【生成AI活用術・第3回】生成AIを資料・企画書作成に活用する方法をプロンプト付きで解説
更新日:2026.08.18

「資料や提案書を作るとき、白紙の状態から構成を考えるのに時間がかかってしまう」
「企画書の骨子を一人で考えるのが苦手で、いつも手が止まってしまう」
このように感じている方は少なくないのではないでしょうか。ChatGPTやGemini、Copilot、Claudeなどの生成AIの利用が広がっていますが、資料作成の場面でどう活用すればよいかわからないという方も多くいます。
資料・提案書の構成案や企画書の骨子、プレゼンの構成などの作成は、生成AIが得意とする分野の一つです。
今回は、生成AIをまだ本格的に使ったことがない方に向けて、資料・提案書の構成案や企画書の骨子作りに生成AIを活用する方法を、そのまま使えるプロンプト例とあわせて解説します。「難しそう」「うまく使いこなせるか不安」と感じている方も、ぜひご覧ください。
目次
[非表示]
- 生成AIに資料作成を任せても大丈夫? 初心者が知っておきたい前提
- 生成AIに資料作成を任せる基本の使い方
- 資料・提案書の構成案(たたき台)を作るプロンプト集
- 企画書の骨子を作るプロンプト集
- プレゼン用の構成・トークスクリプトを作るプロンプト集
- 資料の見出し・タイトル案を作るプロンプト集
- 生成AIで資料作成をする際によくある失敗と対処法
- 社内・業務で生成AIを使う際の注意点
- 弊社での実践例:記事コンテンツの構成案作成に生成AIを活用
- 資料の「作成」だけでなく「問い合わせに答える」仕組み
- 問い合わせ対応の自動化には「DSチャットボット」がおすすめ
- 生成AIでの資料作成に関するよくある質問
- まとめ まずは資料の構成案作りから生成AIを使ってみよう
- 業務効率化・マーケティング強化に役立つAIチャットボットなら「DSチャットボット」
生成AIに資料作成を任せても大丈夫? 初心者が知っておきたい前提
生成AIが構成案・骨子作りを得意とする理由
資料や企画書を作る際、本文を書く前の構成を考えるのに時間がかかってしまうことは少なくありません。何を最初に伝え、どの順番で説明すれば読み手に伝わるのか、白紙の状態から考え始めると、意外と手が止まってしまうものです。
こうした構成を考える作業は、実は生成AIが力を発揮しやすい分野の一つです。生成AIは膨大な文章データを学習しており、目的や条件を伝えるだけで、論理的な構成案を短時間で提示できます。「新商品の提案書を作りたいが、章立てが思いつかない」「企画書の骨子だけでも先に固めたい」といった場面では、ゼロから考える工程を代わりに引き受けてくれるため、資料作成にかかる時間や心理的な負担を大きく減らせます。
実際に、株式会社スライドチームがおこなった営業担当者を対象とした調査でも、資料作成に負担を感じている人は65.2%にのぼる一方、生成AIを活用した人のうち、58.9%が資料作成にかかる時間を3割以上削減できたと回答しています。構成案作りは、こうした負担を軽くする入り口としても取り組みやすい分野の一つです。
任せる前に知っておきたい注意点
一方で、資料作成で生成AIを使う際は、事前に押さえておきたい注意点もあります。
まずは、機密情報・個人情報の取り扱いです。提案書や企画書には、取引先情報や未公開の商品情報など、社外に出せない内容が含まれることが少なくありません。こうした情報をプロンプト(指示文)にそのまま入力しないことが基本です。
また、出力内容が正確かどうかも確認する必要があります。生成AIが提示する構成案や骨子は、あくまでたたき台であり、必ずしも自社の実情や事実に基づいているとは限りません。
こうした「機密情報が漏れないか」「出力内容は正確なのか」といった不安は、生成AIを資料作成に取り入れる際、多くの方が最初に感じる共通のハードルだといえます。まずはこの2点を意識することで、生成AIを資料作成に取り入れる際のリスクを抑えやすくなります。
生成AIに資料作成を任せる基本の使い方
