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企業・団体のホームページ担当者が知っておくべきIT専門用語を初心者向けに解説

更新日:2024.11.21
企業・団体のホームページ担当者が知っておくべき専門用語
  • 「いきなり会社のホームページ担当を任されたけど、ITの専門用語が多くてわからない…」
  • 「ホームページの開設・リニューアルの商談で、制作会社が何を言っているのか理解できない」
  • 「企業ホームページを運営するには、何から勉強すればいいの?」

こんなお悩みや疑問をお持ちの、中小企業・団体のホームページ(HP) 担当者の方も多いと思います。

今回はそんな初心者の方向けに、企業ホームページの担当者なら最低限おさえておくべきIT・Webマーケティングの専門用語をわかりやすく解説します。

辞書的で表面的な用語解説ではなく、得た知識が中小企業・団体のホームページ運営で実際に活かせるように腹落ちするレベルまでじっくり解説していますので、中級者以上の方でも有益な発見があるはずです。

企業・団体のホームページの開設・リニューアルを成功させたい方、ホームページ運営で売上げや人材獲得などの成果を出したい方はぜひご覧ください。

目次

ドメイン

ドメインはインターネット上の住所のことで、ホームページやメールの使用に必要不可欠

ドメインはインターネット上の住所のことで、ホームページやメールの使用に必要不可欠
ドメインとはインターネット上の住所を示す文字列のことです。

主にホームページ(Webサイト)のURLやメールアドレスで使われています。

たとえば、以下のようなホームページURLとメールアドレスがあった場合、赤字の部分がドメインになります。

ホームページURL:https://ds-b.jp
メールアドレス:tarou-yamada@ds-b.jp

ドメインがなければ住所がないようなものなので、ホームページを開設することもできなければ、メールを送受信することもできません。

トップレベルドメインは、企業・団体の信頼性を高めたい場合は属性jpドメインを利用するのがオススメ

なお、ドットで区切られたドメインの末尾の部分をトップレベルドメインと呼びます。
トップレベルドメインのなかには、.com、.net、.jpなどの種類があります。
ドメインの分類図
なお、JPドメインは日本国内に住所がある組織・個人しか取得ができません。
 
さらにJPドメインのなかには特定の組織しか取得ができない、属性JPドメインがあります。
 
会社や団体のホームページの信頼性を高めたいときには、属性JPドメインを利用してホームページを開設するのがよいでしょう。
※ただし、属性JPドメインを取得するにはJPRSという機関に申請が必要なので、すぐにホームページを開設する必要があるときには利用できません。

また、ホームページのリニューアル時に制作会社を変える際は、ドメインの管理をどうするかがポイントになることが多いです。
リニューアル時には「現在のドメインを引き継いで使えるのか?」などをかならず制作会社に確認しておきましょう。


なお、弊社おりこうブログはドメインの引継ぎも可能ですので、ホームページリニューアルをご検討中の方はぜひ以下から詳細をご覧ください。

サーバー

サーバーとはホームページなどのデータを置いておくための土地のこと

サーバーとはホームページなどのデータを置いておくための土地のこと
サーバーとは、ホームページなどのデータを収納する場所のことです。
 
ホームページを家にたとえるなら、ドメインが住所、サーバーが土地の関係性になります。
 
土地がなければ家が建てられないのと同じように、サーバーがなければホームページは開設・リニューアルできません。
ホームページ・ドメイン・サーバーの関係は、家・住所・土地の関係といっしょ

自社サーバーを使わないかぎり、企業ホームページの運営にはホスティングサービスを利用することになる

自社サーバーを使わないかぎり、企業ホームページの運営にはホスティングサービスを利用することになる
なおサーバーに関連して、ホスティングという言葉もホームページの開設・リニューアル時にはよく使われます。

ホスティングとは自社が管理するサーバーを他の企業や利用者に貸し出すサービスのことです。レンタルサーバーとも呼ばれます。

自社サーバーを用いないかぎり、基本的に企業ホームページはホスティングサービスを使って運用することになります。

サーバーやホスティングには容量の上限があるので、画像を企業ホームページに掲載するときは圧縮・リサイズすべき

サーバーやホスティングには容量の上限があるので、画像を企業ホームページに掲載するときは圧縮・リサイズすべき
また、サーバーやホスティングサービスには容量の上限があり、それを超えて企業ホームページを運用することはできません。
ホームページの開設・リニューアル時は「サーバーの容量はどれぐらいになるのか?」を制作会社に訊いておくとよいでしょう。
 
