。
アクセス解析やサイトの改善を進めるうえで、ホームページのランディングページを把握することはとても重要です。
Googleアナリティクスを操作するときには、この「ランディングページ」の箇所に注目してみてください。
ランディングページへの流入経路
訪問者が最初にアクセスするページが広義のランディングページですが、その流入経路としては主に以下の3つが考えられます。
1.検索結果からのアクセス(自然検索)
検索結果からのアクセスとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジン経由のアクセスのことです。
ここでは、後述するリスティング広告(検索連動型広告)を除いた、通常の検索結果からの流入のことを指します。
自然検索やオーガニック検索とも呼ばれます。
通常のホームページでは最も有力な流入経路でしょう。
検索上位を維持できれば費用をかけずに長期的に集客できます。
検索上位を獲得したり、検索でヒットするページを増やしてアクセス数を高めたりする施策をSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)と呼びます。
※SEOについて、詳しく知りたい方は以下のページをぜひご覧ください。
2.リスティング広告(検索連動型広告)などのWeb広告
検索エンジンの上部やサイドに表示される広告のことをリスティング広告(検索連動型広告)と呼びます。(「広告」のロゴが表示されている部分です)
費用は検索ユーザーが広告をクリックしたときに発生します。(逆にいえば、検索結果に表示されるだけなら、費用はかかりません)
キーワードによって、1クリックあたりの費用は数十円~数千円と大きく異なります。
リスティング広告の他にも、Web広告にはディスプレイ広告やSNS広告などの種類がありますので、それらを活用するのも有力な集客手段です。
いずれのWeb広告も費用を払えば広告を表示できるので、SEOに比べて即効性と確実性に優れています。
※ディスプレイ広告…他のWebサイトやアプリ内の広告枠を利用して、自社の広告を表示する手法
3.Facebook・Twitter・InstagramなどのSNS
近年、大きく重要性が高まっているのがFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSからのアクセスです。
SEOやリスティング広告にくらべて、SNSは情報の拡散力や拡散スピードの面でアドバンテージがあります。
既存顧客への継続的なPR施策としても、SNSは非常に有効です。
※SNSについてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
なお自然検索・リスティング広告・SNS以外にも以下のような流入経路が存在します。
- メールマガジンに記載されたURLリンク
- 他のホームページからのリンク(被リンク)
- チラシやパンフレットなどの二次元バーコードからのアクセス(紙媒体からの流入)
- 【BtoB】見込み顧客社内のSlackやMicrosoft Teams、Chatwokなどのチャットサービスからのリンク
コストをかけずに集客力・売上げをアップさせる方法を知りたい方は、以下の資料をダウンロードしてください。
ホームページで成果を出すには、広義のランディングページの増強が不可欠
ホームページを活用して成果を出すには、以下の2種類の施策が不可欠です。
- 広義のランディングページひとつあたりの流入量を増やす
- 広義のランディングページの数を増やす
このふたつの考え方は特にSEOを実施するうえで非常に重要です。
特に2.の「広義のランディングページの数を増やす」施策はホームページ全体のアクセス数を増やすなら必須といってよいでしょう。
あらゆるページからアクセスを確保して、集客力を高めよう!
成功しているホームページではトップページからの流入は全体のアクセスのうち、たった20%以下しかないとされています。
残りの80%のアクセスは多種多様な下層ページへ、検索エンジンをとおして直接流入しているのです。
ホームページのアクセス数を増やしたければ、トップページだけにこだわるのではなく、多様なページを広義のランディングページ化して集客につなげてください。
トップページ依存型ホームページ
分散集客型ホームページ
※SEOにおけるページ数(コンテンツ数)増加の有効性は以下のページで詳しく説明していますので、宜しければご覧ください。
なお、コンテンツを効率的に増強するにはCMS(コンテンツ・マネジメント・システム、ホームページを簡単に編集できるシステム)を利用するのがオススメです。
参考ページ:CMSのメリット・デメリットを初心者向けに解説
弊社のCMS・おりこうブログはパソコン・Webに詳しくない方でも簡単に企業ホームページを運営できますので、ぜひ以下の無料資料もご参考ください。
狭義のランディングページ(LP)とは?