良い指示(プロンプト)を出すための3つのポイント

構成案作りでは、次の3つの要素を意識してプロンプトに盛り込むことで、狙った内容に近い構成案が得やすくなります。
1. タスク(実行してほしい内容)
「構成案を作って」だけでは、どのような構成案を求めているのか、生成AIは判断できません。「〇〇についての提案書の構成案を作って」「企画書の骨子をまとめて」というように、実行してほしい内容を具体的に伝えましょう。
2. 前提条件(どんな用途か・対象は誰か)
同じ提案書でも、社内の決裁者向けなのか、取引先向けなのかによって、盛り込むべき内容や順序は変わります。「経営層への予算承認を目的とした提案書」「初めての取引先への提案資料」など、用途や読み手の情報を添えることで、場面に合った構成になります。
3. 出力形式(見出しの数・階層・書き方など)
「大見出しを4つ、それぞれに小見出しを2~3個ずつ」というように、どのような形式で出力してほしいかを指定します。見出しの数や階層をあらかじめ数値で具体的に指定しておくことで、資料に落とし込む際の手直しが少ない、整理された構成案になります。また、見出しごとの説明を文章で書いてほしいのか、箇条書きで十分なのかも、あわせて指定しておくと、より意図に近い出力が得やすくなります。
この3つの要素を意識して指示を出すことで、初心者の方でも実務で使える構成案を作成しやすくなります。
一度で満足のいく構成にならない場合の修正・調整のコツ
生成AIに指示を出す際、一度の指示で完璧な構成案を作る必要はありません。生成AIとのやり取りは、一問一答で終わらせるのではなく、対話をしながら少しずつ理想の構成に近づけていく方法もあります。
たとえば、最初に出力された構成案に対して「この見出しは不要なので削ってほしい」「この観点も追加してほしい」「もう少し具体的な見出しにしてほしい」といった追加の指示を出すことで、構成の精度を段階的に高めていけます。最初から完成形を求めて長い指示を一度に出すよりも、まず一度出力させてから微調整を重ねるほうが、結果的に効率よく理想の構成に近づけます。
また、生成AIが提示した構成案をそのまま資料に落とし込むのではなく、「この順番で本当に伝わるか」「抜けている論点はないか」という視点で、必ず自分の目で確認するようにしましょう。生成AIは文脈やニュアンスを完璧に汲み取れるわけではないため、内容は合っていても、自社の実情や伝えたい優先順位と異なっている場合があります。こうしたズレは、追加の指示を重ねることで無理なく調整できます。
資料・提案書の構成案(たたき台)を作るプロンプト集
ここからは、実際の仕事の場面ですぐに使えるプロンプト例をご紹介します。【 】で囲まれた部分は書き換えて使う項目ですが、それ以外の条件も状況に応じて自由に調整してご利用ください。
ゼロから構成案を考えてもらうプロンプト例
テーマだけが決まっていて、章立てをまったく考えていない場合に使えるプロンプトです。
以下の条件で、資料の構成案を作成してください。
テーマ:【テーマを入力(例:新サービスの導入を提案する社内向け提案書)】
読み手:【読み手を入力(例:決裁権を持つ部門長・経営層)】
目的:【目的を入力(例:導入の承認を得る)】
分量:見出しを4〜5個、それぞれに含めるべき内容を箇条書きで
本文は書かず、見出しと内容の要点のみを出力してください。
「本文は書かず、見出しと内容の要点のみ」と指定しておくことで、本文まで一度に生成されてしまい、構成の全体像がつかみにくくなることを防げます。まずは骨組みだけを確認し、方向性に問題がなければ、本文を追加していくとスムーズです。
伝えたい要点をもとに構成を整理してもらうプロンプト例
すでに伝えたい内容やポイントが箇条書きで手元にあり、それを資料としてわかりやすい順番に整理したい場合のプロンプトです。
以下の要点をもとに、提案書の構成案を組み立ててください。
要点
【伝えたい内容を箇条書きで貼り付け】
読み手:【読み手を入力(例:初めて取引する企業の担当者)】