なお、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真を圧縮・リサイズせずに、企業ホームページへ大量に掲載すると容量を圧迫しやすいです。
それだけでなく、重い画像ファイルは読み込みの遅延を招き、Webページが表示されるまでの待機時間が長くなってしまいます。
 
企業ホームページに写真を掲載するときは、フリーソフトやCMS(後ほど説明)の機能を用いて圧縮・リサイズしてから掲載しましょう。

※弊社では、Webサイトを運用するうえで必要な用語の基礎知識をまとめた資料を無料で配布しています。ご興味のある方は、以下のバナーからダウンロードしてください。
【お役立ち資料】今さら聞けない企業・団体のWeb担当者なら知っておきたい用語集

ブラウザ

ブラウザとはGoogle Chromeなどのホームページを見るためのソフトウェアのこと

ブラウザとはGoogle Chromeなどのホームページを見るためのソフトウェアのこと
ブラウザとはホームページを閲覧するためのソフトウェアのことです。

以前はブラウザといえばInternet Explorerが有名でしたが、現在はマイクロソフト提供のブラウザもMicrosoft edgeに様変わりしています。

Internet Explorerに代って、現在の日本で最大のシェアを占めているブラウザはGoogle Chromeです。
その他、FirefoxやSafariなどのブラウザも存在します。

また、スマートフォンでもブラウザは使われており、iPhoneならSafari、AndroidならGoogle Chrome を利用している方が多いです。

CMSではホームページの編集にブラウザを利用することが多い

CMSではホームページの編集にブラウザを利用することが多い
なお、後ほど紹介するCMSではブラウザ上でホームページの作成や編集作業をすることが多いです。

もし開設・リニューアルの商談時に制作会社から「企業ホームページはブラウザから簡単に編集できます」などと言われたら、「いつもインターネットを見るときに使っている、あのソフトウェアから編集できるんだな」と理解していただければよいでしょう。

CMS

CMSとは、HTMLなどの専門知識がなくても簡単にホームページを作成・編集できるシステムのこと

CMSとは、HTMLなどの専門知識がなくても簡単にホームページを作成・編集できるシステムのこと
CMSはコンテンツ・マネジメント・システム(Content Management System)の略で、HTMLやCSSなどのプログラム言語を使わなくても簡単にホームページを作成・編集・更新できるシステムのことです。

最も有名なCMSはオープンソース型ソフトウェアであるワードプレス(WordPress)でしょう。

弊社(ディーエスブランド)が開発・提供している企業ホームページ作成ソフト「おりこうブログ」もCMSの一種です。

ホームページ運営やリニューアルをご検討中の方は、ぜひ以下資料をご覧ください。

CMSの普及によって、更新が簡単になりホームページ運営を社員が実施できるようになった

CMSの普及によって、更新が簡単になりホームページ運営を社員が実施できるようになった
CMSの普及以前は、企業ホームページに情報を追加したり更新したりするときには、Webの専門知識のある人が作業をするか、制作会社に費用を支払って更新してもらうしかありませんでした。
 
しかし、2000年代後期よりCMSが普及するにつれ、Webの専門知識がない人でも簡単に企業ホームページが更新できるようになり、社員のみでも運営が可能になりました。

これから企業・団体のホームページを開設する方にとっては、どのCMSを利用するかも大きなポイントになります。

検索エンジン

検索エンジンとはGoogleやYahoo!などのことで、キーワードに応じてネット上のWebページを集約して提示してくれるサービス

検索エンジンとはGoogleやYahoo!などのことで、キーワードに応じてネット上のWebページを集約して提示してくれるサービス
検索エンジンとはGoogleやYahoo!のような、ユーザーがキーワードを入力すると答えとなるWebページを集約して、検索結果を表示してくれるサービスのことです。
 