コンバージョン(CV)獲得に特化した縦長のページ=狭義のランディングページ
それに対して、狭義のランディングページとは、訪問者のアクション(コンバージョン)を獲得することに特化した縦長のレイアウトのページのことを指します。
一般的にランディングページ(LP)というと、こちらの狭義のランディングページを意味することが多いです。
※コンバージョンについて詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
狭義のランディングページが目的とするコンバージョンには以下のようなものがあります。
【コンバージョンの例】
- 商品の注文やお問い合わせ
- 資料請求
- 見学会や内覧会などのイベントの予約
- 試供品や無料会員、無料体験版への申込み
- 求人募集への申込み
Web広告・SNS・メルマガなどから流入した訪問者をダイレクトに注文やお問い合わせなどのアクションに結びつけることに特化したページ。
それが狭義のランディングページです。
※これより、狭義のランディングページのことをランディングページ(LP)と記載します。
ランディングページ(LP)の例
ランディングページ(LP)は実際には、以下のようなファーストビュー・ボディ・クロージングの三部構成を取ることが多いです。
ランディングページ(LP)の特徴
ランディングページ(LP)には、通常のホームページとは異なる特徴があります。わかりやすく具体的に紹介していきます。
特徴1.縦長のレイアウトである
ランディングページ(LP)は営業トークを再現しているので、情報量が多い
ランディングページ(LP)は訪問者流入後のコンバージョン獲得までを単独でおこなえるように設計されています。
そのため、通常の企業ホームページよりもセールスレターやダイレクトメールに近いレイアウトになっています。
ランディングページは営業のセールストークを1枚のページで再現したような構成になります。
特徴2.他のページへのリンクが少ない
ランディングページ(LP)は他のページのリンクが極端に少ない傾向にあります。
これはランディングページ(LP)が注文やお問い合わせなどのコンバージョン獲得に特化しているからです。
他のページへのリンクを設置すると、回遊性が上昇して直帰される確率が下がります。
しかし、訪問者が「会社案内」などのコンバージョンにつながらないページに移動してしまうと注文やお問い合わせを起こしてくれる確率が下がります。
それでは、訪問者がコンバージョンを起こしてくれる確率を手っ取り早く高めるにはどうすればよいのでしょうか?
答えは簡単です。
コンバージョンにつながるページ(注文フォームやお問い合わせフォーム)以外のページの出口を全て潰してしまえばいいのです。
ランディングページ(LP)はこの発想で作られています。
特徴3.デザインに制限がない
前述のとおり、ランディングページ(LP)にはコンバージョンに直結するページ以外へのリンクは必要ありません。
よって、サイドメニューなども必要なく画面を広々と活用できます。
通常のホームページだと「サイドメニューや上部メニュー(グローバルナビゲーション)を設置しなければならない」などのレイアウト制限があるのですが、ランディングページ(LP)ではその制限がありません。
これにより、自由にデザイン性の高いページを作成できます。
特徴4.デザインが派手でインパクトが大きい
ランディングページ(LP)は単独でコンバージョンを獲得することに特化しているので、訪問者にアピールできるように派手なデザインであることが多いです。
また、サクサクと縦長のページをスクロールしてもらえるように文章(テキスト)よりも画像を積極的に活用しています。
ランディングページ(LP)とホームページのちがい
ランディングページ(LP)とホームページの最大のちがいは、ランディングページ(LP)は1ページで完結するのに対し、ホームページは役割の異なる複数のページで構成されていることです。
また、ランディングページ(LP)は商品の購入や資料請求、お問い合わせなどのコンバージョンの獲得に役割が限定されていますが、ホームページはそれだけでなく商品・サービスの紹介や、会社概要などの基本情報、ブランディング、採用など多様な役割を担っています。
なお後述しますが、ランディングページ(LP)自体にはSEO(検索エンジン最適化)での集客力はあまりないため、Web広告やメルマガなどを使用してアクセスを誘導する必要があります。とくにリスティング広告などのWeb広告を利用する場合は、かなりのコストが必要です。
一方、ホームページはSEO施策を実施すれば、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから自力で集客できます。Web広告とちがって費用もかかりません。
したがって、Web広告やメルマガなどの集客手段を持つ会社であればランディングページ(LP)はとても有効なのですが、それ以外の会社はまずホームページの運用に力を入れたほうが長期的にビジネス目標を達成しやすいでしょう。
ランディングページ(LP)とホームページが両方ない状態であれば、まずは会社のホームページの開設を優先するのをオススメします。
なお、弊社の企業ホームページ作成ソフト(CMS)・おりこうブログでは簡単にホームページを開設・リニューアルできますので、ぜひ以下から詳細をご覧ください。
ランディングページ(LP)の メリットとは?