補足:話の流れが自然になるよう、要点の順番を入れ替えてもよい
形式:見出しごとに、どの要点を含めるかを整理して提示
伝えたい要点をあらかじめ渡しておくことで、生成AIが内容を漏れなく反映し、論理的な流れに組み替えてくれます。「順番を入れ替えてもよい」という補足を添えておくと、要点を書いた順番にそのまま並べるのではなく、読み手にとって伝わりやすい構成に整理し直してもらいやすくなります。
いずれのプロンプトも、出力された構成案をそのまま資料に落とし込むのではなく、「自社が本当に伝えたい内容が抜けていないか」「読み手にとって順番が自然か」を確認したうえで、必要に応じて調整しながら仕上げてください。
企画書の骨子を作るプロンプト集
企画書は、提案書と似た部分もありますが、「なぜこの企画が必要なのか」という背景や、実行に向けた具体的な道筋まで含めて骨子を組み立てる点が特徴です。ここでは、企画書の骨子作りに使えるプロンプト例をご紹介します。
企画の目的・概要から骨子を作成するプロンプト例
企画の目的や概要だけが決まっている状態から、骨子を組み立てたい場合のプロンプトです。
以下の条件で、企画書の骨子を作成してください。
企画の目的:【目的を入力(例:既存顧客の休眠化を防ぐためのフォローアップ企画)】
背景:【背景を入力(例:新規獲得コストが上昇しており、既存顧客の維持強化が課題)】
読み手:【読み手を入力(例:企画の実行予算を判断する上長)】
形式:「背景・課題」「企画概要」「実施内容」「期待できる効果」「スケジュール」の5項目にわけて、各項目に含めるべき内容を箇条書きで提示してください
企画書は提案書以上に「なぜ今この企画をやる必要があるのか」という背景説明が重要になります。あらかじめ「背景・課題」を独立した項目として指定しておくことで、唐突に企画内容から始まってしまう構成を避けやすくなります。
既存の企画書をもとに改善案の骨子を作るプロンプト例
まったくのゼロからではなく、過去に作った企画書や、たたき台となる資料をもとに、改善案を考えたい場合のプロンプトです。
あなたは、これまで複数の企画立案に携わってきた企画担当者です。
以下の企画書の内容をもとに、改善案の骨子を作成してください。
【既存の企画書の内容】
(ここに既存の企画書のテキストを貼り付け)
改善したい点:【改善したい点を入力(例:具体的な数値目標が入っていない、実施体制が不明確)】
条件:既存の構成をベースにしつつ、改善したい点を反映した形に組み替えてください
「あなたは〇〇です」という役割を与えることで、その立場から見て重要な観点(企画の実現可能性や数値目標の有無など)を意識した骨子になりやすくなります。
いずれのプロンプトも、出力された骨子はあくまでたたき台です。特に「期待できる効果」や「実施内容」の部分は、自社の実情に基づいた具体的な数値や事例に置き換えて仕上げることで、説得力のある企画書に近づけられます。
※なお、既存の企画書がPDFやWordファイルの場合、ファイルをそのままChatGPTなどにアップロードして読み込ませる方法もあります。詳しくは以下のページなどを参考にしてみてください。
プレゼン用の構成・トークスクリプトを作るプロンプト集
プレゼンの資料作りでは、スライドの構成に加えて、実際に話す内容(トークスクリプト)まで準備しておくと、当日の説明がスムーズになります。ここでは、プレゼンの構成とトークスクリプトの両方を作成できるプロンプト例をご紹介します。
プレゼンの流れ(構成)を組み立てるプロンプト例
プレゼン全体の流れを、目的や制限時間に合わせて組み立てたい場合のプロンプトです。
以下の条件に基づき、プレゼンの構成案を作成してください。
目的:【目的を入力(例:新サービスの導入を経営陣に提案する)】
対象者:【対象者を入力(例:経営陣5名程度)】
時間:【時間を入力(例:15分)】
スライド数:【希望するスライド数を入力(例:10〜12枚)】
重点項目:【重点的に伝えたい内容を入力(例:導入効果、コスト、実施スケジュール)】