日本では検索エンジンのシェアはほぼGoogleとYahoo!に二分されていますが、Yahoo!も現在ではGoogleの検索エンジンを借りているのでGoogleとYahoo!の検索順位は基本的に同じになります。
※ただしYahoo!では、「Yahoo!知恵袋」などの自社提供サービスが上位に表示されやすい傾向があるなど、若干の差異はあります。
 
つまり実質的な検索エンジンのシェアはGoogleが9割以上を占めていることになります。
 
企業ホームページが検索エンジン経由で集客するにはGoogleでランキング上位を目指さなければなりません。

マイクロソフトのBingは、Googleと検索結果が大きく異なるがシェア率は高くない

なお、Google・Yahoo!以外の検索エンジンにはマイクロソフトのBingがあります。

Microsoft Edgeなどのマイクロソフトのブラウザでは既定の検索エンジンがBingに設定されているので、利用したことがある方も多いかもしれません。
 
ただし、日本におけるBingのシェア率は5~10%程度なので、やはり集客をしたいならGoogleで上位を目指さなければいけないことには変わりないのです。

なお、検索エンジンの仕組みなどについては以下のページをご覧ください。


また、コストをかけずにアクセス数を10倍にアップさせる方法を知りたい方は、以下の資料をダウンロードしてください。

インデックス

インデックスとはWebページがGoogleやYahoo!などの検索エンジンに登録された状態のこと

インデックスとはWebページがGoogleやYahoo!などの検索エンジンに登録された状態のこと
インデックスとは、Webページが検索エンジンのデータベースに登録された状態を指します。Webページはインデックスされなければ、GoogleやYahoo!でいくら検索されても表示されることはありません。

これだけだと分かりづらいので、検索エンジンの仕組みを簡単にご説明します。

検索エンジンはクロール・インデックス・ランキングの3つのステップで機能する

検索エンジンはクロール・インデックス・ランキングの3つのステップで機能する
検索エンジンはクロール・インデックス・ランキングの3つのステップで機能しています。

Googleのような検索エンジンは、各Webページの内容を読み取るコンピュータプログラムをインターネットの隅々にまで派遣してデータを収集しています。

このコンピュータプログラムのことをクローラー(もしくはロボット)と呼びます。

クローラーは未知のWebページ(たとえば、京都の観光について紹介した新しいページだとしましょう)を見つけたときに、そのページの内容を収集します。
※この作業がクロールです

Webページのデータを読み取ったクローラーはそれを持ち帰り、検索エンジン本部のデータベースに登録します。これがインデックスです。

そして検索ユーザーが「京都 観光」などのキーワードで検索したときに、先程インデックスされたページを独自の計算プログラムによって順位付けして検索結果を作成します。
これがランキングです。

なお、ページを順位付けする計算プログラムのことをアルゴリズムと呼びます。
アルゴリズムは随時変更・調整が施されており、それによって検索順位は毎日変動していきます。
検索エンジンのクロール・インデックス・ランキングの3つのステップ

ホームページの開設直後に検索してもヒットしないのは、クローラーがそのサイトにまだ到達しておらずインデックスがされていないから

ホームページの開設直後に検索してもヒットしないのは、クローラーがそのサイトにまだ到達しておらずインデックスがされていないから
なお「企業ホームページを開設・リニューアルした直後に会社名で検索しても、ホームページがヒットしない」という現象がしばしば起きますが、それはGoogleのクローラーがまだ回遊しに来ておらず、インデックスがなされていないのが理由です。

その際は数日間~1週間ほど待ってクローラーの回遊を待つか、Googleサーチコンソールというツールを用いて自発的にインデックスをリクエストするのがオススメです。

SEO(SEO対策)

SEO(SEO対策)は検索エンジンからアクセスを集める施策のことで、企業ホームページのアクセス流入の80%~90%を占める

SEO(SEO対策)は検索エンジンからアクセスを集める施策のことで、企業ホームページのアクセス流入の80%~90%を占める
SEO(SEO対策)はSearch Engine Optimization、検索エンジン最適化の略で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからホームページへのアクセス数を増やすための手法・施策のことです。

FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSや、Web広告を利用しないかぎり、企業ホームページの集客のほとんどはSEOに頼ることになります。