ランディングページ(LP)のメリットは、通常のページに比べて「コンバージョン率が高い」という一点に集約できます。
メリット1.ページ移動による訪問者の離脱が少ない
通常のページだと、ページ間を移動するたびに30%の訪問者が離脱する
通常のページは、バナーボタンや文字リンクなどの内部リンクを多く設置して、訪問者が他の関連ページに移動しやすくするのがセオリーです。
ですが、訪問者がこちらの期待どおりにバナーボタンや文字リンクをクリックしてくれる確率は決して高くありません。
そのため、訪問者がページ間を移動する際には必ず一定以上の確率で離脱者が発生します。
どんなに頑張ってページを作りこんでも、1回のページ移動につき最低でも30%程度の訪問者が離脱します。
ページ移動が増えるたびに30%以上の離脱者が発生するわけですから、注文フォームやお問い合わせフォームに到達するころには訪問者の数はごく少数となってしまいます。
ランディングページでは無駄なページ移動が起こらないので離脱が少ない
それに対して、ランディングページ(LP)は他のページへのリンクが少ないのでページ移動による離脱を抑制できます。
メリット2.訪問者が知りたい情報が1ページに集約されている
通常のページだと、訪問者が知りたい情報を自分で探さなければならない
通常のページでは回遊性を高めるために情報が複数のページに分割されています。
訪問者が自由に見たいページを選べるメリットもあるのですが、裏を返せば、訪問者が自分で目的の情報を探さなければならないということです。
よって、訪問者にはその分負担がかかり、目的の情報をうまく探せなかった訪問者は「もういいよ」と失望して、ホームページから離脱してしまいます。
訪問者に十分な情報を与えないと、アクションは起こしてもらえない
訪問者に注文やお問い合わせなどのアクションを起こしてもらうには、商品やサービスに対する理解を深めてもらい、納得を感じてもらわなければなりません。
それには十分な量の情報を訪問者に伝える必要があります。
通常のホームページでは、訪問者が必要な量の情報を取得する前に離脱してしまう可能性が比較的高いのです。
ランディングページ(LP)は訪問者が知りたい情報を全て伝えられる
対して、ランディングページ(LP)には訪問者が知りたい情報が1ページに集約されています。
ランディングページ(LP)にアクセスした訪問者は画面を縦にスクロールさせていくだけで、必要な情報を全て取得できます。
自然と商品・サービスへの理解度が高くなるので、注文やお問い合わせなどのアクションを高確率で起こしてもらえます。
メリット3.理想的な順番で訪問者に情報を伝えられる
注文やお問い合わせをしてもらうには、情報を伝える順番が重要になる
テレビの通販番組や優れた営業マンのトークを聞くと分かりますが、お客様に商品やサービスを購入してもらうには、適切な順番で情報を提供することが非常に大事です。
【通販番組や営業トークの典型的な例】
A.最初は「こんなことでお悩みではありませんか?」と注意を惹きつける→
B.「この商品ならお悩みを解決できますよ!」とアピールして商品紹介→
C.「今なら期間限定でこのお値段!」と、購買を後押しする
もし、この順番が入れ替わってしまったらどうでしょうか?