各スライドのタイトルと、含めるべき主な内容を簡潔に記載し、論理的な流れになるよう構成してください。
スライド数や時間をあらかじめ指定しておくことで、内容が多すぎたり、逆に少なすぎたりする構成になることを防げます。「重点項目」を明示しておくと、限られた時間の中でも伝えたい内容が埋もれずに構成に反映されやすくなります。
スライドに沿ったトークスクリプトを作成するプロンプト例
構成案ができたあとに、各スライドで実際に話す内容を準備したい場合のプロンプトです。
以下のプレゼン構成に沿って、各スライドのトークスクリプトを作成してください。
【プレゼン構成】
(先ほど作成した構成案、または既存の構成案を貼り付け)
話す時間の目安:1スライドあたり【時間を入力(例:1分〜1分30秒)】
トーン:丁寧だが、聴衆に語りかけるような自然な口調
条件:スライドに書かれている内容をそのまま読み上げるのではなく、補足や背景を交えて説明する形にしてください
構成案を渡したうえでトークスクリプトを依頼すると、スライドの内容と話す内容が矛盾しにくくなります。スライドをそのまま読み上げないという条件を加えておくと、聴衆にとって単調になりがちなスライドの音読を避けやすくなります。
いずれのプロンプトも、出力されたトークスクリプトはあくまで下地として活用し、実際の発表では自分の言葉で話せるよう、実際に声に出して練習・調整しておくことをおすすめします。生成AIが作った言い回しをそのまま覚えて話すよりも、内容を理解したうえで自分のしゃべり方のリズムにあった言葉に置き換えたほうが、はるかに話しやすくなるうえに説得力も生まれるからです。
資料の見出し・タイトル案を作るプロンプト集
構成案や骨子ができあがっても、実際に資料に反映する段階になって「見出しの言葉がありきたりになってしまう」「内容と見出しがうまく合っていない」と感じることは少なくありません。ここでは、資料の見出し・タイトル案作りに使えるプロンプト例をご紹介します。
内容に沿った見出し案を複数出してもらうプロンプト例
各スライドや章の内容は決まっているものの、見出しの表現に悩んでいる場合のプロンプトです。
以下の内容に対して、見出し案を5パターン提案してください。
【内容】
(見出しをつけたい内容を貼り付け)
条件:
- 一目で内容がわかる見出しにする
- 15字以内を目安にする
- 体言止め・疑問形など、複数のパターンを混ぜて提案する
複数のパターンを一度に提示してもらうことで、「体言止めのほうが資料全体のトーンに合う」「この章だけは疑問形にして読み手の関心を引きたい」といった比較検討がしやすくなります。見出しは資料全体の中でも読み手の目に留まりやすい部分のため、複数の候補から選べる状態を作っておくと、内容とのズレを防ぎやすくなります。
資料全体のタイトル案を作成するプロンプト例
各見出しではなく、資料全体のタイトルを考えたい場合のプロンプトです。
以下の条件で、資料全体のタイトル案を5パターン作成してください。
資料の内容:【内容を入力(例:新規顧客獲得のためのWeb広告運用提案)】
読み手:【読み手を入力(例:マーケティング部門の決裁者)】
重視したい印象:【重視したい印象を入力(例:具体性、実行可能性が伝わること)】
条件:抽象的な表現を避け、数値や期待できる効果が具体的に伝わる表現を含める
「重視したい印象」を具体的に伝えるほど、その印象に合ったタイトル案が出やすくなります。また、「抽象的な言葉を避ける」という条件を加えておくと、「〇〇の提案」のようなありきたりな表現になることを防ぎ、内容の具体性が伝わるタイトルに近づけられます。
いずれのプロンプトも、出力された見出し・タイトル案をそのまま採用するのではなく、資料全体のトーンや、他の見出しとの言葉の粒度がそろっているかを確認したうえで選ぶようにしましょう。
生成AIで資料作成をする際によくある失敗と対処法
ここまでプロンプトの作り方や具体例をご紹介してきましたが、実際に使ってみると「思っていたのと違う構成が出てきた」という場面もあります。ここでは、生成AIで資料作成をする際によくある2つの失敗パターンと、その対処法を整理します。