実際、企業ホームページでは集客数の8割~9割が検索エンジン経由であることも珍しくありません。

SEOは企業ホームページの集客そして売上げの根幹にかかわる施策であり、SEOが成功するか失敗するかでその企業ホームページの未来が変わるといっても過言ではないでしょう。

訪問者の役に立つ情報をホームページ内に増やしていく「コンテンツSEO」を実施しないと、アクセス数はなかなか増えない

訪問者の役に立つ情報をホームページ内に増やしていく「コンテンツSEO」を実施しないと、アクセス数はなかなか増えない
過去はSEOといえば、被リンクの大量設置などのテクニック的な要素が強かったですが、現在は検索ユーザーの役に立つ情報を積極的に発信することで自然に集客力を増強させる「コンテンツSEO」(あるいはコンテンツマーケティング)と呼ばれる施策が主流になっています。


現代のSEOでは、検索ユーザー(お客様)が抱えているお悩み・疑問・要望を解決できるような、有益な情報を企業ホームページ内に増加させないとアクセス数を増やすことは困難です。

SEOやコンテンツSEOの手法については、以下のページをご覧ください。


さらに集客力・売上げをアップさせる方法を知りたい方は、以下の資料をダウンロードして、ぜひご参考ください。

コンテンツ(Webコンテンツ)

Webマーケティングにおける「コンテンツ」は情報全般を指し、テキスト情報(文章)も立派なコンテンツである

Webマーケティングにおける「コンテンツ」は情報全般を指し、テキスト情報(文章)も立派なコンテンツである
先程のSEOの項目でコンテンツという言葉が出てきましたが、非常に意味が広い言葉なので「実は何となくしか理解していない…」という方も多いと思います。

ビジネスやWebマーケティングにおけるコンテンツは、「情報」全般のことを指すと考えてください。

一般に「コンテンツ産業」などと呼ばれるときは、音楽・映画・ゲームなどのエンターテインメント系コンテンツを示すことが多いので、コンテンツと聞くと動画や美麗な写真・イラストなどに目が向かいがちですが、単なる文章も立派なコンテンツです。

どんなに美麗なデザインでも文章(テキスト情報)をおろそかにしたホームページは、検索順位の下位に沈みやすい

どんなに美麗なデザインでも文章(テキスト情報)をおろそかにしたホームページは、検索順位の下位に沈みやすい
むしろ先程説明したSEOの世界では、画像・動画よりも文章(テキスト情報)のほうが重要であるとすらいえます。

なぜなら検索エンジンのクローラーはテキスト情報を把握するのは得意ですが、画像・動画の中身やクオリティを判断するのが苦手だからです。

そのためどんなに綺麗なデザインで、見栄えのよい動画がふんだんに掲載されていても、肝心の文章が少ない企業ホームページは検索エンジンから「コンテンツが乏しいサイト」と判断され、検索順位が下位に沈みやすいのです。

いきなり動画コンテンツや写真コンテンツの制作に走るのではなく、序盤は文字を中心にしたテキストコンテンツをじっくり増やしていったほうがアクセス数は着実に伸びます。

より狭い意味では、コンテンツは単純な商品・サービスの売り込みや会社の説明ではない、訪問者にとって有益な情報を指すことが多い

より狭い意味では、コンテンツは単純な商品・サービスの売り込みや会社の説明ではない、訪問者にとって有益な情報を指すことが多い
また、Webマーケティングの世界ではより狭義(狭い意味)の「コンテンツ」という言葉を使うことがあります。

狭義の「コンテンツ」は、自社の商品・サービス紹介などの売り込み系の情報ではなく、自社のビジネスにまつわる有益な情報を紹介するページのことを指すことが多いです。

たとえばペットショップであれば、「取扱い犬種」などの自社の商品を単に紹介しているページではなく、「初めて犬を飼う人にオススメの犬種ベスト5」「子犬へのトイレのしつけ方を徹底解説」などの記事が狭義のコンテンツになります。
コンテンツマーケティングの例
コンテンツマーケティングやコンテンツSEOなどの、近年のWebマーケティング用語が指している「コンテンツ」はこれらの狭義で使われることが多いです。