たちまちお客様の関心は低下して、販売数も下落してしまうでしょう。
ホームページでも同じです。
訪問者には適切な順番で情報を与えたほうが、コンバージョンを獲得できる確率は高くなります。
通常のホームページでは、理想的な順番で情報を見てもらえるとは限らない
そして、通常のホームページでは情報提示の順番の乱れという問題が発生しやすいです。
どのページから流入して、どのページに移動するかは訪問者の自由だからです。
本当はA→B→Cという順番でページを読んでもらいたいのに、A→C→BやB→C→Aなどの順番で訪問者が移動してしまう事態が生じやすいのです。
あまり効果的ではない順番で各ページを閲覧した結果、「あまり欲しい商品じゃなさそうだ」と判断して離脱してしまう訪問者が相当数発生してしまいます。
ランディングページ(LP)は理想的な順番で訪問者に情報を提示できる
ランディングページ(LP)はそこが違います。
訪問者は縦長のランディングページ(LP)を上から順にスクロールしていきます。
したがって、ホームページ管理者の想定どおりの順番で訪問者に情報を伝えることができるのです。
ランディングページ(LP)は、優秀な営業マンのセールストークを話の順番まで含めて正確に再現できます。
ランディングページ(LP)の設置は、インターネット上に24時間365日休まずに働く営業マンを雇うようなものなので、売上げアップやお問い合わせ数の増加もより実現しやすくなります。
※ランディングページ(LP)の構成メソッドとして有効なのが「QUESTフォーミュラ」です。
効果的なランディングページ(LP)を作りたい方は、ぜひ以下のページもご覧ください。
メリット4.デザイン性が高く訴求力が強い
ランディングページ(LP)はレイアウトに制限がないので、デザイン性が高いページを作れます。
画像や図をふんだんに利用し文字のサイズも大きいので、開いたとたんに訪問者の目に飛びこんでくるようなインパクトの強いページになります。
通常のページよりも訪問者に伝える訴求力がはるかに強いので、コンバージョンを獲得できる確率も増大します。
ランディングページ(LP)のデメリットとは?
ここまでのご説明で、ランディングページ(LP)のメリットをご理解いただけたかと思います。
ランディングページ(LP)をうまく活用すれば、訪問者がアクションを起こす確率を飛躍的に引き上げ、売上げアップや見込み客の発掘を実現できます。
しかし、ランディングページ(LP)には弱点もあります。
次はランディングページ(LP)のデメリットについて詳しくご説明します。
デメリット1.直帰率が高く、多くの訪問者を逃してしまう
ランディングページ(LP)の大きなデメリットのひとつは、直帰率が高いことです。
直帰率とは、最初にアクセスしたページしか見ずに訪問者がホームページを離脱した割合のことです。
※なおGoogleアナリティクス4の「直帰率」は、こちらの定義とは異なりますのでご注意ください。
ランディングページ(LP)では注文フォームやお問い合わせフォームなどのコンバージョンに直結するページ以外のリンクを極力排しています。
よって、他の関連ページなどに訪問者が回遊できないので、直帰率が極めて高くなってしまいます。
デメリット2.原稿を作成するのに商品・サービスについての深い理解が必要なうえ、手間がかかる
ランディングページ(LP)はセールスレターに近い構成になることは既にお話ししました。
ランディングページ(LP)を効果的に機能させるには、優れた営業マンや商品・サービスについての理解が深い社員が直接原稿を作成するか、もしくは、それらのスタッフへのインタビューをもとに原稿を作成する必要があります。
いずれにせよ、訪問者のアクションを誘発させるように、通常のページよりも原稿を練りこんで作らなければなりません。