意図した構成・形式にならない場合(見出しの数や深さが合わない)
生成AIに構成案を作らせると、「見出しの数が多すぎる、または少なすぎる」「本文まで一緒に生成されてしまい、構成の全体像がつかみにくい」といった状態になることがあります。
こうした失敗の多くは、出力形式を具体的に指定していないことが原因です。「構成案を作って」というだけの指示では、生成AIにとって「見出しをいくつ作るべきか」「どこまで詳しく書くべきか」の判断基準がないため、当たり障りのない形式で返ってきやすくなります。実際に、出力形式を指定しないまま依頼すると、期待した内容や形式にならないことがあります。
対処法としては、前の章までにご紹介したように、「大見出し(H2)を〇個、それぞれに小見出し(H3)を〇個」というように、見出しの数や階層構造を数値で具体的に指定する方法がおすすめです。
それでも思うような形式にならない場合は、一度で完成させようとせず、「H3の数を減らして」「本文は書かずに見出しだけにして」というように、出力結果に対して追加の指示を重ねることで、少しずつ狙った形式に近づけられます。
必要な情報・要素が抜け落ちてしまう場合
構成案を依頼した際、本来盛り込みたかった論点や、伝えたい要点の一部が抜け落ちてしまうこともあります。生成AIは、テーマや目的といった与えられた情報から構成を組み立てるため、指示の中で触れていない要素は、当然ながら構成案に反映されません。
対処法としては、構成案を依頼する前に、盛り込みたい要点を箇条書きで整理し、あらかじめプロンプトに含めておく方法が有効です。要点を渡したうえで構成案の作成を依頼すると、抜け漏れを防ぎやすくなります。
また、出力された構成案を確認する際は、「この見出しで本当に言いたいことが伝わるか」だけでなく、「そもそも伝えたかった論点がすべて含まれているか」という視点でチェックすることも大切です。構成案は一度出力させて終わりにするのではなく、ここまでご紹介してきたように、対話を重ねながら仕上げていくものだと捉えておくと、無理なく理想の形に近づけられます。
社内・業務で生成AIを使う際の注意点
これまでの章では、良い構成案・骨子を生成AIに作ってもらうための方法を中心に解説してきました。ここからは、実際に社内・業務で生成AIを利用する際に押さえておきたい注意点を整理します。
機密情報・個人情報を入力しない
生成AIに資料や企画書の構成案を依頼する際、自社の機密情報や顧客の個人情報は、原則として入力しないことが基本です。売上数値や未公開の商品情報、契約内容といった自社の情報はもちろん、他社(取引先やお客様)に関する情報をそのまま入力してしまうことも避けなければなりません。
たとえば、新規事業の提案書を作成する際に、社内でしか共有していない詳細な収益予測や、取引先との個別の契約条件を具体的に入力してしまうと、意図せず情報が漏れるリスクが生じます。対策としては、固有名詞を「A社」「〇〇事業」といった仮の表記に置き換えたうえで指示を出すことが有効です。
また、自社でどの生成AIツールを利用してよいか、どのような用途・情報であれば入力してよいかといった社内ルールを、あらかじめ確認しておくことも重要です。
ルールが曖昧なまま一部の社員が個人的な判断で生成AIを使い始めると、会社が把握していないところで機密情報が入力される、いわゆる「シャドーAI」のリスクが生じる可能性もあります。まずは自社にルール・ガイドラインが存在するかを確認し、なければ整備を検討することをおすすめします。
生成された内容は必ず人の目で確認してから使う
前の章でも触れたとおり、生成AIが作成した構成案や骨子は、内容の正確性・情報の網羅性の両面で、必ず人の目でチェックしたうえで利用することが欠かせません。特に、以下の点を確認することをおすすめします。
- 自社が本当に伝えたい要点が、構成に反映されているか
- 数値・固有名詞など、事実関係に誤りがないか
- 自社が入力してはいけない情報が、指示文や生成された構成案に含まれていないか