ホームページ制作会社やWebコンサルティング会社が「もっとコンテンツを増やさないとアクセス数は増やせませんよ」などと言ってきた場合は、「記事系のコンテンツを増強する必要があるんだな」と考えてみましょう。

コンバージョン

コンバージョンとは商談につながるお問い合わせ・資料請求・商品注文などの、ホームページが獲得した成果のこと

コンバージョンとは商談につながるお問い合わせ・資料請求・商品注文などの、ホームページが獲得した成果のこと
コンバージョンとは、ホームページ内のお問い合わせ・資料請求・商品の注文などの、運営者が目的としているアクションを訪問者が起こしてくれた状態のことを指します。

ホームページ制作会社やWebコンサルティング会社が「現在のホームページではコンバージョンがほとんど獲れていないですね」などと発言した場合は、「メールフォームからのお問い合わせなどをほとんど獲得できていないということだな」と読み替えてみてください。

コンバージョンの獲得こそが企業ホームページの最大目標であり存在価値

コンバージョンの獲得こそが企業ホームページの最大目標であり存在価値
基本的に企業ホームページは閲覧されるだけ、アクセスされるだけでは、売上アップやビジネスに何の貢献もしません。

企業ホームページを見た訪問者が何らかのアクションを起こしてくれないと、意味が無いのです。

コンバージョンの獲得こそが企業ホームページの最大の目標であり、存在価値だと言えます。

企業ホームページでは目標とするコンバージョンが何なのかをかならず決めておこう

企業ホームページでは目標とするコンバージョンが何なのかをかならず決めておこう
企業ホームページを開設・リニューアル・運用するときは、「このホームページが欲しいコンバージョンは何なのか」をかならず明確にしておきましょう。

【企業ホームページのコンバージョンの例】
  • お問い合わせ・ご相談
  • 見積り依頼
  • 資料請求
  • イベントへの参加申込み
  • 採用・求人への申込み…など


なお、後ほど説明するアクセス解析ではメールフォーム経由で問い合わせ・申込みが完了した時点でコンバージョンとしてカウントすることが多いですが、電話での問い合わせや来店などのアクションもコンバージョンに含まれます(測定できないことも多いですが)。

コンバージョンを獲得しても即売上げは確定しないので、リアルの販売活動にうまく結びつけるのが大切

コンバージョンを獲得しても即売上げは確定しないので、リアルの販売活動にうまく結びつけるのが大切
また、ECサイト・ネットショップ以外は、コンバージョンを獲得してもそれだけでは売上げが確定しない点も注意すべきポイントでしょう。
 
とくにBtoBの事業では、Web経由で相談・お申し込みをもらっても、その後に営業社員がリアルでの商談の場を設けなければ売上げは確定しません。

BtoC事業であっても工務店などの場合は、ネット上のやり取りのみで注文住宅が売れることはありえないので、リアルでのお客さま対応が不可欠です。
 
つまりほとんどの場合では、コンバージョンを得たあとにどうリアルでの活動に結びつけるかが売上げを大きく左右します。
 
企業のホームページ担当者は営業部・販売員・店舗などともコンセンサスを取ったうえで、コンバージョン獲得後の動きを打ち合わせておく必要があります。
 
こういった他部署との連携は、ホームページ制作会社やWebコンサルティング会社には任せられないので、ホームページ担当者であるみなさんでないとできないことです。

コンバージョン(CV)とは
コンバージョン率(CVR)とは
※弊社では、Webサイトを運用するうえで必要な用語の基礎知識をまとめた資料を無料で配布しています。ご興味のある方は、以下のバナーからダウンロードしてください。
【お役立ち資料】今さら聞けない企業・団体のWeb担当者なら知っておきたい用語集

アクセス解析

アクセス解析とはホームページへの訪問者の数・傾向・行動を分析すること

アクセス解析とはホームページへの訪問者の数・傾向・行動を分析すること
アクセス解析とはホームページへの訪問者の数や傾向、行動を分析することです。

もっとも多くのホームページで使われているアクセス解析ツールはGoogleアナリティクス(GA)です。

Googleアナリティクスを使うことで、以下のような訪問者の傾向を把握できます。

  • 訪問者の数・ページを見られた回数の合計
  • 訪問者がホームページに流入した経路(検索エンジン・SNS・他サイトからのリンク・Web広告など)
  • 時間帯別のアクセスの過密度
  • 訪問者が最初にアクセスしたページ(集客に貢献したページ、いわゆるランディングページ)の解析
  • 全訪問者のうち何%の人がお問い合わせ・商品の注文などのアクションを起こしたか(コンバージョン率)