また、ランディングページ(LP)には効果的な構成のパターンがあります。
初心者がランディングページ(LP)の構成のパターンを勉強して、ゼロの状態から原稿を作り上げるのは、たとえ優秀な営業マンでもかなりの手間がかかります。
デメリット3.Webデザインの専門知識が必要になり、外注の制作コストが高い
ランディングページ(LP)はデザイン性が高いページになるので、パソコンやWebデザインの知識が乏しい方がゼロの状態から自作するのは非常に困難です。
したがって、ランディングページ(LP)はホームページ制作会社に作成を依頼するのが主流です。
制作費用は1ページあたり20万~40万程度が相場です。
もちろん、複数のランディングページ(LP)を設置したい場合には料金が倍になっていきます。
そのうえ、スマートフォン閲覧に最適化したランディングページ(LP)を作る場合には、さらに追加料金を求められることもあります。
デメリット4.SEO(検索エンジン最適化)が弱い傾向にあり、単独での集客力が低い
ランディングページ(LP)では画像化された文字を使うことも多く検索エンジンが内容を把握しづらい
ランディングページ(LP)では訴求力を高めるために、画像化した文字を使用することが多いです。
ですが、GoogleやYahoo!などの検索エンジンのクローラー(ホームページ内の情報を読みとるプログラム)は、画像データの内容を読みとるのを苦手にしています。
そのため、ランディングページ(LP)は情報量が少ないページだと検索エンジンに判断される危険性があります。
※クローラーやインデックスについて、詳しくは以下のページをご覧ください。
ランディングページ(LP)は容量が重くなりがちな点もSEOで不利
さらに、ランディングページ(LP)は画像を多用するのでページの容量が大きくなる傾向にあります。
検索エンジンは、容量が大きいページ=表示速度が遅いページの評価を下げる傾向があります。
そのためランディングページ(LP)単独での集客力は低いので、後述するようにWeb広告やメルマガ、企業ホームページからの誘導によって送客するようにしましょう。
以下の資料では、コストをかけずにアクセス数を10倍アップさせたホームページ集客の秘訣について解説しています。こちらもダウンロードして、ぜひご参考ください。
効果的なランディングページ(LP)の作り方・構成方法
成果を出せるランディングページ(LP)を作るには、以下のようなファーストビュー・ボディ・クロージングの三部構成にするのが効果的です。
1.ファーストビュー
ファーストビューとは、ページを開いたときに最初に画面に表示される範囲(エリア)のことです。
そこからスクロールしてもらわないと、訪問者の目にはそれ以下の箇所は一切目に触れないため、ファーストビューはランディングページ(LP)のなかで最も重要なエリアです。
「これは何のページなのか」が瞬時に伝わるようにしたうえで、訪問者が抱えている要望・お悩みの解決に直結するキャッチコピーや画像を配置しましょう。
また、「商品を購入する」・「資料をダウンロードする」・「まずは無料相談する」などのコンバージョンにつながるバナーボタンも、かならずファーストビューに設置してください。
これらの訪問者のアクションを誘導するバナーボタンやリンクのことを、CTA(コール・トゥ・アクション)と呼びます。
ファーストビューにCTAが設置されているか否かでコンバージョン率は格段にちがってきますので、かならず目立つ位置に設置しましょう。
※クリック率が高いCTAの作り方などを詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
2.ボディ
ファーストビューの下のボディは、ランディングページ(LP)のなかでも最も大きな面積を占めるエリアです。
以下のような内容を掲載すると効果的です。