生成AIはあくまで構成案・骨子作りのたたき台を作る役割であり、最終的な内容の責任は使う側にあります。この前提を組織全体で共有しておくことが、安全に生成AIを活用し続けるための土台になります。
ここまで、生成AIに資料作成を任せる際の基本的な使い方と注意点をご紹介してきました。次は、弊社が実際におこなっている構成案作成への生成AI活用の実践例をご紹介します。
弊社での実践例:記事コンテンツの構成案作成に生成AIを活用
ここまでプロンプトの作り方や注意点をご紹介してきましたが、弊社でも実際に、本記事のような記事コンテンツの構成案を作成する際に生成AIを活用しています。おおまかな流れは以下の通りです。
1. テーマ・想定読者・参考記事を伝える
まず記事のテーマ・想定読者・参考記事の3点を共有し、前提情報を揃えます。参考記事は、文章の雰囲気や表現を揃えるために使用します。
2. 読者の想定課題を出してもらう
想定読者が抱えていそうな課題をいくつか挙げてもらい、実際の顧客・現場の声とズレがないかを必ず確認します。
3. 構成案を作成してもらう
確認した課題をもとに、見出しの階層を指定したフォーマットで構成案を出してもらいます。以下のような形式で指定する方法があります。
本文は一切書かず、以下のフォーマットで出力してください。
H1:(記事タイトル)
H2:(大見出し①)
H3:(小見出し)
H3:(小見出し)
H2:(大見出し②)
H3:(小見出し)
※H1は記事タイトル、H2は大見出し、H3は小見出しを指します。
4. 具体的な指摘を重ねて微調整する
「この見出しは抽象的なので実務的な切り口に変更してほしい」など、具体的な指摘や代替案の提示を依頼しながら仕上げていきます。
このように、テーマ・読者像の共有から構成案の完成まで、生成AIとのやり取りを重ねながら仕上げる流れを、記事コンテンツ作成の一部に取り入れています。
資料の「作成」だけでなく「問い合わせに答える」仕組み
ここまで、生成AIを使って資料や企画書の構成案を考える方法を中心に解説してきました。最後にご紹介したいのが、資料を「作る」ことに加えて、作った資料をもとに「問い合わせに答える」仕組みを作るという選択肢です。
作った資料の内容も、問い合わせ対応に活かせる情報の一つ
生成AIを使って作成した資料・提案書・企画書は、作って終わりではありません。実際に運用が始まると、その資料の内容について、社内や顧客から同じような質問が繰り返し寄せられることも少なくありません。
社外向けであれば、提案書に記載した見積もり条件や導入スケジュールについて、顧客から問い合わせを受けるといった場面が考えられます。社内向けであれば、企画書の実施内容や進行状況について、関係部署から確認の連絡が入るといった場面が考えられます。どちらにも共通しているのは、資料という形で一度まとめた情報が、その後も繰り返し参照・確認される対象になる、という点です。
こうした問い合わせにその都度個別で対応していると、資料作成や本来注力すべき業務に充てられるはずの時間が削られてしまいます。
AIチャットボットを使えば、資料の内容をもとに問い合わせへの回答を自動化できる

これを実現する手段の一つが、AIチャットボットです。あらかじめ作成した資料や、社内マニュアル・製品情報といった情報を読み込ませておくことで、社員や顧客からの質問に対して、質問に応じた回答を自動で生成できます。
ここまでご紹介してきた「構成案を作ってもらう」使い方は、資料を作る場面で生成AIに指示を出す方法でした。これに対してAIチャットボットは、資料の内容をあらかじめ読み込ませておくことで、問い合わせを受けるたびに生成AIが自動で回答を作成してくれる仕組みです。担当者が都度対応する手間を減らしながら、質問した側にとっても「知りたい情報にすぐたどり着ける」という利便性を提供できる点が特徴です。
問い合わせ対応の自動化には「DSチャットボット」がおすすめ