アクセス解析をすることで「なんとなくの企業ホームページ運営」から脱し、売上げや成果獲得までの道筋を見つけられる

アクセス解析をすることで「なんとなくの企業ホームページ運営」から脱し、売上げや成果獲得までの道筋を見つけられる
アクセス解析をすると「まだまだ訪問者の数が少ないから、コンテンツページをもっと増やそう」「このページは訪問者を多く集客できているから、他のページやお問い合わせフォームへのバナーを貼って誘導しよう」などのホームページの改善策を立案でき、PDCAを回せます。
 
アクセス解析ができないと現在のホームページの状況が客観的にわからず、なんとなくの運営になってしまいます。
 
もちろん個人のブログや趣味・サークルのホームページであれば別にそれでいいのですが、
ビジネスで企業ホームページを活用したい場合ではアクセス解析は必須です。

アクセス解析ツール・Googleアナリティクスの実際の画面

アクセス解析ツール・Googleアナリティクスの実際の画面

SSL

SSLとは暗号化通信でホームページへの訪問者の個人情報を守る技術のこと

SSLとは暗号化通信でホームページへの訪問者の個人情報を守る技術のこと
SSLとはSecure Sockets Layerの略で、暗号化通信によってホームページにアクセスした訪問者の情報を守る技術のことです。

たとえば企業ホームページには、お問い合わせフォームや資料請求フォーム、イベントへの参加申込みフォームなどが存在しますが、訪問者はそこに氏名・住所・電話番号などの個人情報を入力して送信します。

ですが、そこに悪意のある第三者がいれば、その通信を盗み見して個人情報を奪うことが可能なのです。
これを中間者攻撃と呼びます。

SSLはそれらのサイバー攻撃への有効な対策になります。

なお、SSLが導入されているホームページはURLがhttpではなく、httpsとなります。
sはSecure(安全な~)の略です。

SSLの導入が必要になっている理由のひとつに、Cookie(クッキー)の盗聴リスクがある

SSLの導入が必要になっている理由のひとつに、Cookie(クッキー)の盗聴リスクがある
あるいはCookie(クッキー)の盗聴と呼ばれるサイバー攻撃も問題になっています。

まずは簡単にCookieの説明をしましょう。

みなさんがネットショップやSNSを利用するときに、一度ID・パスワードを入力してログインしたら、二度目以降にそのサイトをブラウザで開いたときに再度ID・パスワードを入力しなくても自然とログイン状態になっていることがあると思います。

あれはCookieがそのサイトのID・パスワードの情報を保存しているからできることなのです。

ですが、そのCookie情報が悪意のある第三者によって盗まれる可能性があります。

レストラン・カフェなどの無料Wi-Fiには攻撃者が罠を仕掛けていることがある

レストラン・カフェなどの無料Wi-Fiには攻撃者が罠を仕掛けていることがある
とりわけCookieの盗聴被害に遭いやすいのが、無料Wi-Fiの利用時です。

昨今はレストラン・カフェなどの多くの店舗で無料Wi-Fiが解放されています。
便利なのでこれらの無料Wi-Fiをよく使っている方も多いでしょう。

しかし、そこに攻撃者が罠をしかけていることがあるのです。

たとえば同じWi-Fiに接続しているユーザーのCookie情報を盗み見るソフトウェアがネット上で公開されているため、それを利用するという手法があります。

あるいは接続した無料Wi-Fi自体が、攻撃者がしかけた偽物であるケースすらあります。
この場合も接続したユーザーのCookie情報などが盗まれてしまいます。

SSLでは通信が暗号化されるので、訪問者のCookie情報が盗まれても解読されないかぎり問題ない

SSLでは通信が暗号化されるので、訪問者のCookie情報が盗まれても解読されないかぎり問題ない
以上のようなサイバー攻撃から訪問者の個人情報・Cookie情報を守る技術が、SSLです。