【ボディエリアに掲載すべき内容】
- 訪問者の要望・お悩みの深掘り
- (要望・お悩みの解決手段としての)商品・サービスの紹介
- お客様の声・導入事例
- 利用までの流れ
- よくあるご質問
- 実績件数・表彰歴などの信頼感を与える情報
ボディエリアでは、自社の商品・サービスが訪問者の課題解決に役立つことを示し、商品の購入・資料請求・無料相談などのコンバージョンを起こしたいと思えるように信頼感を醸成してください。
3.クロージング
クロージングは訪問者のアクションを誘導するのが目的のエリアです。
かならずCTAを目立つように設置してコンバージョンへ誘導してください。
その際は以下の要素をアピールすると、コンバージョン率もアップしやすくなります。
【クロージングエリアでアピールすべき要素】
- 手軽さ:「まずは無料相談」「資料を今すぐ無料でダウンロード」など
- 限定:「毎月、限定○名様までイベントに参加可能!」など
- 特典:「お申し込みいただくと●●をプレゼント!」など
- 保証:返金保証やアフターサービスなど
また、CTAの周囲に電話番号を併記すると、さらに効果的です。
ランディングページ(LP)を効果的に活用する方法
それでは次にランディングページ(LP)を効果的に利用して、コンバージョンや新規商談、売上げ獲得を強化する方法を解説します。
活用法1.直接的なアクセス流入数をアップする
ランディングページ(LP)で素早く成果をあげる施策は、やはりアクセス流入数の増加です。
活用法2.企業ホームページ・オウンドメディアからランディングページ(LP)へ誘導する
SEOに強い企業ホームページやオウンドメディアから、ランディングページ(LP)へ訪問者を誘導
さらにコストパフォーマンスが良好な施策は、企業ホームページ・オウンドメディアとランディングページ(LP)の連携です。
たとえば、各種知識・ノウハウを解説するコンテンツは作成しやすいうえに検索結果上位を獲得しやすいですが、コンバージョン率が低い欠点があります。
「●●とは?」「■■の賢い選び方」「△△の基礎知識」などのページは読み終わった時点で訪問者が満足してしまうので、単独で商品・サービスの注文には結びつけづらいのです。
そこで、解説系コンテンツのページ下部にランディングページ(LP)へと誘導するバナーボタンを設置します。
ランディングページ(LP)はコンバージョン率が高いため、知識・教育系コンテンツ単独よりも多くの注文やお問い合わせを獲得できるでしょう。
※オウンドメディア…自社が所有する情報発信メディアのことで、主に自社ブログや自社メディアサイトを指す
コストパフォーマンスを高めるには、企業ホームページ・オウンドメディアとの連携が必須
SEOに強い企業ホームページ・オウンドメディアは訪問者の集客に特化させて、訪問者のアクションを誘導するクローズの部分はランディングページ(LP)に任せる。
このように企業ホームページ・オウンドメディアとランディングページ(LP)をうまく組み合わせて構成すれば、全体のコンバージョン獲得数をアップできます。
サッカーでたとえれば、後衛や中盤(企業ホームページ・オウンドメディア)が獲得したボール(訪問者)をパスで前線につないでいき、決定力の高いフォワード(ランディングページ)にシュートをしてもらうイメージでしょうか。
近年、リスティング広告等のWeb広告は価格の高騰傾向が指摘されています。
今後は企業ホームページ・オウンドメディアでのSEOによる集客力をうまく利用しながら、ランディングページ(LP)の効果を引き出す施策がコストパフォーマンスを高めるには必須になるでしょう。
※コンテンツの基礎や使い分けについて、詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
活用法3.スマートフォン閲覧への対応が必須!