資料作成の延長として問い合わせに答える仕組みを検討する際、初めての方におすすめしたいのが、弊社が提供するAIチャットボット「DSチャットボット」です。ここまで解説してきた、作った資料をもとに問い合わせへ回答する仕組みを、特別な知識がなくても業務に取り入れられるサービスです。
作った資料をもとに、問い合わせへの回答を自動化できる

DSチャットボットは、お客様からの質問に対して、あらかじめ読み込ませた資料をもとに、回答文をAIが自動で生成します。都度プロンプトを考えて指示を出す必要はなく、質問内容に応じて、適切な回答文が自動で作成されます。
WebサイトのURLやPDF資料を読み込ませるだけで運用を開始できる

自社の資料をイチから入力し直す必要はなく、既存のWebサイトのURL、パンフレット・マニュアルなどのPDF資料を読み込ませるだけで、資料の情報を回答に反映できます。特別なシステム開発や専門知識がなくても、比較的短期間で運用を開始できる点が特徴です。
直感的に操作できる管理画面で、ITに詳しくなくても運用しやすい

管理画面はITに詳しくない方でも扱いやすいよう設計されており、専任の情報システム担当者がいない企業でも運用を続けやすい点が特徴です。日々の問い合わせ対応状況の確認や、回答内容の調整も、直感的な操作でおこなえます。
月額5,500円〜、小規模からでも導入しやすい料金プラン

DSチャットボットは、月額5,500円からご利用いただけます。大がかりな初期投資をせずに、小規模な運用からスモールスタートできるため、「まずは試してみたい」という企業でも導入のハードルを抑えられます。
問い合わせデータを可視化する分析機能で、改善にも活かせる

蓄積された問い合わせデータは分析機能で可視化できるため、「どのような質問が多いのか」「回答できなかった質問はどれか」といった傾向を把握できます。こうしたデータは、資料内容の見直しやマーケティング施策の改善など、幅広い業務改善にも役立てられます。
80言語以上に対応する多言語オプション

多言語オプションを利用すれば、80言語以上の問い合わせに対応できます。海外からの問い合わせが増えている企業や、外国人のお客様と接する機会がある企業でも、言語の壁を意識せずに一次対応を進められます。
電話で相談できるサポート体制

運用中に困ったことがあれば、電話で相談できるサポート体制を用意しています。初めてAIチャットボットを導入する企業でも、安心して運用を進めやすい環境が整っています。
生成AIでの資料作成に関するよくある質問
まとめ まずは資料の構成案作りから生成AIを使ってみよう
本記事では、生成AIを使って資料・提案書の構成案や企画書の骨子、プレゼンの構成などを作成する方法を、プロンプト例とともに解説しました。
生成AIに資料作成を任せる際は、「機密情報・個人情報を入力しない」「生成された内容は必ず人の目で確認する」という2点を押さえておくことが欠かせません。また、良い結果を引き出すコツは、「タスク・前提条件・出力形式」を意識してプロンプトを作り、一度で完成させようとせず対話を重ねながら理想の形に近づけていくことです。
この考え方は、構成案・骨子・トークスクリプト・見出し案の作成といった、さまざまな資料作成の場面で活かせます。また、作成した資料の内容をもとに、問い合わせへの回答を自動化してくれるAIチャットボットの活用もご検討ください。
とくに、コストを抑えて小規模から始めたい方や、導入後の手厚いサポートを重視する方におすすめしたいのが、DSチャットボットです。WebサイトのURLやPDF資料を読み込ませるだけで運用を開始でき、ITに詳しくない方でも扱いやすい管理画面と、問い合わせデータを可視化する分析機能を備えています。月額5,500円からの料金プランに加え、電話で相談できるサポート体制も用意しています。
この記事を書いた人

藤縄 創大
株式会社ディーエスブランド Webマーケター
ディーエスブランドへ入社後、営業を経験したのちメールマーケティングやセミナー運営に携わる。現在は幅広い分野のライティングを担当。