SSLを導入しているサイトでは通信が常時暗号化されているため、もし中間者攻撃で悪意のある第三者に訪問者の個人情報・Cookie情報が盗まれても、暗号を解読されない限り大きな問題にはなりません。

以上の理由から、現在ではホームページにはSSLの導入が必須と見なされるようになってきています。


GoogleはSSLが導入されたホームページを検索順位で優遇するようになっている

GoogleはSSLが導入されたホームページを検索順位で優遇するようになっている
GoogleもSSLの普及を推進するための施策をすでに開始しています。

まず、SSL対応のホームページは未対応のホームページと比べて、検索順位を優遇するアルゴリズムを取り入れました。

参考ページ:Google ウェブマスター向け公式ブログ「HTTPS をランキング シグナルに使用します」

もちろんSSLの有無だけで検索順位が決定されるわけではなく、他にも数百にわたる指標を用いてGoogleは検索順位を決定しています。

ですが、ページ数が増えて検索結果への露出が増えるほど、ホームページの運営が長期にわたるほど、SSLの有無で生まれた小さな検索順位の差が蓄積されていき、やがて総アクセス数に大きな差が生まれることでしょう。

Google ChromeではSSL対応していないホームページには「保護されていない通信」という警告が常時表示され、さらにメールフォームなどのページでは警告が赤くなる

Google ChromeではSSL対応していないホームページには「保護されていない通信」という警告が常時表示される
また、ブラウザ・Google Chromeでは2018年7月のアップデートより、SSL未対応のホームページに対しては常に「保護されていない通信」という警告が表示されるようになりました。

SSLで保護されていない企業ホームページは、今後訪問者の信頼性を大きく損なう可能性があります。

なお2018年10月から、SSL未対応ホームページでお問い合わせフォームなどに入力をおこなうと、この「保護されていない通信」警告が赤く表示されるようになっています。

お問い合わせや資料請求・商品の注文などの売上げにつながるアクションを訪問者に起こしてもらうには、メールフォームから情報を送信してもらう必要があります。

ですが、そんなときにこんな赤い警告がブラウザに表示されていては、訪問者が「この会社は怪しいな…。詐欺サイトかもしれない…」などと不安を抱き、メールフォーム送信を躊躇してしまうでしょう。

SSL未対応の企業・団体のホームページには多くの損失がすでに生じてしまっている

SSL未対応の企業・団体のホームページには多くの損失がすでに生じてしまっている
つまり、SSL未導入の企業ホームページは検索順位の下落と、会社の信頼性やブランド価値の失墜、お問い合わせ・資料請求などのコンバージョン獲得数の減少という三重の損失が現在発生しているのです。

訪問者の安全を守り、会社の信頼性や売上げを守るためにも、まだ未対応の方はできるだけ早く企業ホームページをSSLに対応させることをおすすめいたします。

専門用語を憶えることよりも、ホームページ運営業務とうまく結びつけることのほうが大事

専門用語を憶えることよりも、ホームページ運営業務とうまく結びつけることのほうが大事
ここまで企業・団体のホームページ担当者に必要なIT・Webマーケティングの専門用語をご紹介いたしました。

中小規模の企業・団体のホームページ運営であれば、本ページで紹介されている専門用語をおさえておくだけで、十分に業務はこなせると思います。

大事なのは専門用語を暗記することではなく、それを実際の業務に活かして行動を起こすことです。

たとえばSEO(検索エンジン最適化)という言葉を憶えても、企業ホームページに新規ページを追加せず内容を充実させなければ、まったくアクセス数は伸びず売上げも獲得できません。

より実践的な企業・団体のホームページの運営ノウハウについては、以下のページでより詳しく解説していますのでこちらもご覧ください。


なお、弊社では手軽に企業・団体向けホームページを作れるCMS・おりこうブログを提供しております。ご興味のある方はぜひ以下から詳細をご覧ください。
 この記事を書いた人
岡山 幸太郎
岡山 幸太郎
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランド入社後、営業を経験したのち自社サイトやお客様サイトのWebディレクションに携わる。現在はSEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティングなど、Webにおける集客分野を担当。また、Webセミナー講師としても活動中。

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