近年はスマートフォンが普及していますので、20%~60%はスマホからのアクセスになっています。
ランディングページ(LP)がスマホ閲覧に対応していないと、非常にページが読みづらいため多くの訪問者にストレスを与えてしまいます。
結果的に多くの訪問者が途中で離脱してしまい、コンバージョンを獲得するチャンスを大きく損ないます。
今からランディングページ(LP)を制作するなら、必ずスマホ対応のサービスを選んでください。
活用法4.ヒートマップを利用して改善(LPO)をおこなう
訪問者のニーズに従った構成でないと、ランディングページでは成果は出せない
ランディングページ(LP)は、手当たり次第に広告費をつぎこんで訪問者の流入量を増やせば結果が出せるとは限りません。
ランディングページ(LP)の情報の配置が不十分だったり、バナーボタンの設置などデザイン面で問題があったりすると、訪問者をいくら集めてもほとんどコンバージョンにつながらないケースも出てきます。
ヒートマップなら実際の訪問者の動きを読みとって、改善(LPO)ができる
そのため、ランディングページ(LP)は実際の訪問者の動きや傾向を見ながら適宜改善していかなければなりません。
その際におすすめのツールがヒートマップです。
ヒートマップでは訪問者がどこを多くクリックしているのか等の動きが読みとれます。
訪問者の関心が特に高い部分も一目でわかりますし、こちらがクリックしてもらいたいと考えている部分にあまり色がついていなかったら、改善が必要ということになります。
ヒートマップを利用して、効果的なランディングページ(LP)を育てていく施策が成果を出すうえでとても重要です。
ちなみに、このようなランディングページ(LP)を改善する施策のことをLPO(Landing Page Optimization、ランディングページ最適化)と呼びます。
ここまでの内容のまとめ
- 広義のランディングページと狭義のランディングページで意味している内容が違う。
- ランディングページと呼ばれる場合は、一般的に狭義のランディングページ(LP)を指していることが多い
- 狭義のランディングページ(LP)とは、商品・サービスの注文やお問い合わせ(コンバージョン)の獲得に特化した縦長のページのことである。セールスレターやチラシに構成が近い。
- ランディングページ(LP)は他のページへのリンクを極力排し、デザイン性が高いページになるので、コンバージョンを獲得できる確率が高い。
- その反面、直帰率の増加や制作費用が高いなどのデメリットもある。
- ランディングページ(LP)を効果的に活用するには、Web広告やメルマガの運用だけでなく、SEOに強い企業ホームページ・オウンドメディアから訪問者を誘導したり、ヒートマップで訪問者の動きをチェックして改善に生かしたりといった施策が必要。
ランディングページ制作で役に立つ本・参考書籍
狭義のランディングページ制作ではなく、中小企業の全体的なWebマーケティングの参考書としては、ベストの一冊です。
Webサイト全体の戦略立案について初心者向けに書かれている本で、運営・マーケティング業務を進めるうえでとても参考になります。
とくに3C分析については豊富な例とともに綿密にわかりやすく解説されており、これを熟読するだけで中小企業のマーケティングに必要な考え方が身につくでしょう。
Webサイト全体の戦略立案について初心者向けに書かれている本で、運営・マーケティング業務を進めるうえでとても参考になります。
とくに3C分析については豊富な例とともに綿密にわかりやすく解説されており、これを熟読するだけで中小企業のマーケティングに必要な考え方が身につくでしょう。
また、「自分たちが気付いていない競合を見つける」「検索キーワードは群で見る」「売れるWebデザインは戦略を映している」などのトピックも有益な示唆に富んでいます。
単に戦略の立て方を解説するだけでなく、「立案した戦略をどのように中小企業のホームページのコンテンツに落とし込むか」の部分が多彩な実例とともに紹介されているため、中小企業向けのなかでは最良の本です。
後半の効果的なトップページデザインの構成方法の解説は、狭義のランディングページ(LP)制作時にも応用できるポイントが多いです。
後半の効果的なトップページデザインの構成方法の解説は、狭義のランディングページ(LP)制作時にも応用できるポイントが多いです。
売上げアップやお問い合わせ増加にLPを活用しよう!
ランディングページ(LP)はうまく活用すれば、売上げアップや見込み客発掘、人材募集など、さまざまな目的を達成できます。
企業の売上げを拡大し、より成長させていきたいとお考えの方は、ぜひランディングページ(LP)を活用してみてください。
また、弊社のホームページ作成ソフト・おりこうブログでもランディングページ(LP)を作成する機能がありますので、ぜひ以下から詳細をご覧ください。
この記事を書いた人
岡山 幸太郎
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、営業を経験したのち自社サイトやお客様サイトのWebディレクションに携わる。現在はSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングなど、Webにおける集客分野を担当。また、Webセミナー講師としても活動中。